1,019 / 1,277
1018 魔法騎士の三人
しおりを挟む
「氷漬けになりやがれッツ!」
フィル・マティアスはその碧い目を鋭く光らせると、己が放った氷の上級魔法、竜氷縛に一層強い魔力を込めた!
茶褐色の大蛇に噛みついていた氷の竜が、フィルの魔力を受けてより強く牙を突き立てる!
すると氷の竜が噛みついている喉元から強い冷気がほとばしり、茶褐色の大蛇の体を氷覆い固めてしまった。
「へっ、化け物蛇が!大した事ねぇな」
氷の彫像と化した大蛇を見て、フィルはにニヤリと笑った。
いかに大きかろうが、固めて動けなくしてしまえばそれでお終いである。
「蛇は寒さに弱いか、そういやどっかで聞いた事がある気もするけど、この場でよく気が付くな?さすがロゼだ」
「ふふ、大した事じゃないわ。蛇ってね、高温と低温に弱いのよ。気温の変化に対抗するのが難しい生き物なのね。だから暑い夏は日陰にいるし、寒い冬は土の中に潜っているのよ」
「なるほどね、高温か低温か、灼炎竜じゃ山まで焼いちまうからな。この場じゃ竜氷縛が最適だったってわけか」
隣に立つロゼの解説に、フィルは感心して頷いた。
シルバー騎士としてチームで動く時、いつの間にかロゼがチームの指揮を執っている事が多い。
回復役の白魔法使いが指揮を執る事はあまりない。一番戦闘に向かない白魔法使いは、内向的な性格の人間も多く、自然と後方支援に回る事がほとんどだからだ。
「そういう事。でも、これだけの大きさでしょ?並の魔法使いじゃ無理よ、序列二位のフィル・マティアスだからできた事よ」
「たくっ、おだてても何もでねぇぞ?」
「あら、残念ね。キッチン・モロニーくらい奢ってくれるかと思ったわ」
ロゼは自分の能力を誇示する事はない。むしろ周りに花を持たせる。そうする事で余計な嫉妬、妬みを持たれる事もなく、円滑に場が回ると知っているからだ。
ロゼ自身は二番手のようにふるまっているが、フィルはロゼが優れた指揮能力を持っている事をあらためて感じ取った。
緊張する場面でも、こうして軽口の一つも口にできる雰囲気に変えてしまう。
これだけの場の掌握能力があるのだ、もしロゼがもっと自分を全面に出して売り込んでいれば、序列はもっと上だっただろう。少なくとも自分が二位には成れていないはずだ。
「本当、もったいねぇヤツだぜ」
「ん?それってなんの事かし・・・?」
ロゼはそこで言葉を切ると、前方で氷漬けになっている茶褐色の大蛇に目を向けた。
フィルの竜氷縛で氷漬けになっている大蛇スターン。
具体的にどことは言えないが何か変だ、おかしい・・・ロゼがそう違和感を覚えたその時・・・
スターンを覆う氷がガタガタと左右に揺れ動き、竜氷縛で封じた氷に大きな亀裂が走った。
「ッ!エミリーーーーーーッツ!」
ロゼは前を向いたまま大声を張り上げた!
隣に腰を下ろして呼吸を整えていたエミリーだったが、それだけで何を求められているか分かった。
「くッ!」
エミリーの耳にもその音は聞こえた。嫌な予感しかない不吉な音だった。
まさか氷が・・・・・
さっきまで黒い煙に結界を蝕まれていた疲労はまだまだ残っている。
だがこれは危険だ。この後なにが起きるのかは予想できる。
エミリーは両手を前に出して、瞬時に青く輝く結界を張り巡らせた。
そして次の瞬間!
まるで氷の内側から爆発でも起こったかのような、耳をつんざく轟音が鳴り響いた。
そして大蛇を固めていた氷は、内側から粉砕された衝撃で無数の礫(つぶて)となって、凄まじい勢いでロゼ達三人に降りかかった!
「ぐぅッ!うッ・・・うぅ・・・ッ!」
拳大から人の頭程もある大きさの氷の礫が、息つく間もない程に結界にぶち当たっては砕けていく。
結界を張っているエミリーには、結界が受けた衝撃が魔力の消耗という形で伝わってくる。
当然衝撃が大きければ大きい程、魔力の消耗は激しい。
結界を維持するには絶えず魔力を流すしかないが、さっきまで黒い煙を防ぐために結界を張っていたエミリーには、この礫も大打撃だった。
「はぁっ・・・はぁっ・・・も、もぅ・・・げん、かい・・・!」
全ての礫を受けきったところで、エミリーの魔力が尽きた。
風に溶けて消えるように結界が消失すると、エミリーは倒れこむように両手と両膝を地面に着いた。
苦しそうに浅く短い呼吸を繰り返す。茶色い地肌が見える地面に、エミリーの額から落ちた汗が染みこんでいく。
「うっ・・はぁっ!・・はぁっ!・・・」
「エミリー、助かったぜ。よく頑張ったな、後はまかせろ」
目の前に影が下りた。
顔を上げると、エミリーを護るようにフィルが背を向けて立っていた。
「はぁっ!・・・はぁっ!・・・フィ、フィル・・・」
呼吸が安定せず、額から大粒の汗を流すエミリーの体を、優しく温かい光が包み込む。
白魔法のヒールである。
「ロ、ロゼ?」
魔力は尽きたが怪我はしていない。なぜ今自分にヒールをかけるのか?
戸惑うエミリーの肩に手を当てながら、ロゼは静かに話した。
「魔力切れにヒールが何の効果もないのは分かってるわ。だけどかけさせて。魔力は回復しなくても、乱れた呼吸くらいは落ち着かせられると思うから」
「・・・はぁっ・・はぁっ・・ロゼ、ありが、とう・・・」
「こっちのセリフよ。エミリー・・・ありがとう」
自分達を助けるために、エミリーはここまで頑張ったのだ。感謝の気持ちでいっぱいだ。
ここからは自分達がエミリーを護る番だ。
エミリーにヒールをかけながら、ロゼは自分の達の前に立つフィルに目を向けた。
「フィル、その蛇の魔法耐性は異常よ。気を付けて」
ロゼの言葉を背中で聞いて、フィルは前を向いたまま、ああ、と短く言葉を返した。
大蛇の異常さはフィル自身、肌で感じ取っていた。
竜氷縛をこんなにあっさりと破ったんだ。これを異常と言わずになんと言う?
しかもダメージらしいダメージは、まったくと言っていいほど見られなかった。
「化け物蛇が・・・」
フィルは両手に風の魔力を溜めて、はるか高い位置から自分を見下ろす茶褐色の大蛇を睨み付けた。
茶褐色の大蛇は、氷漬けにされた事など何でもないかのように、チロチロと二つに裂けた舌を出してフィルを見下ろした。余裕からか、その表情は笑っているようにも見える。
「その体から出ている黒い煙、それがお前の異様な防御力の源ってわけか。竜氷縛が効かないなんて思わなかったぜ。だがよ・・・」
両腕を左右に広げて伸ばすと、正面に向かって勢いよく交差させた!
「風ならどうだ!」
鋭く研ぎ澄まされた風の刃が、大蛇の体を挟むようにして斬り裂いた!・・・と思った。
茶褐色の大蛇の胴体には、傷一つ付いていなかった。
体から滲み出る闇の瘴気は、フィルのウインドカッターを完全に無力化していたのだ。
大蛇スターンの底なし沼のような黒い目が、ギロリとフィルを捉える。
ダメージは無いが、氷漬けにされた事と風の刃をぶつけられた事で、フィルを餌ではなく敵として認めたようだ。
薄桃色の舌をチロッと振るうと、人一人簡単に潰せそうな巨大な尾を高々と振り上げた!
「!?」
「へっ、竜氷縛が効かねぇのに、ウインドカッターが効くなんて思ってねぇよ」
両足を左右に広げ、しっかりと大地を踏みしめる。
両手を握り合わせ、頭の上で腕を伸ばして標的に狙いを付ける。
「吹っ飛べオラァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!」
振り下ろした拳から、激しく渦巻いた風が撃ち放たれる!
風の上級魔法トルネードバースト!
「フシャァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッツ!」
喉から漏れ出る空気音が、声にならない叫びのように発せられる。
さながら竜巻の如き風が大蛇にぶち当たり、その巨体を地上から持ち上げた!
フィル・マティアスはその碧い目を鋭く光らせると、己が放った氷の上級魔法、竜氷縛に一層強い魔力を込めた!
茶褐色の大蛇に噛みついていた氷の竜が、フィルの魔力を受けてより強く牙を突き立てる!
すると氷の竜が噛みついている喉元から強い冷気がほとばしり、茶褐色の大蛇の体を氷覆い固めてしまった。
「へっ、化け物蛇が!大した事ねぇな」
氷の彫像と化した大蛇を見て、フィルはにニヤリと笑った。
いかに大きかろうが、固めて動けなくしてしまえばそれでお終いである。
「蛇は寒さに弱いか、そういやどっかで聞いた事がある気もするけど、この場でよく気が付くな?さすがロゼだ」
「ふふ、大した事じゃないわ。蛇ってね、高温と低温に弱いのよ。気温の変化に対抗するのが難しい生き物なのね。だから暑い夏は日陰にいるし、寒い冬は土の中に潜っているのよ」
「なるほどね、高温か低温か、灼炎竜じゃ山まで焼いちまうからな。この場じゃ竜氷縛が最適だったってわけか」
隣に立つロゼの解説に、フィルは感心して頷いた。
シルバー騎士としてチームで動く時、いつの間にかロゼがチームの指揮を執っている事が多い。
回復役の白魔法使いが指揮を執る事はあまりない。一番戦闘に向かない白魔法使いは、内向的な性格の人間も多く、自然と後方支援に回る事がほとんどだからだ。
「そういう事。でも、これだけの大きさでしょ?並の魔法使いじゃ無理よ、序列二位のフィル・マティアスだからできた事よ」
「たくっ、おだてても何もでねぇぞ?」
「あら、残念ね。キッチン・モロニーくらい奢ってくれるかと思ったわ」
ロゼは自分の能力を誇示する事はない。むしろ周りに花を持たせる。そうする事で余計な嫉妬、妬みを持たれる事もなく、円滑に場が回ると知っているからだ。
ロゼ自身は二番手のようにふるまっているが、フィルはロゼが優れた指揮能力を持っている事をあらためて感じ取った。
緊張する場面でも、こうして軽口の一つも口にできる雰囲気に変えてしまう。
これだけの場の掌握能力があるのだ、もしロゼがもっと自分を全面に出して売り込んでいれば、序列はもっと上だっただろう。少なくとも自分が二位には成れていないはずだ。
「本当、もったいねぇヤツだぜ」
「ん?それってなんの事かし・・・?」
ロゼはそこで言葉を切ると、前方で氷漬けになっている茶褐色の大蛇に目を向けた。
フィルの竜氷縛で氷漬けになっている大蛇スターン。
具体的にどことは言えないが何か変だ、おかしい・・・ロゼがそう違和感を覚えたその時・・・
スターンを覆う氷がガタガタと左右に揺れ動き、竜氷縛で封じた氷に大きな亀裂が走った。
「ッ!エミリーーーーーーッツ!」
ロゼは前を向いたまま大声を張り上げた!
隣に腰を下ろして呼吸を整えていたエミリーだったが、それだけで何を求められているか分かった。
「くッ!」
エミリーの耳にもその音は聞こえた。嫌な予感しかない不吉な音だった。
まさか氷が・・・・・
さっきまで黒い煙に結界を蝕まれていた疲労はまだまだ残っている。
だがこれは危険だ。この後なにが起きるのかは予想できる。
エミリーは両手を前に出して、瞬時に青く輝く結界を張り巡らせた。
そして次の瞬間!
まるで氷の内側から爆発でも起こったかのような、耳をつんざく轟音が鳴り響いた。
そして大蛇を固めていた氷は、内側から粉砕された衝撃で無数の礫(つぶて)となって、凄まじい勢いでロゼ達三人に降りかかった!
「ぐぅッ!うッ・・・うぅ・・・ッ!」
拳大から人の頭程もある大きさの氷の礫が、息つく間もない程に結界にぶち当たっては砕けていく。
結界を張っているエミリーには、結界が受けた衝撃が魔力の消耗という形で伝わってくる。
当然衝撃が大きければ大きい程、魔力の消耗は激しい。
結界を維持するには絶えず魔力を流すしかないが、さっきまで黒い煙を防ぐために結界を張っていたエミリーには、この礫も大打撃だった。
「はぁっ・・・はぁっ・・・も、もぅ・・・げん、かい・・・!」
全ての礫を受けきったところで、エミリーの魔力が尽きた。
風に溶けて消えるように結界が消失すると、エミリーは倒れこむように両手と両膝を地面に着いた。
苦しそうに浅く短い呼吸を繰り返す。茶色い地肌が見える地面に、エミリーの額から落ちた汗が染みこんでいく。
「うっ・・はぁっ!・・はぁっ!・・・」
「エミリー、助かったぜ。よく頑張ったな、後はまかせろ」
目の前に影が下りた。
顔を上げると、エミリーを護るようにフィルが背を向けて立っていた。
「はぁっ!・・・はぁっ!・・・フィ、フィル・・・」
呼吸が安定せず、額から大粒の汗を流すエミリーの体を、優しく温かい光が包み込む。
白魔法のヒールである。
「ロ、ロゼ?」
魔力は尽きたが怪我はしていない。なぜ今自分にヒールをかけるのか?
戸惑うエミリーの肩に手を当てながら、ロゼは静かに話した。
「魔力切れにヒールが何の効果もないのは分かってるわ。だけどかけさせて。魔力は回復しなくても、乱れた呼吸くらいは落ち着かせられると思うから」
「・・・はぁっ・・はぁっ・・ロゼ、ありが、とう・・・」
「こっちのセリフよ。エミリー・・・ありがとう」
自分達を助けるために、エミリーはここまで頑張ったのだ。感謝の気持ちでいっぱいだ。
ここからは自分達がエミリーを護る番だ。
エミリーにヒールをかけながら、ロゼは自分の達の前に立つフィルに目を向けた。
「フィル、その蛇の魔法耐性は異常よ。気を付けて」
ロゼの言葉を背中で聞いて、フィルは前を向いたまま、ああ、と短く言葉を返した。
大蛇の異常さはフィル自身、肌で感じ取っていた。
竜氷縛をこんなにあっさりと破ったんだ。これを異常と言わずになんと言う?
しかもダメージらしいダメージは、まったくと言っていいほど見られなかった。
「化け物蛇が・・・」
フィルは両手に風の魔力を溜めて、はるか高い位置から自分を見下ろす茶褐色の大蛇を睨み付けた。
茶褐色の大蛇は、氷漬けにされた事など何でもないかのように、チロチロと二つに裂けた舌を出してフィルを見下ろした。余裕からか、その表情は笑っているようにも見える。
「その体から出ている黒い煙、それがお前の異様な防御力の源ってわけか。竜氷縛が効かないなんて思わなかったぜ。だがよ・・・」
両腕を左右に広げて伸ばすと、正面に向かって勢いよく交差させた!
「風ならどうだ!」
鋭く研ぎ澄まされた風の刃が、大蛇の体を挟むようにして斬り裂いた!・・・と思った。
茶褐色の大蛇の胴体には、傷一つ付いていなかった。
体から滲み出る闇の瘴気は、フィルのウインドカッターを完全に無力化していたのだ。
大蛇スターンの底なし沼のような黒い目が、ギロリとフィルを捉える。
ダメージは無いが、氷漬けにされた事と風の刃をぶつけられた事で、フィルを餌ではなく敵として認めたようだ。
薄桃色の舌をチロッと振るうと、人一人簡単に潰せそうな巨大な尾を高々と振り上げた!
「!?」
「へっ、竜氷縛が効かねぇのに、ウインドカッターが効くなんて思ってねぇよ」
両足を左右に広げ、しっかりと大地を踏みしめる。
両手を握り合わせ、頭の上で腕を伸ばして標的に狙いを付ける。
「吹っ飛べオラァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!」
振り下ろした拳から、激しく渦巻いた風が撃ち放たれる!
風の上級魔法トルネードバースト!
「フシャァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッツ!」
喉から漏れ出る空気音が、声にならない叫びのように発せられる。
さながら竜巻の如き風が大蛇にぶち当たり、その巨体を地上から持ち上げた!
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる