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【850 エリン 対 キャシー】
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「はぁ・・・はぁ・・・あ、危なかった」
「う、ぐ、ハァッ!ハァッ!・・・さ、三発、か・・・き、際どかった・・・」
巨槍を俺が風魔法で受けて威力を弱める。
そして師匠の天衣結界で受け流す。この連携で師匠の負担を減らし、軍を進ませていた。
だがここに来て、三連続で巨槍が撃ちこまれた。
ほぼ間を空けずに放たれた鋼鉄の塊に、俺の風魔法も追いつかず、二発目と三発目はほとんど援護ができなかった。
それを受け流せたのは、師匠の驚異的なセンスとしか言いようがない。
「し、師匠、大丈夫ですか?」
三本全ての槍を受け流すと、師匠は地面に左手と右膝を着き、苦しそうに息を切らしている。
汗が一気に噴き出したのか、額からダラダラと流れては、顎を伝い落ちて雪に染みこんでいく。
「ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・さ、さすがに、ちぃとばかり・・・肝を冷やしたわい・・・」
「・・・少し、休みましょう」
俺も全力で風魔法を使っているが、10万人をカバーする程大きな結界を作り出し、さらにあの威力の鋼鉄の巨槍を受け流すなどという、離れ業をやってのける師匠の疲労は、俺とは比べ物にならないだろう。
しかも三連続でやってのけたのだ。僅かでもタイミングがずれれば、結界は撃ち砕かれ、新たに数百人、あるいは千人を超える死傷者がでていただろう。
消耗の激しい師匠の顔を見て、俺は師匠に休息をとるよう提言するが、師匠は黙って首を横に振った。
「し、師匠!でも、このままじゃ・・・」
「・・・ウィッカー、お前はワシの自慢の弟子じゃ」
師匠は顔を上げると、いつになく真面目な顔で、俺の目を見て話し出した。
「師匠?急になに言って・・・」
「お前は強い、自分ではそう思っておらんのじゃろうが、もうワシさえも超えておる」
「お、俺が師匠を超えてるなんて・・・そんな事ないですよ」
慌てて首を振って否定するが、師匠は目を細めて俺の肩に手を置いた。
「ウィッカー・・・魔法について、ワシがお前に伝えられる事は全て伝えた。あとワシがお前に残せるとしたら・・・背中じゃな」
「そんな、師匠、残せるって・・・何言ってんですか?」
なんだか不吉な言葉を口にする師匠に困惑して、俺は眉間にシワが寄る。
しかし戸惑いを見せる俺とは反対に、なぜか師匠は嬉しそうに笑うと、ゆっくりと立ち上がった。
「ウィッカーよ・・・ジョルジュとエリンがワシらに託したものの重さ、分からんわけではあるまい?ここは行かねばならんところじゃよ」
「・・・はい」
背を向けたまま話す師匠に、俺は一言だけを返した。
確かにジョルジュとエリンが、二人だけで敵陣に走って行った事を考えれば、一秒たりとも足を止めるべきではない。言っている事は分かる。しかし師匠の消耗も相当なものだ。
このまま進んで大丈夫なのか・・・・・
「ワシの背中を見ておれ。上に立つ者の気概を教えてやろう」
そんな俺の懸念を読み取ったかのような、ハッキリと力強い言葉だった。
心配するな。大丈夫だと・・・師匠の背中がそう言っている。
行くぞ・・・・・そう告げる師匠に、俺は頷くしかなかった。
「くッ!」
突進しての突き。全力で繰り出した一撃だったが、剣先がキャシー・タンデルズの灼炎竜に触れたその瞬間、炎の竜が膨張し、押し出されるように弾き返されてしまう。
「へぇ、さっきは私の灼炎竜を斬れたのにね・・・そうか、お前、アレだけが特別なのか?」
後方に弾かれながら、私は右足を後ろに地面を捉え、左足を前にバランスをとって体勢を立て直した。
キャシーの言葉に返事はせず、剣を握り直して切っ先を向ける。
分かってはいたが、やはり上段からの振り下ろし以外では、この女の炎を斬る事はできない。
そして、どうやら今の突きで、それを見抜かれてしまったようだ。
「・・・今度はこっちの番だね!」
炎の竜を纏ったキャシーが右手を振るった。巨大な顎を開き、竜は一直線にエリンへと襲いかかる!
「くっ!」
見晴らしの良い平野であるため、身を隠す場所はない。右へ跳んで躱すが、炎の竜はキャシーの腕の動きの通りに、火の粉をまき散らしてエリンを追跡していく。
ただ足を動かしているだけでは、決して逃れる事は不可能なのだ。
「どうした!?威勢よくジョルジュ・ワーリントンの代わりに出て来たくせにその程度か!?だったら諦めて焼かれなさい!」
灼炎竜を巧みに操り、キャシーはエリンを追い詰めていく。
エリンの身体を一飲みできる程に大きい竜に捕まれば、一瞬にして消し炭にされるだろう。
「ハァッ・・・ハァッ・・・くっ!」
・・・息が、苦しい・・・・・目が・・・霞んで来た・・・・・
なんとか反撃に転じようとするが、この女、相当な戦闘経験を持っている。
私が自分のところに向かって来れないように、灼炎竜で経路を塞ぎながら攻撃を仕掛けている。
激情に駆られているだけじゃない。勝つ為にすべき事をしている。
「・・・強いな・・・」
顔を見れば分かる。この女、キャシー・タンデルズも、決して引かない覚悟。是が非でも勝つという固い決意でこの戦いに挑んでいるのだ。
浅かったとはいえ私に斬られ、ここまでの戦いでかなりの魔力を消費しているはず。
しかし痛みや疲れを決して見せないのは、それこそがキャシー・タンデルズの強さによるものなのだろう。
「・・・だけど、私だって・・・・・負けられない!」
エリンは足を止めると、背後から追いかけて来る巨大な炎の竜に向き直った!
「っ!?なにをする気だ!?」
「セァァァァァーーーーーッ!」
剣を大きく振りかぶる。
左足を一歩大きく踏み込むと、エリンは眼前に迫る灼炎竜に向かって、気合一閃!剣を振り下ろした!
「なっーーーッ!?」
頭から真っ二つに切り裂かれた炎の竜を目にし、キャシーの顔に驚愕が浮かぶ。
右と左に分かれ、火の粉になって散っていく竜の間を、エリンが走った!
「キャシータンデルズーーーーーッツ!」
剣を上段に構えた決死の特攻!
その気迫は生半可な技で撥ね返せるものではない!こちらも命を懸ける必要がある!
瞬時にそれを感じ取ったキャシーは、ここが勝負の際だと理解した!
「くっ、オォォォォォーーーーーッツ!」
元より死は覚悟の上!生きて帰ろうなどとは露程にも考えていない!
カエストゥスに私の全てぶつけ、ここで散るのならば本望だ!
キャシーの解き放った全魔力は、これまでで最大の灼炎竜を発現させた。
空をも焦がす程のその巨大な竜は、キャシーの愛したフルトンと死闘を繰り広げた、ロビン・ファーマーと同等の15メートル、いや、それ以上に巨大で圧倒的な迫力を見せた!
「決着を付けてやる!エリンスペンス!」
エリン 対 キャシー その死闘に幕を下ろす時が来た
「う、ぐ、ハァッ!ハァッ!・・・さ、三発、か・・・き、際どかった・・・」
巨槍を俺が風魔法で受けて威力を弱める。
そして師匠の天衣結界で受け流す。この連携で師匠の負担を減らし、軍を進ませていた。
だがここに来て、三連続で巨槍が撃ちこまれた。
ほぼ間を空けずに放たれた鋼鉄の塊に、俺の風魔法も追いつかず、二発目と三発目はほとんど援護ができなかった。
それを受け流せたのは、師匠の驚異的なセンスとしか言いようがない。
「し、師匠、大丈夫ですか?」
三本全ての槍を受け流すと、師匠は地面に左手と右膝を着き、苦しそうに息を切らしている。
汗が一気に噴き出したのか、額からダラダラと流れては、顎を伝い落ちて雪に染みこんでいく。
「ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・さ、さすがに、ちぃとばかり・・・肝を冷やしたわい・・・」
「・・・少し、休みましょう」
俺も全力で風魔法を使っているが、10万人をカバーする程大きな結界を作り出し、さらにあの威力の鋼鉄の巨槍を受け流すなどという、離れ業をやってのける師匠の疲労は、俺とは比べ物にならないだろう。
しかも三連続でやってのけたのだ。僅かでもタイミングがずれれば、結界は撃ち砕かれ、新たに数百人、あるいは千人を超える死傷者がでていただろう。
消耗の激しい師匠の顔を見て、俺は師匠に休息をとるよう提言するが、師匠は黙って首を横に振った。
「し、師匠!でも、このままじゃ・・・」
「・・・ウィッカー、お前はワシの自慢の弟子じゃ」
師匠は顔を上げると、いつになく真面目な顔で、俺の目を見て話し出した。
「師匠?急になに言って・・・」
「お前は強い、自分ではそう思っておらんのじゃろうが、もうワシさえも超えておる」
「お、俺が師匠を超えてるなんて・・・そんな事ないですよ」
慌てて首を振って否定するが、師匠は目を細めて俺の肩に手を置いた。
「ウィッカー・・・魔法について、ワシがお前に伝えられる事は全て伝えた。あとワシがお前に残せるとしたら・・・背中じゃな」
「そんな、師匠、残せるって・・・何言ってんですか?」
なんだか不吉な言葉を口にする師匠に困惑して、俺は眉間にシワが寄る。
しかし戸惑いを見せる俺とは反対に、なぜか師匠は嬉しそうに笑うと、ゆっくりと立ち上がった。
「ウィッカーよ・・・ジョルジュとエリンがワシらに託したものの重さ、分からんわけではあるまい?ここは行かねばならんところじゃよ」
「・・・はい」
背を向けたまま話す師匠に、俺は一言だけを返した。
確かにジョルジュとエリンが、二人だけで敵陣に走って行った事を考えれば、一秒たりとも足を止めるべきではない。言っている事は分かる。しかし師匠の消耗も相当なものだ。
このまま進んで大丈夫なのか・・・・・
「ワシの背中を見ておれ。上に立つ者の気概を教えてやろう」
そんな俺の懸念を読み取ったかのような、ハッキリと力強い言葉だった。
心配するな。大丈夫だと・・・師匠の背中がそう言っている。
行くぞ・・・・・そう告げる師匠に、俺は頷くしかなかった。
「くッ!」
突進しての突き。全力で繰り出した一撃だったが、剣先がキャシー・タンデルズの灼炎竜に触れたその瞬間、炎の竜が膨張し、押し出されるように弾き返されてしまう。
「へぇ、さっきは私の灼炎竜を斬れたのにね・・・そうか、お前、アレだけが特別なのか?」
後方に弾かれながら、私は右足を後ろに地面を捉え、左足を前にバランスをとって体勢を立て直した。
キャシーの言葉に返事はせず、剣を握り直して切っ先を向ける。
分かってはいたが、やはり上段からの振り下ろし以外では、この女の炎を斬る事はできない。
そして、どうやら今の突きで、それを見抜かれてしまったようだ。
「・・・今度はこっちの番だね!」
炎の竜を纏ったキャシーが右手を振るった。巨大な顎を開き、竜は一直線にエリンへと襲いかかる!
「くっ!」
見晴らしの良い平野であるため、身を隠す場所はない。右へ跳んで躱すが、炎の竜はキャシーの腕の動きの通りに、火の粉をまき散らしてエリンを追跡していく。
ただ足を動かしているだけでは、決して逃れる事は不可能なのだ。
「どうした!?威勢よくジョルジュ・ワーリントンの代わりに出て来たくせにその程度か!?だったら諦めて焼かれなさい!」
灼炎竜を巧みに操り、キャシーはエリンを追い詰めていく。
エリンの身体を一飲みできる程に大きい竜に捕まれば、一瞬にして消し炭にされるだろう。
「ハァッ・・・ハァッ・・・くっ!」
・・・息が、苦しい・・・・・目が・・・霞んで来た・・・・・
なんとか反撃に転じようとするが、この女、相当な戦闘経験を持っている。
私が自分のところに向かって来れないように、灼炎竜で経路を塞ぎながら攻撃を仕掛けている。
激情に駆られているだけじゃない。勝つ為にすべき事をしている。
「・・・強いな・・・」
顔を見れば分かる。この女、キャシー・タンデルズも、決して引かない覚悟。是が非でも勝つという固い決意でこの戦いに挑んでいるのだ。
浅かったとはいえ私に斬られ、ここまでの戦いでかなりの魔力を消費しているはず。
しかし痛みや疲れを決して見せないのは、それこそがキャシー・タンデルズの強さによるものなのだろう。
「・・・だけど、私だって・・・・・負けられない!」
エリンは足を止めると、背後から追いかけて来る巨大な炎の竜に向き直った!
「っ!?なにをする気だ!?」
「セァァァァァーーーーーッ!」
剣を大きく振りかぶる。
左足を一歩大きく踏み込むと、エリンは眼前に迫る灼炎竜に向かって、気合一閃!剣を振り下ろした!
「なっーーーッ!?」
頭から真っ二つに切り裂かれた炎の竜を目にし、キャシーの顔に驚愕が浮かぶ。
右と左に分かれ、火の粉になって散っていく竜の間を、エリンが走った!
「キャシータンデルズーーーーーッツ!」
剣を上段に構えた決死の特攻!
その気迫は生半可な技で撥ね返せるものではない!こちらも命を懸ける必要がある!
瞬時にそれを感じ取ったキャシーは、ここが勝負の際だと理解した!
「くっ、オォォォォォーーーーーッツ!」
元より死は覚悟の上!生きて帰ろうなどとは露程にも考えていない!
カエストゥスに私の全てぶつけ、ここで散るのならば本望だ!
キャシーの解き放った全魔力は、これまでで最大の灼炎竜を発現させた。
空をも焦がす程のその巨大な竜は、キャシーの愛したフルトンと死闘を繰り広げた、ロビン・ファーマーと同等の15メートル、いや、それ以上に巨大で圧倒的な迫力を見せた!
「決着を付けてやる!エリンスペンス!」
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