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【732 あなたの心を ⑤】
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俺が警告して以来、ダニエルはあまり外に出なくなった。
体調を崩して寝込んでいるという噂が広まったが、心配している者はほとんどいなかった。
当然だろう。これまで好き勝手やっていたのだから、恨まれる理由しかないのだ。
ダニエルの取り巻きだった四人も、ダニエルが引きこもるようになると、まるでダニエルなんていなかったかのように、四人だけで行動をするようになった。あれだけ毎日一緒にいたのに、ただの一人としてダニエルを見舞いに行かない。
俺はこの村に住んで一つ分かった事がある。
それは人間の醜さだ。
ダニエルが力を振るっていた時には、媚びへつらい取り入ったくせに、弱まるとあっさり切り捨てる。
俺が余所者で、一歩引いた目で見ているからそう感じるのだろうか?
いや、俺が余所者だからこそ、この村の人間の本質を見抜けたのだ。
そしてこれは、誰もが抱えている心の闇なのだ。
この村の人間は、ダニエルという強者に対して全面降伏を選んでいた。
表面ではダニエルを絶賛していたが、腹の中では罵倒していたのだ。
そして外に出せずに溜まっていた胸の内の黒い感情が、ダニエルが弱まった今、表に出されていたのだ。
「レイラは何も言わないんだな?」
「・・・陰口は好きではありませんから」
村人達がダニエルの悪口を言う中、レイラだけは何も言わなかった。
レイラはダニエルに対して良い印象は持っていない。それはこれまでの態度を見ていれば分かる。
普通は一言二言ありそうなものだが、全く何も無かった。
「そうか・・・」
俺は一言そう返すと、空いた食器を持って立ち上がった。
「バリオスさんも何も言いませんよね?」
レイラも食器を持って立つと、俺の後について来た。
「・・・どうでもいいからな」
確かに俺もダニエルの事は何も言わなかった。
だがそれは興味も何もなかったからだ。好きも嫌いも無い。
「・・・バリオスさんらしいですね」
「なんだよそれ?」
レイラは言葉は返さずに微笑むと、そのまま黙って食器を洗い始めた。
長い栗色の髪は、洗い物をする時には結んで肩から流している。
普段は真っすぐに下ろしているので表情があまりよく見えないが、最初の頃に比べて幾分明るくなったように感じる。
視線を感じたのか、ふとレイラが顔を向けてきて目があった。
以前は感情のこもらない無機質に見えた黒い瞳にも、今は俺に対して親しみを持っているように優しく見える。
色白で線が細く、いつも俯いていた印象だったが、こうして見ると今はずいぶん健康的になったと思う。
「バリオスさん、どうかしましたか?」
「・・・いや、何でもない。干してある服、取り込んで来るよ」
「そうですか、ではお願いします」
あまり距離を近づけ過ぎないようにした方がいい。
俺もレイラも、お互いの心には忘れられない人がいるんだ。
それに俺はもう、人間の枠からはみ出た存在だから・・・・・
サンダルを引っかけて外へ出る。
家の裏手に回り干してある洗濯物を取り込んでいると、何やら話し声が近づいて来た。
どうやら男のようだ。大きく品の無い声で、何がそんなにおもしろいのかずっと笑っている。
「は~い、とうちゃぁ~く!」
「ぶはははははは!ケイン君最高!」
「マジ面白すぎ!」
「ヤッベー笑い止まんねぇわ!」
先頭にいるのは頭の両サイドを刈り上げて、トップだけ後ろに流して金髪の男。
ケイン君と呼ばれているこの男は、家の前で大げさに手を広げておどけている。
そしてその周りでは三人の男達が、手を叩いて大笑いしている。
一体何がそんなに面白いのか分からない。
洗濯物を入れたカゴを片手に首を傾げていると、ケイン君と呼ばれている男が俺に気が付いた。
「あ、いたいたお前お前、お前よぉ、けっこう魔法が使えるって話しじゃん?最近も猪や鹿を捕ってきたんだろ?じゃあよ、これから俺らのグループに入れてやっからよ、仲良くしようじゃん?」
まるで十年来の友達にでも接するかのように、ケインは俺の肩に手をまわしてきた。
「・・・仲良く?お前達、ダニエルの取り巻きだったよな?どういうつもりだ?」
そう、こいつらはダニエルの取り巻きだった男達だ。ダニエルが引きこもるとあっさりと関係を断ち、今ではその存在さえ無かったかのように振舞っている。
どうやらこのケインという男が、この四人の中ではリーダー格のようだ。
肩に回った手を払いのけると、ケインは一瞬眉を寄せたが、すぐに笑顔を作って歓迎するように両手を広げて見せた。いちいち芝居がかった仕草が鼻につく。
「ダニエル?あいつとは元々合わなかったんだよ。あいつも俺らと会いたくないから外に出て来ないんじゃねぇのか?それだけだよ。まぁ、お前がそういう態度になんのも分かるよ。あの時の事、怒ってんだろ?小せぇ事はもう気にすんなよ?大事なのはこれからじゃん?これからを楽しくやろうぜ」
こいつらが特別なのか、それともこの村の人間が元々そういう気質なのか、それは分からない。
だが人間の醜い部分をまざまざと見せつけられているようで、吐き気を感じる程に気分が悪くなった。
「・・・俺はお前らに付き合う気はない。俺に関わるな」
明確に拒絶を言葉にしてみせると、ケイン達四人の顔が怒りに歪んだ。
殴りかかってくるか?そう考えたが、こいつはダニエルよりは我慢強いらしい。
大きく息を吐くと三人の取り巻きに、付いて来いと言うように手を振り、俺に背中を向けたのだ。
去り際に一度だけ視線を送ってきたが、ああいう敵意むき出しの目をする人間は、このままで引き下がらない事を俺は知っている。面子にこだわっているんだ。何かを仕掛けてくるはずだ。
「・・・大丈夫ですか?」
ケイン達の姿が見えなくなると、ドアを開けてレイラが顔を覗かせて来た。
一部始終を見ていたようだ。
「ああ、問題ない。俺の魔法を警戒しているようだしな」
「そうですか・・・でも、気を付けてください。なんだか目をつけられているようで心配です」
胸に手を当て、眉尻を下げるレイラの黒い瞳は不安に揺れていた。
「分かった。だが、レイラの方が気を付けた方がいいと思うぞ。目を付けられたのはレイラもだろうからな」
俺の指摘に、レイラはびくりと体を震わせた。
驚かすつもりはなかったが、あの手の連中に目を付けられるのは、普通の女性には恐怖だという事を失念していたようだ。
俺は不安そうに表情を曇らせる、レイラの肩に手を置いた。
「すまない。怖がらせるつもりで言ったのではないんだが、配慮が足りなかったな。心配するな。レイラには手を出させないから」
レイラは何度か瞬きをした後、小さく笑った。
「ふふ・・・バリオスさん、なんだかここに来た時より、ずいぶん優しいお顔になりましたね?」
「ん、そうか?自分では分からないが・・・」
この家での生活も長くなってきた。
確かに来た当初よりも、心が穏やかに過ごせているような気がする。
レイラとの暮らしが、俺の心の傷を癒してくれているのかもしれない。
「・・・まぁ、レイラのおかげなんだろうな」
自分にしか聞こえないくらい小さく呟く。
「どうしたんですか?」
「いや、なんでもない・・・戻ろうか」
不思議そうな顔でじっと俺を見るレイラに、小さく笑って見せた。
体調を崩して寝込んでいるという噂が広まったが、心配している者はほとんどいなかった。
当然だろう。これまで好き勝手やっていたのだから、恨まれる理由しかないのだ。
ダニエルの取り巻きだった四人も、ダニエルが引きこもるようになると、まるでダニエルなんていなかったかのように、四人だけで行動をするようになった。あれだけ毎日一緒にいたのに、ただの一人としてダニエルを見舞いに行かない。
俺はこの村に住んで一つ分かった事がある。
それは人間の醜さだ。
ダニエルが力を振るっていた時には、媚びへつらい取り入ったくせに、弱まるとあっさり切り捨てる。
俺が余所者で、一歩引いた目で見ているからそう感じるのだろうか?
いや、俺が余所者だからこそ、この村の人間の本質を見抜けたのだ。
そしてこれは、誰もが抱えている心の闇なのだ。
この村の人間は、ダニエルという強者に対して全面降伏を選んでいた。
表面ではダニエルを絶賛していたが、腹の中では罵倒していたのだ。
そして外に出せずに溜まっていた胸の内の黒い感情が、ダニエルが弱まった今、表に出されていたのだ。
「レイラは何も言わないんだな?」
「・・・陰口は好きではありませんから」
村人達がダニエルの悪口を言う中、レイラだけは何も言わなかった。
レイラはダニエルに対して良い印象は持っていない。それはこれまでの態度を見ていれば分かる。
普通は一言二言ありそうなものだが、全く何も無かった。
「そうか・・・」
俺は一言そう返すと、空いた食器を持って立ち上がった。
「バリオスさんも何も言いませんよね?」
レイラも食器を持って立つと、俺の後について来た。
「・・・どうでもいいからな」
確かに俺もダニエルの事は何も言わなかった。
だがそれは興味も何もなかったからだ。好きも嫌いも無い。
「・・・バリオスさんらしいですね」
「なんだよそれ?」
レイラは言葉は返さずに微笑むと、そのまま黙って食器を洗い始めた。
長い栗色の髪は、洗い物をする時には結んで肩から流している。
普段は真っすぐに下ろしているので表情があまりよく見えないが、最初の頃に比べて幾分明るくなったように感じる。
視線を感じたのか、ふとレイラが顔を向けてきて目があった。
以前は感情のこもらない無機質に見えた黒い瞳にも、今は俺に対して親しみを持っているように優しく見える。
色白で線が細く、いつも俯いていた印象だったが、こうして見ると今はずいぶん健康的になったと思う。
「バリオスさん、どうかしましたか?」
「・・・いや、何でもない。干してある服、取り込んで来るよ」
「そうですか、ではお願いします」
あまり距離を近づけ過ぎないようにした方がいい。
俺もレイラも、お互いの心には忘れられない人がいるんだ。
それに俺はもう、人間の枠からはみ出た存在だから・・・・・
サンダルを引っかけて外へ出る。
家の裏手に回り干してある洗濯物を取り込んでいると、何やら話し声が近づいて来た。
どうやら男のようだ。大きく品の無い声で、何がそんなにおもしろいのかずっと笑っている。
「は~い、とうちゃぁ~く!」
「ぶはははははは!ケイン君最高!」
「マジ面白すぎ!」
「ヤッベー笑い止まんねぇわ!」
先頭にいるのは頭の両サイドを刈り上げて、トップだけ後ろに流して金髪の男。
ケイン君と呼ばれているこの男は、家の前で大げさに手を広げておどけている。
そしてその周りでは三人の男達が、手を叩いて大笑いしている。
一体何がそんなに面白いのか分からない。
洗濯物を入れたカゴを片手に首を傾げていると、ケイン君と呼ばれている男が俺に気が付いた。
「あ、いたいたお前お前、お前よぉ、けっこう魔法が使えるって話しじゃん?最近も猪や鹿を捕ってきたんだろ?じゃあよ、これから俺らのグループに入れてやっからよ、仲良くしようじゃん?」
まるで十年来の友達にでも接するかのように、ケインは俺の肩に手をまわしてきた。
「・・・仲良く?お前達、ダニエルの取り巻きだったよな?どういうつもりだ?」
そう、こいつらはダニエルの取り巻きだった男達だ。ダニエルが引きこもるとあっさりと関係を断ち、今ではその存在さえ無かったかのように振舞っている。
どうやらこのケインという男が、この四人の中ではリーダー格のようだ。
肩に回った手を払いのけると、ケインは一瞬眉を寄せたが、すぐに笑顔を作って歓迎するように両手を広げて見せた。いちいち芝居がかった仕草が鼻につく。
「ダニエル?あいつとは元々合わなかったんだよ。あいつも俺らと会いたくないから外に出て来ないんじゃねぇのか?それだけだよ。まぁ、お前がそういう態度になんのも分かるよ。あの時の事、怒ってんだろ?小せぇ事はもう気にすんなよ?大事なのはこれからじゃん?これからを楽しくやろうぜ」
こいつらが特別なのか、それともこの村の人間が元々そういう気質なのか、それは分からない。
だが人間の醜い部分をまざまざと見せつけられているようで、吐き気を感じる程に気分が悪くなった。
「・・・俺はお前らに付き合う気はない。俺に関わるな」
明確に拒絶を言葉にしてみせると、ケイン達四人の顔が怒りに歪んだ。
殴りかかってくるか?そう考えたが、こいつはダニエルよりは我慢強いらしい。
大きく息を吐くと三人の取り巻きに、付いて来いと言うように手を振り、俺に背中を向けたのだ。
去り際に一度だけ視線を送ってきたが、ああいう敵意むき出しの目をする人間は、このままで引き下がらない事を俺は知っている。面子にこだわっているんだ。何かを仕掛けてくるはずだ。
「・・・大丈夫ですか?」
ケイン達の姿が見えなくなると、ドアを開けてレイラが顔を覗かせて来た。
一部始終を見ていたようだ。
「ああ、問題ない。俺の魔法を警戒しているようだしな」
「そうですか・・・でも、気を付けてください。なんだか目をつけられているようで心配です」
胸に手を当て、眉尻を下げるレイラの黒い瞳は不安に揺れていた。
「分かった。だが、レイラの方が気を付けた方がいいと思うぞ。目を付けられたのはレイラもだろうからな」
俺の指摘に、レイラはびくりと体を震わせた。
驚かすつもりはなかったが、あの手の連中に目を付けられるのは、普通の女性には恐怖だという事を失念していたようだ。
俺は不安そうに表情を曇らせる、レイラの肩に手を置いた。
「すまない。怖がらせるつもりで言ったのではないんだが、配慮が足りなかったな。心配するな。レイラには手を出させないから」
レイラは何度か瞬きをした後、小さく笑った。
「ふふ・・・バリオスさん、なんだかここに来た時より、ずいぶん優しいお顔になりましたね?」
「ん、そうか?自分では分からないが・・・」
この家での生活も長くなってきた。
確かに来た当初よりも、心が穏やかに過ごせているような気がする。
レイラとの暮らしが、俺の心の傷を癒してくれているのかもしれない。
「・・・まぁ、レイラのおかげなんだろうな」
自分にしか聞こえないくらい小さく呟く。
「どうしたんですか?」
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