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1188 未知の男
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これは戦争なんだ。俺達の任務はこの村の奪還であり、お前との勝負にこだわる事はない。
卑怯者と罵られようと、それが国のためであり、それで奪われた村を解放できるなら、俺は喜んで卑怯者となろう。
自分の脇を走り抜ける部下達が、剣を掲げてイサックに飛び掛かった!
その間もエフゲニー・ラゴフは、イサックから視線を切る事はなかった。
いや、できなかったという方が正しい。それだけ余裕が無いのだ。
イサックの鎖がグルグルと巻き付いた鉄の剣は、少しでも力を抜けばすぐに持っていかれそうだ。
そのため本来右手一本で握る片手剣に左手もあてがい、両手でしっかりと握り締めている。
腰を落として両足を広げ、地面を踏みしめるように足の裏にも力を入れる。ここまでしてやっとイサックの引く力に対抗できていた。
繰り返しになるが、エフゲニー・ラゴフには余裕が無い。この状況では攻撃に転じる事はできないし、防戦一方と言っていいくらい押されている。
だが今のこの状況は、イサックの動きを封じているという見方もできる。
ラゴフの武器を奪うためにイサックは鎖を使い、足を止めているのだ。
敵の動きを止める事ができれば、あとは部下達に一斉攻撃をさせて仕留める。このパターンに持ち込めた時点で、ラゴフは勝利を手中に納めたと確信していた。
一対一ならば、いずれイサックに軍配が上がっていただろう。
すでにラゴフもイサックの強さは感じ取っている。このまままともに戦っても勝算は低いと・・・
だがこれは決闘ではなくて戦争!ならば手段を選ばなければ・・・・・
「勝つのは俺達クインズベリーだぁぁぁぁぁーーーーーーッツ!」
イサックに飛び掛かった数人の兵士達が、頭上に掲げていた剣を一斉にその頭に振り下ろした!
「・・・ふん、何を企んでいたかと思えばこんな事か?」
あと数センチで・・・もうあとほんの数センチで、その剣がイサックの頭を斬り裂くところまで来たその時、イサックはやはりつまらなそうに息を吐いた。
そしてそれは小さな呟きであり、とてもラゴフの耳にまでは届かなった。
だがイサックのつまらなそうな表情は、ラゴフの目にもハッキリと映った。
「なにっ!?」
兵士達の剣はイサックの頭を切り裂く寸前で、青く輝く結界で阻まれた。
まるで鉄板にでも打ち付けたような金属音が響き渡り、イサックに斬りかかった兵達は驚きに目を剥いた。
「なにを驚いている?貴様らがチームで来るように、俺達もチームでやってるだけだ」
イサックは振り返らなかった。だが自分に剣が振り下ろされた時、必ず結界が防いでくれると分かっていた。
そう、ラモンが必ず結界を張ってくれると分かっていたのだ。
イサックとラモンは決して仲が良いわけではない。お互いに信頼などあるわけもなく、口を開けば憎まれ口ばかりである。
だが、それでもイサックはラモンが自分を護るために結界を張ると分かっていた。
信じていたわけではない。結界を張ると分かっていただけである。
なぜか?
「イサックー!せっかく防いでやったんだ!遊んでねぇでさっさとぶち殺せよ!」
面倒くさそうなラモンの声が背中に届く。
イサックはラモンに答える代わりに、目の前のクインズベリー兵に言葉を発した。
「うるさい野郎だけど、勝つために必要な事はしっかりやるからよ」
ニヤリと笑って左手に握った鎌を横一線に振るうと、クインズベリー兵達の首が胴と離れて落ちた。
「なにっ!?」
部下達の首が一度に斬り落とされた。首を失った胴体から真っ赤な血しぶきが吹き上がり、後方にいたラゴフの頬にも飛び散った赤い色が付く。
首を失った兵士達の胴体が崩れ落ちると、イサックは鎌を左手で器用にクルクルと回し、そしてラゴフに刃を見せるように突きつけた。
「これがただの鎖鎌だと思ったか?これは魔道具、斬空(ざんくう)の鎖鎌だ。鎌を振る速さに応じて、広範囲に風の刃を飛ばす事ができる。こいつらの首をまとめて落とす事くらい、わけはない」
鈍い光を放つその刃は、今しがた兵達の首を斬り落としたにも関わらず、一滴の血も付いていなかった。
「なん・・・っ!」
ラゴフがイサックの鎌に気を取られた一瞬、時間にして瞬き程の刹那の瞬間だったが、イサックはラゴフの剣を握る力が緩んだ事を見逃さなかった。
「シッ!」
力を込めて一気に鎖を引くと、ラゴフの剣は手から引き剥がされて宙を舞い、そして鎖を巻き付けたままイサックの足元の雪に埋もれ落ちた。
「・・・あ~あ、お前ってこの部隊の隊長だよな?こんな無能が上司じゃ、勇敢に俺に向かって来て死んだこいつらが浮かばれないよな」
足元に落ちている剣を一瞥して正面のラゴフに顔を戻すと、イサックは失望の溜息をついた。
最初の打ち込みはいいものを感じた。だがそれだけだった。大勢の部下を突っ込ませて死なせたあげく、自分の武器まで奪われている。この時点で勝負はついた。
イサックはこの男、エフゲニー・ラゴフにもう何の興味も無くなっていた。
「くそっ!」
いかなる状況であっても、敵を前にして注意を反らしてはならない。ほんの一瞬であったとしても、その結果がこれなのだ。ラゴフは己の失態に歯噛みした。
だが武器まで奪われてしまっては、もう成す術がない。体力型である自分と部下達が先行してきており、魔法使いのクレイグやエリクスはまだ後ろなのだ。助けが欲しくてもまだ追いついていないのだ。
「・・・その顔、もう打つ手がないみたいだな?はぁ・・・がっかりだ」
失望したようにそう言葉を口にすると、ラゴフの目の前からイサックの姿が消えた。
「なッ!?・・・がぁッッッ・・・!」
そしてラゴフがイサックを見失った次の瞬間、ラゴフの腹に硬く重い何かが深々と突き刺さった。
呼吸が止まる程の衝撃。上半身が前のめりに折れ、ラゴフの口から微かなうめき声が漏れる。
「本当にがっかりだ。上官が無能だと部下が苦労するんだよ。ここに転がるお前の部下達はお前が無能だから死んだんだ。俺が前にいた部隊もそうだった」
嫌悪感を滲ませた声でそう話すと、イサックはラゴフの腹にめり込ませた右の拳を引き抜いて・・・もう一度突き刺した!
「ガッ・・・ハッ・・・・!」
ラゴフの口から唾液が吐き散らされ、両目がこれ以上ない程に見開かれる。
腹にめり込んだ拳は胃袋を潰し、肺の中の空気が無理やり押し出される。ラゴフの意識は飛ぶ寸前だった。
「口ばかりで偉そうに!無策で部下を死なせておいてなぜ貴様は生きている!」
そしてイサックはまたも拳を引き抜くと、今度は腰を回してより力を込めた一発を、ラゴフの腹に突き刺した!
呼吸もままならない程ダメージが蓄積していたところへ、その一撃はラゴフの意識を刈り取るのに十分過ぎる威力を持っていた。
声にならない叫びを絞り出すように、大きく口を開けたまま、ラゴフは白目を剥いて膝から崩れ落ちた。
前のめりに倒れ、顔面から雪に埋もれると、それきりラゴフは動かなかった。
まだ死んではいないが、当分起き上がって来る事はないだろう。
「・・・ふん、この程度の男が隊長とは、クインズベリーの程度が知れるぜ。まぁ、ほうっておいても夜になればトバリに食われるだろうけど、せめてもの情けだ。今ここでその首を落としてやるよ」
もうイサックの目には、ラゴフに対しての興味も何も映ってはいなかった。
左手に持つ鎌を顔の高さまで上げると、倒れているラゴフの頭に狙いをつける。そしてそのまま振り下ろそうとして・・・止めた。
「・・・貴様、まだ意識があったのか?」
完全に意識を絶ったと思った。だがラゴフは目を開いて、倒れながらもイサックに顔を向けていた。
「・・・フッ・・・ハハハハハ・・・お前強いなぁ・・・」
楽しそうに笑うラゴフを見て、イサックの背筋に冷たいものが走った。
「・・・・・貴様・・・」
イサックは混乱した。今自分は何を見ている?なぜこいつは笑っている?意識も絶ったはずだ。
なぜこんなにも早く気を取り戻している?
そしてそれよりも何より・・・・・
ラゴフは膝に手を着きながらゆっくりと体を起こすと、口に溜まった血を吐き捨てた。
そして首と肩を鳴らして回すと、嬉しそうに笑いながらイサックに顔を向けた。
「楽しくなってきたぜ・・・・・」
寒気のするような狂気をその目に宿すラゴフを見て、イサックは一言だけ口にした。
「・・・貴様・・・誰だ?」
卑怯者と罵られようと、それが国のためであり、それで奪われた村を解放できるなら、俺は喜んで卑怯者となろう。
自分の脇を走り抜ける部下達が、剣を掲げてイサックに飛び掛かった!
その間もエフゲニー・ラゴフは、イサックから視線を切る事はなかった。
いや、できなかったという方が正しい。それだけ余裕が無いのだ。
イサックの鎖がグルグルと巻き付いた鉄の剣は、少しでも力を抜けばすぐに持っていかれそうだ。
そのため本来右手一本で握る片手剣に左手もあてがい、両手でしっかりと握り締めている。
腰を落として両足を広げ、地面を踏みしめるように足の裏にも力を入れる。ここまでしてやっとイサックの引く力に対抗できていた。
繰り返しになるが、エフゲニー・ラゴフには余裕が無い。この状況では攻撃に転じる事はできないし、防戦一方と言っていいくらい押されている。
だが今のこの状況は、イサックの動きを封じているという見方もできる。
ラゴフの武器を奪うためにイサックは鎖を使い、足を止めているのだ。
敵の動きを止める事ができれば、あとは部下達に一斉攻撃をさせて仕留める。このパターンに持ち込めた時点で、ラゴフは勝利を手中に納めたと確信していた。
一対一ならば、いずれイサックに軍配が上がっていただろう。
すでにラゴフもイサックの強さは感じ取っている。このまままともに戦っても勝算は低いと・・・
だがこれは決闘ではなくて戦争!ならば手段を選ばなければ・・・・・
「勝つのは俺達クインズベリーだぁぁぁぁぁーーーーーーッツ!」
イサックに飛び掛かった数人の兵士達が、頭上に掲げていた剣を一斉にその頭に振り下ろした!
「・・・ふん、何を企んでいたかと思えばこんな事か?」
あと数センチで・・・もうあとほんの数センチで、その剣がイサックの頭を斬り裂くところまで来たその時、イサックはやはりつまらなそうに息を吐いた。
そしてそれは小さな呟きであり、とてもラゴフの耳にまでは届かなった。
だがイサックのつまらなそうな表情は、ラゴフの目にもハッキリと映った。
「なにっ!?」
兵士達の剣はイサックの頭を切り裂く寸前で、青く輝く結界で阻まれた。
まるで鉄板にでも打ち付けたような金属音が響き渡り、イサックに斬りかかった兵達は驚きに目を剥いた。
「なにを驚いている?貴様らがチームで来るように、俺達もチームでやってるだけだ」
イサックは振り返らなかった。だが自分に剣が振り下ろされた時、必ず結界が防いでくれると分かっていた。
そう、ラモンが必ず結界を張ってくれると分かっていたのだ。
イサックとラモンは決して仲が良いわけではない。お互いに信頼などあるわけもなく、口を開けば憎まれ口ばかりである。
だが、それでもイサックはラモンが自分を護るために結界を張ると分かっていた。
信じていたわけではない。結界を張ると分かっていただけである。
なぜか?
「イサックー!せっかく防いでやったんだ!遊んでねぇでさっさとぶち殺せよ!」
面倒くさそうなラモンの声が背中に届く。
イサックはラモンに答える代わりに、目の前のクインズベリー兵に言葉を発した。
「うるさい野郎だけど、勝つために必要な事はしっかりやるからよ」
ニヤリと笑って左手に握った鎌を横一線に振るうと、クインズベリー兵達の首が胴と離れて落ちた。
「なにっ!?」
部下達の首が一度に斬り落とされた。首を失った胴体から真っ赤な血しぶきが吹き上がり、後方にいたラゴフの頬にも飛び散った赤い色が付く。
首を失った兵士達の胴体が崩れ落ちると、イサックは鎌を左手で器用にクルクルと回し、そしてラゴフに刃を見せるように突きつけた。
「これがただの鎖鎌だと思ったか?これは魔道具、斬空(ざんくう)の鎖鎌だ。鎌を振る速さに応じて、広範囲に風の刃を飛ばす事ができる。こいつらの首をまとめて落とす事くらい、わけはない」
鈍い光を放つその刃は、今しがた兵達の首を斬り落としたにも関わらず、一滴の血も付いていなかった。
「なん・・・っ!」
ラゴフがイサックの鎌に気を取られた一瞬、時間にして瞬き程の刹那の瞬間だったが、イサックはラゴフの剣を握る力が緩んだ事を見逃さなかった。
「シッ!」
力を込めて一気に鎖を引くと、ラゴフの剣は手から引き剥がされて宙を舞い、そして鎖を巻き付けたままイサックの足元の雪に埋もれ落ちた。
「・・・あ~あ、お前ってこの部隊の隊長だよな?こんな無能が上司じゃ、勇敢に俺に向かって来て死んだこいつらが浮かばれないよな」
足元に落ちている剣を一瞥して正面のラゴフに顔を戻すと、イサックは失望の溜息をついた。
最初の打ち込みはいいものを感じた。だがそれだけだった。大勢の部下を突っ込ませて死なせたあげく、自分の武器まで奪われている。この時点で勝負はついた。
イサックはこの男、エフゲニー・ラゴフにもう何の興味も無くなっていた。
「くそっ!」
いかなる状況であっても、敵を前にして注意を反らしてはならない。ほんの一瞬であったとしても、その結果がこれなのだ。ラゴフは己の失態に歯噛みした。
だが武器まで奪われてしまっては、もう成す術がない。体力型である自分と部下達が先行してきており、魔法使いのクレイグやエリクスはまだ後ろなのだ。助けが欲しくてもまだ追いついていないのだ。
「・・・その顔、もう打つ手がないみたいだな?はぁ・・・がっかりだ」
失望したようにそう言葉を口にすると、ラゴフの目の前からイサックの姿が消えた。
「なッ!?・・・がぁッッッ・・・!」
そしてラゴフがイサックを見失った次の瞬間、ラゴフの腹に硬く重い何かが深々と突き刺さった。
呼吸が止まる程の衝撃。上半身が前のめりに折れ、ラゴフの口から微かなうめき声が漏れる。
「本当にがっかりだ。上官が無能だと部下が苦労するんだよ。ここに転がるお前の部下達はお前が無能だから死んだんだ。俺が前にいた部隊もそうだった」
嫌悪感を滲ませた声でそう話すと、イサックはラゴフの腹にめり込ませた右の拳を引き抜いて・・・もう一度突き刺した!
「ガッ・・・ハッ・・・・!」
ラゴフの口から唾液が吐き散らされ、両目がこれ以上ない程に見開かれる。
腹にめり込んだ拳は胃袋を潰し、肺の中の空気が無理やり押し出される。ラゴフの意識は飛ぶ寸前だった。
「口ばかりで偉そうに!無策で部下を死なせておいてなぜ貴様は生きている!」
そしてイサックはまたも拳を引き抜くと、今度は腰を回してより力を込めた一発を、ラゴフの腹に突き刺した!
呼吸もままならない程ダメージが蓄積していたところへ、その一撃はラゴフの意識を刈り取るのに十分過ぎる威力を持っていた。
声にならない叫びを絞り出すように、大きく口を開けたまま、ラゴフは白目を剥いて膝から崩れ落ちた。
前のめりに倒れ、顔面から雪に埋もれると、それきりラゴフは動かなかった。
まだ死んではいないが、当分起き上がって来る事はないだろう。
「・・・ふん、この程度の男が隊長とは、クインズベリーの程度が知れるぜ。まぁ、ほうっておいても夜になればトバリに食われるだろうけど、せめてもの情けだ。今ここでその首を落としてやるよ」
もうイサックの目には、ラゴフに対しての興味も何も映ってはいなかった。
左手に持つ鎌を顔の高さまで上げると、倒れているラゴフの頭に狙いをつける。そしてそのまま振り下ろそうとして・・・止めた。
「・・・貴様、まだ意識があったのか?」
完全に意識を絶ったと思った。だがラゴフは目を開いて、倒れながらもイサックに顔を向けていた。
「・・・フッ・・・ハハハハハ・・・お前強いなぁ・・・」
楽しそうに笑うラゴフを見て、イサックの背筋に冷たいものが走った。
「・・・・・貴様・・・」
イサックは混乱した。今自分は何を見ている?なぜこいつは笑っている?意識も絶ったはずだ。
なぜこんなにも早く気を取り戻している?
そしてそれよりも何より・・・・・
ラゴフは膝に手を着きながらゆっくりと体を起こすと、口に溜まった血を吐き捨てた。
そして首と肩を鳴らして回すと、嬉しそうに笑いながらイサックに顔を向けた。
「楽しくなってきたぜ・・・・・」
寒気のするような狂気をその目に宿すラゴフを見て、イサックは一言だけ口にした。
「・・・貴様・・・誰だ?」
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