890 / 1,370
【889 カエストゥス 対 帝国 ㉓ 皇帝の歪んだ笑み】
しおりを挟む
「ブレンダン様!こ、後方から帝国軍が!」
帝国の城を前にして、カエストゥス軍は帝国軍と、正面から激しい戦いを繰り広げていた。
数で上まっていたカエストゥス軍は優勢に戦いを進めていたが、突如背後から姿を見せた帝国軍によって、挟み撃ちにされる形になった。
「むぅ、帝国兵の数がどうも少ないとは思うていたが、後ろに潜ませておったか」
大陸一の軍事国家であるブロートン帝国。
師団長が壊滅したと言っても、その兵数はカエストゥスを大きく上回る。だが待ち伏せていたはずの帝国軍は、カエストゥス軍10万よりも少なく見えていた。
そこにブレンダンも違和感を感じてはいたが、帝国は兵を温存して機を待っていたのだ。
「前線は今こちらが押しておる。ここで兵を裂く分けにはいかんな。後方にはワシが行く。お前もこのままワシと来い」
「ブ、ブレンダン様が前線を離れて大丈夫なのですか?」
あっさりと身を翻し、後方に下がろうとしたブレンダンに、報告に来た兵士が慌てた様子で声をかけた。ブレンダンの言う通り、確かに今前線はカエストゥスが押している。だがそれは、ブレンダンあってこそだからだ。核となるブレンダンが抜けて維持できるのだろうか?そう思ったからだ。
「案ずるでない。ワシが抜けただけで崩れる程、カエストゥスはやわではないわ。それにほれ、アレを見てみい」
振り返ったブレンダンが目を向けた先には、最前線で一人、まるで竜巻のように剣を振り回し、帝国兵を切り倒していく黒いマントの剣士の姿があった。
弓を落とし、魔法を弾き、鎧ごと兵を真っ二つに叩き斬る姿は、もはや戦場の支配者だった。
「あ、あれはペトラ隊長・・・す、すごい」
「ほっほっほ、大したもんじゃ、短期間でようあそこまでの上り詰めたものだ。今のあやつを止められる者などそうはおらんじゃろう。じゃから安心せい。前線はペトラに任せるぞ」
ブレンダンはそう言葉を残すと、今度こそ振り返らずに後方の援護に向かった。
伝令に来た兵士は、遠目にも分かるペトラの凄まじさに目を奪われていたが、我に返ると慌ててブレンダンの背中を追って走った。
「皇帝陛下・・・作戦通りカエストゥスを後方からの部隊で挟み撃ちにしました。ですが・・・」
玉座の間では大臣ジャフ・アラムが皇帝に一礼をし、戦況の報告をしていたが、その表情は優れなかった。苦々しく歯を噛みしめるのは、必勝を期したこの作戦が、思いもよらない反撃を受けているからである。
「・・・・・」
皇帝は口を閉ざしたままだった。
ジャフに聞くまでもなく、皇帝は窓の外から戦場に目を向け、戦いがどういう局面か理解していた。
「前線は大剣を持った女剣士に押されており、後方はブレンダン・ランデルが、防御不可能な技で兵達を一網打尽にしているそうでございます。そ、そして、アンソニー様ですが・・・・・」
皇帝の実弟、アンソニー・ライアン。その名前を口にして、ジャフはキツく目を閉じた。
皇帝の怒りを買うと思ったからだ。
アンソニー・ライアンが死亡した。精霊使いのアンソニーならば、カエストゥスを殲滅できる。
あれほど期待をかけた男が死亡したなど、どう伝えればいいのか分からなかった。
「フッ・・・フッフッフッ・・・ハハハハハハ・・・・アーハッハッハッハッハ!」
だがジャフの予想に反して、アンソニーの名を聞いた皇帝の口から出たのは、高笑いだった。
驚き顔を上げたジャフが目にしたのものは、額に手を当て、心底おかしくてしかたないと言うように、目尻に涙を浮かべて笑い声を上げていた。
「こ、皇帝・・・?」
怪訝な顔を向けるジャフだったが、皇帝はそれに反応を見せず、そのまましばらく笑い続けた。
「フハハハハハ・・・・・ふぅ・・・ジャフよ、アンソニーが死んだな。あそこまで追い詰め、勝つチャンスは何度もあった。だが、それなのに負けた。なぜだと思う?」
「そ、それは・・・・・」
ひとしきり笑い終えたあと、皇帝がジャフに向けた顔は、口の端を持ち上げた悪意のある笑顔だった。
「自分が絶対的に上だという驕りもあった。圧倒的な実力差ゆえに危機感が足りなかった。しかし、最大の敗因は・・・執念だ」
「執念・・・ですか?」
「そうだ。カエストゥスには絶対に勝つという強い意思があった。それこそ自分の命を使ってでもな。だがアンソニーにはそれが無かった。心に隙があったのだ。これまで常に強者だったアンソニーは、格下に対して必死になれなかったんだ。しかしカエストゥスは必死だった。その結果がこれだ・・・クックック・・・馬鹿で哀れな弟よ。結局余への復讐は叶わなかった」
両手を広げて嘲笑いながら実弟の敗因を語る皇帝に、ジャフは寒気を感じると共に、高揚感を覚えた。
アンソニーとワイルダー、帝国の最終兵器の二人を失っても、皇帝には焦りも動揺も無かった。
それどころか邪魔者を消せた事に歓喜している。
もう帝国にはめぼしい戦力は無い。
兵の数ではカエストゥスを上回っているが、それだけだ。
だがそれでも・・・それでもこの皇帝がいれば勝てる!
狂信的なまでのジャフの信頼は、皇帝を崇拝しているに等しくなっていた。
皇帝さえいれば勝てる。それはジャフの中で絶対えあり、確定してる事なのだ。
「ウィッカーはもはや戦えまい。最後のあの魔法、風と氷の合成か・・・あんな切り札を持っていたとはな。しかしヤツは、アンソニーを倒すために全てを出し尽くした。アンソニーは良い仕事をしたよ」
一度はアンソニーの火柱で瀕死におちいった。このダメージはヒールで回復させたとしても、それで全てが抜けるものではない。
そして魔力も出し尽くした。およそ不可能とまで言われた合成魔法まで使った事には驚かされたが、足りない魔力を生命エネルギーで補って撃ったように見える。
あそこまでの力を使っては、この戦いの中では完全に回復はできないだろう。
玉座から立ち上がると、皇帝は窓際にゆっくりと足を進めた。
そしてつい先刻まで、実弟アンソニーとウィッカー達が、死闘を繰り広げた戦場に目を向けた。
エロールの自爆による爆煙は今だ収まらず、黒い煙は空を焦がしているかのように広がっていった。
ウィッカーの放った風と氷の合成魔法による爪痕は、想像を絶する程だった。
広く、そして深く抉られた地面は、どこまでも続き終わりが見えない。もしこれが城へ向けて撃たれていたならば、崩壊させられていたかもしれない。
ウィッカーとアンソニーの立ち位置によって救われたようなものだ。
だがそれも、たらればの話しである。
「カエストゥスのウィッカーか・・・あれほどの魔法が使えるとは想像以上だ。だが、惜しかったな。そこまで消耗しては、仮にここまで辿りつけたとしても、もはや余と戦う力は残っていまい」
全てを出し尽くし倒れ伏している、カエストゥスの黒魔法使いを見下ろしながら、皇帝は歪んだ笑みを浮かべた。
帝国の城を前にして、カエストゥス軍は帝国軍と、正面から激しい戦いを繰り広げていた。
数で上まっていたカエストゥス軍は優勢に戦いを進めていたが、突如背後から姿を見せた帝国軍によって、挟み撃ちにされる形になった。
「むぅ、帝国兵の数がどうも少ないとは思うていたが、後ろに潜ませておったか」
大陸一の軍事国家であるブロートン帝国。
師団長が壊滅したと言っても、その兵数はカエストゥスを大きく上回る。だが待ち伏せていたはずの帝国軍は、カエストゥス軍10万よりも少なく見えていた。
そこにブレンダンも違和感を感じてはいたが、帝国は兵を温存して機を待っていたのだ。
「前線は今こちらが押しておる。ここで兵を裂く分けにはいかんな。後方にはワシが行く。お前もこのままワシと来い」
「ブ、ブレンダン様が前線を離れて大丈夫なのですか?」
あっさりと身を翻し、後方に下がろうとしたブレンダンに、報告に来た兵士が慌てた様子で声をかけた。ブレンダンの言う通り、確かに今前線はカエストゥスが押している。だがそれは、ブレンダンあってこそだからだ。核となるブレンダンが抜けて維持できるのだろうか?そう思ったからだ。
「案ずるでない。ワシが抜けただけで崩れる程、カエストゥスはやわではないわ。それにほれ、アレを見てみい」
振り返ったブレンダンが目を向けた先には、最前線で一人、まるで竜巻のように剣を振り回し、帝国兵を切り倒していく黒いマントの剣士の姿があった。
弓を落とし、魔法を弾き、鎧ごと兵を真っ二つに叩き斬る姿は、もはや戦場の支配者だった。
「あ、あれはペトラ隊長・・・す、すごい」
「ほっほっほ、大したもんじゃ、短期間でようあそこまでの上り詰めたものだ。今のあやつを止められる者などそうはおらんじゃろう。じゃから安心せい。前線はペトラに任せるぞ」
ブレンダンはそう言葉を残すと、今度こそ振り返らずに後方の援護に向かった。
伝令に来た兵士は、遠目にも分かるペトラの凄まじさに目を奪われていたが、我に返ると慌ててブレンダンの背中を追って走った。
「皇帝陛下・・・作戦通りカエストゥスを後方からの部隊で挟み撃ちにしました。ですが・・・」
玉座の間では大臣ジャフ・アラムが皇帝に一礼をし、戦況の報告をしていたが、その表情は優れなかった。苦々しく歯を噛みしめるのは、必勝を期したこの作戦が、思いもよらない反撃を受けているからである。
「・・・・・」
皇帝は口を閉ざしたままだった。
ジャフに聞くまでもなく、皇帝は窓の外から戦場に目を向け、戦いがどういう局面か理解していた。
「前線は大剣を持った女剣士に押されており、後方はブレンダン・ランデルが、防御不可能な技で兵達を一網打尽にしているそうでございます。そ、そして、アンソニー様ですが・・・・・」
皇帝の実弟、アンソニー・ライアン。その名前を口にして、ジャフはキツく目を閉じた。
皇帝の怒りを買うと思ったからだ。
アンソニー・ライアンが死亡した。精霊使いのアンソニーならば、カエストゥスを殲滅できる。
あれほど期待をかけた男が死亡したなど、どう伝えればいいのか分からなかった。
「フッ・・・フッフッフッ・・・ハハハハハハ・・・・アーハッハッハッハッハ!」
だがジャフの予想に反して、アンソニーの名を聞いた皇帝の口から出たのは、高笑いだった。
驚き顔を上げたジャフが目にしたのものは、額に手を当て、心底おかしくてしかたないと言うように、目尻に涙を浮かべて笑い声を上げていた。
「こ、皇帝・・・?」
怪訝な顔を向けるジャフだったが、皇帝はそれに反応を見せず、そのまましばらく笑い続けた。
「フハハハハハ・・・・・ふぅ・・・ジャフよ、アンソニーが死んだな。あそこまで追い詰め、勝つチャンスは何度もあった。だが、それなのに負けた。なぜだと思う?」
「そ、それは・・・・・」
ひとしきり笑い終えたあと、皇帝がジャフに向けた顔は、口の端を持ち上げた悪意のある笑顔だった。
「自分が絶対的に上だという驕りもあった。圧倒的な実力差ゆえに危機感が足りなかった。しかし、最大の敗因は・・・執念だ」
「執念・・・ですか?」
「そうだ。カエストゥスには絶対に勝つという強い意思があった。それこそ自分の命を使ってでもな。だがアンソニーにはそれが無かった。心に隙があったのだ。これまで常に強者だったアンソニーは、格下に対して必死になれなかったんだ。しかしカエストゥスは必死だった。その結果がこれだ・・・クックック・・・馬鹿で哀れな弟よ。結局余への復讐は叶わなかった」
両手を広げて嘲笑いながら実弟の敗因を語る皇帝に、ジャフは寒気を感じると共に、高揚感を覚えた。
アンソニーとワイルダー、帝国の最終兵器の二人を失っても、皇帝には焦りも動揺も無かった。
それどころか邪魔者を消せた事に歓喜している。
もう帝国にはめぼしい戦力は無い。
兵の数ではカエストゥスを上回っているが、それだけだ。
だがそれでも・・・それでもこの皇帝がいれば勝てる!
狂信的なまでのジャフの信頼は、皇帝を崇拝しているに等しくなっていた。
皇帝さえいれば勝てる。それはジャフの中で絶対えあり、確定してる事なのだ。
「ウィッカーはもはや戦えまい。最後のあの魔法、風と氷の合成か・・・あんな切り札を持っていたとはな。しかしヤツは、アンソニーを倒すために全てを出し尽くした。アンソニーは良い仕事をしたよ」
一度はアンソニーの火柱で瀕死におちいった。このダメージはヒールで回復させたとしても、それで全てが抜けるものではない。
そして魔力も出し尽くした。およそ不可能とまで言われた合成魔法まで使った事には驚かされたが、足りない魔力を生命エネルギーで補って撃ったように見える。
あそこまでの力を使っては、この戦いの中では完全に回復はできないだろう。
玉座から立ち上がると、皇帝は窓際にゆっくりと足を進めた。
そしてつい先刻まで、実弟アンソニーとウィッカー達が、死闘を繰り広げた戦場に目を向けた。
エロールの自爆による爆煙は今だ収まらず、黒い煙は空を焦がしているかのように広がっていった。
ウィッカーの放った風と氷の合成魔法による爪痕は、想像を絶する程だった。
広く、そして深く抉られた地面は、どこまでも続き終わりが見えない。もしこれが城へ向けて撃たれていたならば、崩壊させられていたかもしれない。
ウィッカーとアンソニーの立ち位置によって救われたようなものだ。
だがそれも、たらればの話しである。
「カエストゥスのウィッカーか・・・あれほどの魔法が使えるとは想像以上だ。だが、惜しかったな。そこまで消耗しては、仮にここまで辿りつけたとしても、もはや余と戦う力は残っていまい」
全てを出し尽くし倒れ伏している、カエストゥスの黒魔法使いを見下ろしながら、皇帝は歪んだ笑みを浮かべた。
0
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説

ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる