807 / 1,321
806 残ったメンバーでの話し合い ②
しおりを挟む
「営業だけど、明日から通常通りに店を開けたいと思うの。どうかしら?」
シルヴィアはまず最初にそう告げた。
しかし、すぐに分かったと返事ができるものでもなかった。
現状を考えれば、そもそも営業をすべきなのだろうか?
帝国が攻撃をしかけてきたのだから、店は閉めて戦いに備えるべきではないのだろうか?
一人一人様々な考えに頭を悩ませ、それぞれ顔を見合わせたり、腕を組んで考えるような唸ったりしている。
「えっと、さっき店長来たでしょ?店長は何か言ってなかったの?」
ケイトからの質問に、シルヴィアはバリオスから伝えられた言葉をそのまま告げた。
「店長は営業するように話していたわ。私とジャレットとミゼルの三人で、相談しながら店を回すようにって。みんなが心配してる事も、店長は分かってるのよ。でもね、町の人達の事を考えると、明日から営業をすべきだと思うわ。店長は今回の事で怪我をした人には、無償で傷薬を提供するように指示したの。レイジェスには、身を護る道具が沢山あるでしょ?傷薬も町で一番の品質よ。今それが買えなくなったら、困る人が沢山出て来るわ。だから店長は営業を望んでいるの」
シルヴィアは、バリオスの気持ちをよく理解していた。
残ったメンバーでは、ジャレットが一番リーダーシップを発揮している。
だが、周りをよく見て、一番冷静に物事を考えられるのはシルヴィアだった。
だからこそバリオスは、シルヴィアに気持ちを伝えて行ったのだ。
「・・・私はシルヴィアさんに賛成です」
シルヴィアの話しを聞いて、カチュアが顔の高さまで手を挙げた。
「カチュア、嬉しいわ。ありがとう」
シルヴィアが優しく微笑みかけると、カチュアは少し照れたように笑った。
「私、店長の気持ち分かります。店長、すごく優しいから・・・だから、こんな風に町が壊されて、すごく辛いんだと思うんです。店長いつも言ってたから・・・この町の人のために、レイジェスがあるんだって。だから、みんなでやろう!明日も明後日も、今まで通りお店を開けて町の人を助けようよ!」
力強く話すカチュアの姿は、やはり昔とは違っていた。
率先して大勢の前で話すような性格ではなかったが、自分から堂々と意見を口にするようになった。
「カチュア、変わったね。強くなった」
そんなカチュアを見て、ユーリは優しく笑いかけた。
「え、そうかな?」
「うん。前のカチュアは、こういう時自分から話さなかった。強くなった。やっぱり結婚したから?」
意味深な目でじっと見つめられて、カチュアは少し頬を赤くした。
「えっと、あの、そうなの・・・かな?自分じゃぜんぜん分かんない・・・」
「へぇ~、私は結婚前のカチュアは知らないけど、ずいぶん内気だったって事なの?なんか意外だね。結婚すると強くなるんだ?」
ユーリの話しを聞いて、アゲハは少し驚いたように言葉を口にした。
レイジェスに来てから、カチュアとは接する機会が多く、大人しく見えるけど、芯の強い女の子という印象を持っていたからだ。
「あ~、そういやアゲハは最近入ったばっかだから、前のカッちゃんは知らねぇよな。確かに変わったと思うな。内気って程じゃねぇけど、こういう話し合いで自分から意見出して、みんなに呼びかけなんてする感じじゃなかったな。やっぱ結婚したからだと思うわ」
ジャレットが頭の後ろで手を組みながら、アゲハに説明するように話しかけた。
「そうだね、協会にアラタが連れて行かれた時の事を考えると、見違えて強くなったと思うよ。やっぱり結婚するとそういうふうに変わっていくんだね」
ジーンが温かく見守るような視線を送る。
「ちょ、ちょっと!結婚結婚って、みんな・・・言い過ぎだよ~」
結婚というワードを強調して向けられ、カチュアは赤くなった顔を両手で隠した。
「ほらほら、みんなそのくらいにしなさい。途中からちょっと遊んでたでしょ?駄目よ。カチュアは私の可愛い妹なんだから、いじめたら許さないからね」
みんながカチュアをいじっていると、シルヴィアが手を叩いて止めさせる。
カチュアがレイジェスに入った時から、仕事を教えて面倒を見て来たシルヴィアにとって、カチュアは妹のような存在だった。
「う~・・・シルヴィアお姉ちゃん、ありがとう」
「ふふ、私もカチュアは強くなったと思ってるけど、こういうところはまだまだ弱いのね。照れる事ないのよ?堂々としてていいの」
優しく微笑みかけるシルヴィアに、カチュアも笑顔を返す。
「あはは、ごめんねカチュア、僕もちょっと悪ノリしちゃったね。ところで、営業だけど、僕も賛成だよ。今の話しを聞いて、レイジェスがなんのためにあるのか考えた。こういう時だからこそ、町の人達のために店を開けなきゃならないと思う」
ジーンが賛同すると、ジャレットにミゼル、他のメンバーも頷き、営業しようという声が上がっていった。
「俺も賛成です。明日からまたみんなで頑張っていきましょう!」
最後にアラタが賛成の声を上げると、シルヴィアがアラタに顔を向けて口を開いた。
「あ、アラタ君は明日はお休みよ」
「・・・え?なんでですか?」
やる気になっているところを、急に休みと言われて、アラタが目をパチパチと瞬かせると、シルヴィアは次にアゲハに目を向けた。
「アゲハもお休みよ」
「は!?なんで私も?膝ならユーリに治してもらったから、問題ないけど?」
アラタとアゲハが困惑するが、シルヴィア以外のメンバー全員が、戸惑った顔でシルヴィアを見ている。
理由も言わずに突然休みと言われれば、当然だろう。
「ふふ、いきなりそう言われたら驚くわよね。ちゃんと理由はあるのよ。明日、アラタくんとアゲハは、私と一緒にお城に行ってもらいます。実はね、みんなが事務所に来る前に、写しの鏡でアンリエール様から要請があったの。ゴールド騎士のフェリックス・ダラキアンが、闇の巫女ルナって娘を保護したらしいんだけど、それについて元帝国軍のアゲハから話しが聞きたいらしいわ」
「・・・ルナの事か・・・そう言えば、スカーレットが言っていたな。ゴールド騎士が保護したって・・・」
シルヴィアが口にした闇の巫女という言葉を聞くと、アゲハは視線を落とした。
その表情には陰が落ち、沈んだ声からは、相手を気の毒に思っているようにも感じられる。
「・・・アゲハ、私達にも教えてくれないかしら?闇の巫女ってなに?」
シルヴィアにそう話しを向けられると、アゲハは顔を上げて、一人一人の顔を見回した。
全員が自分に注目をしている。
「・・・分かった。私もみんな知っておいたほうがいいと思うから、闇の巫女について話すよ」
シルヴィアはまず最初にそう告げた。
しかし、すぐに分かったと返事ができるものでもなかった。
現状を考えれば、そもそも営業をすべきなのだろうか?
帝国が攻撃をしかけてきたのだから、店は閉めて戦いに備えるべきではないのだろうか?
一人一人様々な考えに頭を悩ませ、それぞれ顔を見合わせたり、腕を組んで考えるような唸ったりしている。
「えっと、さっき店長来たでしょ?店長は何か言ってなかったの?」
ケイトからの質問に、シルヴィアはバリオスから伝えられた言葉をそのまま告げた。
「店長は営業するように話していたわ。私とジャレットとミゼルの三人で、相談しながら店を回すようにって。みんなが心配してる事も、店長は分かってるのよ。でもね、町の人達の事を考えると、明日から営業をすべきだと思うわ。店長は今回の事で怪我をした人には、無償で傷薬を提供するように指示したの。レイジェスには、身を護る道具が沢山あるでしょ?傷薬も町で一番の品質よ。今それが買えなくなったら、困る人が沢山出て来るわ。だから店長は営業を望んでいるの」
シルヴィアは、バリオスの気持ちをよく理解していた。
残ったメンバーでは、ジャレットが一番リーダーシップを発揮している。
だが、周りをよく見て、一番冷静に物事を考えられるのはシルヴィアだった。
だからこそバリオスは、シルヴィアに気持ちを伝えて行ったのだ。
「・・・私はシルヴィアさんに賛成です」
シルヴィアの話しを聞いて、カチュアが顔の高さまで手を挙げた。
「カチュア、嬉しいわ。ありがとう」
シルヴィアが優しく微笑みかけると、カチュアは少し照れたように笑った。
「私、店長の気持ち分かります。店長、すごく優しいから・・・だから、こんな風に町が壊されて、すごく辛いんだと思うんです。店長いつも言ってたから・・・この町の人のために、レイジェスがあるんだって。だから、みんなでやろう!明日も明後日も、今まで通りお店を開けて町の人を助けようよ!」
力強く話すカチュアの姿は、やはり昔とは違っていた。
率先して大勢の前で話すような性格ではなかったが、自分から堂々と意見を口にするようになった。
「カチュア、変わったね。強くなった」
そんなカチュアを見て、ユーリは優しく笑いかけた。
「え、そうかな?」
「うん。前のカチュアは、こういう時自分から話さなかった。強くなった。やっぱり結婚したから?」
意味深な目でじっと見つめられて、カチュアは少し頬を赤くした。
「えっと、あの、そうなの・・・かな?自分じゃぜんぜん分かんない・・・」
「へぇ~、私は結婚前のカチュアは知らないけど、ずいぶん内気だったって事なの?なんか意外だね。結婚すると強くなるんだ?」
ユーリの話しを聞いて、アゲハは少し驚いたように言葉を口にした。
レイジェスに来てから、カチュアとは接する機会が多く、大人しく見えるけど、芯の強い女の子という印象を持っていたからだ。
「あ~、そういやアゲハは最近入ったばっかだから、前のカッちゃんは知らねぇよな。確かに変わったと思うな。内気って程じゃねぇけど、こういう話し合いで自分から意見出して、みんなに呼びかけなんてする感じじゃなかったな。やっぱ結婚したからだと思うわ」
ジャレットが頭の後ろで手を組みながら、アゲハに説明するように話しかけた。
「そうだね、協会にアラタが連れて行かれた時の事を考えると、見違えて強くなったと思うよ。やっぱり結婚するとそういうふうに変わっていくんだね」
ジーンが温かく見守るような視線を送る。
「ちょ、ちょっと!結婚結婚って、みんな・・・言い過ぎだよ~」
結婚というワードを強調して向けられ、カチュアは赤くなった顔を両手で隠した。
「ほらほら、みんなそのくらいにしなさい。途中からちょっと遊んでたでしょ?駄目よ。カチュアは私の可愛い妹なんだから、いじめたら許さないからね」
みんながカチュアをいじっていると、シルヴィアが手を叩いて止めさせる。
カチュアがレイジェスに入った時から、仕事を教えて面倒を見て来たシルヴィアにとって、カチュアは妹のような存在だった。
「う~・・・シルヴィアお姉ちゃん、ありがとう」
「ふふ、私もカチュアは強くなったと思ってるけど、こういうところはまだまだ弱いのね。照れる事ないのよ?堂々としてていいの」
優しく微笑みかけるシルヴィアに、カチュアも笑顔を返す。
「あはは、ごめんねカチュア、僕もちょっと悪ノリしちゃったね。ところで、営業だけど、僕も賛成だよ。今の話しを聞いて、レイジェスがなんのためにあるのか考えた。こういう時だからこそ、町の人達のために店を開けなきゃならないと思う」
ジーンが賛同すると、ジャレットにミゼル、他のメンバーも頷き、営業しようという声が上がっていった。
「俺も賛成です。明日からまたみんなで頑張っていきましょう!」
最後にアラタが賛成の声を上げると、シルヴィアがアラタに顔を向けて口を開いた。
「あ、アラタ君は明日はお休みよ」
「・・・え?なんでですか?」
やる気になっているところを、急に休みと言われて、アラタが目をパチパチと瞬かせると、シルヴィアは次にアゲハに目を向けた。
「アゲハもお休みよ」
「は!?なんで私も?膝ならユーリに治してもらったから、問題ないけど?」
アラタとアゲハが困惑するが、シルヴィア以外のメンバー全員が、戸惑った顔でシルヴィアを見ている。
理由も言わずに突然休みと言われれば、当然だろう。
「ふふ、いきなりそう言われたら驚くわよね。ちゃんと理由はあるのよ。明日、アラタくんとアゲハは、私と一緒にお城に行ってもらいます。実はね、みんなが事務所に来る前に、写しの鏡でアンリエール様から要請があったの。ゴールド騎士のフェリックス・ダラキアンが、闇の巫女ルナって娘を保護したらしいんだけど、それについて元帝国軍のアゲハから話しが聞きたいらしいわ」
「・・・ルナの事か・・・そう言えば、スカーレットが言っていたな。ゴールド騎士が保護したって・・・」
シルヴィアが口にした闇の巫女という言葉を聞くと、アゲハは視線を落とした。
その表情には陰が落ち、沈んだ声からは、相手を気の毒に思っているようにも感じられる。
「・・・アゲハ、私達にも教えてくれないかしら?闇の巫女ってなに?」
シルヴィアにそう話しを向けられると、アゲハは顔を上げて、一人一人の顔を見回した。
全員が自分に注目をしている。
「・・・分かった。私もみんな知っておいたほうがいいと思うから、闇の巫女について話すよ」
0
お気に入りに追加
173
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
魔術学院最下位の俺が最強スキル絶対真眼を手に入れちゃいました。~必ず首席で卒業してみせる~
一条おかゆ
ファンタジー
バルザール魔術学院席次最下位、アベル・マミヤ。彼には何故かスキルが無く、更にこれといった才能も無い。最下位という立場のためか学院でも落ちこぼれとして扱われ、バカベルと蔑まれてきた。しかし彼のスキルが無い原因は神による手違いであった――。
神は彼にスキルを与え損ねてきた事を鑑みて、彼に二つの特典を与える事にした。その一つは彼に与えるべきスキル、そしてもう一つは学院を首席卒業すれば願いを一つだけ叶える、というものだった。
そうして最強スキル『絶対真眼』を手に入れた彼は「神になる」という目的のため、学院の首席卒業を目指す!
評価や感想、待ってます! 作者が喜びます!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【アルファポリスHOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
【23:50頃更新】
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると励みになります!
※一次選考通過していたのでタイトル戻しました。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる