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809 出発
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「あら、おはよう。早いのね、疲れは取れたかしら?」
翌日、アラタとカチュアとリカルドの三人が揃って出勤すると、すでに店に来ていたシルヴィアがグラスを片手に声をかけてきた。
「おはようございます。はい、なんだかいつもより早く目が覚めちゃって、シルヴィアさんも早いですね?」
カチュアは挨拶を返すと、ショルダーバックをロッカーに置いて、シルヴィアの向かいのイスに腰をかけた。
「今日は一番だと思ったんですけど、シルヴィアさんがいて驚きました」
グラスに輪切りのレモンを浮かべた紅茶を飲んで、ゆったりくつろいでいるところを見ると、アラタ達より大分早く来たのではないかと思える。それでもまだ開店三十分前なので、ずいぶん早く家を出たのだろう。
「そうね、私もなんだか早起きしちゃって・・・アンリエール様とは何度もお会いしてるけど、やっぱりこうしてあらたまってお呼ばれすると、ちょっと緊張しちゃうのよね」
そう言ってシルヴィアは少し眉尻を下げて笑った。
いくらレイジェスが目をかけてもらっていても、やはり相手は女王陛下だ。
アラタも何度か会ってはいるが、緊張するなというのは無理な話しである。
「んだよシルヴィア、らしくねぇな?聞かれた事に答えるだけだろ?普通にしてりゃいいんだよ普通にしてりゃあよ」
「言う程簡単な事じゃないのよ?リカルドは緊張とは無縁だから分からないかしら?」
「ん?俺だって緊張くらいすんぞ?外に食いに行ってよ、初めての店はまずは無難な定食を頼もうと思うだろ?けどよ、なんだコレ?って、聞いた事ねぇ名前のメニューを見つけると、つい頼みたくなんねぇ?でも失敗すると一食無駄になんじゃん?だから慎重になって無難な定食にいこうとすんだけど、やっぱりソレが気になって決断できねぇの。んで悩んでると店員が、お決まりですか?って、こっちはまだ心が決まってねぇのに注文取りに来んだよ。んで、待たせるのもアレだしとか思って、今回はやっぱり定食にしようと口を開くと、なぜかその気になったヤツを注文しちまうんだよ。やっちまったぁー!って思って頭抱えんだけど、大丈夫だ!自分を信じろって祈るしかねぇんだわ。そんで料理が運ばれてくるまでの緊張感っていったらよ・・・・・」
「・・・・・リカルド、もういいわ。なんだかすごく疲れた」
皮肉がまったく通じないどころか、つい共感してしまいそうな食事の話題も出されて、シルヴィアは額を押さえて首を横に振った。
「あ、シルヴィアさん、それ美味しそうですね?レモン冷蔵庫にありましたか?」
「あ、カチュアも飲む?レモンは家から持ってきたのよ。作ってあげるわ」
微妙な空気を変えるように、カチュアがシルヴィアのグラスに目を向けると、シルヴィアも話しに乗って席を立った。
「ありがとうございます。まだ9時前なのに、外はもう暑くなってきてるから、冷たい飲み物が欲しくなって」
「ふふ、そうよね。今年の夏は特に暑く感じるわ」
「シルヴィア、俺ノンシュガーの紅茶あんま好きじゃねぇんだ。ガムシロップ二個入れてな。あと、氷溶けても味薄くなんねぇように、ちょい濃いめに頼むわ」
「リカルド・・・ちょっと空気読みましょうね?」
「お、おぅ・・・」
シルヴィアは微笑んでいたが、リカルドが口を閉ざすに十分な迫力だった。
それから少しして残りのメンバーが揃うと、朝礼が始まった。
「はい、じゃあ全員そろったな。おざー--っす!」
ジャレットが挨拶をすると、それぞれが、おはようございます、と挨拶を返す。
「じゃあ、昨日シーちゃんが話した通り、今日はアラやんとアゲハとシーちゃんの三人は、城に行ってアンリエール様との謁見だな。残ったメンバーで店を回すわけだけど、白魔法の三人は、今日はメインレジ入らなくていいから」
ジャレットはカチュアとユーリ、そしてエルに顔を向けた。
「エっちゃんは昨日いなかったからな、あらためて説明するけど、昨日町で騒ぎがあっただろ?あれで怪我した人が店に来たら、無償で傷薬を配る事になったんだ。だから白魔法の三人は、傷薬作成を中心に仕事してくれ。エっちゃんのとこは昨日大丈夫だったか?」
エルは特に怪我をした様子もなく、普段通りだったため、何もなかったんだろうと思った。
それでも念のためにと確認をすると、エルは少し怯えた表情でとなりのユーリの手を握った。
「エル、大丈夫。もう暴徒はいないから心配ない。それに帰りもアタシが送るから大丈夫」
ユーリが笑いかけると、エルは安心したように笑って話し出した。
「はい。暴徒の事ですよね?その時はパパとママと一緒に家にいたので、三人で隠れてました。でも外は大騒ぎだったので怖かったです」
「そっか、そりゃ怖かったよな。無事でなによりだよ」
「はい。外が静かになると、うちにゴールド騎士のジョシュア様が来たんです。暴徒は全員捕まえたから、もう大丈夫だよって言ってくれました。かっこ良かったです!」
エルの話しを聞いて、ジャレットは顎に手を当てながら何度か頷いた。
「ゴールド騎士のジョシュアか・・・フェリックスも出てたって言うし、出し惜しみ無しだな」
「町の中心部に入られたんだもの。大障壁を使う四勇士はともかく、治安部隊と騎士団は総力を投入して早期鎮圧すべきだわ。アンリエール様はそれを十分分かってらっしゃるのよ」
シルヴィアが女王の考えを推察し口にする。
本来であれば騎士団は城を護り、治安部隊が町を護る。二つの組織の役割は分かれていたが、暴徒鎮圧に騎士団も投入し、ゴールド騎士まで出撃させた事に、アンリエールの本気を感じ取っていた。
「・・・あ、馬車が来たみたいね。じゃあ私達はそろそろ行くわ。ジャレット、お店は任せたわよ」
「おう、こっちは心配すんな。そっちもしっかりな」
朝礼でそれぞれの予定を確認し終えた頃、店の前に馬車が止まった事を見て、シルヴィアが話しをまとめて切り上げた。
「じゃあ、行くとするか」
アゲハは薙刀を持って席を立つと、アラタの肩に手を置く。
「あ、うん、じゃあカチュア、行ってくるよ」
アラタも立ち上がると、カチュアに顔を向けて声をかける。
「うん、アラタ君、行ってらっしゃい。気を付けてね」
「仲が良くていいね。まぁ、夜までには帰ってこれるだろうから、心配する事無いよ」
「うん、アゲハさんも気を付けてね。行ってらっしゃい」
カチュア達みんなに見送られて、アラタ、アゲハ、シルヴィアの三人はレイジェスを出た。
翌日、アラタとカチュアとリカルドの三人が揃って出勤すると、すでに店に来ていたシルヴィアがグラスを片手に声をかけてきた。
「おはようございます。はい、なんだかいつもより早く目が覚めちゃって、シルヴィアさんも早いですね?」
カチュアは挨拶を返すと、ショルダーバックをロッカーに置いて、シルヴィアの向かいのイスに腰をかけた。
「今日は一番だと思ったんですけど、シルヴィアさんがいて驚きました」
グラスに輪切りのレモンを浮かべた紅茶を飲んで、ゆったりくつろいでいるところを見ると、アラタ達より大分早く来たのではないかと思える。それでもまだ開店三十分前なので、ずいぶん早く家を出たのだろう。
「そうね、私もなんだか早起きしちゃって・・・アンリエール様とは何度もお会いしてるけど、やっぱりこうしてあらたまってお呼ばれすると、ちょっと緊張しちゃうのよね」
そう言ってシルヴィアは少し眉尻を下げて笑った。
いくらレイジェスが目をかけてもらっていても、やはり相手は女王陛下だ。
アラタも何度か会ってはいるが、緊張するなというのは無理な話しである。
「んだよシルヴィア、らしくねぇな?聞かれた事に答えるだけだろ?普通にしてりゃいいんだよ普通にしてりゃあよ」
「言う程簡単な事じゃないのよ?リカルドは緊張とは無縁だから分からないかしら?」
「ん?俺だって緊張くらいすんぞ?外に食いに行ってよ、初めての店はまずは無難な定食を頼もうと思うだろ?けどよ、なんだコレ?って、聞いた事ねぇ名前のメニューを見つけると、つい頼みたくなんねぇ?でも失敗すると一食無駄になんじゃん?だから慎重になって無難な定食にいこうとすんだけど、やっぱりソレが気になって決断できねぇの。んで悩んでると店員が、お決まりですか?って、こっちはまだ心が決まってねぇのに注文取りに来んだよ。んで、待たせるのもアレだしとか思って、今回はやっぱり定食にしようと口を開くと、なぜかその気になったヤツを注文しちまうんだよ。やっちまったぁー!って思って頭抱えんだけど、大丈夫だ!自分を信じろって祈るしかねぇんだわ。そんで料理が運ばれてくるまでの緊張感っていったらよ・・・・・」
「・・・・・リカルド、もういいわ。なんだかすごく疲れた」
皮肉がまったく通じないどころか、つい共感してしまいそうな食事の話題も出されて、シルヴィアは額を押さえて首を横に振った。
「あ、シルヴィアさん、それ美味しそうですね?レモン冷蔵庫にありましたか?」
「あ、カチュアも飲む?レモンは家から持ってきたのよ。作ってあげるわ」
微妙な空気を変えるように、カチュアがシルヴィアのグラスに目を向けると、シルヴィアも話しに乗って席を立った。
「ありがとうございます。まだ9時前なのに、外はもう暑くなってきてるから、冷たい飲み物が欲しくなって」
「ふふ、そうよね。今年の夏は特に暑く感じるわ」
「シルヴィア、俺ノンシュガーの紅茶あんま好きじゃねぇんだ。ガムシロップ二個入れてな。あと、氷溶けても味薄くなんねぇように、ちょい濃いめに頼むわ」
「リカルド・・・ちょっと空気読みましょうね?」
「お、おぅ・・・」
シルヴィアは微笑んでいたが、リカルドが口を閉ざすに十分な迫力だった。
それから少しして残りのメンバーが揃うと、朝礼が始まった。
「はい、じゃあ全員そろったな。おざー--っす!」
ジャレットが挨拶をすると、それぞれが、おはようございます、と挨拶を返す。
「じゃあ、昨日シーちゃんが話した通り、今日はアラやんとアゲハとシーちゃんの三人は、城に行ってアンリエール様との謁見だな。残ったメンバーで店を回すわけだけど、白魔法の三人は、今日はメインレジ入らなくていいから」
ジャレットはカチュアとユーリ、そしてエルに顔を向けた。
「エっちゃんは昨日いなかったからな、あらためて説明するけど、昨日町で騒ぎがあっただろ?あれで怪我した人が店に来たら、無償で傷薬を配る事になったんだ。だから白魔法の三人は、傷薬作成を中心に仕事してくれ。エっちゃんのとこは昨日大丈夫だったか?」
エルは特に怪我をした様子もなく、普段通りだったため、何もなかったんだろうと思った。
それでも念のためにと確認をすると、エルは少し怯えた表情でとなりのユーリの手を握った。
「エル、大丈夫。もう暴徒はいないから心配ない。それに帰りもアタシが送るから大丈夫」
ユーリが笑いかけると、エルは安心したように笑って話し出した。
「はい。暴徒の事ですよね?その時はパパとママと一緒に家にいたので、三人で隠れてました。でも外は大騒ぎだったので怖かったです」
「そっか、そりゃ怖かったよな。無事でなによりだよ」
「はい。外が静かになると、うちにゴールド騎士のジョシュア様が来たんです。暴徒は全員捕まえたから、もう大丈夫だよって言ってくれました。かっこ良かったです!」
エルの話しを聞いて、ジャレットは顎に手を当てながら何度か頷いた。
「ゴールド騎士のジョシュアか・・・フェリックスも出てたって言うし、出し惜しみ無しだな」
「町の中心部に入られたんだもの。大障壁を使う四勇士はともかく、治安部隊と騎士団は総力を投入して早期鎮圧すべきだわ。アンリエール様はそれを十分分かってらっしゃるのよ」
シルヴィアが女王の考えを推察し口にする。
本来であれば騎士団は城を護り、治安部隊が町を護る。二つの組織の役割は分かれていたが、暴徒鎮圧に騎士団も投入し、ゴールド騎士まで出撃させた事に、アンリエールの本気を感じ取っていた。
「・・・あ、馬車が来たみたいね。じゃあ私達はそろそろ行くわ。ジャレット、お店は任せたわよ」
「おう、こっちは心配すんな。そっちもしっかりな」
朝礼でそれぞれの予定を確認し終えた頃、店の前に馬車が止まった事を見て、シルヴィアが話しをまとめて切り上げた。
「じゃあ、行くとするか」
アゲハは薙刀を持って席を立つと、アラタの肩に手を置く。
「あ、うん、じゃあカチュア、行ってくるよ」
アラタも立ち上がると、カチュアに顔を向けて声をかける。
「うん、アラタ君、行ってらっしゃい。気を付けてね」
「仲が良くていいね。まぁ、夜までには帰ってこれるだろうから、心配する事無いよ」
「うん、アゲハさんも気を付けてね。行ってらっしゃい」
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