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759 邂逅
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「えっ!?シャクール?」
「うわー、バルデスさん、サリーさん、久しぶりですね!お連れ様がお待ちですって言われて、誰なんだろうって思ってました」
アラタとカチュアが窓際のテーブル席に通されると、そこにはシャクール・バルデスと、今は恋人になったサリーが並んで座っていた。
「やはりお前達だったか。私達がここに通された時、たまたま目に入ってな。これからだとかなりの順番待ちになると思って、呼んで来てもらったんだ。運良く4人掛けのテーブル席が空いていたから、お前達を連れ合いだと言ってここにしてもらった。そうでなければカウンター席だったな」
バルデスの青い瞳は、親し気にアラタとカチュアを見つめていた。
「ほら、いつまで立っている?さっさと座れ」
バルデスは立ったままのアラタとカチュアに、目の前の席を指さした。
「え、でも、二人ともデートでしょ?いいの?」
「私がいいと言っているんだ。さっさと座れ。それともあの列に並び直したいのか?」
バルデスが出入口に目を向けると、何十人もの行列が続いていた。
「そうですよ。遠慮しないでください。久しぶりに会ったんだしご一緒しましょう。ね、カチュアさん」
サリーが席を立ってカチュアのイスを引いて勧めると、カチュアは頬を少し赤くしてお礼を口にした。
「あ、ありがとうございます。私もまたお話ししたいなって思ってたんです」
カチュアが腰を下ろすと、サリーは隣のアラタの椅子も引いて勧めてくる。
「はい、アラタさんもお座りください」
「あ、すいません。じゃあ、お言葉にあまえてご一緒させていただきます」
二人が座ると、サリーはニコリと笑ってバルデスの隣に座り直した。
「・・・ふむ、お前達、特にアラタだが・・・私とは楽に話すのに、サリーには妙にかしこまって話すのはなぜだ?」
バルデスが少し眉を寄せて、アラタとカチュアを見る。
今でこそサリーは女王アンリエールの養子だが、それまではバルデスの侍女であり、身分で言えば男爵家の三女だった。それに対してバルデスは伯爵家の長男であり、四勇士という名誉ある立ち場である。
かしこまるならば、バルデスに対してだろうという疑問だった。
「え?・・・そう言われてもなぁ・・・う~ん、サリーさんって、なんか雰囲気があるんだよね。なんて言うんだろ?できる女って言うのかな」
「あ!アラタ君、それ分かる!私もね、サリーさんってかっこいいなって思ってたの。テキパキしてるし、今だって自然に私達の椅子を引くんだもん。気配りとか色々すごくて憧れちゃうよ!」
アラタとカチュアが口々にサリーを褒めちぎると、最初は笑顔を絶やさず聞いていたサリーだが、段々と顔を赤くして俯いてしまった。
「・・・あー、二人とも、分かった。分かったから、そのへんで止めてくれ。サリーを褒め殺しにするつもりか?」
バルデスが話しを抑えるように手を前に出す。
隣に座るサリーは顔はもちろん、アップにまとめた髪の下に覗く、うなじまで赤く染まっている。
「あ、その・・・あ、ありがとうございます」
細くポツリと話すサリーに、アラタとカチュアも、話し過ぎたと気が付き頭をポリポリと掻いた。
「フッ、まぁサリーが評価されるのは私も嬉しい。そろそろ注文を決めようか。好きな物を頼め」
サリーが手を挙げると、白いシャツにエプロンを付けた店員が注文を取りに来た。
「お待たせしました。お決まりでしょうか?」
「海の幸のセットを4つ。飲み物はアイスコーヒーを二つと、オレンジとアイスティーをお願いします」
代表してサリーが全員の注文を告げる。
「ありがとうございます。本日はオープン記念で、鮫のフライがお得になってますが・・・」
「ああ、鮫とは仲が悪いんだ。注文したものだけ頼む」
「え?あ、はい・・・では、少々お待ちくださいませ」
バルデスが被せて断ると、店員は一瞬目をパチパチさせて、愛想笑いをしながら離れて行った。
「鮫って美味しくないんですか?私、食べた事がないので」
店員の話しを最後まで聞かずに断ったバルデスに、カチュアが好奇心をそのまま言葉にする。
「ん、いや味は悪くなかったぞ。ビリージョーの店で一度食べさせてもらったが、なかなかの美味だった。だが、ロンズデールで鮫の群れに襲われてな、料理になる前のあの姿を見てしまうと、とても口に入れる気にはならない。だがまぁ、それは我々の事情だからな、食べたいと言うのならば追加するか?」
「あ、そう言えばアラタ君も鮫はもういいとか言ってたよね?う~ん、じゃあ私も大丈夫です。海の幸のセットも量がいっぱいみたいだから、それでお腹いっぱいになりそうですし」
バルデスがホールに立つ店員に目を向けると、カチュアは笑って首を小さく横に振った。
「そうか、気を使わせてしまったかな。お、来たようだ。早いではないか」
そのタイミングで、料理を持った店員が席の前に立った。
「お待たせしました。海の幸のセットです。生魚はクインズベリーではあまり馴染みがないかもしれませんが、ロンズデールでは日常的に食べられているんです。特性ソースを付けてお召し上がりください」
目の前に置かれた料理は、アラタには馴染み深いものだった。
「やっぱり刺し身だな」
丸皿に綺麗に盛り付けられたそれは、刺身の盛り合わせだった。
「ああ、そう言えばアラタの元居た世界では、生魚を刺し身というらしいな」
アラタの呟きにバルデスが反応して言葉を返す。
ロンズデールに行った時に、すでにアラルコン商会で生魚を出されて食べているため、バルデスもサリーも抵抗なく刺身を口にする。むしろ今では好物になっていた。
「・・・本当にみんな美味しそうに食べてるね。じゃあ、私も・・・」
アラタだけでなく、バルデスもサリーも、美味しいと声に出しながら食べている様子を見て、カチュアも思い切ったように一口食べてみる。
「・・・・・あ、美味しい!」
「あはは、そうだろ?シャクールもサリーさんも、ロンズデールで初めて食べた時、同じように驚いた顔してたよ」
「うん、びっくりした!クインズベリーは煮魚とか焼き魚ばかりだもん。生で食べるなんて、考えもしなかった。アラタ君、帰りに食料品売り場見て行こうね」
「うん、すごい気に入ったみたいだね。いいよ、帰りに寄っていこう」
刺し身の美味しさにカチュアが口元をほころばせる。
アラタも、故郷の日本で馴染み深い料理を気に入ってもらえた事が嬉しくて、自然と笑顔になった。
そのまま和やかな雰囲気で食事を終えてレストランを出ると、アラタは前から歩いて来た大柄な男と、正面からぶつかってしまう。
「うわっ、あ、すみません。大丈夫です・・・か?」
目の前に立つその男の年齢は、30代後半から40代だろう。
生え際がだいぶ後退している。
背はアラタより10cm、いや15cmは高く、190cmはあるように見える。
しかし筋肉が盛り上がってできたようなその体は、実際の身長よりも大きく男を見せていた。
アラタはその男を目にして、呼吸をする事を忘れる程の衝撃を受けた
忘れるわけがない
忘れられるわけがない
この男は・・・・・日本で俺を殺したあの男だ
「うわー、バルデスさん、サリーさん、久しぶりですね!お連れ様がお待ちですって言われて、誰なんだろうって思ってました」
アラタとカチュアが窓際のテーブル席に通されると、そこにはシャクール・バルデスと、今は恋人になったサリーが並んで座っていた。
「やはりお前達だったか。私達がここに通された時、たまたま目に入ってな。これからだとかなりの順番待ちになると思って、呼んで来てもらったんだ。運良く4人掛けのテーブル席が空いていたから、お前達を連れ合いだと言ってここにしてもらった。そうでなければカウンター席だったな」
バルデスの青い瞳は、親し気にアラタとカチュアを見つめていた。
「ほら、いつまで立っている?さっさと座れ」
バルデスは立ったままのアラタとカチュアに、目の前の席を指さした。
「え、でも、二人ともデートでしょ?いいの?」
「私がいいと言っているんだ。さっさと座れ。それともあの列に並び直したいのか?」
バルデスが出入口に目を向けると、何十人もの行列が続いていた。
「そうですよ。遠慮しないでください。久しぶりに会ったんだしご一緒しましょう。ね、カチュアさん」
サリーが席を立ってカチュアのイスを引いて勧めると、カチュアは頬を少し赤くしてお礼を口にした。
「あ、ありがとうございます。私もまたお話ししたいなって思ってたんです」
カチュアが腰を下ろすと、サリーは隣のアラタの椅子も引いて勧めてくる。
「はい、アラタさんもお座りください」
「あ、すいません。じゃあ、お言葉にあまえてご一緒させていただきます」
二人が座ると、サリーはニコリと笑ってバルデスの隣に座り直した。
「・・・ふむ、お前達、特にアラタだが・・・私とは楽に話すのに、サリーには妙にかしこまって話すのはなぜだ?」
バルデスが少し眉を寄せて、アラタとカチュアを見る。
今でこそサリーは女王アンリエールの養子だが、それまではバルデスの侍女であり、身分で言えば男爵家の三女だった。それに対してバルデスは伯爵家の長男であり、四勇士という名誉ある立ち場である。
かしこまるならば、バルデスに対してだろうという疑問だった。
「え?・・・そう言われてもなぁ・・・う~ん、サリーさんって、なんか雰囲気があるんだよね。なんて言うんだろ?できる女って言うのかな」
「あ!アラタ君、それ分かる!私もね、サリーさんってかっこいいなって思ってたの。テキパキしてるし、今だって自然に私達の椅子を引くんだもん。気配りとか色々すごくて憧れちゃうよ!」
アラタとカチュアが口々にサリーを褒めちぎると、最初は笑顔を絶やさず聞いていたサリーだが、段々と顔を赤くして俯いてしまった。
「・・・あー、二人とも、分かった。分かったから、そのへんで止めてくれ。サリーを褒め殺しにするつもりか?」
バルデスが話しを抑えるように手を前に出す。
隣に座るサリーは顔はもちろん、アップにまとめた髪の下に覗く、うなじまで赤く染まっている。
「あ、その・・・あ、ありがとうございます」
細くポツリと話すサリーに、アラタとカチュアも、話し過ぎたと気が付き頭をポリポリと掻いた。
「フッ、まぁサリーが評価されるのは私も嬉しい。そろそろ注文を決めようか。好きな物を頼め」
サリーが手を挙げると、白いシャツにエプロンを付けた店員が注文を取りに来た。
「お待たせしました。お決まりでしょうか?」
「海の幸のセットを4つ。飲み物はアイスコーヒーを二つと、オレンジとアイスティーをお願いします」
代表してサリーが全員の注文を告げる。
「ありがとうございます。本日はオープン記念で、鮫のフライがお得になってますが・・・」
「ああ、鮫とは仲が悪いんだ。注文したものだけ頼む」
「え?あ、はい・・・では、少々お待ちくださいませ」
バルデスが被せて断ると、店員は一瞬目をパチパチさせて、愛想笑いをしながら離れて行った。
「鮫って美味しくないんですか?私、食べた事がないので」
店員の話しを最後まで聞かずに断ったバルデスに、カチュアが好奇心をそのまま言葉にする。
「ん、いや味は悪くなかったぞ。ビリージョーの店で一度食べさせてもらったが、なかなかの美味だった。だが、ロンズデールで鮫の群れに襲われてな、料理になる前のあの姿を見てしまうと、とても口に入れる気にはならない。だがまぁ、それは我々の事情だからな、食べたいと言うのならば追加するか?」
「あ、そう言えばアラタ君も鮫はもういいとか言ってたよね?う~ん、じゃあ私も大丈夫です。海の幸のセットも量がいっぱいみたいだから、それでお腹いっぱいになりそうですし」
バルデスがホールに立つ店員に目を向けると、カチュアは笑って首を小さく横に振った。
「そうか、気を使わせてしまったかな。お、来たようだ。早いではないか」
そのタイミングで、料理を持った店員が席の前に立った。
「お待たせしました。海の幸のセットです。生魚はクインズベリーではあまり馴染みがないかもしれませんが、ロンズデールでは日常的に食べられているんです。特性ソースを付けてお召し上がりください」
目の前に置かれた料理は、アラタには馴染み深いものだった。
「やっぱり刺し身だな」
丸皿に綺麗に盛り付けられたそれは、刺身の盛り合わせだった。
「ああ、そう言えばアラタの元居た世界では、生魚を刺し身というらしいな」
アラタの呟きにバルデスが反応して言葉を返す。
ロンズデールに行った時に、すでにアラルコン商会で生魚を出されて食べているため、バルデスもサリーも抵抗なく刺身を口にする。むしろ今では好物になっていた。
「・・・本当にみんな美味しそうに食べてるね。じゃあ、私も・・・」
アラタだけでなく、バルデスもサリーも、美味しいと声に出しながら食べている様子を見て、カチュアも思い切ったように一口食べてみる。
「・・・・・あ、美味しい!」
「あはは、そうだろ?シャクールもサリーさんも、ロンズデールで初めて食べた時、同じように驚いた顔してたよ」
「うん、びっくりした!クインズベリーは煮魚とか焼き魚ばかりだもん。生で食べるなんて、考えもしなかった。アラタ君、帰りに食料品売り場見て行こうね」
「うん、すごい気に入ったみたいだね。いいよ、帰りに寄っていこう」
刺し身の美味しさにカチュアが口元をほころばせる。
アラタも、故郷の日本で馴染み深い料理を気に入ってもらえた事が嬉しくて、自然と笑顔になった。
そのまま和やかな雰囲気で食事を終えてレストランを出ると、アラタは前から歩いて来た大柄な男と、正面からぶつかってしまう。
「うわっ、あ、すみません。大丈夫です・・・か?」
目の前に立つその男の年齢は、30代後半から40代だろう。
生え際がだいぶ後退している。
背はアラタより10cm、いや15cmは高く、190cmはあるように見える。
しかし筋肉が盛り上がってできたようなその体は、実際の身長よりも大きく男を見せていた。
アラタはその男を目にして、呼吸をする事を忘れる程の衝撃を受けた
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この男は・・・・・日本で俺を殺したあの男だ
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