768 / 1,277
767 加勢
しおりを挟む
「オォォォォォー--ッツ!」
アルバレスの攻撃は息を付かせる間もなく繰り出された。
だが、そのことごとくを黒マントの女は防ぎ、捌ききって見せる。
顔に真っすぐ突き出される拳を得物の腹で受けながし、膝を狙った右の蹴りを後ろに飛んで躱す。
離れたところを飛びかかられ、両手で押さえ付けられそうになるが、カウンターで顔面目掛けて薙刀の刃を突き出す。アルバレスが首を捻り躱すと、その一瞬の隙にさらに後方に飛んで距離を取る。
「フッ、さすがの身のこなしだ。だが、いつまでも躱しきれると思うなよ!」
アルバレスはいくら攻撃を避けられても、決して気持ちを乱す事は無かった。
苛立ちは攻撃の精細さを欠き、分を悪くするだけだと知っているからである。
大柄な体躯をしているため、腕力にまかせた攻撃が得意なのだろうと見られがちだが、見た目に反してアルバレスはクレバーな男だった。
「フン・・・」
鼻で笑って見せる。黒マントの女もまた冷静だった。
息つく暇さえ与えぬアルバレスの猛攻。その狙いは十分に理解していた。
当たらぬのならば、当たるまで攻め続ける。それがアルバレスの策である。
全力で拳を振るい、全力で蹴りつけるアルバレスに対して、神経を研ぎ澄ませ回避に徹する。
図らずともアルバレスの目論見通り、体力勝負に持ち込まれていた。
無尽蔵の体力を見せるアルバレスの攻撃は止む事がなく、黒マントの女も体力の消耗を抑えるため、最小の動きで躱し続けている。
このままいけば持久戦になるだろう。そう思われた時だった。
「なっ!?これは!?」
突然黒マントの女の周囲に霧が立ち込み出した。それは伸ばした手の先さえも見えない程に濃く、女の視界は完全に防がれる形になった。
予想だにしない事態に、アルバレスへ向けていた意識が僅かに途切れる。
レベル差のある相手ならばそれでも挽回できた。だが、一瞬たりとも気を抜いてはいけない実力が拮抗した相手、帝国軍師団長のザビル・アルバレスを前にした時、それは致命的だった。
「ウラァァァァァー--ッツ!」
雄たけびと共に霧を突き破り、鋼鉄の拳が黒マントの女の顔面を目掛けて迫りくる!
「くっ!」
躱せない!
覚悟を決めたその時、場の緊迫感に似合わない軽い調子の声が割って入った。
「ぃよっとー--っつ!」
突如横から現れた緑色の髪の小柄な男は、今まさに女の顔を撃ち抜かんとした拳を蹴り飛ばした。
「なにィッ!?」
拳の軌道を変えられたアルバレスは、態勢を崩して前のめりになり、霧の中からその姿を現す。
「オラよ!」
緑色の髪の男はすかさず右足で地面を蹴って飛び上がると、体を左に一回転させ、鞭のようにしなりを付けて、右の回し蹴りをアルバレスの顔面にたたき込んだ!
緑色の髪の男、リカルドの不意打ちはここまでは完璧だった。
だが、右の回し蹴りをたたき込んだ瞬間、リカルドはその足が感じた想像だにしない感触に、驚きを隠す事ができなかった。
「・・・え?」
鼻の骨を砕くつもりで放った全力の一蹴りだった。
小柄なリカルドは体術を使用する際、相手との体格さを埋めるために、体全体を使った技を駆使して体重差を埋めている。
遠目にもアルバレスが、自分よりはるかに大きい事は分かった。
身長では30cm以上、体重にいたっては倍以上あるだろう。
だからこそ、最初の一手に全力を注ぎこむと決めていた。
そして理想的なまでに完璧に決まった回し蹴りは、リカルドのイメージでは鼻を潰されたアルバレスが、背中から地面に倒れるというものだった。
だが・・・・・
「・・・何者かは知らんが、よくも邪魔をしてくれたな?覚悟はできているだろうな」
「う、そ・・・だろ?」
リカルドの足に伝わった感触は、破壊する事なんて考えもできない巨大な一枚岩を蹴りつけたような、厚く硬く重いものだった。
そしてアルバレスの顔から足が離れたその時、ギラリとした殺気を込めた視線がリカルドを射抜いた。
全力の蹴りを叩きつけてもダメージを与えられず、まともに殺気を浴びせられ、動揺して足を止めてしまったところに、アルバレスが拳を撃ち放った。
「・・・また、邪魔者か」
「・・・ふぅ・・・間に合ったな」
アルバレスの拳はリカルドの前に立った黒髪黒目の男、アラタが両手の平を重ね合わせて、受け止めていた。
「俺の拳を止めるとはな・・・貴様、何者だ?」
リカルドよりは体格が勝っていると言っても、身長2メートル近くあるアルバレスに比べれば、175cm程度のアラタとは依然として大きな過ぎる差があった。
しかしこれだけ体格にハンデがあるにも関わらず、アラタはアルバレスの一撃を正面から受け止めて見せた。それがアルバレスの興味を刺激した。
「坂木新、この店の従業員だ」
アルバレスの拳を両手で受け止めたまま言葉を返すが、その返事はアルバレスにとって、軽んじられた発言と捕えられた。
「・・・ふざけた事を・・・クインズベリーの治安部隊か何かだと思えば、この店の従業員だと?馬鹿にしてくれるな!」
一喝してアルバレスは、アラタの腹を狙い左の前蹴りを放つが、アラタは体を回して難なく回避しそのままアルバレスの懐に入り込んだ。
「遅いな」
「なっ!?」
バリオスとの訓練で、嫌という程蹴りを受け続けたアラタにとって、蹴りはもはや弱点ではなくなっていた。
蹴りを躱してから懐に入り込むまでの、流れるようなアラタの一連の動きにアルバレスが目を開いたその時、アラタの右拳がアルバレスの顎を打ち抜いた。
「店長の蹴りはお前の十倍は鋭いぞ」
高々と顎を跳ね上げられたアルバレスの口から、真っ赤な血が飛び散った。
アルバレスの攻撃は息を付かせる間もなく繰り出された。
だが、そのことごとくを黒マントの女は防ぎ、捌ききって見せる。
顔に真っすぐ突き出される拳を得物の腹で受けながし、膝を狙った右の蹴りを後ろに飛んで躱す。
離れたところを飛びかかられ、両手で押さえ付けられそうになるが、カウンターで顔面目掛けて薙刀の刃を突き出す。アルバレスが首を捻り躱すと、その一瞬の隙にさらに後方に飛んで距離を取る。
「フッ、さすがの身のこなしだ。だが、いつまでも躱しきれると思うなよ!」
アルバレスはいくら攻撃を避けられても、決して気持ちを乱す事は無かった。
苛立ちは攻撃の精細さを欠き、分を悪くするだけだと知っているからである。
大柄な体躯をしているため、腕力にまかせた攻撃が得意なのだろうと見られがちだが、見た目に反してアルバレスはクレバーな男だった。
「フン・・・」
鼻で笑って見せる。黒マントの女もまた冷静だった。
息つく暇さえ与えぬアルバレスの猛攻。その狙いは十分に理解していた。
当たらぬのならば、当たるまで攻め続ける。それがアルバレスの策である。
全力で拳を振るい、全力で蹴りつけるアルバレスに対して、神経を研ぎ澄ませ回避に徹する。
図らずともアルバレスの目論見通り、体力勝負に持ち込まれていた。
無尽蔵の体力を見せるアルバレスの攻撃は止む事がなく、黒マントの女も体力の消耗を抑えるため、最小の動きで躱し続けている。
このままいけば持久戦になるだろう。そう思われた時だった。
「なっ!?これは!?」
突然黒マントの女の周囲に霧が立ち込み出した。それは伸ばした手の先さえも見えない程に濃く、女の視界は完全に防がれる形になった。
予想だにしない事態に、アルバレスへ向けていた意識が僅かに途切れる。
レベル差のある相手ならばそれでも挽回できた。だが、一瞬たりとも気を抜いてはいけない実力が拮抗した相手、帝国軍師団長のザビル・アルバレスを前にした時、それは致命的だった。
「ウラァァァァァー--ッツ!」
雄たけびと共に霧を突き破り、鋼鉄の拳が黒マントの女の顔面を目掛けて迫りくる!
「くっ!」
躱せない!
覚悟を決めたその時、場の緊迫感に似合わない軽い調子の声が割って入った。
「ぃよっとー--っつ!」
突如横から現れた緑色の髪の小柄な男は、今まさに女の顔を撃ち抜かんとした拳を蹴り飛ばした。
「なにィッ!?」
拳の軌道を変えられたアルバレスは、態勢を崩して前のめりになり、霧の中からその姿を現す。
「オラよ!」
緑色の髪の男はすかさず右足で地面を蹴って飛び上がると、体を左に一回転させ、鞭のようにしなりを付けて、右の回し蹴りをアルバレスの顔面にたたき込んだ!
緑色の髪の男、リカルドの不意打ちはここまでは完璧だった。
だが、右の回し蹴りをたたき込んだ瞬間、リカルドはその足が感じた想像だにしない感触に、驚きを隠す事ができなかった。
「・・・え?」
鼻の骨を砕くつもりで放った全力の一蹴りだった。
小柄なリカルドは体術を使用する際、相手との体格さを埋めるために、体全体を使った技を駆使して体重差を埋めている。
遠目にもアルバレスが、自分よりはるかに大きい事は分かった。
身長では30cm以上、体重にいたっては倍以上あるだろう。
だからこそ、最初の一手に全力を注ぎこむと決めていた。
そして理想的なまでに完璧に決まった回し蹴りは、リカルドのイメージでは鼻を潰されたアルバレスが、背中から地面に倒れるというものだった。
だが・・・・・
「・・・何者かは知らんが、よくも邪魔をしてくれたな?覚悟はできているだろうな」
「う、そ・・・だろ?」
リカルドの足に伝わった感触は、破壊する事なんて考えもできない巨大な一枚岩を蹴りつけたような、厚く硬く重いものだった。
そしてアルバレスの顔から足が離れたその時、ギラリとした殺気を込めた視線がリカルドを射抜いた。
全力の蹴りを叩きつけてもダメージを与えられず、まともに殺気を浴びせられ、動揺して足を止めてしまったところに、アルバレスが拳を撃ち放った。
「・・・また、邪魔者か」
「・・・ふぅ・・・間に合ったな」
アルバレスの拳はリカルドの前に立った黒髪黒目の男、アラタが両手の平を重ね合わせて、受け止めていた。
「俺の拳を止めるとはな・・・貴様、何者だ?」
リカルドよりは体格が勝っていると言っても、身長2メートル近くあるアルバレスに比べれば、175cm程度のアラタとは依然として大きな過ぎる差があった。
しかしこれだけ体格にハンデがあるにも関わらず、アラタはアルバレスの一撃を正面から受け止めて見せた。それがアルバレスの興味を刺激した。
「坂木新、この店の従業員だ」
アルバレスの拳を両手で受け止めたまま言葉を返すが、その返事はアルバレスにとって、軽んじられた発言と捕えられた。
「・・・ふざけた事を・・・クインズベリーの治安部隊か何かだと思えば、この店の従業員だと?馬鹿にしてくれるな!」
一喝してアルバレスは、アラタの腹を狙い左の前蹴りを放つが、アラタは体を回して難なく回避しそのままアルバレスの懐に入り込んだ。
「遅いな」
「なっ!?」
バリオスとの訓練で、嫌という程蹴りを受け続けたアラタにとって、蹴りはもはや弱点ではなくなっていた。
蹴りを躱してから懐に入り込むまでの、流れるようなアラタの一連の動きにアルバレスが目を開いたその時、アラタの右拳がアルバレスの顎を打ち抜いた。
「店長の蹴りはお前の十倍は鋭いぞ」
高々と顎を跳ね上げられたアルバレスの口から、真っ赤な血が飛び散った。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる