870 / 1,366
【869 カエストゥス 対 帝国 ③】
しおりを挟む
「ウィッカー・・・ジョルジュは?ジョルジュはどこ?」
ジャニスは胸の前で手を握り締めながら、不安そうに眉を下げて辺りを見回している。
吹雪にさらされ、頭から雪をかぶっているが、まったく気にするそぶりを見せない。
それだけジョルジュを心配しているという事だ。
「・・・今は、戦闘中だ。ジャニスは下がっていたほうがいい」
すぐに分かる事だ。言うなら早い方がいいだろう。けれど、どう答えればいいのか分からない。
俺は言葉を見つけらず、逃げるように目を反らして背中を向けると、後ろからローブを掴まれた。
「・・・・・ウィッカー・・・」
か細く泣きそうな声だった。それで分かった。
ああ・・・・・ジャニスはもう、気づいてるんだ
けれど、まだ俺の口から決定的な言葉を聞いてはいない。
だから一縷の望みに懸けて、こうして探しているんだ。
やっぱり伝えなきゃならない。
これは俺の役目だ。ジョルジュを看取ったのは俺だ。そして俺はジョルジュの友達なんだ。
言葉にする事は辛い。それを聞かなきゃならないジャニスはもっと辛い。
けど、言わなきゃならない。
「・・・ジャニス・・・・・ジョルジュは、風を残すって言ってたよ」
ビクリと体が震えた。ローブを掴む手に力が入る。
返事は無い。俯いたままじっとして、俺の次の言葉を待っている。
「巨槍の敵は、ジョルジュが一人で倒した。ただ、山のような大男で・・・相打ちに近い形だった。亡骸はそこに埋めた・・・・・」
ついさっき、ジョルジュを埋めた場所を指さした。
もうすっかり雪が積もってしまったが、一度掘り起こして土をかぶせたから、そこだけ他に比べて盛り上がっている。
ジャニスは俺の指先を目で追った。
そして、そこにジョルジュがいると理解すると、両の眼から涙が溢れて来て、唇を震わせて小さく声を漏らした。
「う・・・・う、そ・・・・・そんな・・・・・うそよ」
「・・・ジャニス、今こんな事を言うのは残酷だって分かってる。けど、ジョルジュの気持ちを考えて、あえて厳しい事を言わせてもらうぞ」
真正面からジャニスの両肩を掴んだ。
ジャニスは俺の顔を見ようとしない。両手で顔を覆い、消え入りそうな声で、嘘だ嘘だと呟いている。
「ジャニス、今は前を向くんだ。ジョルジュはジャニスに生きていてほしいと願っている。俺だって辛い・・・けど、悲しむのは全てが終わってからだ。ここは戦場だ、辛くても今は前を向くんだ」
最愛の夫を失ったばかりのジャニスに、悲しむ時間さえ与えられない事は胸が痛んだ。
だが、剣がぶつかり合い、弓が飛び交い、攻撃魔法が入り乱れる。一瞬の気のゆるみで命を落とす戦場で、嘆き悲しんでいる事はできない。
どんなに辛くても、歯を食いしばって戦うしかないんだ。
「・・・・・・・」
ジャニスは何も答えなかった。けれど小さく頷いたので、俺はジャニスの肩から手を離した。
両手で目をこすり、鼻をすすっている音が聞こえる。
「・・・ジャニス・・・」
ジャニスとは20年以上の付き合いだ。物心ついた頃にはいつも一緒にいて、兄妹のように育った。
勝ち気でいつも自信たっぷりで、俺の方が年上なのに、自分が姉のように振る舞って・・・・・
ジャニスは強いけれど、本当はとても繊細だ。でも・・・・・
「ウィッカー・・・・・ごめん、もう、大丈夫だから・・・・・」
泣いてばかりはいない。母親になって、前よりもっと強くなった。
溢れそうな涙を無理やり堪え、唇を強く噛みしめて、ジャニスは俺の眼を真っすぐに見た。
できれば涙が枯れるまで泣かせてやりたかった。
でも、ここではそれは叶わない。無理やり感情を閉じ込めて、自分をだましてでも前を向くしかないんだ。
「・・・ジャニス、帝国は、皇帝は俺が倒す」
「・・・うん・・・私は・・・私にできる事をする。後ろに下がってるよ・・・」
そう言って俺に背中を向けると、信じてるよ、そう一言残して、ジャニスは後方に下がって行った。
戦闘手段を持たない白魔法使いのジャニスは、前線から下がり負傷兵の治癒にあたらなければならない。
おそらく過去にも並ぶ者がいない、今後二度と産まれて来ないとまで思わせる治癒能力は、致命傷であっても息がある限り回復を可能にしている。
ジャニスはカエストゥスの生命線だ。即死でなければ回復できる。
無論、ジャニス一人で全ての人間を治癒できるわけではないが、助かる可能性があるという事は、全ての兵士にとって大きな希望だった。
ジャニスは絶対に失ってはならない。だからこそ、無理やりにでも立ち直らせなければならなかった。
そして俺は皇帝を倒す。
類を見ない程の圧倒的な魔力を持ち、帝国の象徴と称される男。皇帝ローランド・ライアン。
あの日、あの光源爆裂弾を見た時、俺はこの男に勝てるのかと、気持ちで負けそうになってしまった。
だけどジョルジュが言ってくれたんだ。
俺なら皇帝をも超える事ができると・・・・・
だから俺は自分を信じて戦おう。
皇帝を倒し、カエストゥスに平和をもたらすために。
「オラオラオラー----ッ!」
ジャミール・ディーロの猛攻に、パトリックは防戦を余儀なくされた。
「くっ、こいつ・・・早い!」
ジャミールの使用している魔法は、火の初級魔法、火球である。
右手で撃ち放っているが、その連射が極めて速かった。受けているパトリックの感覚では、一発目と二発目がほぼ同時に出ているようなものだった。
どこかで反撃の糸口を見つけなければならなかったが、この火玉を結界で防ぐ事によって起こる爆発、それによって発生する煙がパトリックの視界を防ぎ、防御以外の一手が打てない状況に追い込まれていた。
結界だっていつまでもは持たない。初級魔法とはいえ、こいつの火球は重い。
ダメージが蓄積すれば、いずれ破壊される。
ギリっと歯を噛み鳴らす。
思った以上に手ごわい。目顔つきを見れば、死線をいくつも潜り抜けて来たらしい事は分かる。
だがこの男は、おそらく二十歳にもなっていないだろう。17~18、いやもっと若いかもしれない。
その若さで、よくここまでの戦いができる。
間違いなく、俺がかつて戦ったあの男より・・・こいつは親より強い!
予想以上に自分の魔法を防ぐパトリックに、ジャミールはニヤリと笑みを浮かべた。
ねばるじゃねぇか、ならこいつはどうだ?
ジャミールの両腕は肘あたりから真っ赤な炎を発し、手の平からは巨大な火柱を立ち昇らせた。
「焼き殺してやるぜ!」
火の中級魔法 双炎砲
両手から撃ち放たれた二つの炎が絡み合う。
燃え盛る業火は凄まじい勢いで、目の前の標的を焼き尽くさんと襲い掛かった!
ジャニスは胸の前で手を握り締めながら、不安そうに眉を下げて辺りを見回している。
吹雪にさらされ、頭から雪をかぶっているが、まったく気にするそぶりを見せない。
それだけジョルジュを心配しているという事だ。
「・・・今は、戦闘中だ。ジャニスは下がっていたほうがいい」
すぐに分かる事だ。言うなら早い方がいいだろう。けれど、どう答えればいいのか分からない。
俺は言葉を見つけらず、逃げるように目を反らして背中を向けると、後ろからローブを掴まれた。
「・・・・・ウィッカー・・・」
か細く泣きそうな声だった。それで分かった。
ああ・・・・・ジャニスはもう、気づいてるんだ
けれど、まだ俺の口から決定的な言葉を聞いてはいない。
だから一縷の望みに懸けて、こうして探しているんだ。
やっぱり伝えなきゃならない。
これは俺の役目だ。ジョルジュを看取ったのは俺だ。そして俺はジョルジュの友達なんだ。
言葉にする事は辛い。それを聞かなきゃならないジャニスはもっと辛い。
けど、言わなきゃならない。
「・・・ジャニス・・・・・ジョルジュは、風を残すって言ってたよ」
ビクリと体が震えた。ローブを掴む手に力が入る。
返事は無い。俯いたままじっとして、俺の次の言葉を待っている。
「巨槍の敵は、ジョルジュが一人で倒した。ただ、山のような大男で・・・相打ちに近い形だった。亡骸はそこに埋めた・・・・・」
ついさっき、ジョルジュを埋めた場所を指さした。
もうすっかり雪が積もってしまったが、一度掘り起こして土をかぶせたから、そこだけ他に比べて盛り上がっている。
ジャニスは俺の指先を目で追った。
そして、そこにジョルジュがいると理解すると、両の眼から涙が溢れて来て、唇を震わせて小さく声を漏らした。
「う・・・・う、そ・・・・・そんな・・・・・うそよ」
「・・・ジャニス、今こんな事を言うのは残酷だって分かってる。けど、ジョルジュの気持ちを考えて、あえて厳しい事を言わせてもらうぞ」
真正面からジャニスの両肩を掴んだ。
ジャニスは俺の顔を見ようとしない。両手で顔を覆い、消え入りそうな声で、嘘だ嘘だと呟いている。
「ジャニス、今は前を向くんだ。ジョルジュはジャニスに生きていてほしいと願っている。俺だって辛い・・・けど、悲しむのは全てが終わってからだ。ここは戦場だ、辛くても今は前を向くんだ」
最愛の夫を失ったばかりのジャニスに、悲しむ時間さえ与えられない事は胸が痛んだ。
だが、剣がぶつかり合い、弓が飛び交い、攻撃魔法が入り乱れる。一瞬の気のゆるみで命を落とす戦場で、嘆き悲しんでいる事はできない。
どんなに辛くても、歯を食いしばって戦うしかないんだ。
「・・・・・・・」
ジャニスは何も答えなかった。けれど小さく頷いたので、俺はジャニスの肩から手を離した。
両手で目をこすり、鼻をすすっている音が聞こえる。
「・・・ジャニス・・・」
ジャニスとは20年以上の付き合いだ。物心ついた頃にはいつも一緒にいて、兄妹のように育った。
勝ち気でいつも自信たっぷりで、俺の方が年上なのに、自分が姉のように振る舞って・・・・・
ジャニスは強いけれど、本当はとても繊細だ。でも・・・・・
「ウィッカー・・・・・ごめん、もう、大丈夫だから・・・・・」
泣いてばかりはいない。母親になって、前よりもっと強くなった。
溢れそうな涙を無理やり堪え、唇を強く噛みしめて、ジャニスは俺の眼を真っすぐに見た。
できれば涙が枯れるまで泣かせてやりたかった。
でも、ここではそれは叶わない。無理やり感情を閉じ込めて、自分をだましてでも前を向くしかないんだ。
「・・・ジャニス、帝国は、皇帝は俺が倒す」
「・・・うん・・・私は・・・私にできる事をする。後ろに下がってるよ・・・」
そう言って俺に背中を向けると、信じてるよ、そう一言残して、ジャニスは後方に下がって行った。
戦闘手段を持たない白魔法使いのジャニスは、前線から下がり負傷兵の治癒にあたらなければならない。
おそらく過去にも並ぶ者がいない、今後二度と産まれて来ないとまで思わせる治癒能力は、致命傷であっても息がある限り回復を可能にしている。
ジャニスはカエストゥスの生命線だ。即死でなければ回復できる。
無論、ジャニス一人で全ての人間を治癒できるわけではないが、助かる可能性があるという事は、全ての兵士にとって大きな希望だった。
ジャニスは絶対に失ってはならない。だからこそ、無理やりにでも立ち直らせなければならなかった。
そして俺は皇帝を倒す。
類を見ない程の圧倒的な魔力を持ち、帝国の象徴と称される男。皇帝ローランド・ライアン。
あの日、あの光源爆裂弾を見た時、俺はこの男に勝てるのかと、気持ちで負けそうになってしまった。
だけどジョルジュが言ってくれたんだ。
俺なら皇帝をも超える事ができると・・・・・
だから俺は自分を信じて戦おう。
皇帝を倒し、カエストゥスに平和をもたらすために。
「オラオラオラー----ッ!」
ジャミール・ディーロの猛攻に、パトリックは防戦を余儀なくされた。
「くっ、こいつ・・・早い!」
ジャミールの使用している魔法は、火の初級魔法、火球である。
右手で撃ち放っているが、その連射が極めて速かった。受けているパトリックの感覚では、一発目と二発目がほぼ同時に出ているようなものだった。
どこかで反撃の糸口を見つけなければならなかったが、この火玉を結界で防ぐ事によって起こる爆発、それによって発生する煙がパトリックの視界を防ぎ、防御以外の一手が打てない状況に追い込まれていた。
結界だっていつまでもは持たない。初級魔法とはいえ、こいつの火球は重い。
ダメージが蓄積すれば、いずれ破壊される。
ギリっと歯を噛み鳴らす。
思った以上に手ごわい。目顔つきを見れば、死線をいくつも潜り抜けて来たらしい事は分かる。
だがこの男は、おそらく二十歳にもなっていないだろう。17~18、いやもっと若いかもしれない。
その若さで、よくここまでの戦いができる。
間違いなく、俺がかつて戦ったあの男より・・・こいつは親より強い!
予想以上に自分の魔法を防ぐパトリックに、ジャミールはニヤリと笑みを浮かべた。
ねばるじゃねぇか、ならこいつはどうだ?
ジャミールの両腕は肘あたりから真っ赤な炎を発し、手の平からは巨大な火柱を立ち昇らせた。
「焼き殺してやるぜ!」
火の中級魔法 双炎砲
両手から撃ち放たれた二つの炎が絡み合う。
燃え盛る業火は凄まじい勢いで、目の前の標的を焼き尽くさんと襲い掛かった!
0
お気に入りに追加
210
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

王太子に転生したけど、国王になりたくないので全力で抗ってみた
こばやん2号
ファンタジー
とある財閥の当主だった神宮寺貞光(じんぐうじさだみつ)は、急病によりこの世を去ってしまう。
気が付くと、ある国の王太子として前世の記憶を持ったまま生まれ変わってしまうのだが、前世で自由な人生に憧れを抱いていた彼は、王太子になりたくないということでいろいろと画策を開始する。
しかし、圧倒的な才能によって周囲の人からは「次期国王はこの人しかない」と思われてしまい、ますますスローライフから遠のいてしまう。
そんな彼の自由を手に入れるための戦いが今始まる……。
※この作品はアルファポリス・小説家になろう・カクヨムで同時投稿されています。

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。


ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる