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【885 カエストゥス 対 帝国 ⑲ 切り札】
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「う・・・うぅ・・・」
倒れながらもフローラは、自分の左脇腹に手を当て回復の魔力を流し始めた。
傷口を焼く痛みにうめき声が出る。
これまでの戦いを見て分かった。
この聖職者のような白いローブを着た金髪の男は、一見すると火魔法にも見えるが、その実は火の精霊を操っている。魔法とは似て非なる力だ。正体不明の攻撃で、エロールも倒れさせた。
この男を水色のマフラー、魔道具反作用の糸で殴り飛ばした。自分の攻撃がまともに入るとは思っていなかったが、アンソニーの顔面に攻撃を直撃させる事ができ、殺される寸前だったエロールを救う事はできた。
しかしその代償として、自分は腹に穴を空けられた。
何をされたのか見えたわけではない。だが自分の体が受けたダメージから推測して、おそらくあの熱線だろう。あれを極めて細く、そして鋭く撃ち出したのだ。
まるで火を押し当てられたような、強い痛みと熱さに襲われ、目を開ける事もできなかった。
唇を噛みしめ、癒しの魔法が一秒でも早く、この痛みを取り除いてくれる事だけを祈った。
「・・・てめぇ・・・やってくれたなぁ!」
熱の痛みなんて吹き飛んでいた。
ただ俺の目の前でうずくまり、腹に手を当てて苦しそうにうめき声を漏らしているフローラの姿が、俺の怒りの導火線に火を付けた。
「・・・貴様、また魔力が増したか?いったいどういう事だ?ここまで感情に左右される魔法使など、初めてだ」
怒りを爆発させたエロールの体から、限界を超えた魔力が放出された。
アンソニーはエロールを高く評価していたが、想定以上の魔力に驚きは隠せなかった。
「うっせぇッ!ぶっ殺してやるッ!」
エロールは水色のマフラーを握り締めて魔力を流し込むと、大きく振りかぶって飛び掛かった!
この時、エロールの魔力は、極めて高いレベルに引き上げられていた。
怒りが限界を超えた魔力を引き出し、反作用の糸に込められた破壊の魔力は、上級魔法 光源爆裂弾と遜色がない威力に高められていた。
いかに火の精霊に護られているとはいえ、まともにくらえば無事では済まない。
アンソニーに届きうる一撃を持っていた。
だが、エロールは冷静ではなかった。
「その魔力っ!・・・フンッ!」
真正面から飛び掛かってきたエロールに対して、アンソニーはその体から炎を噴出させた。
「うッ、ぐわァー--ッ!」
アンソニーに一撃を食らわせる。怒りをぶつける事だけに捕らわれたエロールは、反撃を受ける事も、防御も考えずに、ただアンソニーにぶつかっていった。
その結果炎の噴射をまともに受けたエロールは、そのまま吹き飛ばされ、受け身も取れずに地面に叩きつけられた。
「・・・なかなかの魔力だった。今の攻撃を受ければ、火の精霊に護られているとは言え、私にもダメージを与えられていたかもしれんな」
両手両足を投げ出すようにして倒れているエロールに向かい、アンソニーはゆっくりと一歩一歩、足を進めて近づいて行った。
「だが、貴様は冷静ではなかった。なんの策もなく、ただ正面から飛び掛かってくるなど愚かとしか言えんな。こうして今、貴様が私の前に倒れ伏しているのは必然だ」
本人に自覚があったかどうかは分からない。
だがこの時のアンソニーは口数が多く、ほぼ決着がついたエロールに対し、貶める言葉を浴びせていた。
自分の方が勝っていると確信しているアンソニーにとって、それは必要の無い行為であった。
ではなぜこのように、アンソニーはエロールを貶めるのか?
本人に自覚はなかったのだろう。
だがエロールの気迫がアンソニーの無意識化に、僅かながらでも恐怖を与えていたのかもしれない。
「ぐっ・・・うぅ・・・あ・・・」
炎の噴射によって、エロールの上半身は真っ赤に焼けただれていた。起き上がるどころか、身じろぎ一つできない。体を焼かれる激しい痛みに声をもらしながら、震える手を自らの胸に当てて、癒しの魔法を使う。
しかし、回復する時間などあるはずも無かった。
「諦めろ。これで終いだ」
エロールの前に立ったアンソニーは、エロールの額に指先を向けて冷たく言い放った。
火が指先に集約されると、小さいが高密度で赤々と燃える炎の塊となった。
「お前を殺したら、次はあそこの女に止めを刺す。そしてあの死にぞこないも始末したら、カエストゥスは皆殺しだ」
アンソニーの目が赤く光り、指先から熱線が撃たれようとしたその時、倒れたままのエロールが持ち上げた水色のマフラーが目に入り、アンソニーは技を止めた。
「・・・なんのつもりだ?」
口から出た言葉が硬かったのは、警戒の現れかもしれない。
最後の攻撃はぶつける事すら適わず、無残にも返り討ちにあった。
上半身にまともに受けた炎の噴射で、大きな火傷を負い、まともに体を動かす事も敵わない。
もはやこの男の命は、アンソニーの指先一つで決められるのだ。
それなのに・・・・・なぜこいつの目は死んでいない?
「俺の魔道具、半作用の糸、は・・・魔力を変換して・・・他系統の魔法を、使う事が、できる・・・」
苦しそうに浅い呼吸を繰り返し、この男は突然自分の魔道具の説明を口にし出したのである。
アンソニーはエロールの意図が読めず、そのまま話しに耳を傾けてしまった。
「魔力を込めて・・・使うんだけどよ・・・端と端を合わせて、魔力を流せば、もっと強い・・・結界もできる・・・」
普段は片端だけを使用するが、この状況でエロールは両端を手にした。
両端を青魔法にもできるし、黒魔法にも変換できた。あえて口に出さなかったのは、ほんの少しでもアンソニーの警戒心を減らすためだろう。
そしてエロールは、両端を黒魔法の力に変換して強く握りしめた。
「・・・何が言いたい?」
途切れ途切れの言葉、そして要点が伝わってこない事に、アンソニーが眉根を寄せて問い詰める。
「エ、エロール君!ダ、ダメ・・・ダメだよ!」
話しの内容が聞こえたフローラは、脇腹を押さえながら顔を向けた。
そして痛みに顔を引きつらせながら、精一杯の声で叫んだ。
その表情が青ざめて見えるのは、脇腹を貫かれただけが理由ではない。
これからエロールが何をするのかを察し、血の気が引いたのだ。
「エロール君やめてぇーーーーーーーーーッツ!」
エロールはマフラーの両端を握り、端と端を付け合わせた。
「なッ!?き、貴様ッ!?」
「・・・へっ・・・俺と一緒に死ね」
エロールが不敵な笑みを見せたその瞬間、水色のマフラーが目も眩むほどの光を放ち、大爆発を引き起こした。
倒れながらもフローラは、自分の左脇腹に手を当て回復の魔力を流し始めた。
傷口を焼く痛みにうめき声が出る。
これまでの戦いを見て分かった。
この聖職者のような白いローブを着た金髪の男は、一見すると火魔法にも見えるが、その実は火の精霊を操っている。魔法とは似て非なる力だ。正体不明の攻撃で、エロールも倒れさせた。
この男を水色のマフラー、魔道具反作用の糸で殴り飛ばした。自分の攻撃がまともに入るとは思っていなかったが、アンソニーの顔面に攻撃を直撃させる事ができ、殺される寸前だったエロールを救う事はできた。
しかしその代償として、自分は腹に穴を空けられた。
何をされたのか見えたわけではない。だが自分の体が受けたダメージから推測して、おそらくあの熱線だろう。あれを極めて細く、そして鋭く撃ち出したのだ。
まるで火を押し当てられたような、強い痛みと熱さに襲われ、目を開ける事もできなかった。
唇を噛みしめ、癒しの魔法が一秒でも早く、この痛みを取り除いてくれる事だけを祈った。
「・・・てめぇ・・・やってくれたなぁ!」
熱の痛みなんて吹き飛んでいた。
ただ俺の目の前でうずくまり、腹に手を当てて苦しそうにうめき声を漏らしているフローラの姿が、俺の怒りの導火線に火を付けた。
「・・・貴様、また魔力が増したか?いったいどういう事だ?ここまで感情に左右される魔法使など、初めてだ」
怒りを爆発させたエロールの体から、限界を超えた魔力が放出された。
アンソニーはエロールを高く評価していたが、想定以上の魔力に驚きは隠せなかった。
「うっせぇッ!ぶっ殺してやるッ!」
エロールは水色のマフラーを握り締めて魔力を流し込むと、大きく振りかぶって飛び掛かった!
この時、エロールの魔力は、極めて高いレベルに引き上げられていた。
怒りが限界を超えた魔力を引き出し、反作用の糸に込められた破壊の魔力は、上級魔法 光源爆裂弾と遜色がない威力に高められていた。
いかに火の精霊に護られているとはいえ、まともにくらえば無事では済まない。
アンソニーに届きうる一撃を持っていた。
だが、エロールは冷静ではなかった。
「その魔力っ!・・・フンッ!」
真正面から飛び掛かってきたエロールに対して、アンソニーはその体から炎を噴出させた。
「うッ、ぐわァー--ッ!」
アンソニーに一撃を食らわせる。怒りをぶつける事だけに捕らわれたエロールは、反撃を受ける事も、防御も考えずに、ただアンソニーにぶつかっていった。
その結果炎の噴射をまともに受けたエロールは、そのまま吹き飛ばされ、受け身も取れずに地面に叩きつけられた。
「・・・なかなかの魔力だった。今の攻撃を受ければ、火の精霊に護られているとは言え、私にもダメージを与えられていたかもしれんな」
両手両足を投げ出すようにして倒れているエロールに向かい、アンソニーはゆっくりと一歩一歩、足を進めて近づいて行った。
「だが、貴様は冷静ではなかった。なんの策もなく、ただ正面から飛び掛かってくるなど愚かとしか言えんな。こうして今、貴様が私の前に倒れ伏しているのは必然だ」
本人に自覚があったかどうかは分からない。
だがこの時のアンソニーは口数が多く、ほぼ決着がついたエロールに対し、貶める言葉を浴びせていた。
自分の方が勝っていると確信しているアンソニーにとって、それは必要の無い行為であった。
ではなぜこのように、アンソニーはエロールを貶めるのか?
本人に自覚はなかったのだろう。
だがエロールの気迫がアンソニーの無意識化に、僅かながらでも恐怖を与えていたのかもしれない。
「ぐっ・・・うぅ・・・あ・・・」
炎の噴射によって、エロールの上半身は真っ赤に焼けただれていた。起き上がるどころか、身じろぎ一つできない。体を焼かれる激しい痛みに声をもらしながら、震える手を自らの胸に当てて、癒しの魔法を使う。
しかし、回復する時間などあるはずも無かった。
「諦めろ。これで終いだ」
エロールの前に立ったアンソニーは、エロールの額に指先を向けて冷たく言い放った。
火が指先に集約されると、小さいが高密度で赤々と燃える炎の塊となった。
「お前を殺したら、次はあそこの女に止めを刺す。そしてあの死にぞこないも始末したら、カエストゥスは皆殺しだ」
アンソニーの目が赤く光り、指先から熱線が撃たれようとしたその時、倒れたままのエロールが持ち上げた水色のマフラーが目に入り、アンソニーは技を止めた。
「・・・なんのつもりだ?」
口から出た言葉が硬かったのは、警戒の現れかもしれない。
最後の攻撃はぶつける事すら適わず、無残にも返り討ちにあった。
上半身にまともに受けた炎の噴射で、大きな火傷を負い、まともに体を動かす事も敵わない。
もはやこの男の命は、アンソニーの指先一つで決められるのだ。
それなのに・・・・・なぜこいつの目は死んでいない?
「俺の魔道具、半作用の糸、は・・・魔力を変換して・・・他系統の魔法を、使う事が、できる・・・」
苦しそうに浅い呼吸を繰り返し、この男は突然自分の魔道具の説明を口にし出したのである。
アンソニーはエロールの意図が読めず、そのまま話しに耳を傾けてしまった。
「魔力を込めて・・・使うんだけどよ・・・端と端を合わせて、魔力を流せば、もっと強い・・・結界もできる・・・」
普段は片端だけを使用するが、この状況でエロールは両端を手にした。
両端を青魔法にもできるし、黒魔法にも変換できた。あえて口に出さなかったのは、ほんの少しでもアンソニーの警戒心を減らすためだろう。
そしてエロールは、両端を黒魔法の力に変換して強く握りしめた。
「・・・何が言いたい?」
途切れ途切れの言葉、そして要点が伝わってこない事に、アンソニーが眉根を寄せて問い詰める。
「エ、エロール君!ダ、ダメ・・・ダメだよ!」
話しの内容が聞こえたフローラは、脇腹を押さえながら顔を向けた。
そして痛みに顔を引きつらせながら、精一杯の声で叫んだ。
その表情が青ざめて見えるのは、脇腹を貫かれただけが理由ではない。
これからエロールが何をするのかを察し、血の気が引いたのだ。
「エロール君やめてぇーーーーーーーーーッツ!」
エロールはマフラーの両端を握り、端と端を付け合わせた。
「なッ!?き、貴様ッ!?」
「・・・へっ・・・俺と一緒に死ね」
エロールが不敵な笑みを見せたその瞬間、水色のマフラーが目も眩むほどの光を放ち、大爆発を引き起こした。
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