1,116 / 1,349
1115 アゲハの修行
しおりを挟む
午後の陽が一番高く登った時、店から離れた森の奥で、アゲハとウィッカーが向かい合っていた。
二人の間には昨晩降り積もった新雪が、陽の光を浴びてキラキラと眩しいくらい輝いている。
「さぁてと、今日こそ一本とらせてもらうよ」
首と肩を回し呼吸を整えると、戦闘態勢に入った事を告げるように、アゲハの表情が一気に引き締まった。
「いつでもいいぞ」
アゲハの持つ得物の長さはニメートル五十センチ、先に反りのある刃が付いている。
左脇に構えた薙刀を強く握り締めると、右足で強く大地を蹴った!
対するウィッカーは、両手の平に風を集めると、軽く肘を曲げて両手を前に出した。
足を広げ、やや腰を落として迎え撃つ構えだ。
「ハァァァァァァーーーーーーーーッツ!」
気合いと共に、真っ直ぐに突きを繰り出した!
「・・・・・」
ウィッカーはアゲハの突きを、表情を変えずに右手一本で受け流した。
だがこの突きは囮である。前方に力を流されたアゲハは前のめりになるが、そのまま地面を蹴って飛び上がり、ウィッカーの顔面目掛けて左の膝を叩き込む!
「・・・チッ!」
「フッ・・・」
膝蹴りが入ったと思ったが、ウィッカーは左手に纏う風の盾で、アゲハの膝を受け止めていた。
先制攻撃で一気に決めるつもりだった。だがウィッカーの見せる笑みは、アゲハの攻撃を完全に読んでいたという事を教えていた。思わず顔をしかめて舌を打つが、まだ終わったわけではない。
「ハッ!」
膝を止められ、ウィッカーから体が離れると、すくい上げるように薙刀の石突を振り上げた!
狙いは的の大きい胴体。ほとんど密着した状態から、長物による直線的な攻撃は、バックステップでは避けようがない。
風の盾で受けるか、それとも体を捻り躱すか?
アゲハの予想はこの二択だった。おそらくこの振り上げが当たる事はないだろう。
受けるか躱すか、どちらかを選んだ時、それに合わせて用意しておいた追撃を食らわせる。
そう考えていた。
だがウィッカーの選択はそのどちらでもない。
「なにッ!?」
「まだあまい」
受けるでも躱すでもなく、前に出る。
懐に入り込まれたアゲハの振り上げは空を切り、がら空きになった胴にウィッカーの掌打が入った。
「・・・ここのところ、俺が一度も反撃をしなかったから、攻められる可能性を排除していたな?その思い込みが今回の敗因だ。例え百回反撃をされなかったとしても、百一回目には手を出してくるかもしれない。アゲハ、思い込みは危険だぞ」
雪の上に両手と両足を投げ出し、倒れているアゲハを見下ろしながら、ウィッカーが淡々と敗因を告げる。
「うっ、く・・・はぁ・・・」
「・・・アゲハ、キミは俺に勝つ事だけに執着しているな。だから雑念が入って、風を読み切れない。いいか、心を落ち着けて風の声に耳を傾けるんだ。キミは風の精霊とも心を通じ合えている。あとは風に身をゆだね、精霊と心を一つにするんだ。精霊を操るんじゃない。反対に精霊に操られてもいけない。精霊を信じて心を一つにするんだ。そうすればキミは、本当の強さを手に入れられる」
「はぁ・・・はぁ・・・・・」
腹部に受けた一発で、アゲハは完全にリズムを崩された。
そこからは結局一度もペースを掴む事ができず、なすすべもないまま今こうして冷たい雪の上に倒されている。
返す言葉も吐き出せず、ただ息を切らしているアゲハに対して、ウィッカーは伝えるべき言葉だけを伝えると、そのまま背を向けて立ち去った。
「・・・くそっ!・・・・・・」
ウィッカーの姿が見えなくなっても、アゲハはしばらく倒れたまま空を見上げていた。
やがて悔しさを噛み締めるように呟くと、拳を握り締めて雪原を叩いた。
翌日も、さらにその次の日も、アゲハはウィッカーに挑み続けた。
結果としては全く歯がたたず、一方的に倒されて終わりだった。
そして倒されたアゲハに対して、ウィッカーは同じ言葉をかけ続けた。
そして迎えた七日目・・・・・・
「・・・おや、今日は目が違うな?気持ちの変化でもあったか?」
「まぁね・・・そんなとこかな」
いつもの森の奥で向かい合う二人。
ウィッカーは、アゲハの目の奥にある光を見抜いた。それはこれまでのアゲハには無い光だった。
「そうか・・・今日は期待していいのかな?」
「ああ・・・これまでガッカリさせて悪かったね。今日はあんたのそのすましたツラを、驚きに変えてやるよ」
挑発ともとれる言葉を浴びせられても、アゲハは表情を変える事なく、むしろ余裕さえ感じられる笑みを見せた。
そして解き放たれた緑色の風は、一見するとこれまでと同じに見えた。
だがその実は全く質が違っていた。
ただ力のままに精霊の力をふるっていたこれまではとは、まったく違う。
言うなれば一体感。そう、アゲハと風の精霊が真に心を通わせたのだ。
「・・・あんたに負けっぱなしでさ、毎日悔しがってた私に同情したのかな・・・昨日の夜慰められたんだ」
「・・・なるほど、慰めた、か・・・・・アゲハ、同情を哀れみとは思うなよ。それだけ精霊がキミを気にかけているという事だ。まぁ、その風を見れば、俺に言われるまでもないようだがな」
アゲハが薙刀を中段に構えると、ウィッカーも両手に風を纏わせて構えた。
「・・・店長・・・あんたに言われた事がやっと分かったよ。私は風の精霊と心が通じ合っていると思ってたけど、本当の意味では理解していなかった。精霊の声に真摯に耳を傾ける・・・それが私はできていなかった」
「けれど今は違う・・・さて、そろそろ見せてもらおうか、キミの力を・・・」
ウィッカーとアゲハの間の空気が緊張を帯びて張りつめた。
二人はそれきり口を閉じたまま睨み合う。そして・・・・・・・
「ハァッ・・・ハァッ・・・くっそぉ・・・また、勝てなかった・・・」
真の風を纏ったアゲハの猛攻は、これまでとは段違いの力を見せた。
だが結果として、自分はまたしても雪の上に倒れている。
自分の顔に影を作る金色の髪の男を見上げ、アゲハは悔しそうに呟いた。
「だが、俺の攻撃を何度も躱した。攻撃も何発かもらいそうになった。特に最後の一発は危なかった、まだ腕がしびれているよ・・・アゲハ、合格だ。あとは戦いの日まで体を休めておけ」
フッと笑って左腕をプラプラ振って見せる。
「ねぇ・・・私、もっと強くなれると思う?」
「ああ・・・もちろん、なれるさ」
その質問に、ウィッカーはやさしく微笑んで答えた。
「・・・そっか・・・・・よし、じゃあ店長、いつかあんたにも勝ってみせるからね」
満足そうに笑うアゲハ。
その表情は、力が及ばなかった事への悔しさよりも、もっと大きな物を見つけた事で満ちたりていた。
二人の間には昨晩降り積もった新雪が、陽の光を浴びてキラキラと眩しいくらい輝いている。
「さぁてと、今日こそ一本とらせてもらうよ」
首と肩を回し呼吸を整えると、戦闘態勢に入った事を告げるように、アゲハの表情が一気に引き締まった。
「いつでもいいぞ」
アゲハの持つ得物の長さはニメートル五十センチ、先に反りのある刃が付いている。
左脇に構えた薙刀を強く握り締めると、右足で強く大地を蹴った!
対するウィッカーは、両手の平に風を集めると、軽く肘を曲げて両手を前に出した。
足を広げ、やや腰を落として迎え撃つ構えだ。
「ハァァァァァァーーーーーーーーッツ!」
気合いと共に、真っ直ぐに突きを繰り出した!
「・・・・・」
ウィッカーはアゲハの突きを、表情を変えずに右手一本で受け流した。
だがこの突きは囮である。前方に力を流されたアゲハは前のめりになるが、そのまま地面を蹴って飛び上がり、ウィッカーの顔面目掛けて左の膝を叩き込む!
「・・・チッ!」
「フッ・・・」
膝蹴りが入ったと思ったが、ウィッカーは左手に纏う風の盾で、アゲハの膝を受け止めていた。
先制攻撃で一気に決めるつもりだった。だがウィッカーの見せる笑みは、アゲハの攻撃を完全に読んでいたという事を教えていた。思わず顔をしかめて舌を打つが、まだ終わったわけではない。
「ハッ!」
膝を止められ、ウィッカーから体が離れると、すくい上げるように薙刀の石突を振り上げた!
狙いは的の大きい胴体。ほとんど密着した状態から、長物による直線的な攻撃は、バックステップでは避けようがない。
風の盾で受けるか、それとも体を捻り躱すか?
アゲハの予想はこの二択だった。おそらくこの振り上げが当たる事はないだろう。
受けるか躱すか、どちらかを選んだ時、それに合わせて用意しておいた追撃を食らわせる。
そう考えていた。
だがウィッカーの選択はそのどちらでもない。
「なにッ!?」
「まだあまい」
受けるでも躱すでもなく、前に出る。
懐に入り込まれたアゲハの振り上げは空を切り、がら空きになった胴にウィッカーの掌打が入った。
「・・・ここのところ、俺が一度も反撃をしなかったから、攻められる可能性を排除していたな?その思い込みが今回の敗因だ。例え百回反撃をされなかったとしても、百一回目には手を出してくるかもしれない。アゲハ、思い込みは危険だぞ」
雪の上に両手と両足を投げ出し、倒れているアゲハを見下ろしながら、ウィッカーが淡々と敗因を告げる。
「うっ、く・・・はぁ・・・」
「・・・アゲハ、キミは俺に勝つ事だけに執着しているな。だから雑念が入って、風を読み切れない。いいか、心を落ち着けて風の声に耳を傾けるんだ。キミは風の精霊とも心を通じ合えている。あとは風に身をゆだね、精霊と心を一つにするんだ。精霊を操るんじゃない。反対に精霊に操られてもいけない。精霊を信じて心を一つにするんだ。そうすればキミは、本当の強さを手に入れられる」
「はぁ・・・はぁ・・・・・」
腹部に受けた一発で、アゲハは完全にリズムを崩された。
そこからは結局一度もペースを掴む事ができず、なすすべもないまま今こうして冷たい雪の上に倒されている。
返す言葉も吐き出せず、ただ息を切らしているアゲハに対して、ウィッカーは伝えるべき言葉だけを伝えると、そのまま背を向けて立ち去った。
「・・・くそっ!・・・・・・」
ウィッカーの姿が見えなくなっても、アゲハはしばらく倒れたまま空を見上げていた。
やがて悔しさを噛み締めるように呟くと、拳を握り締めて雪原を叩いた。
翌日も、さらにその次の日も、アゲハはウィッカーに挑み続けた。
結果としては全く歯がたたず、一方的に倒されて終わりだった。
そして倒されたアゲハに対して、ウィッカーは同じ言葉をかけ続けた。
そして迎えた七日目・・・・・・
「・・・おや、今日は目が違うな?気持ちの変化でもあったか?」
「まぁね・・・そんなとこかな」
いつもの森の奥で向かい合う二人。
ウィッカーは、アゲハの目の奥にある光を見抜いた。それはこれまでのアゲハには無い光だった。
「そうか・・・今日は期待していいのかな?」
「ああ・・・これまでガッカリさせて悪かったね。今日はあんたのそのすましたツラを、驚きに変えてやるよ」
挑発ともとれる言葉を浴びせられても、アゲハは表情を変える事なく、むしろ余裕さえ感じられる笑みを見せた。
そして解き放たれた緑色の風は、一見するとこれまでと同じに見えた。
だがその実は全く質が違っていた。
ただ力のままに精霊の力をふるっていたこれまではとは、まったく違う。
言うなれば一体感。そう、アゲハと風の精霊が真に心を通わせたのだ。
「・・・あんたに負けっぱなしでさ、毎日悔しがってた私に同情したのかな・・・昨日の夜慰められたんだ」
「・・・なるほど、慰めた、か・・・・・アゲハ、同情を哀れみとは思うなよ。それだけ精霊がキミを気にかけているという事だ。まぁ、その風を見れば、俺に言われるまでもないようだがな」
アゲハが薙刀を中段に構えると、ウィッカーも両手に風を纏わせて構えた。
「・・・店長・・・あんたに言われた事がやっと分かったよ。私は風の精霊と心が通じ合っていると思ってたけど、本当の意味では理解していなかった。精霊の声に真摯に耳を傾ける・・・それが私はできていなかった」
「けれど今は違う・・・さて、そろそろ見せてもらおうか、キミの力を・・・」
ウィッカーとアゲハの間の空気が緊張を帯びて張りつめた。
二人はそれきり口を閉じたまま睨み合う。そして・・・・・・・
「ハァッ・・・ハァッ・・・くっそぉ・・・また、勝てなかった・・・」
真の風を纏ったアゲハの猛攻は、これまでとは段違いの力を見せた。
だが結果として、自分はまたしても雪の上に倒れている。
自分の顔に影を作る金色の髪の男を見上げ、アゲハは悔しそうに呟いた。
「だが、俺の攻撃を何度も躱した。攻撃も何発かもらいそうになった。特に最後の一発は危なかった、まだ腕がしびれているよ・・・アゲハ、合格だ。あとは戦いの日まで体を休めておけ」
フッと笑って左腕をプラプラ振って見せる。
「ねぇ・・・私、もっと強くなれると思う?」
「ああ・・・もちろん、なれるさ」
その質問に、ウィッカーはやさしく微笑んで答えた。
「・・・そっか・・・・・よし、じゃあ店長、いつかあんたにも勝ってみせるからね」
満足そうに笑うアゲハ。
その表情は、力が及ばなかった事への悔しさよりも、もっと大きな物を見つけた事で満ちたりていた。
0
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる