1,209 / 1,344
1208 かましてやろうぜ
しおりを挟む
斬空烈波の爆発による風が落ち着きを見せ始めた。
敵側から攻めてくる気配は感じられなかったため、レイチェル達は先に進むための準備に時間を使っていた。
「みんな、準備はできたか?」
仲間達の前に立ち、レイチェルは一人一人に顔を向けた。
「ああ、私は問題ない。いつでも行けるぞ」
アゲハは長い黒髪を首の後ろで一本に結ぶと、自分の背丈よりも長い獲物を地面に突き刺した。
イサックとの闘いでもダメージは受けていないため、言葉通り万全の状態である。
「アタシもバッチリだよ。青魔法って便利だよね、濡れた服も一発で乾いたしさ」
ラクエルは赤いカーディガンをつまむと、ジーンに顔を向けてニッと笑って見せた。
ジーンがクリーンを使い、沼で濡れた服は全員乾かしてあるのだ。
「ははは、お役に立てて良かったよ。この寒さで服が濡れたままじゃ、体温が奪われてとても戦えないからね」
少し疲れた顔をしているが、ジーンもラクエルに笑って言葉を返した。
「ジーン、魔力回復促進薬は飲んだだろ?いけそうか?」
ジーンの様子を見ながらミゼルが声をかけると、ジーンは少し困ったように小さく笑って応えた。
「・・・正直に言うと、残りの魔力は三割くらいかな。天衣結界も使えなくはないけど、あまり粘る事はできないと思う。役には立てないかもしれないけど、精一杯頑張らせてもらうよ」
「なに言ってんだよ?ジーンがいなかったら、さっきの竜巻はとても耐えきれなかった。今度は俺らが頑張る番だ。風魔法は結界の代わりになる。ジーンはできるだけ魔力を温存しておいてくれ」
ミゼルも魔力を消耗していたが、それでもジーンに比べれば余裕がある。
そしてミゼルの言葉通り、確かに風魔法は防御にも有効であり、結界の代わりを担う事もできる。だが結界の最高峰、天衣結界の代わりには成りえない。
実力差が大きければ話しは違うが、ジーンの天衣結界とミゼルの風の防御であれば、天衣結界が上である。
切り札として天衣結界を残しておきたいミゼルは、できる限りジーンの負担を減らそうと考えていた。
「うん、ジーンはすごい頑張った。だから今度はアタシ達の番」
ユーリも拳を握って力強く言葉を口にした。魔道具膂力のベルトを使えば、ユーリは並の体力型以上のパワーとスピードで戦う事ができるのだ。
「まぁよ、俺らに任せておけって。ジーンは俺がピンチの時に全力を尽くせばいいんだって!」
「ああ、ありが・・・うん?リカルドがピンチの時だけ?」
笑顔のリカルドにポンと肩に手を乗せられ、ジーンはお礼を口にしようとして首を捻った。
「こまけぇ事は気にすんなって!ハゲんぞ!」
バシバシとジーンの背中を叩くと、リカルドはニヤリと笑ってレイチェルに顔を向けた。
「おうレイチェル、そういうわけだ。ジーンだけちょっとくたびれてっけど、俺らでカバーすりゃいけんだろ?かましてやろうぜ!」
「フフ・・・リカルド、キミってヤツは・・・その通りだ。ジーンのおかげで私達は力を残しておく事ができた。みんな、かましてやろうぜ」
リカルドの言葉を真似てレイチェルが握り拳を前に出すと、仲間達もそれに応えて拳を作り、前に出して突き合わせた。
・・・かましてやろうぜ!
誰の目にもゆるぎない決意が宿っていた。
「・・・ハビエル」
酒場の前のベンチで腰を下ろしているノエルは、立ち並ぶ家屋の先で起きた爆発、それに伴う風の渦が荒れ狂う様子を見て、前に立つ黒髪の魔法使いの名を呼んだ。
「・・・ああ、イサックとラモンが殺られたようだな・・・・・」
チームのリーダーであるハビエル・フェルトゥザは、失った仲間の名を口にすると、拳を強く握り締めた。
「ごめんなさい・・・私を護るためにあなたがここに残ったから・・・・・」
ハビエルも二人と一緒に行けば、イサックもラモンも死ぬ事はなかった。
だが蔦が封じられている今、ノエルには戦う術はない。もし敵から攻撃を受ける事態になれば、抵抗する事さえできずに殺されてしまうだろう。
そのためハビエルはノエルの傍を離れる事ができなかった。そしてそれはイサックとラモンも望んだ事である。
「ノエル、謝るな。イサックもラモンも、己の選択を何一つ後悔などしていない。覚えているか?あの二人がチームに入った時、最初に声をかけてチームに馴染めるように場を作ったのはお前だ。あの二人だけじゃない、他のヤツらもお前には感謝していたぞ。困った時、いつもノエルがさりげなく助けてくれたってな・・・」
ハビエルはノエルに向き直ると、静かに、そして優しく声をかけた。
「・・・ハビエル・・・」
涙ぐむノエルに、ハビエルは手を差し伸べた。
「ノエル、お前がいたから俺はチームを作る事ができた。お前がいたから俺達はチームとしてやってこれた。ありがとう、ノエル・・・」
差し出されたその手に自分の手を重ねて立ち上がる。
この手がノエルを救ってくれた。この手がノエルに居場所をくれた。
忘れる事はない。ハビエルが自分を助けてくれたあの日を・・・・・
「ハビエル、私・・・っ!」
これまでハビエルが自分にくれた沢山の温かさ・・・
抑えきれない想いを言葉にしようとしたその時、ハビエルの背中越しにノエルの視界に映ったのは、赤い髪の女を先頭にして立つ集団だった。
一目で分かった。コイツらが敵だと。
そしてハビエルは振り返らずとも分かった。敵がここまで辿り着いたと。
「・・・・・来たか」
ゆっくりと振り返った帝国の黒魔法使いの体から、深く、そして黒い・・・恐ろしいまでの魔力が放出された。
敵側から攻めてくる気配は感じられなかったため、レイチェル達は先に進むための準備に時間を使っていた。
「みんな、準備はできたか?」
仲間達の前に立ち、レイチェルは一人一人に顔を向けた。
「ああ、私は問題ない。いつでも行けるぞ」
アゲハは長い黒髪を首の後ろで一本に結ぶと、自分の背丈よりも長い獲物を地面に突き刺した。
イサックとの闘いでもダメージは受けていないため、言葉通り万全の状態である。
「アタシもバッチリだよ。青魔法って便利だよね、濡れた服も一発で乾いたしさ」
ラクエルは赤いカーディガンをつまむと、ジーンに顔を向けてニッと笑って見せた。
ジーンがクリーンを使い、沼で濡れた服は全員乾かしてあるのだ。
「ははは、お役に立てて良かったよ。この寒さで服が濡れたままじゃ、体温が奪われてとても戦えないからね」
少し疲れた顔をしているが、ジーンもラクエルに笑って言葉を返した。
「ジーン、魔力回復促進薬は飲んだだろ?いけそうか?」
ジーンの様子を見ながらミゼルが声をかけると、ジーンは少し困ったように小さく笑って応えた。
「・・・正直に言うと、残りの魔力は三割くらいかな。天衣結界も使えなくはないけど、あまり粘る事はできないと思う。役には立てないかもしれないけど、精一杯頑張らせてもらうよ」
「なに言ってんだよ?ジーンがいなかったら、さっきの竜巻はとても耐えきれなかった。今度は俺らが頑張る番だ。風魔法は結界の代わりになる。ジーンはできるだけ魔力を温存しておいてくれ」
ミゼルも魔力を消耗していたが、それでもジーンに比べれば余裕がある。
そしてミゼルの言葉通り、確かに風魔法は防御にも有効であり、結界の代わりを担う事もできる。だが結界の最高峰、天衣結界の代わりには成りえない。
実力差が大きければ話しは違うが、ジーンの天衣結界とミゼルの風の防御であれば、天衣結界が上である。
切り札として天衣結界を残しておきたいミゼルは、できる限りジーンの負担を減らそうと考えていた。
「うん、ジーンはすごい頑張った。だから今度はアタシ達の番」
ユーリも拳を握って力強く言葉を口にした。魔道具膂力のベルトを使えば、ユーリは並の体力型以上のパワーとスピードで戦う事ができるのだ。
「まぁよ、俺らに任せておけって。ジーンは俺がピンチの時に全力を尽くせばいいんだって!」
「ああ、ありが・・・うん?リカルドがピンチの時だけ?」
笑顔のリカルドにポンと肩に手を乗せられ、ジーンはお礼を口にしようとして首を捻った。
「こまけぇ事は気にすんなって!ハゲんぞ!」
バシバシとジーンの背中を叩くと、リカルドはニヤリと笑ってレイチェルに顔を向けた。
「おうレイチェル、そういうわけだ。ジーンだけちょっとくたびれてっけど、俺らでカバーすりゃいけんだろ?かましてやろうぜ!」
「フフ・・・リカルド、キミってヤツは・・・その通りだ。ジーンのおかげで私達は力を残しておく事ができた。みんな、かましてやろうぜ」
リカルドの言葉を真似てレイチェルが握り拳を前に出すと、仲間達もそれに応えて拳を作り、前に出して突き合わせた。
・・・かましてやろうぜ!
誰の目にもゆるぎない決意が宿っていた。
「・・・ハビエル」
酒場の前のベンチで腰を下ろしているノエルは、立ち並ぶ家屋の先で起きた爆発、それに伴う風の渦が荒れ狂う様子を見て、前に立つ黒髪の魔法使いの名を呼んだ。
「・・・ああ、イサックとラモンが殺られたようだな・・・・・」
チームのリーダーであるハビエル・フェルトゥザは、失った仲間の名を口にすると、拳を強く握り締めた。
「ごめんなさい・・・私を護るためにあなたがここに残ったから・・・・・」
ハビエルも二人と一緒に行けば、イサックもラモンも死ぬ事はなかった。
だが蔦が封じられている今、ノエルには戦う術はない。もし敵から攻撃を受ける事態になれば、抵抗する事さえできずに殺されてしまうだろう。
そのためハビエルはノエルの傍を離れる事ができなかった。そしてそれはイサックとラモンも望んだ事である。
「ノエル、謝るな。イサックもラモンも、己の選択を何一つ後悔などしていない。覚えているか?あの二人がチームに入った時、最初に声をかけてチームに馴染めるように場を作ったのはお前だ。あの二人だけじゃない、他のヤツらもお前には感謝していたぞ。困った時、いつもノエルがさりげなく助けてくれたってな・・・」
ハビエルはノエルに向き直ると、静かに、そして優しく声をかけた。
「・・・ハビエル・・・」
涙ぐむノエルに、ハビエルは手を差し伸べた。
「ノエル、お前がいたから俺はチームを作る事ができた。お前がいたから俺達はチームとしてやってこれた。ありがとう、ノエル・・・」
差し出されたその手に自分の手を重ねて立ち上がる。
この手がノエルを救ってくれた。この手がノエルに居場所をくれた。
忘れる事はない。ハビエルが自分を助けてくれたあの日を・・・・・
「ハビエル、私・・・っ!」
これまでハビエルが自分にくれた沢山の温かさ・・・
抑えきれない想いを言葉にしようとしたその時、ハビエルの背中越しにノエルの視界に映ったのは、赤い髪の女を先頭にして立つ集団だった。
一目で分かった。コイツらが敵だと。
そしてハビエルは振り返らずとも分かった。敵がここまで辿り着いたと。
「・・・・・来たか」
ゆっくりと振り返った帝国の黒魔法使いの体から、深く、そして黒い・・・恐ろしいまでの魔力が放出された。
0
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
オタクな母娘が異世界転生しちゃいました
yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。
二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか!
ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる