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【961 受け継がれる剣】
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水の国ロンズデール。
アラルコン商会は国一番の大商会だから、道行く人に聞くとすぐに見つかった。
とても大きな建物だった。
店内には衣類や魔道具、雑貨などがところ狭しと置かれていて、レオネラはこんなに大きな商会の、跡取り娘なんだなとしみじみ感じさせられた。
閉店間際で人は少なかったから、手の空いていそうな店員に事情を説明して、レオネラに話しを通してもらう事はできた。
だけどやはり私は少し怖かった。
カエストゥスにいた時は、私達はレオネラと確かに友達だった。
だけど今や私達は敗戦国の人間だ。やっぱり迷惑にしかならないのではないか?
一度だけ頼ってみようと勇気を出したが、もし拒絶されたらと思うと怖くてしかたなかった。
だけど私の心配などすぐに吹き飛んだ。
私の名前を伝えてもらうと、レオネラはすぐに出て来てくれた。
走ってきたのか息を切らせていた。
そして私が口を開く前に抱き着いてきて、大声で泣き出したのだ。
私は自分が恥ずかしくなった。
なにを心配していたのだろう・・・レオネラは友達じゃないか・・・・・
どんなに離れていても、友情は変わらないんだ。
レオネラは泣きながら何度も何度も、無事でよかった、そう言ってくれた。
そう言ってもらえて嬉しく感じる反面、亡くなったみんなの事を想うと悲しくなった。
それから私達は、レオネラが用意してくれた家に住まわせてもらう事になった。
アニー達はレオネラとは面識は無かったが、レオネラは快く受け入れてくれた。
半月程経って少し落ち着いてくると、私達はレオネラと話して、アラルコン商会で働き始めた。
アニー達もこのまま、ロンズデールに永住する事を決めたらしい。
その後の彼女達について話しておこう。
アニーは最年長のカイルと数年後に結婚した。
夫婦そろって老齢になるまでアラルコン商会に勤め、真面目な働きぶりは高く評価された。
子供も生まれ、平凡かもしれないが幸せな人生を送った。
リースはアラルコン商会で十数年勤めたのちに独立。
魔道具作りで才能を発揮した彼女は、趣味を兼ねた自分の店を持ち、気楽に商売をしていた。
結婚はしなかったが、事実上の旦那のような男はでき、二人で楽しく余生を送っていた。
リッキーは口は悪いが、意外にマメな性格だった。
アラルコン商会で出会った同い年の女の子に恋をして、猛烈なアタックの末に交際。
10年後に結婚し、妊娠を機に奥さんが退職すると、リッキーは一層仕事に励んだ。
その仕事ぶりが評価され、アラルコン商会で役員にまで出世した。
トムとジョニーの二人は、5年程でアラルコン商会を辞めた。
元々トムはレストランをやりたかったらしい。アラルコン商会で資金を貯めていた時、トムの計画を聞いたジョニーが、自分もやりたいと話しに乗ったそうだ。
ジョニーは料理はできないが、計算は得意だから事務的な作業では力になれる。
それに元々二人は特に仲が良かったから、協力してうまくやっていった。
そしてエニル。
彼女がウィッカーに好意を持っていた事は、一緒にいる中で話しには聞いていた。
敗戦した以上、ウィッカーの生存は絶望的と考えられた。
ウィッカーについて、エニル自身が語る事はあまりなかったが、気にかけている事は感じられた。
エニルはアラルコン商会で働く傍ら、ロンズデールの教会や孤児院に通うようになった。
私も一緒に行った事があるが、子供達と接している時のエニルは、普段見せないような笑顔を見せるのだ。子供好きなんだなと感じられた。
きっとエニルは優しくて良い母親になるだろう。
そう思っていたが、彼女は恋人も作らず生涯独身だった。
心の中はエニル本人にしか分からない。寂しいと感じる事もあったのかもしれない。
だけどエニルは幸せだったと思う。
エニルが面倒を見て来た子供達、彼らが大人になり、その子供達にも見守られながら最期を迎える事ができたのだから。
そして私には娘が産まれた。
名前はニコラと付けた。女の子だったらニコラと名付けると、最初から決めていた。
私とドミニクの子供だから、ニコラも当然体力型だった。
剣士にするつもりはなかった。私もロンズデールに来てからは剣を握ってはいない。
アラルコン商会で働きながら子育てに追われる毎日だった。
アニーやエニル達にも助けてもらっていたが、やはり子育ては大変で、剣を握る暇もなかった。
だけどニコラが成長して、一人で着替えや食事もできるようになってくると、多少自分の時間も持てるようになった。
ある日、運動不足を感じていた私は、久しぶりに体を動かそうかと剣を握ってみた。
カエストゥスを出てから、実に七年が経っていた。
当然だが以前のようには体も動かない。
数分も素振りをすると息も切れてくる。完全になまっている。
必殺の連双斬も使えなくなっていた。
衰えを痛感して苦笑いが出る。
もう剣士隊副隊長だった頃の自分はいないんだ。剣士としての私は終わってしまったんだ。
しかたのない事だが、自分の剣の終わりがこんな形だとは思わなかった。
「ねぇママ!今のなに?」
シャツの裾を掴まれて視線を落とすと、ニコラがじっと私を見つめていた。
後ろで一本に結んだ長い銀色の髪、そして空の青さを思わせるクリっとした丸い瞳がとても可愛らしい。
「ん、どうしたの?」
「今ママがやってたのってなに?なんかお手てがブワって、すごく早く動いてた」
私の真似をするように、ニコラは右手を上下に振ってみせる。
「ん?・・・ニコラ、ちょっと待って」
「ママ、こうだよね?こうしてこう!」
とても形になっているとは言えない。剣を握った事のない子供が、見様見真似で手を動かしているだけだ。だがニコラの動きは目を引くものがあった。
キラリと光る才能の原石。
この子は将来、きっと名を遺す剣士に成れる。
私自身は衰えてしまったけれど、剣を伝える事はできる。
伸ばすべき才能が目の前にある。
「・・・ニコラ、ママが剣を教えてあげようか?」
「え!うん!教えて教えて!」
私の呼びかけに、娘が笑顔で大きな返事をくれた。
その日から私は毎日のように娘に剣を教えた。
私が学び、身に付けた技の数々・・・その一つ一つを娘が吸収していく姿を見る事は、何物にも代えがたい喜びだった。
私は毎日心の中でドミニクに話しかけた。
けれど、ドミニクが答えてくれる事は一度も無かった。
亡くなった人が、そう簡単に答えてくれるはずがない。
いや、そもそも答えられるはずがないんだ。
だけど私はあの雨の日に一度ドミニクの声を聞いているし、アニーの話しを聞く限り、光源爆裂弾からはドミニクが護ってくれたとしか考えられない。
だから私は呼びかけ続ければ、いつか返事をくれるのではないか?そう思っていた・・・
だけど娘が15歳になったある日、私が思っている事を話すと、こう言われて腑に落ちた。
「それってさ、パパはその爆発からママを助けるために、力を使い果たしちゃったんじゃないかな?だからそれっきり返事もできなくなっちゃったんだよ」
なるほど。私のために全力なところがなんだかドミニクっぽい。
それが理由なら納得できる。
うんうんと私が頷いていると、娘が傍らに置いた木剣を取って、椅子から立ち上がった。
「さぁママ、そろそろ今日の勝負始めようか?私が勝ったら連双斬を教えてもらうよ」
「あら、もうママに勝てるつもり?まだまだニコラには負けないよ」
娘に促され、私も木剣を取って立ち上がる。
ねぇドミニク、見てる?
この子、本当に強くなった。もうすぐ私も抜かれそうだよ。
娘はあなたの顔も分からない。だけどこの子は剣を通して父親を感じる事ができる。
私達の娘が、カエストゥス剣士隊の魂を受け継いでくれるんだ。
こうして娘の剣を受けていると、またあなたの剣を受けたくなってくるよ・・・
だから、いつか私がそっちに行ったらさ・・・また手合わせやろうね。
アラルコン商会は国一番の大商会だから、道行く人に聞くとすぐに見つかった。
とても大きな建物だった。
店内には衣類や魔道具、雑貨などがところ狭しと置かれていて、レオネラはこんなに大きな商会の、跡取り娘なんだなとしみじみ感じさせられた。
閉店間際で人は少なかったから、手の空いていそうな店員に事情を説明して、レオネラに話しを通してもらう事はできた。
だけどやはり私は少し怖かった。
カエストゥスにいた時は、私達はレオネラと確かに友達だった。
だけど今や私達は敗戦国の人間だ。やっぱり迷惑にしかならないのではないか?
一度だけ頼ってみようと勇気を出したが、もし拒絶されたらと思うと怖くてしかたなかった。
だけど私の心配などすぐに吹き飛んだ。
私の名前を伝えてもらうと、レオネラはすぐに出て来てくれた。
走ってきたのか息を切らせていた。
そして私が口を開く前に抱き着いてきて、大声で泣き出したのだ。
私は自分が恥ずかしくなった。
なにを心配していたのだろう・・・レオネラは友達じゃないか・・・・・
どんなに離れていても、友情は変わらないんだ。
レオネラは泣きながら何度も何度も、無事でよかった、そう言ってくれた。
そう言ってもらえて嬉しく感じる反面、亡くなったみんなの事を想うと悲しくなった。
それから私達は、レオネラが用意してくれた家に住まわせてもらう事になった。
アニー達はレオネラとは面識は無かったが、レオネラは快く受け入れてくれた。
半月程経って少し落ち着いてくると、私達はレオネラと話して、アラルコン商会で働き始めた。
アニー達もこのまま、ロンズデールに永住する事を決めたらしい。
その後の彼女達について話しておこう。
アニーは最年長のカイルと数年後に結婚した。
夫婦そろって老齢になるまでアラルコン商会に勤め、真面目な働きぶりは高く評価された。
子供も生まれ、平凡かもしれないが幸せな人生を送った。
リースはアラルコン商会で十数年勤めたのちに独立。
魔道具作りで才能を発揮した彼女は、趣味を兼ねた自分の店を持ち、気楽に商売をしていた。
結婚はしなかったが、事実上の旦那のような男はでき、二人で楽しく余生を送っていた。
リッキーは口は悪いが、意外にマメな性格だった。
アラルコン商会で出会った同い年の女の子に恋をして、猛烈なアタックの末に交際。
10年後に結婚し、妊娠を機に奥さんが退職すると、リッキーは一層仕事に励んだ。
その仕事ぶりが評価され、アラルコン商会で役員にまで出世した。
トムとジョニーの二人は、5年程でアラルコン商会を辞めた。
元々トムはレストランをやりたかったらしい。アラルコン商会で資金を貯めていた時、トムの計画を聞いたジョニーが、自分もやりたいと話しに乗ったそうだ。
ジョニーは料理はできないが、計算は得意だから事務的な作業では力になれる。
それに元々二人は特に仲が良かったから、協力してうまくやっていった。
そしてエニル。
彼女がウィッカーに好意を持っていた事は、一緒にいる中で話しには聞いていた。
敗戦した以上、ウィッカーの生存は絶望的と考えられた。
ウィッカーについて、エニル自身が語る事はあまりなかったが、気にかけている事は感じられた。
エニルはアラルコン商会で働く傍ら、ロンズデールの教会や孤児院に通うようになった。
私も一緒に行った事があるが、子供達と接している時のエニルは、普段見せないような笑顔を見せるのだ。子供好きなんだなと感じられた。
きっとエニルは優しくて良い母親になるだろう。
そう思っていたが、彼女は恋人も作らず生涯独身だった。
心の中はエニル本人にしか分からない。寂しいと感じる事もあったのかもしれない。
だけどエニルは幸せだったと思う。
エニルが面倒を見て来た子供達、彼らが大人になり、その子供達にも見守られながら最期を迎える事ができたのだから。
そして私には娘が産まれた。
名前はニコラと付けた。女の子だったらニコラと名付けると、最初から決めていた。
私とドミニクの子供だから、ニコラも当然体力型だった。
剣士にするつもりはなかった。私もロンズデールに来てからは剣を握ってはいない。
アラルコン商会で働きながら子育てに追われる毎日だった。
アニーやエニル達にも助けてもらっていたが、やはり子育ては大変で、剣を握る暇もなかった。
だけどニコラが成長して、一人で着替えや食事もできるようになってくると、多少自分の時間も持てるようになった。
ある日、運動不足を感じていた私は、久しぶりに体を動かそうかと剣を握ってみた。
カエストゥスを出てから、実に七年が経っていた。
当然だが以前のようには体も動かない。
数分も素振りをすると息も切れてくる。完全になまっている。
必殺の連双斬も使えなくなっていた。
衰えを痛感して苦笑いが出る。
もう剣士隊副隊長だった頃の自分はいないんだ。剣士としての私は終わってしまったんだ。
しかたのない事だが、自分の剣の終わりがこんな形だとは思わなかった。
「ねぇママ!今のなに?」
シャツの裾を掴まれて視線を落とすと、ニコラがじっと私を見つめていた。
後ろで一本に結んだ長い銀色の髪、そして空の青さを思わせるクリっとした丸い瞳がとても可愛らしい。
「ん、どうしたの?」
「今ママがやってたのってなに?なんかお手てがブワって、すごく早く動いてた」
私の真似をするように、ニコラは右手を上下に振ってみせる。
「ん?・・・ニコラ、ちょっと待って」
「ママ、こうだよね?こうしてこう!」
とても形になっているとは言えない。剣を握った事のない子供が、見様見真似で手を動かしているだけだ。だがニコラの動きは目を引くものがあった。
キラリと光る才能の原石。
この子は将来、きっと名を遺す剣士に成れる。
私自身は衰えてしまったけれど、剣を伝える事はできる。
伸ばすべき才能が目の前にある。
「・・・ニコラ、ママが剣を教えてあげようか?」
「え!うん!教えて教えて!」
私の呼びかけに、娘が笑顔で大きな返事をくれた。
その日から私は毎日のように娘に剣を教えた。
私が学び、身に付けた技の数々・・・その一つ一つを娘が吸収していく姿を見る事は、何物にも代えがたい喜びだった。
私は毎日心の中でドミニクに話しかけた。
けれど、ドミニクが答えてくれる事は一度も無かった。
亡くなった人が、そう簡単に答えてくれるはずがない。
いや、そもそも答えられるはずがないんだ。
だけど私はあの雨の日に一度ドミニクの声を聞いているし、アニーの話しを聞く限り、光源爆裂弾からはドミニクが護ってくれたとしか考えられない。
だから私は呼びかけ続ければ、いつか返事をくれるのではないか?そう思っていた・・・
だけど娘が15歳になったある日、私が思っている事を話すと、こう言われて腑に落ちた。
「それってさ、パパはその爆発からママを助けるために、力を使い果たしちゃったんじゃないかな?だからそれっきり返事もできなくなっちゃったんだよ」
なるほど。私のために全力なところがなんだかドミニクっぽい。
それが理由なら納得できる。
うんうんと私が頷いていると、娘が傍らに置いた木剣を取って、椅子から立ち上がった。
「さぁママ、そろそろ今日の勝負始めようか?私が勝ったら連双斬を教えてもらうよ」
「あら、もうママに勝てるつもり?まだまだニコラには負けないよ」
娘に促され、私も木剣を取って立ち上がる。
ねぇドミニク、見てる?
この子、本当に強くなった。もうすぐ私も抜かれそうだよ。
娘はあなたの顔も分からない。だけどこの子は剣を通して父親を感じる事ができる。
私達の娘が、カエストゥス剣士隊の魂を受け継いでくれるんだ。
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