873 / 1,365
【872 カエストゥス 対 帝国 ⑥ 覚悟と努力】
しおりを挟む
それはパトリックが成功した事のない技であり、本番で使うにはリスクが大きかった。
失敗すれば死は免れない。だが成功すれば確実にジャミールの意表を突ける。
そう確信の持てる技だった。
ジャミールが撃ち出した魔法は爆裂弾。
初級魔法だが、ジャミールの魔力で撃たれたそれは、初級とは思えない程重く強いものだった。
爆裂弾を使ってきた事は、パトリックの狙い通りであり、作戦が次の段階に移った事を意味した。
灼炎竜で仕留めようとしたが、魔法兵達の反撃を受け失敗。その上ダメージがほとんど無かったと言っても、光源爆裂弾まで喰らわされ、隠しておいた魔道具まで言い当てられては、屈辱であっただろう。
怒りのままにふるう力は繊細さを欠き、それはジャミールの動きを単調なものにしていた。
いかに魔力が高く、死線をくぐっていようとも、ジャミールはまだ成人前である。
精神は成熟していなかった。
そしてそこにパトリックがつけ入る隙があった。
「いい加減しつけぇんだよぉー---ーッ!とっととくたばりやがれ!」
苛立ちを滲ませながらジャミールが叫んだ。
連続して撃たれる爆裂弾を、パトリックは前に出て結界で防ぐ。
自分の背中には、共に戦っている五人の魔法兵がいる。
彼らも連続して上級魔法を使ったため、魔力の消費は大きく、撃ててあと一発が限界というところだった。
「ぐぅっ・・・!」
「だ、団長!大丈夫ですか?」
「し、心配するな。作戦はうまくいっているんだ。お、お前達はタイミングだけを見ていればいい。俺も絶対に決めて見せる」
ジャミールの爆裂弾を受ける度に、結界が大きく揺さぶられ、その衝撃は結界内にいるパトリック達の肌にもビリビリと伝わって来る。実力差は明白だった。
だがパトリックは、自分の作戦に自信を持っていた。
これが決まれば勝てるという自信。それはジャミールの魔道具の正体を知った事で、より一層深まった。
「ダメージを吸収できる上限があるって事は、その上限を超える魔法をぶつければいいだけだ。だったら勝てる!」
「だ、団長!?」
パトリックの体から放出される魔力が強さを増した。
今まで爆裂弾でも揺さぶられていた結界だったが、パトリックの魔力の高まりに比例し、強く堅固に安定したものとなった。
「どうだ!お前の爆裂弾なんて所詮そんなものだ!俺が本気を出せばもう通用しない!」
「・・・あ!?なんだと?」
パトリックは爆裂弾を防ぎながら、あえてジャミールを煽った。
本音を言えば余裕はない。ジャミールの魔力は強く、通常の結界では爆裂弾でも持たない。
パトリックは天衣結界に切り替え、結界を安定させていた。
だがこの天衣結界でも、防げて中級魔法までだろう。上級魔法はとても防ぎ切れない。
それほど魔力に差があった。
だがそれでも、パトリックはあえてジャミールを煽った。
「魔力がもう残り少ないんじゃないのか!?さっきより手ごたえがないぞ!爆裂弾しか撃ってこないのが証拠だ!もう上級どころか中級も使えないんだろ!?だったらこれを凌げば俺達の勝ちだな!」
「・・・なめた事言ってくれんじゃねぇか・・・だったら見せてやるよ・・・」
ジャミールは爆裂弾を撃つ手を止めると、右手に魔力を集中させ始めた。
強く高まっていく魔力は、パトリックの想定を大きく超えていた。パトリック自身、自分が強くなった自覚はある。自信もついた。事実この戦場においても、頭一つ抜けていた。
だが、このジャミール・ディーロの魔力は、その自分をはるかに超えていた。
まともにやって勝てる相手ではない。
「・・・ふん、それがどうした?確かにでかい魔力だが、こっちは俺を入れて六人だ。そんなの撃ち返してやるよ!」
だがパトリックは強気な姿勢を崩さず煽り続けた。なぜか?
「俺の魔力を見て、よくそこまで吠えたもんだなぁ・・・だった望み通り・・・」
それはジャミール・ディーロの使う魔法が、爆発の上級魔法であると分かったからだ。
カエストゥスの魔法兵から、光源爆裂弾を喰らわされたのだ。
絶対に同じ魔法を返してくると、パトリックは読んでいた。
そして予想通り、ジャミールは爆発魔法を使おうとしている。
ここまでくれば、あとはパトリックの技量にかかっていた。
自分一人だけの問題ではない。この背中は今、大勢の命を背負っている。
失敗は許されない。
ジャミールの桁違いな魔力は、さっきカエストゥスの魔法兵が撃った光源爆裂弾とは、比べ物にならない破壊力を秘めていた。
そしてお互いの位置関係。ジャミールは帝国の城を背にして戦っている。
そのためさっきは光源爆裂弾を受けても、ジャミール以外の兵士を巻き込む事はなかった。
だがパトリック達の後ろでは、カエストゥス、ブロートン帝国、両軍の兵士が剣をぶつけ合い、魔法を飛ばして戦っているのだ。この位置で光源爆裂弾を撃たれれば、両軍にとって甚大な被害、そして犠牲を生む事になるだろう。
すでに両軍の青魔法使い達は、ジャミールから発せられる強烈な破壊の魔力を感じ取り、結界を張り始めた。防ぎ切れるかはともかく、この状況では防御の一手しかない。
パトリックに失敗は許されない。
これからパトリックがやろうとしているのは、これまで一度も成功した事の無い、青魔法使いの極意。
並の精神では、ぶっつけ本番でやろうとは思わないだろう。
だがブレンダンは言った。
【ワシはもうお前も、結界技の返しができると思うておるよ。自信を持て、お前の努力はワシが知っておる】
「撃ってこい!ジャミール・ディーロ!そんなもの俺には通用しない!」
パトリックは叫んだ!
精神の高揚。
そしてパトリックの覚悟が魔力を高め、天衣結界が輝きを強める。
「吹っ飛ばしてやるぜぇぇぇー---ーッツ!」
挑発はジャミールの沸点を越えさせた。
怒声と共に、ジャミール・ディーロの両手から、光り輝く巨大な破壊の弾が撃ちだされた!
爆発の上級魔法 光源爆裂弾
失敗は許されない
光源爆裂弾 対 結界技の極意 返し
パトリックとジャミール・ディーロ、二人の戦いに決着の時が来た
失敗すれば死は免れない。だが成功すれば確実にジャミールの意表を突ける。
そう確信の持てる技だった。
ジャミールが撃ち出した魔法は爆裂弾。
初級魔法だが、ジャミールの魔力で撃たれたそれは、初級とは思えない程重く強いものだった。
爆裂弾を使ってきた事は、パトリックの狙い通りであり、作戦が次の段階に移った事を意味した。
灼炎竜で仕留めようとしたが、魔法兵達の反撃を受け失敗。その上ダメージがほとんど無かったと言っても、光源爆裂弾まで喰らわされ、隠しておいた魔道具まで言い当てられては、屈辱であっただろう。
怒りのままにふるう力は繊細さを欠き、それはジャミールの動きを単調なものにしていた。
いかに魔力が高く、死線をくぐっていようとも、ジャミールはまだ成人前である。
精神は成熟していなかった。
そしてそこにパトリックがつけ入る隙があった。
「いい加減しつけぇんだよぉー---ーッ!とっととくたばりやがれ!」
苛立ちを滲ませながらジャミールが叫んだ。
連続して撃たれる爆裂弾を、パトリックは前に出て結界で防ぐ。
自分の背中には、共に戦っている五人の魔法兵がいる。
彼らも連続して上級魔法を使ったため、魔力の消費は大きく、撃ててあと一発が限界というところだった。
「ぐぅっ・・・!」
「だ、団長!大丈夫ですか?」
「し、心配するな。作戦はうまくいっているんだ。お、お前達はタイミングだけを見ていればいい。俺も絶対に決めて見せる」
ジャミールの爆裂弾を受ける度に、結界が大きく揺さぶられ、その衝撃は結界内にいるパトリック達の肌にもビリビリと伝わって来る。実力差は明白だった。
だがパトリックは、自分の作戦に自信を持っていた。
これが決まれば勝てるという自信。それはジャミールの魔道具の正体を知った事で、より一層深まった。
「ダメージを吸収できる上限があるって事は、その上限を超える魔法をぶつければいいだけだ。だったら勝てる!」
「だ、団長!?」
パトリックの体から放出される魔力が強さを増した。
今まで爆裂弾でも揺さぶられていた結界だったが、パトリックの魔力の高まりに比例し、強く堅固に安定したものとなった。
「どうだ!お前の爆裂弾なんて所詮そんなものだ!俺が本気を出せばもう通用しない!」
「・・・あ!?なんだと?」
パトリックは爆裂弾を防ぎながら、あえてジャミールを煽った。
本音を言えば余裕はない。ジャミールの魔力は強く、通常の結界では爆裂弾でも持たない。
パトリックは天衣結界に切り替え、結界を安定させていた。
だがこの天衣結界でも、防げて中級魔法までだろう。上級魔法はとても防ぎ切れない。
それほど魔力に差があった。
だがそれでも、パトリックはあえてジャミールを煽った。
「魔力がもう残り少ないんじゃないのか!?さっきより手ごたえがないぞ!爆裂弾しか撃ってこないのが証拠だ!もう上級どころか中級も使えないんだろ!?だったらこれを凌げば俺達の勝ちだな!」
「・・・なめた事言ってくれんじゃねぇか・・・だったら見せてやるよ・・・」
ジャミールは爆裂弾を撃つ手を止めると、右手に魔力を集中させ始めた。
強く高まっていく魔力は、パトリックの想定を大きく超えていた。パトリック自身、自分が強くなった自覚はある。自信もついた。事実この戦場においても、頭一つ抜けていた。
だが、このジャミール・ディーロの魔力は、その自分をはるかに超えていた。
まともにやって勝てる相手ではない。
「・・・ふん、それがどうした?確かにでかい魔力だが、こっちは俺を入れて六人だ。そんなの撃ち返してやるよ!」
だがパトリックは強気な姿勢を崩さず煽り続けた。なぜか?
「俺の魔力を見て、よくそこまで吠えたもんだなぁ・・・だった望み通り・・・」
それはジャミール・ディーロの使う魔法が、爆発の上級魔法であると分かったからだ。
カエストゥスの魔法兵から、光源爆裂弾を喰らわされたのだ。
絶対に同じ魔法を返してくると、パトリックは読んでいた。
そして予想通り、ジャミールは爆発魔法を使おうとしている。
ここまでくれば、あとはパトリックの技量にかかっていた。
自分一人だけの問題ではない。この背中は今、大勢の命を背負っている。
失敗は許されない。
ジャミールの桁違いな魔力は、さっきカエストゥスの魔法兵が撃った光源爆裂弾とは、比べ物にならない破壊力を秘めていた。
そしてお互いの位置関係。ジャミールは帝国の城を背にして戦っている。
そのためさっきは光源爆裂弾を受けても、ジャミール以外の兵士を巻き込む事はなかった。
だがパトリック達の後ろでは、カエストゥス、ブロートン帝国、両軍の兵士が剣をぶつけ合い、魔法を飛ばして戦っているのだ。この位置で光源爆裂弾を撃たれれば、両軍にとって甚大な被害、そして犠牲を生む事になるだろう。
すでに両軍の青魔法使い達は、ジャミールから発せられる強烈な破壊の魔力を感じ取り、結界を張り始めた。防ぎ切れるかはともかく、この状況では防御の一手しかない。
パトリックに失敗は許されない。
これからパトリックがやろうとしているのは、これまで一度も成功した事の無い、青魔法使いの極意。
並の精神では、ぶっつけ本番でやろうとは思わないだろう。
だがブレンダンは言った。
【ワシはもうお前も、結界技の返しができると思うておるよ。自信を持て、お前の努力はワシが知っておる】
「撃ってこい!ジャミール・ディーロ!そんなもの俺には通用しない!」
パトリックは叫んだ!
精神の高揚。
そしてパトリックの覚悟が魔力を高め、天衣結界が輝きを強める。
「吹っ飛ばしてやるぜぇぇぇー---ーッツ!」
挑発はジャミールの沸点を越えさせた。
怒声と共に、ジャミール・ディーロの両手から、光り輝く巨大な破壊の弾が撃ちだされた!
爆発の上級魔法 光源爆裂弾
失敗は許されない
光源爆裂弾 対 結界技の極意 返し
パトリックとジャミール・ディーロ、二人の戦いに決着の時が来た
0
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
天才第二王子は引きこもりたい 【穀潰士】の無自覚無双
柊彼方
ファンタジー
「この穀潰しが!」
アストリア国の第二王子『ニート』は十年以上王城に引きこもっており、国民からは『穀潰しの第二王子』と呼ばれていた。
ニート自身その罵倒を受け入れていたのだ。さらには穀潰士などと言う空想上の職業に憧れを抱いていた。
だが、ある日突然、国王である父親によってニートは強制的に学園に通わされることになる。
しかし誰も知らなかった。ニートが実は『天才』であるということを。
今まで引きこもっていたことで隠されていたニートの化け物じみた実力が次々と明らかになる。
学院で起こされた波は徐々に広がりを見せ、それは国を覆うほどのものとなるのだった。
その後、ニートが学生ライフを送りながらいろいろな事件に巻き込まれるのだが……
「家族を守る。それが俺の穀潰士としての使命だ」
これは、穀潰しの第二王子と蔑まれていたニートが、いつの日か『穀潰士の第二王子』と賞賛されるような、そんな物語。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる