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1156 真下に向けた親指
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「・・・チッ、ハァァァァァーーーーーーッ!」
空高く上がった魔食い鳥を目で追っていたディリアンは、その鳥の背から突如、雨あられの如く降り注がれた破壊の光弾を目にしても、動揺する事は無かった。
面倒そうに舌を打つが、落ち着いた動作で両手を空に向けて掲げると、自分とルーシーを包み込む青く輝く結界を展開させた。
そして結界を張り終えた次の瞬間、破壊の光弾が次々と結界を打ちつけてきた。
爆音が鳴り響き、結界が大きく揺さぶられる。
爆発による黒い煙がディリアンの結界の表側から立ち昇り、視界を覆い隠す程に充満していった。
「ッ、爆裂弾でこの威力かよ?あのピンク髪の女、イカレてるが実力はかなりのものだな」
結界を通してディリアンが感じているものは、初級魔法としての枠を超えるくらい強いアレリーの魔力だった。
結界に魔力を送る両手に、ビリビリとした衝撃が伝わってきて、気を抜くと結界の維持が解けそうになる。
「大丈夫か、ディリアン?」
激しく攻撃魔法をぶつられるディリアンに、ルーシーが心配したように声をかける。
「・・・耐えられない程ではねぇが、思ってたよりずっと強い。初級魔法の爆裂弾でこれだけ強いと、爆裂空破弾や光源爆裂弾はやばそうだ。上級魔法はそうそう使ってこないと思うが、早めにケリをつけた方がいい。打ち合わせ通りタイミングを見て行くぞ」
ルーシーに顔を向けられ、ディリアンは空を見上げたまま答えた。
その額には一筋の汗が流れていた。
フィゲロアに鍛えられたディリアンの魔力は、ロンズデールに行った時よりもはるかに大きく強くなっていた。このまま爆裂弾だけならば、しばらくは耐える事はできる。だが敵も馬鹿ではない。
爆裂弾ではラチがあかないと分かれば、中級魔法を使ってくるはずだ。
爆発の中級魔法、爆裂空破弾。
ピンク色の髪の黒魔法使いは、魔力だけを見るならおそらく帝国の幹部クラスだ。
そしてこのレベルの使い手が撃つ中級魔法は、上級魔法に匹敵する。
今の自分なら、おそらくこの女の爆裂空破弾も防げるはずだ。
だが上級魔法、光源爆裂弾はどうだろうか・・・・・
・・・・・俺に止められるのか?
胸中の不安を見て取ったのか、ルーシーはディリアンをじっと見つめた後、その背中バシンと叩いた。
「っ、痛ってぇな!何すんだよ!?」
「なにを臆している?体力型の私は魔力を読み取るのは苦手だが、見た感じお前の魔力は、あの女にも引けを取っていないと思うぞ。自信を持て、フィゲロアの弟子なんだろ?」
叩いた事に対するディリアンの抗議には耳を貸さず、ルーシーはディリアンの目をじっと見つめながら話した。
「・・・・・」
「あの鳥までかなりの高さだが、私とお前の力ならあの高さでもやれるはずだ。あの女も爆裂弾ではお前の結界を突破できないと判断すれば、中級魔法を使うだろう。その時に必ず攻撃が途切れる隙ができる。そこを突ければ私達の勝ちだ。いいか、この作戦はお前の能力が要なんだ。いけるよな?」
「・・・へっ、まるで俺がビビリみてぇに言うじゃねぇか?なめんなよ」
煽るようなルーシーの言葉に、ディリアンは口の端を持ち上げて笑った。
そして決意を固めて空を見上げたその表情には、さっきまでの迷いは消えて、代わりに力強い眼差しがあった。
「チャンスは一度きりだ、しっかり見極めろよ!」
「フッ、誰に言ってるつもりだ?お前こそ見誤るなよ」
ディリアンの顔つきが変わると、ルーシーは小さく笑い、右手に持つ水の鞭を振って鳴らした。
そして二人は空を旋回している魔力で作られた青い鳥を見据え、勝負の時を待った。
「むー、ラニー、これだけ撃ってるのに、まだ結界が壊れないよー」
ラニの魔力で形作られた魔力の鳥、魔食い鳥の背に立つアレリーは、すでに百を超える爆裂弾を地上に向けて撃っていた。狙いはクインズベリー軍の二人、ディリアンとルーシーである。
だが二人を護る結界は、アレリーの爆裂弾の集中砲火を浴びても壊れず残っていた。
その硬さはアレリーに、このまま何百発撃ったとしても、爆裂弾では破壊する事は不可能だろうと思わせた。
「あの白い髪の男、アレリーの爆裂弾をこれだけ喰らっても耐えるなんて、なかなか優秀な魔法使いなんだな。ここで殺すには惜しいな、クインズベリーでなければチームに誘いたいところだ」
魔食い鳥の背に立ちながら地上を見下ろしていたラニは、ディリアンの力を認めて感心したように話す。
「えー、ラニってああいうのがタイプなの?駄目だよ、ラニにはあたしがいるんだからね!」
「ん?いや、タイプとかそういうんじゃなくて、優秀なヤツは味方にしたいと思うじゃないか?それだけだぞ?」
「ふん!あたしのラニを誘惑する男なんて消えちゃえばいいんだ!爆裂弾が駄目ならこれでどうだ!」
アレリーは爆裂弾の連射を止めると、両手を広げて魔力を手の平に集中させ始めた。
バチバチと魔力の爆ぜる音が耳を打つ。そしてアレリーの放つ強烈な魔力に、ラニは吹き飛ばされないように目の前に結界を張る程だった。
「このクインズベリーのクズ共!あたしの爆裂空破弾を受けて・・・!?」
左右の手に集中させた魔力を破壊のエネルギーに変え、両手を合わせて地上の二人組に向ける。
そして爆発の中級魔法、爆裂空破弾を撃ち放とうとしたその時、アレリーの目に信じられないものが飛び込んで来た。
「ウォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーッツ!」
クインズベリー軍の青魔法使いディリアン・ベナビデスが、地上数十メートルの高さを飛んでいる魔食い鳥と同じ高さまで飛び上がって来た!
「えッ、な、なんで・・・?」
・・・・・どうやってこの高さまで?
まさかこの高さまで飛び上がってくるなど夢にも思わなかったアレリーは、すぐにこの状況を呑み込む事ができず、体に指示を出して動かす事さえできなかった。
「もらったぁーーーーーッツ!
その結果ディリアンの五指から発せられた、青く輝く魔力のロープを躱す事ができず、その身を縛られ動きを封じられてしまった。
「し、しまっ・・・!」
「アレリーーーーーーーーッ!?」
意表を突かれ、すぐにフォローに入る事ができなかったラニが、アレリーに向かって手を伸ばす!
だが最初から全てを決めて動いていたディリアンが、一手早かった。
「墜ちろォォォォォォォォーーーーーーーーッツ!」
全身を捻るように回して腕を引く。
その勢いに足を取られたアレリーは、踏み堪える事さえできずに、その身を魔食い鳥の上から地上へ投げ出された。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーッツ!」
「へっ、そいつは任せたぜルーシー、俺は・・・」
青く輝く魔力の糸で体を縛られたアレリーが、もがきながら落下していく様を一瞥すると、ディリアンは背中に感じる刺すような視線の送り主に振り返った。
「・・・貴様・・・よくもアレリーを・・・・・」
ラニは怒りに歯を食いしばり、殺意の籠った目でディリアンを睨み付ける。
「てめぇと、このクソ鳥をぶっ倒す」
ラニからぶつけられるドス黒い殺意に対し、ディリアンは右手の親指を真下に向けて応えた。
空高く上がった魔食い鳥を目で追っていたディリアンは、その鳥の背から突如、雨あられの如く降り注がれた破壊の光弾を目にしても、動揺する事は無かった。
面倒そうに舌を打つが、落ち着いた動作で両手を空に向けて掲げると、自分とルーシーを包み込む青く輝く結界を展開させた。
そして結界を張り終えた次の瞬間、破壊の光弾が次々と結界を打ちつけてきた。
爆音が鳴り響き、結界が大きく揺さぶられる。
爆発による黒い煙がディリアンの結界の表側から立ち昇り、視界を覆い隠す程に充満していった。
「ッ、爆裂弾でこの威力かよ?あのピンク髪の女、イカレてるが実力はかなりのものだな」
結界を通してディリアンが感じているものは、初級魔法としての枠を超えるくらい強いアレリーの魔力だった。
結界に魔力を送る両手に、ビリビリとした衝撃が伝わってきて、気を抜くと結界の維持が解けそうになる。
「大丈夫か、ディリアン?」
激しく攻撃魔法をぶつられるディリアンに、ルーシーが心配したように声をかける。
「・・・耐えられない程ではねぇが、思ってたよりずっと強い。初級魔法の爆裂弾でこれだけ強いと、爆裂空破弾や光源爆裂弾はやばそうだ。上級魔法はそうそう使ってこないと思うが、早めにケリをつけた方がいい。打ち合わせ通りタイミングを見て行くぞ」
ルーシーに顔を向けられ、ディリアンは空を見上げたまま答えた。
その額には一筋の汗が流れていた。
フィゲロアに鍛えられたディリアンの魔力は、ロンズデールに行った時よりもはるかに大きく強くなっていた。このまま爆裂弾だけならば、しばらくは耐える事はできる。だが敵も馬鹿ではない。
爆裂弾ではラチがあかないと分かれば、中級魔法を使ってくるはずだ。
爆発の中級魔法、爆裂空破弾。
ピンク色の髪の黒魔法使いは、魔力だけを見るならおそらく帝国の幹部クラスだ。
そしてこのレベルの使い手が撃つ中級魔法は、上級魔法に匹敵する。
今の自分なら、おそらくこの女の爆裂空破弾も防げるはずだ。
だが上級魔法、光源爆裂弾はどうだろうか・・・・・
・・・・・俺に止められるのか?
胸中の不安を見て取ったのか、ルーシーはディリアンをじっと見つめた後、その背中バシンと叩いた。
「っ、痛ってぇな!何すんだよ!?」
「なにを臆している?体力型の私は魔力を読み取るのは苦手だが、見た感じお前の魔力は、あの女にも引けを取っていないと思うぞ。自信を持て、フィゲロアの弟子なんだろ?」
叩いた事に対するディリアンの抗議には耳を貸さず、ルーシーはディリアンの目をじっと見つめながら話した。
「・・・・・」
「あの鳥までかなりの高さだが、私とお前の力ならあの高さでもやれるはずだ。あの女も爆裂弾ではお前の結界を突破できないと判断すれば、中級魔法を使うだろう。その時に必ず攻撃が途切れる隙ができる。そこを突ければ私達の勝ちだ。いいか、この作戦はお前の能力が要なんだ。いけるよな?」
「・・・へっ、まるで俺がビビリみてぇに言うじゃねぇか?なめんなよ」
煽るようなルーシーの言葉に、ディリアンは口の端を持ち上げて笑った。
そして決意を固めて空を見上げたその表情には、さっきまでの迷いは消えて、代わりに力強い眼差しがあった。
「チャンスは一度きりだ、しっかり見極めろよ!」
「フッ、誰に言ってるつもりだ?お前こそ見誤るなよ」
ディリアンの顔つきが変わると、ルーシーは小さく笑い、右手に持つ水の鞭を振って鳴らした。
そして二人は空を旋回している魔力で作られた青い鳥を見据え、勝負の時を待った。
「むー、ラニー、これだけ撃ってるのに、まだ結界が壊れないよー」
ラニの魔力で形作られた魔力の鳥、魔食い鳥の背に立つアレリーは、すでに百を超える爆裂弾を地上に向けて撃っていた。狙いはクインズベリー軍の二人、ディリアンとルーシーである。
だが二人を護る結界は、アレリーの爆裂弾の集中砲火を浴びても壊れず残っていた。
その硬さはアレリーに、このまま何百発撃ったとしても、爆裂弾では破壊する事は不可能だろうと思わせた。
「あの白い髪の男、アレリーの爆裂弾をこれだけ喰らっても耐えるなんて、なかなか優秀な魔法使いなんだな。ここで殺すには惜しいな、クインズベリーでなければチームに誘いたいところだ」
魔食い鳥の背に立ちながら地上を見下ろしていたラニは、ディリアンの力を認めて感心したように話す。
「えー、ラニってああいうのがタイプなの?駄目だよ、ラニにはあたしがいるんだからね!」
「ん?いや、タイプとかそういうんじゃなくて、優秀なヤツは味方にしたいと思うじゃないか?それだけだぞ?」
「ふん!あたしのラニを誘惑する男なんて消えちゃえばいいんだ!爆裂弾が駄目ならこれでどうだ!」
アレリーは爆裂弾の連射を止めると、両手を広げて魔力を手の平に集中させ始めた。
バチバチと魔力の爆ぜる音が耳を打つ。そしてアレリーの放つ強烈な魔力に、ラニは吹き飛ばされないように目の前に結界を張る程だった。
「このクインズベリーのクズ共!あたしの爆裂空破弾を受けて・・・!?」
左右の手に集中させた魔力を破壊のエネルギーに変え、両手を合わせて地上の二人組に向ける。
そして爆発の中級魔法、爆裂空破弾を撃ち放とうとしたその時、アレリーの目に信じられないものが飛び込んで来た。
「ウォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーッツ!」
クインズベリー軍の青魔法使いディリアン・ベナビデスが、地上数十メートルの高さを飛んでいる魔食い鳥と同じ高さまで飛び上がって来た!
「えッ、な、なんで・・・?」
・・・・・どうやってこの高さまで?
まさかこの高さまで飛び上がってくるなど夢にも思わなかったアレリーは、すぐにこの状況を呑み込む事ができず、体に指示を出して動かす事さえできなかった。
「もらったぁーーーーーッツ!
その結果ディリアンの五指から発せられた、青く輝く魔力のロープを躱す事ができず、その身を縛られ動きを封じられてしまった。
「し、しまっ・・・!」
「アレリーーーーーーーーッ!?」
意表を突かれ、すぐにフォローに入る事ができなかったラニが、アレリーに向かって手を伸ばす!
だが最初から全てを決めて動いていたディリアンが、一手早かった。
「墜ちろォォォォォォォォーーーーーーーーッツ!」
全身を捻るように回して腕を引く。
その勢いに足を取られたアレリーは、踏み堪える事さえできずに、その身を魔食い鳥の上から地上へ投げ出された。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーッツ!」
「へっ、そいつは任せたぜルーシー、俺は・・・」
青く輝く魔力の糸で体を縛られたアレリーが、もがきながら落下していく様を一瞥すると、ディリアンは背中に感じる刺すような視線の送り主に振り返った。
「・・・貴様・・・よくもアレリーを・・・・・」
ラニは怒りに歯を食いしばり、殺意の籠った目でディリアンを睨み付ける。
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