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1151 見上げた空に浮かぶ物
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「・・・見つけた!こいつらで間違いない!」
指定した人物、あるいは物を探す事のできる探索魔法サーチ。
師ウィッカーでさえ500メートルという探索範囲だが、ケイトは修行の末にウィッカーを大きく上回る1000メートルの探索を可能とした。この記録はクインズベリーの歴代で一位である。
「ふぅ・・・ギッリギリだわ、あと10メートルでも離れてたら見つけられなかった」
手の甲で額の汗を拭い、ケイトは深く息をついた。
汗を吸った前髪が額に貼り付くが、気に留める余裕はない。
探れると言っても、距離が離れれば離れる程に集中力を使う。
まして1000メートルともなれば、疲労の度合いはかなりのものだった。
「なぁお前、ケイトだったよな?今見つけたと言ったが、この攻撃を仕掛けて来た敵を見つけたのか?」
後ろからかけられた声に振り返ると、そこには立っていたのは銀色の髪の女だった。
肩の下まである長い銀色の髪をオールバックに撫でつけ、首元で結んで背中に流している。
目鼻立ちは整っているが、冷たい印象を与える青い瞳で、ケイトをじっと見つめていた。
「あ~・・・えっと、あんた四勇士のルーシー・アフマダリエフじゃん・・・うん、見つけたよ。あっち、あそこに少し高い丘があるでしょ?それであそこに二人組がいるんだけど、昨日のヤツらみたく、こっちに意識を向けているんだよね、多分遠隔操作かな、あの人形を操ってるんだ」
ケイトは聞かれた事に答えたが、その話し口はどこかぎこちないものだった。
無理もなかった。今は行動を共にする仲間という事になっているが、ルーシーには一度レイジェスを襲撃された事がある。
ルーシーから謝罪を受け、レイジェス側も納得して和解はしたが、すぐに笑顔で打ち解けられるというものでもない。今はお互いが距離感を探っているとこだった。
「・・・あの距離を測ったのか?すごいサーチだな。四勇士のライース・フィゲロアでも、あの距離は不可能だ」
「え?そ、そう?あはは、まぁ店長の教え方が上手なんだよね。」
自分の魔法を褒められて、ケイトが照れたように笑うと、ルーシーは、あの丘だな?、と確認するように呟いてスタスタと前に歩き出した。
「え!?ちょっ、ちょっと待って!なに!?あんた一人で行く気!?」
まさか一人で先に進むとは思っていなかったケイトは、慌ててルーシーの腕を掴んで引き止めた。
「・・・そのつもりだが?お前も一緒に行くか?だが魔法使いではこの距離は厳しいだろう?移動系の魔道具でももっているのか?」
「いや、そんなの無いし、スピードが要求されるから、アタシじゃ遅いし間に合わない。だから行ける人に頼むしかないけど、敵は二人だよ?そりゃあんたは強いけど、一人じゃ何があるか分からないでしょ?誰かに加勢してもらいなよ」
「そうは言っても、お前達レイジェスには、今あそこまで行けるヤツがいないんじゃないか?他に誰かいるか?」
レイチェル達が満足に動けない事は、情報の共有でルーシーも知っていた。
「え?いやいや、別に私らレイジェスじゃなくても・・・」
淡々と自分一人で先へ行くと話すルーシーだったが、ケイトの説得に足を止めて耳を傾ける。だがレイジェスのメンバーで、今ルーシーと共に行けそうな者はいなかった。
どうしたらいいかと、ルーシーが腕を組んで頭を捻ったその時、あきれたような声をかけられた。
「おいおい、ルーシー、お前も仲間意識ってのがねぇんだな?」
「ん?お前、フィゲロア・・・それと確か、公爵家のディリアンだったな?」
ルーシーの視線の先には映ったのは、クセの強そうな茶色い髪を後ろに縛り、少しこけた頬と細い目の、悪い方に賢そうな男ライース・フィゲロア。
そしてもう一人、軽く柔らかそうな白い髪の、中性的で綺麗な顔立ちの少年、ディリアン・ベナビデス。
「何の用だ?」
「はぁ~・・・開口一番にそれかよ?本当によ、お前もシャクールも、もう少し仲間ってのを意識しろよ?あの生意気なクアルトだって、最近はちょっと協調性が出て来たってのに」
フィゲロアは大きく溜息をつくと、嘆くように首を横に振った。
「おいおいフィゲロア師匠、ぼやいてねぇでよ・・・行くんだろ?」
ディリアンはフィゲロアにチラリと目を向けると、雪原の先に見える丘を指差した。
「ん、聞いてたのか?だがお前達は青魔法使いだろ?移動系の魔道具も持っていなかったはずだが、それならシャクールにでも来てもらった方がいいんじゃないか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。お前の言う通り俺は無理だけど、こいつならついて行ける。な?」
ルーシーがフィゲロアとディリアンに交互に目を配ると、フィゲロアはディリアンの背中をぐいっと押して、ルーシーの前に行かせた。
「うぉっ!っと、おいコラ!いきなり押すなよ!」
躓(つまづ)きそうになったディリアンが、振り返ってフィゲロアを睨む。
「おいおいディリアン、前から言ってんだろ?お前は俺に対する口の利き方、つまり師匠に対する口の利き方が全然なってねぇって。ルーシー、こいつの魔道具なら移動も問題ねぇ。むしろお前より速いかもしれねぇぞ」
「え?そうなのか?・・・確かこいつの魔道具は、魔力をロープのように伸ばし・・・あ、なるほど、そうか」
ディリアンの魔道具がどういう物か、ルーシーも知っていたようだ。
自分で口に出して、フィゲロアの言いたい事を理解すると、得心がいったようで大きく頷いた。
「そうだ。こいつの魔道具なら、そこの林からあそこの丘までササっと行けちまうよ。な?そうだろ、ディリアン?」
フィゲロアはディリアンの反応を見て楽しんでいるのか、ニヤっと笑いながらディリアンに顔を向けた。
「・・・はぁ~・・・ったくよぉ、分かったよ。俺が行けばいいんだろ?フィゲロア師匠、あんた本当にろくでもねぇ性格してるよな」
「おいおい心外だなぁ。俺はこれでも四勇士で一番の常識人だぜ?」
「そう思ってんのはあんただけだ。はぁ~・・・しかたねぇ、行くか」
ディリアンは諦めたように息を吐いた。そしてスタスタと前に進み出ると十数メートル程先にある、一番手前の樹に右手を向けた。
「なぁ、ディリアン、本当に大丈夫か?」
ケイトが心配して後ろから声をかけると、ディリアンは顔半分だけ振り返って答えた。
「そこの弟子使いの荒い師匠のおかげで、俺も結構強くなってんだよ。面倒くせぇけどやる事はやるよ。心配すんな」
そして前に向き直ると、隣に立つルーシにチラリと視線を送った。
「遅れんなよ?」
「ほぅ、大した自信だな?誰に言ってるつもりだ?私に構わず遠慮なく行くがいい」
挑発するようなディリアンの言葉に、ルーシーは眉をぴくりと持ち上げて言葉を返したその瞬間、ディリアンの右手から青く輝く魔力が、十数メートル先の樹に向かって放出された。
それは一本の細く長いロープのように伸び、ぐるぐると樹に巻き付くと、今度は一気に縮んでディリアンの体を勢いよく引っ張り上げた。
「ほー・・・ずいぶん応用の利く能力だな。言うだけあるじゃないか」
樹から樹へと魔力のロープを繋いで飛び渡る。曲芸のようなディリアンの動きを見て、ルーシーは感心したように息をついた。
「だが雪の上なら私の水だって、こういう事ができるんだぞ」
そう呟いてニっと笑うと、ルーシーの足元から水が溢れ出し、それは急速に凍っていった。
「え、なにそれ!?まさかソリ!?」
ルーシーの足元に氷で形作られた物を見て、ケイトが驚きの声を上げた。
それは見た目は子供が雪遊びをする時に使うソリに近い、だが板はもっと薄く、少し反っているが平に近い。目算で長さはおよそ1.5メートル程度、それで両足も固定している。
「雪に一定量の水を混ぜるて操作すれば、こういう事もできる。ソリに似てるのはその通りだが、スピードは段違いだぞ」
そう言ってルーシーが重心を前に片向けると、ソリは前に滑り出し、そして一瞬で加速してケイト達の視界から遠く離れて行った。
「・・・うわぁ、すっごいなアレ。もう見えなくなった。ディリアンもあんな方法で飛んで行くなんて、普通の魔法使いには思いつかないよ」
あっという間に見えなくなっていったルーシーとディリアンに、ケイトは感嘆の声をもらした。
「氷のソリを水で滑らせて走らせるか・・・ルーシーのヤツ、あんな事もできたのか」
思いがけない方法で走って行ったルーシーに、フィゲロアも感心したようだ。
顎に手を当て、うんうんと頷いている。
「・・・さて、俺達は俺達の戦いをするとしようか?ケイトだっけ?お前、戦闘用の魔道具もってるか?」
フィゲロアは一息つくと、手にしている杖を地面に突き立て、空を見上げた。
「もちろん持ってるよ。それにしても、アタシが四勇士と肩を並べて戦うなんてねぇ・・・」
ケイトはフッと小さく笑うと、腰に手を当てて空を見上げた。
チラチラと雪の降る空に、ソレは浮かんでいた。
黒いドレスを着て、銀色の髪を風になびかせた美しい人形が、底無し沼のように黒い瞳で、ケイトとフィゲロアを見下ろしていた。
指定した人物、あるいは物を探す事のできる探索魔法サーチ。
師ウィッカーでさえ500メートルという探索範囲だが、ケイトは修行の末にウィッカーを大きく上回る1000メートルの探索を可能とした。この記録はクインズベリーの歴代で一位である。
「ふぅ・・・ギッリギリだわ、あと10メートルでも離れてたら見つけられなかった」
手の甲で額の汗を拭い、ケイトは深く息をついた。
汗を吸った前髪が額に貼り付くが、気に留める余裕はない。
探れると言っても、距離が離れれば離れる程に集中力を使う。
まして1000メートルともなれば、疲労の度合いはかなりのものだった。
「なぁお前、ケイトだったよな?今見つけたと言ったが、この攻撃を仕掛けて来た敵を見つけたのか?」
後ろからかけられた声に振り返ると、そこには立っていたのは銀色の髪の女だった。
肩の下まである長い銀色の髪をオールバックに撫でつけ、首元で結んで背中に流している。
目鼻立ちは整っているが、冷たい印象を与える青い瞳で、ケイトをじっと見つめていた。
「あ~・・・えっと、あんた四勇士のルーシー・アフマダリエフじゃん・・・うん、見つけたよ。あっち、あそこに少し高い丘があるでしょ?それであそこに二人組がいるんだけど、昨日のヤツらみたく、こっちに意識を向けているんだよね、多分遠隔操作かな、あの人形を操ってるんだ」
ケイトは聞かれた事に答えたが、その話し口はどこかぎこちないものだった。
無理もなかった。今は行動を共にする仲間という事になっているが、ルーシーには一度レイジェスを襲撃された事がある。
ルーシーから謝罪を受け、レイジェス側も納得して和解はしたが、すぐに笑顔で打ち解けられるというものでもない。今はお互いが距離感を探っているとこだった。
「・・・あの距離を測ったのか?すごいサーチだな。四勇士のライース・フィゲロアでも、あの距離は不可能だ」
「え?そ、そう?あはは、まぁ店長の教え方が上手なんだよね。」
自分の魔法を褒められて、ケイトが照れたように笑うと、ルーシーは、あの丘だな?、と確認するように呟いてスタスタと前に歩き出した。
「え!?ちょっ、ちょっと待って!なに!?あんた一人で行く気!?」
まさか一人で先に進むとは思っていなかったケイトは、慌ててルーシーの腕を掴んで引き止めた。
「・・・そのつもりだが?お前も一緒に行くか?だが魔法使いではこの距離は厳しいだろう?移動系の魔道具でももっているのか?」
「いや、そんなの無いし、スピードが要求されるから、アタシじゃ遅いし間に合わない。だから行ける人に頼むしかないけど、敵は二人だよ?そりゃあんたは強いけど、一人じゃ何があるか分からないでしょ?誰かに加勢してもらいなよ」
「そうは言っても、お前達レイジェスには、今あそこまで行けるヤツがいないんじゃないか?他に誰かいるか?」
レイチェル達が満足に動けない事は、情報の共有でルーシーも知っていた。
「え?いやいや、別に私らレイジェスじゃなくても・・・」
淡々と自分一人で先へ行くと話すルーシーだったが、ケイトの説得に足を止めて耳を傾ける。だがレイジェスのメンバーで、今ルーシーと共に行けそうな者はいなかった。
どうしたらいいかと、ルーシーが腕を組んで頭を捻ったその時、あきれたような声をかけられた。
「おいおい、ルーシー、お前も仲間意識ってのがねぇんだな?」
「ん?お前、フィゲロア・・・それと確か、公爵家のディリアンだったな?」
ルーシーの視線の先には映ったのは、クセの強そうな茶色い髪を後ろに縛り、少しこけた頬と細い目の、悪い方に賢そうな男ライース・フィゲロア。
そしてもう一人、軽く柔らかそうな白い髪の、中性的で綺麗な顔立ちの少年、ディリアン・ベナビデス。
「何の用だ?」
「はぁ~・・・開口一番にそれかよ?本当によ、お前もシャクールも、もう少し仲間ってのを意識しろよ?あの生意気なクアルトだって、最近はちょっと協調性が出て来たってのに」
フィゲロアは大きく溜息をつくと、嘆くように首を横に振った。
「おいおいフィゲロア師匠、ぼやいてねぇでよ・・・行くんだろ?」
ディリアンはフィゲロアにチラリと目を向けると、雪原の先に見える丘を指差した。
「ん、聞いてたのか?だがお前達は青魔法使いだろ?移動系の魔道具も持っていなかったはずだが、それならシャクールにでも来てもらった方がいいんじゃないか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。お前の言う通り俺は無理だけど、こいつならついて行ける。な?」
ルーシーがフィゲロアとディリアンに交互に目を配ると、フィゲロアはディリアンの背中をぐいっと押して、ルーシーの前に行かせた。
「うぉっ!っと、おいコラ!いきなり押すなよ!」
躓(つまづ)きそうになったディリアンが、振り返ってフィゲロアを睨む。
「おいおいディリアン、前から言ってんだろ?お前は俺に対する口の利き方、つまり師匠に対する口の利き方が全然なってねぇって。ルーシー、こいつの魔道具なら移動も問題ねぇ。むしろお前より速いかもしれねぇぞ」
「え?そうなのか?・・・確かこいつの魔道具は、魔力をロープのように伸ばし・・・あ、なるほど、そうか」
ディリアンの魔道具がどういう物か、ルーシーも知っていたようだ。
自分で口に出して、フィゲロアの言いたい事を理解すると、得心がいったようで大きく頷いた。
「そうだ。こいつの魔道具なら、そこの林からあそこの丘までササっと行けちまうよ。な?そうだろ、ディリアン?」
フィゲロアはディリアンの反応を見て楽しんでいるのか、ニヤっと笑いながらディリアンに顔を向けた。
「・・・はぁ~・・・ったくよぉ、分かったよ。俺が行けばいいんだろ?フィゲロア師匠、あんた本当にろくでもねぇ性格してるよな」
「おいおい心外だなぁ。俺はこれでも四勇士で一番の常識人だぜ?」
「そう思ってんのはあんただけだ。はぁ~・・・しかたねぇ、行くか」
ディリアンは諦めたように息を吐いた。そしてスタスタと前に進み出ると十数メートル程先にある、一番手前の樹に右手を向けた。
「なぁ、ディリアン、本当に大丈夫か?」
ケイトが心配して後ろから声をかけると、ディリアンは顔半分だけ振り返って答えた。
「そこの弟子使いの荒い師匠のおかげで、俺も結構強くなってんだよ。面倒くせぇけどやる事はやるよ。心配すんな」
そして前に向き直ると、隣に立つルーシにチラリと視線を送った。
「遅れんなよ?」
「ほぅ、大した自信だな?誰に言ってるつもりだ?私に構わず遠慮なく行くがいい」
挑発するようなディリアンの言葉に、ルーシーは眉をぴくりと持ち上げて言葉を返したその瞬間、ディリアンの右手から青く輝く魔力が、十数メートル先の樹に向かって放出された。
それは一本の細く長いロープのように伸び、ぐるぐると樹に巻き付くと、今度は一気に縮んでディリアンの体を勢いよく引っ張り上げた。
「ほー・・・ずいぶん応用の利く能力だな。言うだけあるじゃないか」
樹から樹へと魔力のロープを繋いで飛び渡る。曲芸のようなディリアンの動きを見て、ルーシーは感心したように息をついた。
「だが雪の上なら私の水だって、こういう事ができるんだぞ」
そう呟いてニっと笑うと、ルーシーの足元から水が溢れ出し、それは急速に凍っていった。
「え、なにそれ!?まさかソリ!?」
ルーシーの足元に氷で形作られた物を見て、ケイトが驚きの声を上げた。
それは見た目は子供が雪遊びをする時に使うソリに近い、だが板はもっと薄く、少し反っているが平に近い。目算で長さはおよそ1.5メートル程度、それで両足も固定している。
「雪に一定量の水を混ぜるて操作すれば、こういう事もできる。ソリに似てるのはその通りだが、スピードは段違いだぞ」
そう言ってルーシーが重心を前に片向けると、ソリは前に滑り出し、そして一瞬で加速してケイト達の視界から遠く離れて行った。
「・・・うわぁ、すっごいなアレ。もう見えなくなった。ディリアンもあんな方法で飛んで行くなんて、普通の魔法使いには思いつかないよ」
あっという間に見えなくなっていったルーシーとディリアンに、ケイトは感嘆の声をもらした。
「氷のソリを水で滑らせて走らせるか・・・ルーシーのヤツ、あんな事もできたのか」
思いがけない方法で走って行ったルーシーに、フィゲロアも感心したようだ。
顎に手を当て、うんうんと頷いている。
「・・・さて、俺達は俺達の戦いをするとしようか?ケイトだっけ?お前、戦闘用の魔道具もってるか?」
フィゲロアは一息つくと、手にしている杖を地面に突き立て、空を見上げた。
「もちろん持ってるよ。それにしても、アタシが四勇士と肩を並べて戦うなんてねぇ・・・」
ケイトはフッと小さく笑うと、腰に手を当てて空を見上げた。
チラチラと雪の降る空に、ソレは浮かんでいた。
黒いドレスを着て、銀色の髪を風になびかせた美しい人形が、底無し沼のように黒い瞳で、ケイトとフィゲロアを見下ろしていた。
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日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
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