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「・・・あとは、ご存じの通りです。コルディナに追われていた私は、ゴールド騎士のフェリックス様に助けていただきました・・・・・」
ルナはそこで話しに区切りをつけた。
思い出す事も辛い話しを口にしたからか、ルナの表情には陰が落ち、何かに耐えるように修道服の腰の辺りを握り締めている。
大切な友人が身を挺して逃がしてくれた事に、ルナが重い罪悪感を抱えている事は見れば分かる。
やむを得なかったと言っても、ルナにはとてもそんな言い訳ができない。
かけがえのない友達を犠牲にして逃げたと、自分を責め続けているのだ。
「・・・ルナさん、よく頑張ったわね。もう大丈夫よ」
辛そうに唇を結んで俯いているルナに、シルヴィアが少し腰を曲げて声をかける。
ルナが顔を上げると、シルヴィアは目を細めて優しく微笑みかけた。
「私はシルヴィア・・・ルナさん、辛かったわね。よく話してくれたわ。もう大丈夫だから、安心していいのよ」
「う・・・うぅ・・・ぐす」
シルヴィアがそっとルナを抱きしめると、ルナの目から大粒の涙が零れた。
押さえていたものが、堰を切ったように流れだす。
「・・・泣いていいの。辛い時はいっぱい泣いていいの・・・ここにはあなたを傷つける人は誰もいないから」
「イ、イリーナを・・・イリーナを、た、助けて、ください・・・・お、お願い・・・お願い、します・・・うぅぅ・・・・」
涙を流しながら、悲痛な声をあげるルナを、シルヴィアはずっと抱きしめた。
この娘はここに来るまで、どれほど辛い思いをしたのだろう・・・
今聞いた話しだけでも、相当辛く苦しい経験をした事は分かる。
けれど五年間と言っていた。五年もの間、冷たくて暗い牢獄のような部屋に閉じ込められ、望まない実験を強要され続けてきた。
それがどれほどものか・・・・・
シルヴィアの瞳に、強い怒りの炎が宿った。
「・・・アンリエール様、この娘はレイジェスでお預かりしてもよろしいですか?」
段上を見上げ、シルヴィアはアンリエールに問いかけた。
玉座のアンリエールは、その真っすぐな視線を受け止めると、静かに目を閉じた。
決めかねるように少し沈黙したあと、ゆっくりと口を開いた。
「・・・シルヴィア、それはできません。今の話しから分かるように、闇の巫女ルナは、この世界の在り方を決める程の存在です。レイジェスの戦闘力は知ってますが、ルナは城で保護すべきです。安心してください。騎士団も全体の底上げが出来てきてますし、四勇士もおります。なによりゴールド騎士のフェリックスが専属で護衛に就きますから」
アンリエールの碧い瞳は自信に満ちていた。
偽国王を倒し女王として即位してから、生来の芯の強さが如実に表れ、国をまとめる者としての威厳がハッキリと感じられる。
我が国は帝国にも引けを取らない。だから安心してまかせろと、強く頼もしい瞳を見て、シルヴィアはそっとルナから体を離した。
「・・・分かりました。ルナさん、良かったわね。アンリエール様はあなたの事をお認めになられたわ。これからはこのお城であなたを護ってくださるわ。ふふ、ちょっと残念。私、あなたと一緒に働きたいなって思ったから、このまま連れて帰ろうって思ったんだけどね」
ふわりとした柔らかい笑顔を向けられて、ルナは頬を赤くした。
「・・・あ!シ、シルヴィアさん、あの・・・ありがとうございます」
同じ女性でも美しいと思ってしまう笑顔に、ルナは一瞬見惚れてしまい、慌ててお礼を口にして頭を下げる。
「あらあら、私は何もしてないわよ。お礼ならアンリエール様に伝えなきゃ」
シルヴィアがクスリと笑うと、ルナはまた慌てた様子で振り返り、段上のアンリエールに深く頭を下げた。
「じょ、女王陛下、寛大なお心遣いまことにありがとうございます。この御恩は決して忘れません。私にできる事はなんでもさせていただきます」
玉座からルナに目を向けるアンリエールは、微笑みを浮かべて優しく話しかけた。
「ルナ、顔を上げてください」
アンリエールの言葉にルナが顔を上げる。二人の目が合うと、アンリエールは言葉を続けた。
「あなたの気持ち、よく分かりました。帝国との戦いはもう避けられないところまで来ています。その戦いにおいて、闇の巫女であるあなたは、とても重要な存在になります。決して帝国に奪われてはならない・・・だから私達は、あなたを護るために力を尽くしましょう。そしてあなたが必死にうったえていたもう一人の闇の巫女イリーナ、彼女も助け出さねばなりません」
イリーナについてアンリエールが言及すると、ルナの目が大きく開かれた。
一歩、二歩、足を前に出し、両手を握り合わせてアンリエールを見上げる。
「お、お願いします。イ、イリーナを・・・イリーナをどうか・・・どうかお願いします」
悲痛な面持ちでアンリエールを見つめ、泣き出しそうな声を出すルナに、アンリエールはハッキリと頷いて見せた。
「力を尽くす事はお約束しましょう。あなたと同じ闇の巫女であるのならば、彼女もまたこの世界の命運を左右する存在です。なんとしても救出せねばなりません」
「あ・・・ありがとう、ござい・・・ます」
声を震わせ感謝の気持ちを伝えると、ルナはもう一度深く頭を下げた。
零れ落ちる涙が、赤い絨毯にいくつもの小さなシミを作る。
「・・・アンリエール様、最初から決めてたんですよね?ルナさんをどうするか?」
さっきまでは表情を作らず、観察するようにルナを見ていたのに、ルナが話し終えると一転して優しい顔を見せるアンリエール。シルヴィアは確信を持って問いかけた。
「ふふ・・・どうかしらね。ただ私は、女王として国を一番に考えなければなりません。昨日一通りの話しは聞いたけれど、もう一度彼女の口から話しを聞いて、見極める必要があったのは確かですよ」
ゴールド騎士のフェリックスを専属で護衛に就ける。
そこまで話しが決まっていたのならば、アンリエールは最初からルナを疑っていなかったという事だろう。
そう思ったが、シルヴィアは口には出さず、クスリと笑って両手を腰の前で重ね合わせて一礼をした。
「さすがでございます、アンリエール様。私達レイジェスが力になれる事がありましたら、いつでもお声掛けくださいませ」
「ええ、シルヴィア、よろしくお願いしますね。フェリックス、そういう事ですので、あなたも責任を持ってルナの護衛を頼みますよ」
専属の護衛を任命されたフェリックスは、アンリエールから言葉を懸けられると、胸に手を当てて一礼をする。
「はい。お任せください陛下」
短く儀礼的な言葉だが、顔を上げたフェリックスの表情は柔らかく、ルナに向けて小さく笑って見せた。
「フェリックス様、よろしくお願いします」
「そう何度も頭下げないでよ。大丈夫だよ、僕が護るって約束したでしょ?ルナの友達もきっと助けてみせるさ」
「フェリックス様・・・ありがとうございます」
帝国の追手コルディナから助けられ、城に来るまで保護してもらい、女王への話しまで通してもらった事で、ルナはフェリックスへ信頼を寄せていた。
フェリックスもまた、ゴールド騎士とはどうあるべきかをルナを護る事で感じており、二人は心を通わせ始めていた。
「ふふ、昨日から思ってましたが、二人とも信頼関係は築けているようですね。それなら大丈夫でしょう。さて、それではアラタさん・・・今日あなたをお呼びしたのは、お聞きしたい事があったからです」
ルナの今後が決まり、話しに一つに区切りがつくと、アンリエールはアラタへ顔を向けた。
これまでの穏やかな口調から一転し、真剣みを感じる声を向けられる。
「は、はい、なんでしょうか?」
アラタの声には少し緊張が感じられた。
アンリエールから直々に呼び出しがかけられたので、なにか重要な話しがあるのだろうとは思ってはいた。
だがこうしてあらためて一国の女王に顔を向けられ、真面目な表情で話しかけられると動悸も早くなってくる。
緊張した面持ちのアラタの目をじっと見つめ、アンリエールは話しを切り出した。
「帝国軍のデービスという男について、知っている事を教えてください」
ルナはそこで話しに区切りをつけた。
思い出す事も辛い話しを口にしたからか、ルナの表情には陰が落ち、何かに耐えるように修道服の腰の辺りを握り締めている。
大切な友人が身を挺して逃がしてくれた事に、ルナが重い罪悪感を抱えている事は見れば分かる。
やむを得なかったと言っても、ルナにはとてもそんな言い訳ができない。
かけがえのない友達を犠牲にして逃げたと、自分を責め続けているのだ。
「・・・ルナさん、よく頑張ったわね。もう大丈夫よ」
辛そうに唇を結んで俯いているルナに、シルヴィアが少し腰を曲げて声をかける。
ルナが顔を上げると、シルヴィアは目を細めて優しく微笑みかけた。
「私はシルヴィア・・・ルナさん、辛かったわね。よく話してくれたわ。もう大丈夫だから、安心していいのよ」
「う・・・うぅ・・・ぐす」
シルヴィアがそっとルナを抱きしめると、ルナの目から大粒の涙が零れた。
押さえていたものが、堰を切ったように流れだす。
「・・・泣いていいの。辛い時はいっぱい泣いていいの・・・ここにはあなたを傷つける人は誰もいないから」
「イ、イリーナを・・・イリーナを、た、助けて、ください・・・・お、お願い・・・お願い、します・・・うぅぅ・・・・」
涙を流しながら、悲痛な声をあげるルナを、シルヴィアはずっと抱きしめた。
この娘はここに来るまで、どれほど辛い思いをしたのだろう・・・
今聞いた話しだけでも、相当辛く苦しい経験をした事は分かる。
けれど五年間と言っていた。五年もの間、冷たくて暗い牢獄のような部屋に閉じ込められ、望まない実験を強要され続けてきた。
それがどれほどものか・・・・・
シルヴィアの瞳に、強い怒りの炎が宿った。
「・・・アンリエール様、この娘はレイジェスでお預かりしてもよろしいですか?」
段上を見上げ、シルヴィアはアンリエールに問いかけた。
玉座のアンリエールは、その真っすぐな視線を受け止めると、静かに目を閉じた。
決めかねるように少し沈黙したあと、ゆっくりと口を開いた。
「・・・シルヴィア、それはできません。今の話しから分かるように、闇の巫女ルナは、この世界の在り方を決める程の存在です。レイジェスの戦闘力は知ってますが、ルナは城で保護すべきです。安心してください。騎士団も全体の底上げが出来てきてますし、四勇士もおります。なによりゴールド騎士のフェリックスが専属で護衛に就きますから」
アンリエールの碧い瞳は自信に満ちていた。
偽国王を倒し女王として即位してから、生来の芯の強さが如実に表れ、国をまとめる者としての威厳がハッキリと感じられる。
我が国は帝国にも引けを取らない。だから安心してまかせろと、強く頼もしい瞳を見て、シルヴィアはそっとルナから体を離した。
「・・・分かりました。ルナさん、良かったわね。アンリエール様はあなたの事をお認めになられたわ。これからはこのお城であなたを護ってくださるわ。ふふ、ちょっと残念。私、あなたと一緒に働きたいなって思ったから、このまま連れて帰ろうって思ったんだけどね」
ふわりとした柔らかい笑顔を向けられて、ルナは頬を赤くした。
「・・・あ!シ、シルヴィアさん、あの・・・ありがとうございます」
同じ女性でも美しいと思ってしまう笑顔に、ルナは一瞬見惚れてしまい、慌ててお礼を口にして頭を下げる。
「あらあら、私は何もしてないわよ。お礼ならアンリエール様に伝えなきゃ」
シルヴィアがクスリと笑うと、ルナはまた慌てた様子で振り返り、段上のアンリエールに深く頭を下げた。
「じょ、女王陛下、寛大なお心遣いまことにありがとうございます。この御恩は決して忘れません。私にできる事はなんでもさせていただきます」
玉座からルナに目を向けるアンリエールは、微笑みを浮かべて優しく話しかけた。
「ルナ、顔を上げてください」
アンリエールの言葉にルナが顔を上げる。二人の目が合うと、アンリエールは言葉を続けた。
「あなたの気持ち、よく分かりました。帝国との戦いはもう避けられないところまで来ています。その戦いにおいて、闇の巫女であるあなたは、とても重要な存在になります。決して帝国に奪われてはならない・・・だから私達は、あなたを護るために力を尽くしましょう。そしてあなたが必死にうったえていたもう一人の闇の巫女イリーナ、彼女も助け出さねばなりません」
イリーナについてアンリエールが言及すると、ルナの目が大きく開かれた。
一歩、二歩、足を前に出し、両手を握り合わせてアンリエールを見上げる。
「お、お願いします。イ、イリーナを・・・イリーナをどうか・・・どうかお願いします」
悲痛な面持ちでアンリエールを見つめ、泣き出しそうな声を出すルナに、アンリエールはハッキリと頷いて見せた。
「力を尽くす事はお約束しましょう。あなたと同じ闇の巫女であるのならば、彼女もまたこの世界の命運を左右する存在です。なんとしても救出せねばなりません」
「あ・・・ありがとう、ござい・・・ます」
声を震わせ感謝の気持ちを伝えると、ルナはもう一度深く頭を下げた。
零れ落ちる涙が、赤い絨毯にいくつもの小さなシミを作る。
「・・・アンリエール様、最初から決めてたんですよね?ルナさんをどうするか?」
さっきまでは表情を作らず、観察するようにルナを見ていたのに、ルナが話し終えると一転して優しい顔を見せるアンリエール。シルヴィアは確信を持って問いかけた。
「ふふ・・・どうかしらね。ただ私は、女王として国を一番に考えなければなりません。昨日一通りの話しは聞いたけれど、もう一度彼女の口から話しを聞いて、見極める必要があったのは確かですよ」
ゴールド騎士のフェリックスを専属で護衛に就ける。
そこまで話しが決まっていたのならば、アンリエールは最初からルナを疑っていなかったという事だろう。
そう思ったが、シルヴィアは口には出さず、クスリと笑って両手を腰の前で重ね合わせて一礼をした。
「さすがでございます、アンリエール様。私達レイジェスが力になれる事がありましたら、いつでもお声掛けくださいませ」
「ええ、シルヴィア、よろしくお願いしますね。フェリックス、そういう事ですので、あなたも責任を持ってルナの護衛を頼みますよ」
専属の護衛を任命されたフェリックスは、アンリエールから言葉を懸けられると、胸に手を当てて一礼をする。
「はい。お任せください陛下」
短く儀礼的な言葉だが、顔を上げたフェリックスの表情は柔らかく、ルナに向けて小さく笑って見せた。
「フェリックス様、よろしくお願いします」
「そう何度も頭下げないでよ。大丈夫だよ、僕が護るって約束したでしょ?ルナの友達もきっと助けてみせるさ」
「フェリックス様・・・ありがとうございます」
帝国の追手コルディナから助けられ、城に来るまで保護してもらい、女王への話しまで通してもらった事で、ルナはフェリックスへ信頼を寄せていた。
フェリックスもまた、ゴールド騎士とはどうあるべきかをルナを護る事で感じており、二人は心を通わせ始めていた。
「ふふ、昨日から思ってましたが、二人とも信頼関係は築けているようですね。それなら大丈夫でしょう。さて、それではアラタさん・・・今日あなたをお呼びしたのは、お聞きしたい事があったからです」
ルナの今後が決まり、話しに一つに区切りがつくと、アンリエールはアラタへ顔を向けた。
これまでの穏やかな口調から一転し、真剣みを感じる声を向けられる。
「は、はい、なんでしょうか?」
アラタの声には少し緊張が感じられた。
アンリエールから直々に呼び出しがかけられたので、なにか重要な話しがあるのだろうとは思ってはいた。
だがこうしてあらためて一国の女王に顔を向けられ、真面目な表情で話しかけられると動悸も早くなってくる。
緊張した面持ちのアラタの目をじっと見つめ、アンリエールは話しを切り出した。
「帝国軍のデービスという男について、知っている事を教えてください」
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