1,169 / 1,298
1168 認識の違い
しおりを挟む
「え、殿下?」
突然やって来たオスカー殿下に、ユーリが立ち上がろうとすると、オスカーは慌てたように両手を前に出して静止をかけた。
「あ、そ、そのままで大丈夫です!無理に動かないでください!様子を見に来ただけで、負担をかけたいわけじゃありません」
回復したとはいえ、ユーリは背中を刺されて意識を失っていたのだ。
ユーリの着ているローブは、流した血でベッタリと赤く染まっている。後ろから声をかけたオスカーはそれを直視してしまい、ユーリが本当に危機的状況に陥っていた事を理解した。
「え、でも・・・」
「殿下がいいって言ってんだからいいんだよユーリ、座ってろよ。な?殿下」
大丈夫だと言われても、王族を前にして座ったままでいいのか?ユーリが戸惑いを見せると、リカルドがユーリの前に出て堂々と言い切った。
それどころか第二王子に気安く話しかけている。レイジェスのメンバーは女王アンリエールから特別な計らいを受けているが、それを差し引いても無礼と言われてしかたない態度だった。
「あ、うん、もちろんだよ。そんな大怪我をしているんだ、僕が王族だなんて気にせず体を労わってほしい」
「ほらな、ユーリ、殿下もこう言ってんだから遠慮することねぇって」
オスカーに親指をクイっと向けるリカルド。
ユーリもさすがに無礼過ぎると注意をしようとすると、それより先にジーンがリカルドの肩に手を置いた。
「リカルド、指差しはさすがに不敬が過ぎるよ。殿下はご厚意で見逃してくださってるけど、最低限の礼儀はわきまえなきゃ駄目だ」
口調は優しいがリカルドの不敬を咎めるジーンに、リカルドは眉間にシワを寄せた。
「んだよ、ジーン。本人がいいって言ってんだからいいじゃねぇか?フレンドってのはよ、年齢や肩書きに左右されねぇんだぜ?な?でん、か・・・?」
態度をあらためずジーンを睨み付け、オスカーに同意を求めて向き直ったところで、リカルドは口を開けて固まった。
「・・・フ、フレンドって、ぼ、僕の事、ですか?」
オスカーはなぜか目を輝かせて、何かを期待するような眼差しをリカルドに向ける。
歳はオスカーが一つ上だが、頭の高さはリカルドとほぼ同じであり、オスカーとリカルドは正面からお互いを見つめ合う形になった。
「お、おう・・・そう言ったけど、なんだよ?」
「は、初めてです・・・初めて友達ができました。ずっと・・・ずっと妹が羨ましかった。エリザはいつも皆さんの事を話してました。レイジェスの皆さんの事を話す時、エリザは兄妹の僕だって見た事がない笑顔を見せるんです。僕にはそんな相手がいないから・・・ずっと妹が羨ましかった。確か、リカルド君ですよね?僕はオスカーです。友達になってくれて嬉しいです!」
リカルドの手を両手で握り、感無量の喜びを見せるオスカーに、リカルドは頬を引きつらせた。
オスカーの事をフレンドと言ったが、リカルドに本心からそのつもりがあったわけではない。
いつもの軽口であり、その場の勢いで口にしただけである。
だがオスカーは違う。自分より相手の気持ちを優先するくらい、純粋で心が優しいオスカーは、人の善意を信じる傾向が強い。したがってリカルドの言葉を疑う余地がないのだ。
「え、いや、あ~・・・」
「リカルド、今更撤回はできないよ?分かるよね?」
頬を引きつらせて言葉を濁すリカルドの耳元で、ジーンが小さな声で囁いた。
「なっ!?お、おまっ!」
「リカルド君、オスカー様とお友達になりたかったんだね!オスカー様、リカルド君ってちょっと素直じゃないですけど、本当はすっごい仲間想いなんです。年も近いし素敵なお友達になれると思います!」
「カチュア!おまっ!お前までなにふざけ・・・っ!」
「分かりました!僕も彼にふさわしい友人になれるよう、謙虚な気持ちを忘れずに真摯に向き合っていきたいと思います!」
オスカーのきらきらとした真っすぐな目で見つめられ、リカルドの背筋に怖気が走る。
「はぁぁぁぁっ!?なに!?くそ真面目なの!?ちょっ、手握んなよ!ちょっ、おまっ!お前距離感おかしいって!おいぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」
リカルドの絶叫が空高く響き渡った。
「・・・すみません。つい嬉しくてはしゃいでしまいました。今後は気を付けます」
後ろ手に頭をかきながら反省の弁を述べるオスカー。リカルドはジーンの後ろに隠れて、警戒するように顔を半分だけ出している。
「ははは、謝らないでください。殿下の意外な一面が見れて、とても親しみを感じましたよ。それで、今回はユーリの身を案じて来てくださったのですよね?」
年長者のミゼルもシルヴィアもいるが、話しの流れからジーンが代表して、オスカーと話しをする事になった。
「・・・はい。レイジェスのメンバーが血まみれで倒れていると報告をうけて、心配になりまして・・・だって、本来皆さんは軍人ではありません。いくら強いと言っても、兵士達より前に出て戦う必要なんてないのに・・・それなのに、昨日に続いて今日も血を流されている。それが申し訳なくて・・・」
ぎゅっと拳を握り締め、俯いて言葉を絞り出すオスカーに、ジーンを始め、その場にいるレイジェスのメンバー達は驚きのあまりすぐに言葉を返す事ができなかった。
「・・・殿下、そんなふうに思っていてくださったのですね・・・」
少しの沈黙のあと、ジーンが驚きをそのまま声に乗せて話すと、オスカーは顔を上げ、まっすぐにジーンの目を見て口を開いた。
「当然です。戦うのは軍人の役目です。もちろん僕も王族として果たすべき責務のためにここにいます。でも皆さんは民間人なのですよ。皆さんがクインズベリー最高戦力の一角であってもそれは変わりません。だから申し訳ないのです。本当は我々だけでこの戦争を終わらせなければならないのに・・・」
申し訳なさそうに言葉を続けるオスカーに、ジーンの後ろから一歩前に出たシルヴィアが口を挟んだ。
「・・・オスカー様、お心遣いありがとうございます。でも、もしかしたら殿下は、思い違いをなされているかもしれません」
「・・・思い違い、ですか?」
「はい。私達は戦わされているのではなく、自らの意思で戦っているんです。民間人ではありますが、国を想う気持ちはオスカー様と一緒なんです。ですから、そんなにお心を痛めないでください。でも、オスカー様にこんなにも気にかけていただいた事はとても嬉しく思っております。ありがとうございました」
両手をお腹の前で重ね合わせ、綺麗に腰を折って一礼をする。シルヴィアが感謝の気持ちを伝えると、オスカーは驚いたように目を開いてシルヴィアをじっと見つめ、やがて納得したように二度三度うなずいた。
「・・・そうでしたか。僕が考えすぎてしまったようですね。皆さんのお気持ち、確かに受け取りました。軍人だ、民間人だ、そんな事は関係なく、クインズベリーを愛する者として、共に戦っていきましょう。それでは僕はこれで失礼致します」
そう言ってオスカーはニコリと微笑むと、レイジェスのメンバー達に背を向けて離れて行った。
突然やって来たオスカー殿下に、ユーリが立ち上がろうとすると、オスカーは慌てたように両手を前に出して静止をかけた。
「あ、そ、そのままで大丈夫です!無理に動かないでください!様子を見に来ただけで、負担をかけたいわけじゃありません」
回復したとはいえ、ユーリは背中を刺されて意識を失っていたのだ。
ユーリの着ているローブは、流した血でベッタリと赤く染まっている。後ろから声をかけたオスカーはそれを直視してしまい、ユーリが本当に危機的状況に陥っていた事を理解した。
「え、でも・・・」
「殿下がいいって言ってんだからいいんだよユーリ、座ってろよ。な?殿下」
大丈夫だと言われても、王族を前にして座ったままでいいのか?ユーリが戸惑いを見せると、リカルドがユーリの前に出て堂々と言い切った。
それどころか第二王子に気安く話しかけている。レイジェスのメンバーは女王アンリエールから特別な計らいを受けているが、それを差し引いても無礼と言われてしかたない態度だった。
「あ、うん、もちろんだよ。そんな大怪我をしているんだ、僕が王族だなんて気にせず体を労わってほしい」
「ほらな、ユーリ、殿下もこう言ってんだから遠慮することねぇって」
オスカーに親指をクイっと向けるリカルド。
ユーリもさすがに無礼過ぎると注意をしようとすると、それより先にジーンがリカルドの肩に手を置いた。
「リカルド、指差しはさすがに不敬が過ぎるよ。殿下はご厚意で見逃してくださってるけど、最低限の礼儀はわきまえなきゃ駄目だ」
口調は優しいがリカルドの不敬を咎めるジーンに、リカルドは眉間にシワを寄せた。
「んだよ、ジーン。本人がいいって言ってんだからいいじゃねぇか?フレンドってのはよ、年齢や肩書きに左右されねぇんだぜ?な?でん、か・・・?」
態度をあらためずジーンを睨み付け、オスカーに同意を求めて向き直ったところで、リカルドは口を開けて固まった。
「・・・フ、フレンドって、ぼ、僕の事、ですか?」
オスカーはなぜか目を輝かせて、何かを期待するような眼差しをリカルドに向ける。
歳はオスカーが一つ上だが、頭の高さはリカルドとほぼ同じであり、オスカーとリカルドは正面からお互いを見つめ合う形になった。
「お、おう・・・そう言ったけど、なんだよ?」
「は、初めてです・・・初めて友達ができました。ずっと・・・ずっと妹が羨ましかった。エリザはいつも皆さんの事を話してました。レイジェスの皆さんの事を話す時、エリザは兄妹の僕だって見た事がない笑顔を見せるんです。僕にはそんな相手がいないから・・・ずっと妹が羨ましかった。確か、リカルド君ですよね?僕はオスカーです。友達になってくれて嬉しいです!」
リカルドの手を両手で握り、感無量の喜びを見せるオスカーに、リカルドは頬を引きつらせた。
オスカーの事をフレンドと言ったが、リカルドに本心からそのつもりがあったわけではない。
いつもの軽口であり、その場の勢いで口にしただけである。
だがオスカーは違う。自分より相手の気持ちを優先するくらい、純粋で心が優しいオスカーは、人の善意を信じる傾向が強い。したがってリカルドの言葉を疑う余地がないのだ。
「え、いや、あ~・・・」
「リカルド、今更撤回はできないよ?分かるよね?」
頬を引きつらせて言葉を濁すリカルドの耳元で、ジーンが小さな声で囁いた。
「なっ!?お、おまっ!」
「リカルド君、オスカー様とお友達になりたかったんだね!オスカー様、リカルド君ってちょっと素直じゃないですけど、本当はすっごい仲間想いなんです。年も近いし素敵なお友達になれると思います!」
「カチュア!おまっ!お前までなにふざけ・・・っ!」
「分かりました!僕も彼にふさわしい友人になれるよう、謙虚な気持ちを忘れずに真摯に向き合っていきたいと思います!」
オスカーのきらきらとした真っすぐな目で見つめられ、リカルドの背筋に怖気が走る。
「はぁぁぁぁっ!?なに!?くそ真面目なの!?ちょっ、手握んなよ!ちょっ、おまっ!お前距離感おかしいって!おいぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」
リカルドの絶叫が空高く響き渡った。
「・・・すみません。つい嬉しくてはしゃいでしまいました。今後は気を付けます」
後ろ手に頭をかきながら反省の弁を述べるオスカー。リカルドはジーンの後ろに隠れて、警戒するように顔を半分だけ出している。
「ははは、謝らないでください。殿下の意外な一面が見れて、とても親しみを感じましたよ。それで、今回はユーリの身を案じて来てくださったのですよね?」
年長者のミゼルもシルヴィアもいるが、話しの流れからジーンが代表して、オスカーと話しをする事になった。
「・・・はい。レイジェスのメンバーが血まみれで倒れていると報告をうけて、心配になりまして・・・だって、本来皆さんは軍人ではありません。いくら強いと言っても、兵士達より前に出て戦う必要なんてないのに・・・それなのに、昨日に続いて今日も血を流されている。それが申し訳なくて・・・」
ぎゅっと拳を握り締め、俯いて言葉を絞り出すオスカーに、ジーンを始め、その場にいるレイジェスのメンバー達は驚きのあまりすぐに言葉を返す事ができなかった。
「・・・殿下、そんなふうに思っていてくださったのですね・・・」
少しの沈黙のあと、ジーンが驚きをそのまま声に乗せて話すと、オスカーは顔を上げ、まっすぐにジーンの目を見て口を開いた。
「当然です。戦うのは軍人の役目です。もちろん僕も王族として果たすべき責務のためにここにいます。でも皆さんは民間人なのですよ。皆さんがクインズベリー最高戦力の一角であってもそれは変わりません。だから申し訳ないのです。本当は我々だけでこの戦争を終わらせなければならないのに・・・」
申し訳なさそうに言葉を続けるオスカーに、ジーンの後ろから一歩前に出たシルヴィアが口を挟んだ。
「・・・オスカー様、お心遣いありがとうございます。でも、もしかしたら殿下は、思い違いをなされているかもしれません」
「・・・思い違い、ですか?」
「はい。私達は戦わされているのではなく、自らの意思で戦っているんです。民間人ではありますが、国を想う気持ちはオスカー様と一緒なんです。ですから、そんなにお心を痛めないでください。でも、オスカー様にこんなにも気にかけていただいた事はとても嬉しく思っております。ありがとうございました」
両手をお腹の前で重ね合わせ、綺麗に腰を折って一礼をする。シルヴィアが感謝の気持ちを伝えると、オスカーは驚いたように目を開いてシルヴィアをじっと見つめ、やがて納得したように二度三度うなずいた。
「・・・そうでしたか。僕が考えすぎてしまったようですね。皆さんのお気持ち、確かに受け取りました。軍人だ、民間人だ、そんな事は関係なく、クインズベリーを愛する者として、共に戦っていきましょう。それでは僕はこれで失礼致します」
そう言ってオスカーはニコリと微笑むと、レイジェスのメンバー達に背を向けて離れて行った。
0
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる