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1101 大雨の中で対峙する二人
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「あなたお名前は?」
水浸しになった通路をパシャパシャと音を立てて歩きながら、シルヴィアが銀髪の女に問いかけた。
落ち着いた口調だった。表情も普段と変わりないどころか、むしろ機嫌が良さそうに微笑みさえ浮かべている。だが毎日顔を合わせているレイジェスのメンバー達には分かる。
こういう時のシルヴィアが一番怖いという事を。
「ルーシー・アフマダリエフだ。この名、聞き覚えがあるだろ?」
「アフマダリエフ・・・そう、あなた四勇士レオ・アフマダリエフの親族なのね?」
アフマダリエフの姓を聞き、シルヴィアはすぐに思い出した。
昨年クインズベリー城に乗り込んだ時、城を中心として四方にそびえ立つ四つの塔。
その一塔を守護していた四勇士の一人、レオ・アフマダリエフを。
「その通りだ。私はレオ亡き後に四勇士を継承した、新たなる四勇士にしてレオの妹だ」
「あら、あなた妹さんなの?じゃあお兄さんのかたき討ち・・・という事かしら?」
ルーシーの青い瞳には、シルヴィアに対する明確な敵意が見える。
そして探していた相手が目の前に現れた事で、今にも飛び掛かりそうなくらい殺気が漏れ出していた。
「・・・かたき討ちか、まぁ普通はそう思うか。けれど少し違う、私は別に兄と仲が良かったわけではない。かと言って嫌いだったかと言えばそうでもないがな。お互いに無関心だった・・・それに兄も四勇士のお役目につく以上、戦いで命を失う可能性は分かっていたはずだ。二対一だったらしいが、それでも負けは負けだ。勝負についてどうこう言うつもりはない」
「ふーん・・・じゃあ、あなたは何のために私達を探していたのかしら?お兄さんのかたき討ちでないなら、なにが目的?」
「アフマダリエフ一族の名誉の回復だ。代々四勇士としてのお役目についている、我がアフマダリエフ一族が敗れるなどあってはならない。レオを倒した貴様らを私が倒し、敗北の汚名を返上させてもらう」
そこまで話すと、ルーシーの右手に再び水が集まり出した。
「あ、ちょっと待ちなさい。これ以上店内で暴れる事は許さないわ。表に出なさい。外で相手をしてあげるわ」
戦闘態勢に入ったルーシーに、シルヴィアは右手を前に出して待ったをかけた。
そしてそのまま出入口の外を指差す。
「なに?・・・お前、私が水を使う事は見て分かるよな?その私と外で戦おうと言うのか?外はこの大雨なんだぞ?それがどういう事か分かるよな?」
シルヴィアが口にした言葉に、ルーシーは眉根を寄せて怪訝な顔をしてみせた。
たった今自分の能力が、水に関するものだと見せたばかりである。
そして外は依然として大雨が地上を打ち付けている。この状況を理解した上で外での戦いを提案するなど、よほどの自信家か、はたまた目の前の相手を見くびっているかのどちらかだろう。
「ええ、十分に理解しているわ。最初から見ていたわけではないけれど、あなたは水を自由に操れるみたいね。そして察するに、外の大雨はあなたにとって都合が良い。むしろ雨の中でこそあなたは自分の力を全開できる。そんなところかしらね」
「・・・そこまで理解していて、この私と外で戦おうと言うのか?・・・いいだろう、望み通り外で相手をしてやる」
指先をルーシーに差し向けて饒舌に語るシルヴィアからは、相手のフィールドで戦う事への警戒などはまるで感じられなかった。
ここで思慮の浅い者ならば、ただ自分が軽んじられているだけだといきり立った事だろう。
だがルーシーは違う。シルヴィアの言動の裏を読んだ。
シルヴィアが挑発ともとれる態度を取り、自分の舞台で戦うように誘導したのは、シルヴィアこそ雨の戦場を得意としているからではないか?と・・・
「・・・ん、貴様らは?」
ルーシーが店を出ると、そこには黒い傘を差した長い黒髪の女性と、同じく黒い傘を差したボサボサ頭の長身の男が立っていた。出てくるのを待っていたように自分に目を向ける二人に、ルーシーが何者かと問いかけた。
「アゲハ・シンジョウ、この店の従業員だ。シルヴィア、周囲に人影は無い。好きにやりな」
アゲハは腕を組みながら、ルーシーの後ろに立つシルヴィアに目を向けた。
「ミゼル・アルバラード、俺もここの店員だ。お前を逃がさねぇために外に先回りしてたんだけどよ・・・その必要はないみたいだな?シルヴィア、思い切りやってやれ」
ミゼルもルーシーとシルヴィアを交互に見て、どういう状況だかを察したようだ。
長い付き合いだからよく分かる。シルヴィアの笑顔は完全に怒っている時の顔だった。
おそらくここでやり合うつもりだろうと、その顔を見て悟った。
ニコニコ優しく微笑んでいるが、だからこその怖さをミゼルは感じ取った。
「そう、二人ともありがとう」
シルヴィアは微笑みながら二人へのお礼の言葉を口にすると、傘を差す事もなく、迷いのない足で大雨の中に足を踏み出した。
地面を叩きつけるような大雨である。その中を傘も差さずに出ればどうなるか?言うまでもない。
頭からバケツの水でもかぶったかのように、シルヴィアはあっという間に髪も服も水を吸い込んでずぶ濡れになってしまった。
「・・・あら、どうしたの?あなたは外に出ないのかしら?」
濡れた前髪をかき上げると、シルヴィアはまだ出入口の前に立っているルーシーを見やった。
雨音も強く聞き取りにくいから、意識して大きな声を出した。
「ためらいなく外に出るんだな?たいていの者は濡れる事を嫌い、最初の一歩を踏み出すのに時間がかかるんだが」
「これから戦うんでしょ?雨に濡れる事を気にするなんておかしいわ」
「確かにそうだが・・・案外思い切りの良い女なんだな」
ルーシーはフッと小さく笑うと、シルヴィアに遅れて外に足を踏み出した。
「ふぅん・・・あなた、そういう能力なのね?」
「へぇ、一目で理解したのか?その通りだ。これが私の魔道具、水流のマント。見ての通り、この白いマントは浴びた水を吸収する。効果範囲は装着している者も含む、だから私がかぶった水もこのマントに吸収されて、その結果私が雨で濡れる事はない」
雨を浴びても髪も服も全く水を吸わないルーシーを見て、シルヴィアはルーシーの能力のだいたいを把握した。そしてその読みはルーシーの解説によって、的を得ていたと確認できた。
強く激しく地面を打つ音だけが、辺り一帯を支配する。
黒く横に長い建物はレイジェス。
そしてレイジェスから町に向かって伸びる石畳の上には、二人の女性が向かい合い視線をぶつけ合わせていた。
大雨の中で立っている二人だが、片方は頭からつま先までぐっしょりと水で濡れており、着ている白いセーターが吸収しきれなかった分は、ポタポタと地面に滴り落ちている。
もう片方はこの大雨でも頭にも肩にも、どこにも一滴の雨粒さえついていなかった。
それはこの銀髪の女が身に着けている白いマント、魔道具水流のマントの能力によるものである。
浴びた水を無尽蔵に吸収し、思うがままに出す事ができるこの魔道具は、雨の中での戦いこそ本領を発揮する。
この状況だけを見れば、ルーシーが有利に見えるだろう。
だがルーシー自身は、目の前で濡れた髪を後ろに撫でつける白金の髪の女に、強い警戒感を持った。
・・・・・この女、なにか持ってるな?
私の能力を分かった上でこの余裕だ。
一見私に有利に見えるこのフィールドが、私を斬り裂く諸刃の剣にも感じられる。
この女は黒魔法使い。という事は、この雨の中で生きる魔法があるという事か?
雨、水・・・考えられるのは・・・そうか、氷だな。
「なるほど・・・読めたぞ」
シルヴィアの持っている勝利の算段、ルーシーはその思惑を看破した。
そして己の勝ちへの道筋を組み立て始めた。
「・・・色々考えてるみたいね、でもそろそろ始めたいんだけどいいかしら?」
向かい合うルーシーの表情は、シルヴィアの戦術を読み切った事から、僅かながらに緩んで見えた。
小さな変化だったが、それを感じ取ったシルヴィアは、少しの警戒心を言葉に含ませた。
全身から魔力を滲ませ戦闘体勢に入ったのは、ルーシーにこれ以上考える時間を与えないためだ。
「ああ、お前の後も控えてるのでな。たった一人で私を相手にしようなど、見くびられたものだ・・・」
ルーシーの右手に集めた水が、鞭のように細く長く伸びる。
そしてならすように軽く手首を振ってしならせると、ルーシーの青い瞳が鋭く光る。
「すぐに後悔させてやる!」
叫びながら振り抜いた水の鞭が、空気の壁を破ってシルヴィアに襲い掛かった!
水浸しになった通路をパシャパシャと音を立てて歩きながら、シルヴィアが銀髪の女に問いかけた。
落ち着いた口調だった。表情も普段と変わりないどころか、むしろ機嫌が良さそうに微笑みさえ浮かべている。だが毎日顔を合わせているレイジェスのメンバー達には分かる。
こういう時のシルヴィアが一番怖いという事を。
「ルーシー・アフマダリエフだ。この名、聞き覚えがあるだろ?」
「アフマダリエフ・・・そう、あなた四勇士レオ・アフマダリエフの親族なのね?」
アフマダリエフの姓を聞き、シルヴィアはすぐに思い出した。
昨年クインズベリー城に乗り込んだ時、城を中心として四方にそびえ立つ四つの塔。
その一塔を守護していた四勇士の一人、レオ・アフマダリエフを。
「その通りだ。私はレオ亡き後に四勇士を継承した、新たなる四勇士にしてレオの妹だ」
「あら、あなた妹さんなの?じゃあお兄さんのかたき討ち・・・という事かしら?」
ルーシーの青い瞳には、シルヴィアに対する明確な敵意が見える。
そして探していた相手が目の前に現れた事で、今にも飛び掛かりそうなくらい殺気が漏れ出していた。
「・・・かたき討ちか、まぁ普通はそう思うか。けれど少し違う、私は別に兄と仲が良かったわけではない。かと言って嫌いだったかと言えばそうでもないがな。お互いに無関心だった・・・それに兄も四勇士のお役目につく以上、戦いで命を失う可能性は分かっていたはずだ。二対一だったらしいが、それでも負けは負けだ。勝負についてどうこう言うつもりはない」
「ふーん・・・じゃあ、あなたは何のために私達を探していたのかしら?お兄さんのかたき討ちでないなら、なにが目的?」
「アフマダリエフ一族の名誉の回復だ。代々四勇士としてのお役目についている、我がアフマダリエフ一族が敗れるなどあってはならない。レオを倒した貴様らを私が倒し、敗北の汚名を返上させてもらう」
そこまで話すと、ルーシーの右手に再び水が集まり出した。
「あ、ちょっと待ちなさい。これ以上店内で暴れる事は許さないわ。表に出なさい。外で相手をしてあげるわ」
戦闘態勢に入ったルーシーに、シルヴィアは右手を前に出して待ったをかけた。
そしてそのまま出入口の外を指差す。
「なに?・・・お前、私が水を使う事は見て分かるよな?その私と外で戦おうと言うのか?外はこの大雨なんだぞ?それがどういう事か分かるよな?」
シルヴィアが口にした言葉に、ルーシーは眉根を寄せて怪訝な顔をしてみせた。
たった今自分の能力が、水に関するものだと見せたばかりである。
そして外は依然として大雨が地上を打ち付けている。この状況を理解した上で外での戦いを提案するなど、よほどの自信家か、はたまた目の前の相手を見くびっているかのどちらかだろう。
「ええ、十分に理解しているわ。最初から見ていたわけではないけれど、あなたは水を自由に操れるみたいね。そして察するに、外の大雨はあなたにとって都合が良い。むしろ雨の中でこそあなたは自分の力を全開できる。そんなところかしらね」
「・・・そこまで理解していて、この私と外で戦おうと言うのか?・・・いいだろう、望み通り外で相手をしてやる」
指先をルーシーに差し向けて饒舌に語るシルヴィアからは、相手のフィールドで戦う事への警戒などはまるで感じられなかった。
ここで思慮の浅い者ならば、ただ自分が軽んじられているだけだといきり立った事だろう。
だがルーシーは違う。シルヴィアの言動の裏を読んだ。
シルヴィアが挑発ともとれる態度を取り、自分の舞台で戦うように誘導したのは、シルヴィアこそ雨の戦場を得意としているからではないか?と・・・
「・・・ん、貴様らは?」
ルーシーが店を出ると、そこには黒い傘を差した長い黒髪の女性と、同じく黒い傘を差したボサボサ頭の長身の男が立っていた。出てくるのを待っていたように自分に目を向ける二人に、ルーシーが何者かと問いかけた。
「アゲハ・シンジョウ、この店の従業員だ。シルヴィア、周囲に人影は無い。好きにやりな」
アゲハは腕を組みながら、ルーシーの後ろに立つシルヴィアに目を向けた。
「ミゼル・アルバラード、俺もここの店員だ。お前を逃がさねぇために外に先回りしてたんだけどよ・・・その必要はないみたいだな?シルヴィア、思い切りやってやれ」
ミゼルもルーシーとシルヴィアを交互に見て、どういう状況だかを察したようだ。
長い付き合いだからよく分かる。シルヴィアの笑顔は完全に怒っている時の顔だった。
おそらくここでやり合うつもりだろうと、その顔を見て悟った。
ニコニコ優しく微笑んでいるが、だからこその怖さをミゼルは感じ取った。
「そう、二人ともありがとう」
シルヴィアは微笑みながら二人へのお礼の言葉を口にすると、傘を差す事もなく、迷いのない足で大雨の中に足を踏み出した。
地面を叩きつけるような大雨である。その中を傘も差さずに出ればどうなるか?言うまでもない。
頭からバケツの水でもかぶったかのように、シルヴィアはあっという間に髪も服も水を吸い込んでずぶ濡れになってしまった。
「・・・あら、どうしたの?あなたは外に出ないのかしら?」
濡れた前髪をかき上げると、シルヴィアはまだ出入口の前に立っているルーシーを見やった。
雨音も強く聞き取りにくいから、意識して大きな声を出した。
「ためらいなく外に出るんだな?たいていの者は濡れる事を嫌い、最初の一歩を踏み出すのに時間がかかるんだが」
「これから戦うんでしょ?雨に濡れる事を気にするなんておかしいわ」
「確かにそうだが・・・案外思い切りの良い女なんだな」
ルーシーはフッと小さく笑うと、シルヴィアに遅れて外に足を踏み出した。
「ふぅん・・・あなた、そういう能力なのね?」
「へぇ、一目で理解したのか?その通りだ。これが私の魔道具、水流のマント。見ての通り、この白いマントは浴びた水を吸収する。効果範囲は装着している者も含む、だから私がかぶった水もこのマントに吸収されて、その結果私が雨で濡れる事はない」
雨を浴びても髪も服も全く水を吸わないルーシーを見て、シルヴィアはルーシーの能力のだいたいを把握した。そしてその読みはルーシーの解説によって、的を得ていたと確認できた。
強く激しく地面を打つ音だけが、辺り一帯を支配する。
黒く横に長い建物はレイジェス。
そしてレイジェスから町に向かって伸びる石畳の上には、二人の女性が向かい合い視線をぶつけ合わせていた。
大雨の中で立っている二人だが、片方は頭からつま先までぐっしょりと水で濡れており、着ている白いセーターが吸収しきれなかった分は、ポタポタと地面に滴り落ちている。
もう片方はこの大雨でも頭にも肩にも、どこにも一滴の雨粒さえついていなかった。
それはこの銀髪の女が身に着けている白いマント、魔道具水流のマントの能力によるものである。
浴びた水を無尽蔵に吸収し、思うがままに出す事ができるこの魔道具は、雨の中での戦いこそ本領を発揮する。
この状況だけを見れば、ルーシーが有利に見えるだろう。
だがルーシー自身は、目の前で濡れた髪を後ろに撫でつける白金の髪の女に、強い警戒感を持った。
・・・・・この女、なにか持ってるな?
私の能力を分かった上でこの余裕だ。
一見私に有利に見えるこのフィールドが、私を斬り裂く諸刃の剣にも感じられる。
この女は黒魔法使い。という事は、この雨の中で生きる魔法があるという事か?
雨、水・・・考えられるのは・・・そうか、氷だな。
「なるほど・・・読めたぞ」
シルヴィアの持っている勝利の算段、ルーシーはその思惑を看破した。
そして己の勝ちへの道筋を組み立て始めた。
「・・・色々考えてるみたいね、でもそろそろ始めたいんだけどいいかしら?」
向かい合うルーシーの表情は、シルヴィアの戦術を読み切った事から、僅かながらに緩んで見えた。
小さな変化だったが、それを感じ取ったシルヴィアは、少しの警戒心を言葉に含ませた。
全身から魔力を滲ませ戦闘体勢に入ったのは、ルーシーにこれ以上考える時間を与えないためだ。
「ああ、お前の後も控えてるのでな。たった一人で私を相手にしようなど、見くびられたものだ・・・」
ルーシーの右手に集めた水が、鞭のように細く長く伸びる。
そしてならすように軽く手首を振ってしならせると、ルーシーの青い瞳が鋭く光る。
「すぐに後悔させてやる!」
叫びながら振り抜いた水の鞭が、空気の壁を破ってシルヴィアに襲い掛かった!
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