上 下
1,085 / 1,253

1074 現状の確認

しおりを挟む
「お、火柱が消えてくぞ?とうとう決着か?」

「そうかもしれんな、あとはアラタ達かデューク・サリバンか・・・どっちが生きて出てくるかだ」

リカルドとレイマートは、大爆発によって起きた火柱が、散り散りに飛ばされていく様子を見て、炎の中の戦いが終わった事を感じ取っていた。

空をも焦がす巨大な火柱だったが、炎の勢いよりも強く激しい風が吹きすさび、内側から炎を消し飛ばしていく。


「うぉッ!んだよこの風、めっちゃ強ぇな!おい青髪!お前さっきのもう一回使えよ!」

「無理だ。お前ずいぶん簡単に言ってくれるが、闘気で壁を作る事がどれだけ大変か分かってないだろ?もう俺に闘気は残ってない。さっきの爆発から全員を護るので使い果たした。お前も体力型なら風くらい自力で堪えろ」

さも当然と言うようなリカルドの要求に、レイマートは腰を落とし低い姿勢で風に耐えながら返答をする。

アゲハの風、リーザの闘気、デュークの黒い光、そして最後にアラタがぶつけた渾身の光、それによって起きた大爆発は、離れていたレイマート達さえも巻き込まんとした。

だがユーリのキュアで毒から回復したレイマートが、残った闘気を振り絞って壁を作り、爆発から全員を護ったのだ。これは全員を一か所に集めていた事が功を奏したとも言える。
もしバラバラであったなら、誰かが犠牲になった事も考えられるからだ。


「・・・私が眠っている間に、ずいぶん凄い状況になっているじゃないか」

ふいに後ろからかけられた声に、レイマートとリカルドが振り返ると、そこには赤い髪の女戦士が立っていた。

「うぉっ!レイチェルじゃん!もう大丈夫なのかよ!?」

「ああ、心配をかけたみたいだな。ユーリのおかげでなんとか助かったよ」

まだ頭が痛むのか、右手で頭を撫でるように押さえている。
無理もない。頭蓋骨が軋む程に締め上げられたのだ。

「あ?俺は?なんでユーリだけなん?レイチェル、俺に感謝はねぇの?俺も頑張ったんだぜ?」

「ハハハ、もちろんリカルドにも感謝してるよ、私のためにあいつと戦ったって聞いたぞ。ありがとう。アラルコン商会に美味しそうな丼物の店があったんだが、帰ったらそこでどうだい?」

こんな状況でもブレないリカルドに、レイチェルは笑いながら答えて腰を下ろした。

「ひゅー!さすがレイチェル、分かってんじゃんかよ!ん?なんだよ青髪?なに見てんだよ?お前も食いたいのか?言っとくけどお前は自腹だぞ?」

機嫌を良くしたリカルドだったが、不思議そうに自分を見るレイマートの視線に気が付き、睨みを利かせる。

「いや、レイチェルのあしらい方が見事だと思ってな。なるほど、お前のような面倒くさいヤツは、てきとうに褒めて、要求を聞いて満足させた方が得かもしれんな。スムーズに事が運ぶ」


「・・・・・ハァァァァァァァ!?んだとテメェ!喧嘩売ってんのかよ!?やんのかコラ!?あ!?やんのか!?」


強風に煽られている事などお構いなしにリカルドが立ちあがると、その背中に手がかけられた。

「あ!?誰だよコラッ・・・げっ!」

「リカルド君、危ないから座りましょうか」

シルバー騎士筆頭のラヴァル・レミューが、リカルドにニッコリと微笑んだ。
その両脇には、エクトールとユーリも立っていた。どうやら全員の回復が終わったようだ。


「んだよぉ、またお前かよ?俺お前嫌いなんだよ。話しかけてくんなよな」

面と向かって嫌いと言われても、レミューは全く動じる事なく、笑顔で言葉を続けた。

「ほらほら、座りましょうリカルド君。あ、ユーリさん、あなたからも言ってくれませんか?リカルド君がイヤイヤして困ってるんです」

「ハァァァァァァ!?イヤイヤってなんだよ!?赤ちゃんか!?赤ちゃん扱いかよ!?てめぇマジでぶッ飛ばすぞ!」

リカルドがレミューの胸倉を掴もうとすると、ユーリがその手を取った。

「リカルド、今はそんな事してる時じゃない。座って」

「んなっ、ユーリ・・・・・へいへい、わぁーったよ、座りゃいいんだろ?座りゃ」

ユーリの額には汗の粒が浮かび、その目にも疲労が色濃く浮かんでいる。
無理をしてここまで来て、レイマート、レイチェル、レミュー、エクトールと、たて続けに四人も治療したのだ。体への負担は相当大きいはずだった。

リカルドが大人しく腰を下ろしたのは、それが一目で分かったからだった。
ここで喧嘩をして、ユーリに余計な負担を与える事はしたくなかった。

リカルドが腰を下ろすと、レミュー達三人も揃ってその場に腰を下ろした。


「ユーリさん、大丈夫ですか?」

「ん、大丈夫。ありがとう」

体を叩く様な強い風が吹きつけてくるので、レミューがユーリの壁役として前にでる。
ユーリも笑顔でお礼を伝えると、リカルドが口を曲げて睨みつけた。

「おや、リカルド君、なにか?」

「べつにぃ~~~、むっつり騎士がナンパしてんじゃねぇよ、なんて思ってねーしー」

「おいリカルド、本当にいい加減にしろ。ほら、炎が飛んで中の様子が見えて来たぞ」

尚もリカルドが絡もうとしたところで、レイチェルが言葉を鋭く発して場を収めた。
レイチェルの言う通り、轟々と燃え盛っていた炎も鎮火しつつあり、風も少しづつ治まってきた。


「・・・あ、おい、あれ!兄ちゃんじゃねぇか!?」

立ち昇る煙の中にうっすらと見える人影、リカルドが指を差して声を上げると、煙の中から黒髪の男が姿を現した。

そしてその姿は、誰もが言葉を失ってしまうような驚きしかなかった。

右腕でアゲハを抱え、肩で担ぐようにリーザを乗せている。左腕はどうやら動かないようだ。
ボタボタと血が流れ、傷の深さがうかがえる。かなり無理やりだが、右腕一本で二人を運ぶには、この持ち方しかなかったのだろう。

大きく息を切らしながら、足を引きずるようにして歩く。
限界はとっくに超えている。だがそれでも歩いた。生きるために前に足を踏み出した。


「アラタ!」

ボロボロどころか、生命の危機さえ感じさせるアラタの姿を見て、レイチェルが駆けだした。

「おい!アラタ、もういい!もういいんだ!止まれ!ユーリ来てくれ!」

ボロボロのアラタの肩を掴んで止めると、後ろを向いて大声で呼びかけた。
肩に乗せているリーザと、右腕で抱えているアゲハをその場に下ろさせると、アラタはやっと顔を上げてレイチェルを見た。

「・・・レイ、チェル・・・良かった・・・無事、だったんだな・・・」

「アラタ・・・キミってヤツは、こんなにボロボロになって・・・私の心配か・・・」

レイチェルを見て安心したのか、アラタの膝が折れて前に倒れそうになると、レイチェルはアラタの背中に腕を回して、その体を受け止めた。

「・・・よく頑張ったな、立派だ。後は私にまかせて休め・・・」

ポンっと背中を軽く叩く。

「・・・・・・・」

アラタは返事をしなかったが、微かに頷いた事は分かった。


「・・・ユーリ、疲れているところすまない。魔力は持ちそうか?」

「大丈夫。無理でも治してみせる」

駆け付けたユーリはアラタの左腕を見て、骨まで見える深手に眉を潜めたが、すぐにヒールをかけて治療に入った。
大丈夫と口にしても、ユーリの魔力も残りわずかである。全身を襲う疲労感に足元がふらつくが、最後の魔力を振り絞って癒しの魔量を送り込む。

「ユーリ・・・頼んだぞ」

レイチェルもユーリの魔力が尽きかけているのは分かっている。
できれば休ませてあげたい。しかし現状ではユーリしか治療ができない事と、ユーリの真剣な表情を見て、アラタの治療を託した。




「・・・デューク・サリバンは逃げたようだな」

周囲をグルリと見渡すと、レイマートは断定的な口調でそう口にした。

「レイマート・・・私達は勝ったのでしょうか?それとも・・・」

レミューはレイマートの隣に立つと、まだ煙が立ち込める戦場に目を向けながら、勝敗をたずねた。
デューク・サリバンが消えたと言っても、圧倒的な力にねじ伏せられた事に変わりはない。
自分を含め、何人もの仲間が殺されかけたのだ。
この状況だけを見れば、撃退したと言えるかもしれない。だがとても勝ったとは思えない心境だった。

「言いたい事は分かるけどよ、まぁ、勝ったと思っていいんじゃねぇか?俺らは生きてここに立っている。それが全てだろ?」

「・・・フッ、ゴールド騎士になっても、相変わらず軽いノリですね。ん?あれは・・・レイマート、良かった。あちらも全員無事だったみたいですね」

レミューは視界に映った人影に、ほっと一つ息をついた。

「ん、おお、アルベルトさん、フィルにロゼとエミリー、みんな無事だったか」

レミューの視線を追って、レイマートも四人の姿を確認すると、安堵の声をもらした。
フィル達のところへは、アルベルト・ジョシュアが加勢に向かったと聞いてはいた。アルベルトの実力を疑うわけではなかったが、やはり安否の確認ができるまでは気がかりだった。

フィル達も同じ想いだったのだろう。レイマートの姿を見つけると、走り寄ってきた。


「レイマート様、良かった、無事だったんですね」

「おう、なんとかな。ユーリ、ああ、レイジェスの白魔法使いなんだが、彼女がいなかったらヤバかったけどな。お前達も無事で何よりだ、ああ、それからほら、コイツも一緒だぞ」

レイマートが後ろを振り返ると、それを追ったフィル達三人の視線が釘付けになった。


「・・・よぉ、戻ってきたぞ。みんな助かって良かった」

エクトールが笑顔を見せると、フィル達三人は抱き着かんとする勢いで飛びついた。

「エクトール!心配したぞお前!良かった!本当に良かった!」

「エクトール!良かった無事だったのね、体は大丈夫なの!?」

「エクトール!絶対生きてるって信じてたわ!」

全てを託して下山させたエクトールが、元気な姿を見せてくれた。
信じてはいたが、敵の蛇は数えきれない程にひしめいていた。その中で果たして無事に山を降りられたのか、心配は尽きなかった。

無事に帰って、救援を求めてくれるだけで十分だった。
けれどエクトールは、こうして救援を連れて来たうえに、自身もまたこの山に戻ってきたのだ。
疲労が抜けているはずもない、無理をしているのは間違いないだろう。


だけど、自分達のために再びこの山に戻って来てくれた。
三人はその気持ちが、とても嬉しかった。



「・・・敵は消えた、か・・・レイマート、まずは無事で良かった。酒でも飲んでゆっくり話したいところなんだが、まぁそうもいかないよな。とりあえず今ここで何があったか教えてくれ」

再会の喜びを分かち合うフィル達を、微笑ましい顔で見つめた後、アルベルトは表情を引き締めてレイマートに向き直った。

「アルベルトさん、救援に感謝します。そうですね・・・まず、黒い光なんですが・・・」


レイマートは腰に手を当てると、頭の中で話しの順序を組み立てるように空を見上げた。
そしてこの場で起きた、帝国軍第七師団長デューク・サリバンとの戦いを話した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...