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1137 身代わり
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近づいた分だけ光線は強く激しく撃ちつけて来る。
アラタは光の力を、アゲハは風の力を使い、レイチェルとリカルドを護るために前に立ち続けた。
二人の後ろではリカルドが鉄の矢を構え、光線を撃ち続ける黒い球に狙いを付けている。
そして何十発もの光線を浴び続けた後、タイミングを見極めたレイチェルが大声で叫んだ。
「今だリカルドッ!」
「おう、よッ・・・・・!?」
レイチェルの合図を受けて、リカルドが弓の弦から指を離そうとした瞬間、リカルドの目が捉えたもの、それは光線を放つ黒い球に突然入った亀裂だった。
亀裂は瞬き程の刹那の間に一気に広がり、それに伴い黒い球は膨張していく。
それを目にしてリカルドのハンターとしての危険察知能力が、脳裏に警報を鳴らした。
・・・なんだ?この黒い球・・・やべぇ・・・これやべぇぞ!
直後になにが起きるのか?それを言葉が形作るよりも先に細胞が理解した。
全員にそれを伝える時間は無い。だから一言だけ、最優先で伝えねばならない一言だけを叫んだ。
「伏せろォォォォォォォーーーーーーーーーーーーッツ!」
リカルドの叫びが届いたかのかどうか、それは分からない。
だがリカルドが声の限りを飛ばした次の瞬間、眩いばかりの光が辺り一帯を照らした。
そして一切の抵抗を許さない、無慈悲の大爆発がリカルド達を呑み込んだ。
黒い球、ブラックスフィアの最終手段、自爆。
ブラックスフィアの攻撃手段は、太陽光を吸収し光線として発射する事である。
だがブラックスフィアは、それ自体が超破壊力を秘めた爆弾でもあった。そのまま使用しても、上級魔法に匹敵する爆発を起こす事が可能である。
しかし太陽光の力を燃料にして起爆させた時、ブラックスフィアはその本当の力を発揮する。
それは上級魔法さえもはるかに上回る破壊力であり、人が生き残れるものではなかった。
「ぐ、ぬおぉッ!こ、これがブラックスフィアの自爆かよ!」
サンティゴは雪の上に頭を抱えて伏せた。
風魔法で風の盾を作り出し、自分とアダメスを囲うようにして護っているが、押し寄せてくる爆風は想像以上の強さだった。
爆風で巻き上げられた雪によって、辺り一帯はまるで猛吹雪のように荒れ狂い、雪の上に伏せた体は大きく揺さぶられる。それはまるで地鳴りの如き衝撃だった。
「サンティアゴ!大丈夫か!?」
サンティアゴのすぐ前では、アダメスが膝をついて腰を下ろしていた。
その姿はまるで、己の身を盾にしてサンティアゴを護っているようにも見える。
「ア、アダメスッ!・・・す、すまねぇ!ブラックスフィアの自爆が、こ、こんなにすげぇなんて、想像以上だった」
体にかかる圧力に歯を食いしばって耐えながら、サンティアゴは絞り出すように言葉を発した。
「気にするな、サンティアゴ。体力型の俺でも腹に力をいれて、飛ばされねぇように気張ってんだ。魔法使いのお前にはギリギリもいいとこだろうよ」
アダメスは顔半分だけ振り返り、ニッと笑って見せた。
サンティアゴの風の盾の中にいても、風の盾で全ては防ぎきれない。突き抜けてくる爆風を正面から受けて、アダメスもビシビシと体を打ち付けられている。
しかしアダメスは友のために体を張り、己を盾としてその場に踏みとどまった。
そしてしばらくの間、暴力的な風が吹き荒れ、辺り一帯の地形を変える程に破壊しつくした。
「・・・アダメス・・・これで、俺達は勝った、のか?」
やがて荒れ狂う風が少しだけ落ち着きを見せた頃、サンティアゴが肘をついて上半身を起こし、探るようにアダメスに問いかけた。
「・・・ああ、ブラックスフィアの自爆は、上級魔法をはるかに凌ぐ。天衣結界でも防ぎきれるものじゃない。それを至近距離で受けて生きていられるはずが・・・・・ッツ!?」
そこまで話して、アダメスは言葉を失ったかのように、口を開けたまま両目を見開き固まった。
ブラックスフィアが大爆発を起こした地点では、今だ巨大な火柱が天を焼くかのように轟轟と立ち昇っている。いくらか勢いを弱くしてきたと言っても、今だ暴風は吹き荒れ、爆発に伴う黒煙も辺りを埋め尽くしている。
これほど破壊力のある大爆発を受けて、生きているはずがない。
そう、生きているはずがないのだ。
だがアダメスの目が映したものは、黒煙を突き破るようにして飛び出してきた二つの人影だった。
赤い髪と緑色の髪をした二人組が、猛スピードで一直線にこちらに向かって走って来る!
「なッ!なにィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーッツ!?」
ば、馬鹿な!あの爆発で生き残ったと言うのか!?
ブラックスフィアの自爆は、光源爆裂弾さえも凌ぐのだぞ!
それを、それをいったいどうやって防いだと言うのだ!?
く、くそッ!どうする!?俺にはブラックスフィアしかない、体術でこの二人を相手に勝てるか!?いや、無理だ、やらなくても分かる。この二人は俺の体術が通用するような、生半可な相手ではない。だが、このまま何もしないわけにはいかない。やぶれかぶれでぶつかるしかないのか!?
赤い髪の女は腰からナイフを抜くと、更に加速して瞬く間に距離を詰めた。
そして今まさにアダメスの喉元を切り裂こうとナイフを構えたその時、アダメスの耳元で親友サンティアゴが静かに語り掛けた。
「アダメス、もう一つのブラックスフィアを戻せ」
そしてサンティアゴはアダメスの肩を掴むと、後ろに引き倒した。
「なっ!?」
体が硬直していたアダメスは、あっけないくらい簡単に背中から地面に倒された。
なぜサンティアゴが自分を引き倒したのか?すぐには理解ができなかった。
混乱したまま後ろに手を着いて上半身を起こしたその時、アダメスの目に映ったもの、それは・・・・・赤い髪の女のナイフが、親友サンティアゴの喉を横一線に切り裂いたところだった。
「なッ!・・・あ・・・あ、ああ・・・・・・」
声を震わせ、親友に手を伸ばすアダメス。
だがその手をサンティアゴが取る事はできなかった。
「ゲ、ゲフッ、ゴ、バァ・・・ア、ダメ、ズ・・・ブ、ズビアを、も、もど、ぜ・・・・・」
一度だけ振り返ったサンティアゴは、喉を裂かれ、口から血を吐き出しながらも、アダメスのために言葉を振り絞った。
そしてあっけなく崩れ落ちたサンティアゴは、そのまま動かなくなった。
雪の消し飛んだ茶色の地面は、サンティアゴの喉から流れる血液で、真っ赤に染め上げられた。
「あ・・・ああ・・・サ、サンティアゴ・・・サンティアゴォォォォォーーーーーーーーーッツ!」
己の身代わりとなって息絶えた親友の姿に、アダメスは喉が張り裂ける程に叫んだ。
「ハァッ・・・ハァッ・・・貴様ら、だな・・・・・死ね」
赤い髪の女戦士レイチェルは、髪も頬も黒煙によって煤まみれになり、身につけている革の胸当てや肩当てもボロボロになっていた。
息も切れ切れで、大きく消耗している事が分かる。だがその目はまだ闘争心に満ちていた。
サンティアゴの喉を切り裂いたナイフを地面に振って血を飛ばすと、そのまま頭の上にナイフを掲げ、目の前で涙を流し叫び続けるアダメスの頭に振り下ろした。
アラタは光の力を、アゲハは風の力を使い、レイチェルとリカルドを護るために前に立ち続けた。
二人の後ろではリカルドが鉄の矢を構え、光線を撃ち続ける黒い球に狙いを付けている。
そして何十発もの光線を浴び続けた後、タイミングを見極めたレイチェルが大声で叫んだ。
「今だリカルドッ!」
「おう、よッ・・・・・!?」
レイチェルの合図を受けて、リカルドが弓の弦から指を離そうとした瞬間、リカルドの目が捉えたもの、それは光線を放つ黒い球に突然入った亀裂だった。
亀裂は瞬き程の刹那の間に一気に広がり、それに伴い黒い球は膨張していく。
それを目にしてリカルドのハンターとしての危険察知能力が、脳裏に警報を鳴らした。
・・・なんだ?この黒い球・・・やべぇ・・・これやべぇぞ!
直後になにが起きるのか?それを言葉が形作るよりも先に細胞が理解した。
全員にそれを伝える時間は無い。だから一言だけ、最優先で伝えねばならない一言だけを叫んだ。
「伏せろォォォォォォォーーーーーーーーーーーーッツ!」
リカルドの叫びが届いたかのかどうか、それは分からない。
だがリカルドが声の限りを飛ばした次の瞬間、眩いばかりの光が辺り一帯を照らした。
そして一切の抵抗を許さない、無慈悲の大爆発がリカルド達を呑み込んだ。
黒い球、ブラックスフィアの最終手段、自爆。
ブラックスフィアの攻撃手段は、太陽光を吸収し光線として発射する事である。
だがブラックスフィアは、それ自体が超破壊力を秘めた爆弾でもあった。そのまま使用しても、上級魔法に匹敵する爆発を起こす事が可能である。
しかし太陽光の力を燃料にして起爆させた時、ブラックスフィアはその本当の力を発揮する。
それは上級魔法さえもはるかに上回る破壊力であり、人が生き残れるものではなかった。
「ぐ、ぬおぉッ!こ、これがブラックスフィアの自爆かよ!」
サンティゴは雪の上に頭を抱えて伏せた。
風魔法で風の盾を作り出し、自分とアダメスを囲うようにして護っているが、押し寄せてくる爆風は想像以上の強さだった。
爆風で巻き上げられた雪によって、辺り一帯はまるで猛吹雪のように荒れ狂い、雪の上に伏せた体は大きく揺さぶられる。それはまるで地鳴りの如き衝撃だった。
「サンティアゴ!大丈夫か!?」
サンティアゴのすぐ前では、アダメスが膝をついて腰を下ろしていた。
その姿はまるで、己の身を盾にしてサンティアゴを護っているようにも見える。
「ア、アダメスッ!・・・す、すまねぇ!ブラックスフィアの自爆が、こ、こんなにすげぇなんて、想像以上だった」
体にかかる圧力に歯を食いしばって耐えながら、サンティアゴは絞り出すように言葉を発した。
「気にするな、サンティアゴ。体力型の俺でも腹に力をいれて、飛ばされねぇように気張ってんだ。魔法使いのお前にはギリギリもいいとこだろうよ」
アダメスは顔半分だけ振り返り、ニッと笑って見せた。
サンティアゴの風の盾の中にいても、風の盾で全ては防ぎきれない。突き抜けてくる爆風を正面から受けて、アダメスもビシビシと体を打ち付けられている。
しかしアダメスは友のために体を張り、己を盾としてその場に踏みとどまった。
そしてしばらくの間、暴力的な風が吹き荒れ、辺り一帯の地形を変える程に破壊しつくした。
「・・・アダメス・・・これで、俺達は勝った、のか?」
やがて荒れ狂う風が少しだけ落ち着きを見せた頃、サンティアゴが肘をついて上半身を起こし、探るようにアダメスに問いかけた。
「・・・ああ、ブラックスフィアの自爆は、上級魔法をはるかに凌ぐ。天衣結界でも防ぎきれるものじゃない。それを至近距離で受けて生きていられるはずが・・・・・ッツ!?」
そこまで話して、アダメスは言葉を失ったかのように、口を開けたまま両目を見開き固まった。
ブラックスフィアが大爆発を起こした地点では、今だ巨大な火柱が天を焼くかのように轟轟と立ち昇っている。いくらか勢いを弱くしてきたと言っても、今だ暴風は吹き荒れ、爆発に伴う黒煙も辺りを埋め尽くしている。
これほど破壊力のある大爆発を受けて、生きているはずがない。
そう、生きているはずがないのだ。
だがアダメスの目が映したものは、黒煙を突き破るようにして飛び出してきた二つの人影だった。
赤い髪と緑色の髪をした二人組が、猛スピードで一直線にこちらに向かって走って来る!
「なッ!なにィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーッツ!?」
ば、馬鹿な!あの爆発で生き残ったと言うのか!?
ブラックスフィアの自爆は、光源爆裂弾さえも凌ぐのだぞ!
それを、それをいったいどうやって防いだと言うのだ!?
く、くそッ!どうする!?俺にはブラックスフィアしかない、体術でこの二人を相手に勝てるか!?いや、無理だ、やらなくても分かる。この二人は俺の体術が通用するような、生半可な相手ではない。だが、このまま何もしないわけにはいかない。やぶれかぶれでぶつかるしかないのか!?
赤い髪の女は腰からナイフを抜くと、更に加速して瞬く間に距離を詰めた。
そして今まさにアダメスの喉元を切り裂こうとナイフを構えたその時、アダメスの耳元で親友サンティアゴが静かに語り掛けた。
「アダメス、もう一つのブラックスフィアを戻せ」
そしてサンティアゴはアダメスの肩を掴むと、後ろに引き倒した。
「なっ!?」
体が硬直していたアダメスは、あっけないくらい簡単に背中から地面に倒された。
なぜサンティアゴが自分を引き倒したのか?すぐには理解ができなかった。
混乱したまま後ろに手を着いて上半身を起こしたその時、アダメスの目に映ったもの、それは・・・・・赤い髪の女のナイフが、親友サンティアゴの喉を横一線に切り裂いたところだった。
「なッ!・・・あ・・・あ、ああ・・・・・・」
声を震わせ、親友に手を伸ばすアダメス。
だがその手をサンティアゴが取る事はできなかった。
「ゲ、ゲフッ、ゴ、バァ・・・ア、ダメ、ズ・・・ブ、ズビアを、も、もど、ぜ・・・・・」
一度だけ振り返ったサンティアゴは、喉を裂かれ、口から血を吐き出しながらも、アダメスのために言葉を振り絞った。
そしてあっけなく崩れ落ちたサンティアゴは、そのまま動かなくなった。
雪の消し飛んだ茶色の地面は、サンティアゴの喉から流れる血液で、真っ赤に染め上げられた。
「あ・・・ああ・・・サ、サンティアゴ・・・サンティアゴォォォォォーーーーーーーーーッツ!」
己の身代わりとなって息絶えた親友の姿に、アダメスは喉が張り裂ける程に叫んだ。
「ハァッ・・・ハァッ・・・貴様ら、だな・・・・・死ね」
赤い髪の女戦士レイチェルは、髪も頬も黒煙によって煤まみれになり、身につけている革の胸当てや肩当てもボロボロになっていた。
息も切れ切れで、大きく消耗している事が分かる。だがその目はまだ闘争心に満ちていた。
サンティアゴの喉を切り裂いたナイフを地面に振って血を飛ばすと、そのまま頭の上にナイフを掲げ、目の前で涙を流し叫び続けるアダメスの頭に振り下ろした。
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