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1042 滅する剣
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自分の頭を刺し貫いた何者かが、まだ自分の頭を足場にして残っている。
その怒りと追撃が来るかもしれない事への恐れが、大蛇サローンから冷静な判断を奪った。
元々主人の命令で、獲物を始末する事だけを考えていた。
潰すか食べるか、それとも煙で溶かすか。手段はその時々の状況次第でいい。
所詮ひ弱な人間が相手だ。どうとでもできる・・・そう思っていた。
だがここに来て思惑が狂い始める。
無力だと思っていた魔法使いに頭を吹き飛ばされ、憎たらしい三人組を始末できると思った瞬間に頭を刺し貫かれた。
人間だろうと蛇だろうと、これで苛立ちが募らないわけがない。
サローンは今、一瞬でも早くこいつを振り落としたい。その一心で頭を振り乱した。
「頭を刺されたくらいじゃ死なないか・・・さすが闇だな」
闇と化したサローンの頭に両足を着き、右手に握る鉄の片手剣を大蛇の頭に深々と突き刺している。
この銀色の髪の男は、ゴールド騎士のアルベルト・ジョシュアである。
サローンがいくら頭を振り回しても、突き刺した片手剣を軸に、絶妙なバランス感覚を持って体を残している。
「フシャァァァァァァァァーーーーーーーーーッツ!」
いくら振り回しても落ちないアルベルトに対し、苛立ちが頂点に達したサローンはアルベルトを頭に乗せたまま、頭を突き出しながら岩壁に向かって突進をした!
「アルベルト様ァァァッ!」
大蛇はアルベルトを岩壁に叩きつけるつもりだ、そう察したフィルが大声を上げた次の瞬間、サローンは己の頭を赤茶色の岩壁にぶち当てた。
「そ、そんな・・・」
目の前の光景にエミリーは愕然とした。
ガラガラと音をたてて崩れる岩壁。サローンの頭は壁に深くめり込んでいる。
壁と頭に挟まれたアルベルトがどうなってしまったかなど、考えるまでもなかった。
「くそっ、蛇ヤロウ・・・よくもアルベルト様を!」
見たままの情報から、アルベルトがどうなったのかを想像し、フィルの目に怒りの火が宿った。
「・・・いえ、待って・・・あれを見て!」
ロゼが顔を上げて空を指した。
その声に従い二人が顔を上げると、視線の先にはぼんやりと小さな点が映って見えた。
「え・・・あれ、まさか・・・!?」
ソレはどんどん大きくなり、そしてハッキリと人の輪郭があらわになっていった。
勢いよく落下して来るソレは・・・
「アルベルト様!」
フィルが叫んだ。
「フシャアアアアアアアアーーーーーーーーーッツ!」
大蛇サローンが壁に突っ込んでいた頭を引き抜くと、勢いがついた頭は後ろに反るようにして、空を見上げる形になった。
そして闇の瘴気が形作る蛇の目が映したものは、光輝く闘気の剣が、自分の頭に振り下ろされるところだった。
いかに鋭くとも、ただ鉄を鍛えただけの剣では闇は切れない。
闇を斬るための手段が闘気である。
アルベルト・ジョシュアは数年前、ゴールド騎士に任命された時にウィッカー・バリオスから闘気を伝授された。
凄まじい力だったが、人が闇に変貌するという事を当時は信じておらず、おそらく使う機会はないだろうと思っていた。
だがクインズベリーの戦いで知った。
人の心が邪悪に染まった時、人は闇に呑まれると。
帝国はその力を利用し、この世界を闇で支配しようとしているのだ。
断じて許してはならない。
自分はゴールド騎士だ。
騎士とは民を護るべき存在である。
そんな当たり前の事を、あの日レイチェル・エリオットに敗れるまで忘れていた。
クインズベリーの戦いでは、国に反旗を翻した彼らが悪だと信じて疑わなかった。
だが騎士は王に仕えればいいというものではないのだ。
真に護るべき民のためには、悪に染まった主君を討たねばならぬ時もある。
「そんな考え騎士失格かもしれねぇが、あの敗北のおかげで今は頭がスッキリしているぜ。この闘気で俺は国と仲間を護って見せる!」
「フシャァァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!?」
叩き潰したと思った男は、衝突の瞬間にはすでに空中へと逃れていた。
顔を上げたサローンがアルベルトに気付いた時には、もうその剣から逃れる術はなかった。
光り輝く闘気を帯びた剣が振り下ろされ、闇の大蛇サローンの首を斬り落とした。
頭を突き刺してもこいつは動きを止めなかった。
闘気は通用するが、それだけでは命を取るには至らないという事だ。
そしてこいつの頭は血肉の代わりに、闇の瘴気でできていた。
おそらくフィル達がそこまで追い込んだんだろう。
頭を飛ばす事はできたが、闇までは手に負えなかった、というところか。
頭を飛ばして駄目ならば、当然首を斬り落としても命を取るには足りないだろう。
「ならばッ!」
闇の瘴気で形作られた大蛇サローンの頭が、アルベルトの剣で斬り落とされた事により宙に飛んだ。
体を縦に回転させて地面に着地したアルベルトは、視界の端にサローンの頭を捉えると、間髪入れずに地面を蹴って飛び上がった。
「再生できないくらい滅してやるぜッ!」
右手に握る鉄の片手剣に闘気を込めて、アルベルトは横一線に振り抜いた!
頭部だけになってもサローンは死んでいなかった。
意識もあった。
だが頭だけでは動くことはできない。だからこそ、ただ見ている事しかできなかった。
自分の顔に迫りくる闘気の剣を。
上顎と下顎を斬り裂かれる。
切り口から感じる強い熱が、自分の頭を形成する瘴気を焼いているのだと感じる。
次いで頭を縦に両断される。
闘気の剣で斬られる度に感じる熱は、確実に闇の瘴気を燃やしていった。
「オラァァァァァァァーーーーーーーーッツ!」
アルベルトの剣は止まる事なく、宙に舞うサローンの闇の瘴気を斬り刻み続けた。
縦横無尽に剣を浴び続けた大蛇の頭は、もはや原型を留める事なく細切れとなり、焼かれた瘴気も風に乗って飛ばされていった。
そして最後に残った大蛇の黒い目に映ったものは、己の命に止めを刺す刃だった。
「・・・・・終わりか」
確かな手ごたえに、アルベルトは短く息をついた。
そして残った大蛇の胴体に目を向ける。
右手に握る剣の先には、闇の瘴気を突き刺した感覚が残っていた。
最後に残った闇の目を刺し、剣を覆う闘気が瘴気を焼き尽くした時、闇の大蛇サローンが絶命したと感じ取った。
だが相手にしたものは、頭を刺したくらいでは死なない程の生命力を持った大蛇である。
「念を入れておかねぇとな」
アルベルトは全身に気を入れると、片手剣により強い闘気を込めて振りかぶった。
足元から立ち上がる闘気によって、アルベルトを中心に突風が捲き起こる。
放出される闘気は、剣を何倍にも大きく見えるくらい強く激しい光を放つ。
燃え尽きろ
そう呟いて、アルベルトは大蛇サローンの残った胴体を、闘気の剣で真っ二つに斬り裂いた。
その怒りと追撃が来るかもしれない事への恐れが、大蛇サローンから冷静な判断を奪った。
元々主人の命令で、獲物を始末する事だけを考えていた。
潰すか食べるか、それとも煙で溶かすか。手段はその時々の状況次第でいい。
所詮ひ弱な人間が相手だ。どうとでもできる・・・そう思っていた。
だがここに来て思惑が狂い始める。
無力だと思っていた魔法使いに頭を吹き飛ばされ、憎たらしい三人組を始末できると思った瞬間に頭を刺し貫かれた。
人間だろうと蛇だろうと、これで苛立ちが募らないわけがない。
サローンは今、一瞬でも早くこいつを振り落としたい。その一心で頭を振り乱した。
「頭を刺されたくらいじゃ死なないか・・・さすが闇だな」
闇と化したサローンの頭に両足を着き、右手に握る鉄の片手剣を大蛇の頭に深々と突き刺している。
この銀色の髪の男は、ゴールド騎士のアルベルト・ジョシュアである。
サローンがいくら頭を振り回しても、突き刺した片手剣を軸に、絶妙なバランス感覚を持って体を残している。
「フシャァァァァァァァァーーーーーーーーーッツ!」
いくら振り回しても落ちないアルベルトに対し、苛立ちが頂点に達したサローンはアルベルトを頭に乗せたまま、頭を突き出しながら岩壁に向かって突進をした!
「アルベルト様ァァァッ!」
大蛇はアルベルトを岩壁に叩きつけるつもりだ、そう察したフィルが大声を上げた次の瞬間、サローンは己の頭を赤茶色の岩壁にぶち当てた。
「そ、そんな・・・」
目の前の光景にエミリーは愕然とした。
ガラガラと音をたてて崩れる岩壁。サローンの頭は壁に深くめり込んでいる。
壁と頭に挟まれたアルベルトがどうなってしまったかなど、考えるまでもなかった。
「くそっ、蛇ヤロウ・・・よくもアルベルト様を!」
見たままの情報から、アルベルトがどうなったのかを想像し、フィルの目に怒りの火が宿った。
「・・・いえ、待って・・・あれを見て!」
ロゼが顔を上げて空を指した。
その声に従い二人が顔を上げると、視線の先にはぼんやりと小さな点が映って見えた。
「え・・・あれ、まさか・・・!?」
ソレはどんどん大きくなり、そしてハッキリと人の輪郭があらわになっていった。
勢いよく落下して来るソレは・・・
「アルベルト様!」
フィルが叫んだ。
「フシャアアアアアアアアーーーーーーーーーッツ!」
大蛇サローンが壁に突っ込んでいた頭を引き抜くと、勢いがついた頭は後ろに反るようにして、空を見上げる形になった。
そして闇の瘴気が形作る蛇の目が映したものは、光輝く闘気の剣が、自分の頭に振り下ろされるところだった。
いかに鋭くとも、ただ鉄を鍛えただけの剣では闇は切れない。
闇を斬るための手段が闘気である。
アルベルト・ジョシュアは数年前、ゴールド騎士に任命された時にウィッカー・バリオスから闘気を伝授された。
凄まじい力だったが、人が闇に変貌するという事を当時は信じておらず、おそらく使う機会はないだろうと思っていた。
だがクインズベリーの戦いで知った。
人の心が邪悪に染まった時、人は闇に呑まれると。
帝国はその力を利用し、この世界を闇で支配しようとしているのだ。
断じて許してはならない。
自分はゴールド騎士だ。
騎士とは民を護るべき存在である。
そんな当たり前の事を、あの日レイチェル・エリオットに敗れるまで忘れていた。
クインズベリーの戦いでは、国に反旗を翻した彼らが悪だと信じて疑わなかった。
だが騎士は王に仕えればいいというものではないのだ。
真に護るべき民のためには、悪に染まった主君を討たねばならぬ時もある。
「そんな考え騎士失格かもしれねぇが、あの敗北のおかげで今は頭がスッキリしているぜ。この闘気で俺は国と仲間を護って見せる!」
「フシャァァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!?」
叩き潰したと思った男は、衝突の瞬間にはすでに空中へと逃れていた。
顔を上げたサローンがアルベルトに気付いた時には、もうその剣から逃れる術はなかった。
光り輝く闘気を帯びた剣が振り下ろされ、闇の大蛇サローンの首を斬り落とした。
頭を突き刺してもこいつは動きを止めなかった。
闘気は通用するが、それだけでは命を取るには至らないという事だ。
そしてこいつの頭は血肉の代わりに、闇の瘴気でできていた。
おそらくフィル達がそこまで追い込んだんだろう。
頭を飛ばす事はできたが、闇までは手に負えなかった、というところか。
頭を飛ばして駄目ならば、当然首を斬り落としても命を取るには足りないだろう。
「ならばッ!」
闇の瘴気で形作られた大蛇サローンの頭が、アルベルトの剣で斬り落とされた事により宙に飛んだ。
体を縦に回転させて地面に着地したアルベルトは、視界の端にサローンの頭を捉えると、間髪入れずに地面を蹴って飛び上がった。
「再生できないくらい滅してやるぜッ!」
右手に握る鉄の片手剣に闘気を込めて、アルベルトは横一線に振り抜いた!
頭部だけになってもサローンは死んでいなかった。
意識もあった。
だが頭だけでは動くことはできない。だからこそ、ただ見ている事しかできなかった。
自分の顔に迫りくる闘気の剣を。
上顎と下顎を斬り裂かれる。
切り口から感じる強い熱が、自分の頭を形成する瘴気を焼いているのだと感じる。
次いで頭を縦に両断される。
闘気の剣で斬られる度に感じる熱は、確実に闇の瘴気を燃やしていった。
「オラァァァァァァァーーーーーーーーッツ!」
アルベルトの剣は止まる事なく、宙に舞うサローンの闇の瘴気を斬り刻み続けた。
縦横無尽に剣を浴び続けた大蛇の頭は、もはや原型を留める事なく細切れとなり、焼かれた瘴気も風に乗って飛ばされていった。
そして最後に残った大蛇の黒い目に映ったものは、己の命に止めを刺す刃だった。
「・・・・・終わりか」
確かな手ごたえに、アルベルトは短く息をついた。
そして残った大蛇の胴体に目を向ける。
右手に握る剣の先には、闇の瘴気を突き刺した感覚が残っていた。
最後に残った闇の目を刺し、剣を覆う闘気が瘴気を焼き尽くした時、闇の大蛇サローンが絶命したと感じ取った。
だが相手にしたものは、頭を刺したくらいでは死なない程の生命力を持った大蛇である。
「念を入れておかねぇとな」
アルベルトは全身に気を入れると、片手剣により強い闘気を込めて振りかぶった。
足元から立ち上がる闘気によって、アルベルトを中心に突風が捲き起こる。
放出される闘気は、剣を何倍にも大きく見えるくらい強く激しい光を放つ。
燃え尽きろ
そう呟いて、アルベルトは大蛇サローンの残った胴体を、闘気の剣で真っ二つに斬り裂いた。
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