638 / 1,253
637 ボート
しおりを挟む
レイチェル達はラクエルとの戦いの後、上の階へと進みボートのある部屋へとたどり着いた。
楕円形で木製のボートは、一隻で20人以上乗れる大きさであり、その数も生き残りの乗客を乗せるだけなら十分に足りた。
レイチェル達はロンズデール国王を入れても全部で11人、ボートは一隻で間に合った。
レイチェル達がボートを一隻確保すると、その後に部屋に入ってきたのが、下の階で一戦やり合ったラクエル達であった。
数十人の集団の先頭には船員のフランクが立っており、レイチェル達に気が付くと少しだけ頭を下げて、反対方向にあるボートを指して乗客達を誘導した。
あえて一定の距離を取ったのは、余計な摩擦を生まないためだろう。
乗客達はラクエルに対して好感を持っている。ラクエルが魔道剣士であり、並々ならぬ力を持っている事など問題になっていない。
横暴な貴族を黙らせ、小さい女の子から好かれている。そのラクエルに突然斬りかかったのだ、レイチェルに対して良い感情など持てるはずもない。
現にこうして距離を取っていても、チラチラと睨んでくる者もいる。
「う~ん、アタシさぁ、あぁいうの嫌いなんだよね。言いたい事はハッキリ言えばいいじゃん?チラチラこっち見てさ、レイチェルの戦闘力を見てるから何も言えないんだろうけど、嫌な感じだよね・・・よし、準備オッケー、切っていいよ!」
並べられたボートは、船首部分が縄紐で、壁に取り付けられたフックに固定されている。
転覆したせいでひっくり返っていて、更に頭の上の高さでぶら下がっているボートは、なかなかシュールに見える。しかし、そのせいで縄紐をほどいて下ろす事には注意が必要だった。
ここで活躍したのはシャノンだった。
レイチェルがナイフで縄紐を切ると、ボートが落下しないように風魔法を使い、ボートをゆっくりと下ろして、少しだけ浮かせた。
「よっと・・・・・シャノン、私は気にしていないぞ。ラクエルと私達が敵対していた事を知らなければ、私なんて突然斬りかかった、危ない女にしか見えないだろうな」
ボートが無事に下ろせたのを見ると、レイチェルは天井から飛び降りて、ボートの真ん中辺りを掴むみ、シャノンの風の動きに合わせてバランスを取る。
「そう言うけどさ・・・うん、まぁ、レイチェルがそう言うんなら、アタシもこれ以上は言わないよ」
「私もあまり良い気持ちはしないけど、しかたないわね。まさか私達が一般人に文句を言うわけにもいかないし、なにかされるわけでもないでしょうし、睨まれるだけなら無視してればいいわ」
ボートを挟んでレイチェルの向かい側に立つリンジーも、シャノンの風の揺らぎに合わせて、ボートを掴んでいた。
「だ、大丈夫みたい、ですね・・・で、ではそのままこちらに、き、来てください」
レイチェル達三人から数歩程下がり、ファビアナがボートのバランスを見ながら誘導していた。
「よし、じゃあアタシの風に合わせて運んで。ゆっくりね」
シャノンが風を操るとボートが少し前に進む。両脇を支えるレイチェルとリンジーは、ボートが揺れて周りにぶつかったり、落ちたりしないように注意を払いながら足並みをそろえる。
「これだけ大きいと、やっぱり疲れるのかい?」
「そうだね、けっこう魔力は食うし、バランスを保つのに神経は使うよね」
単純に風で浮かしているだけに見えて、細かな魔力操作の技術が必要になる。
大きく質量のある物を持ち上げるには、それなりの魔力とセンスが必要だった。
「そ、そのまま、ま、真っ直ぐです・・・は、はい、ここで向きを、か、変えて・・・は、はい、そうです・・・はい、では、こ、このままこっちに、ちょ、ちょっとだけきて、ください」
ファビアナが室内を見ながら、ボートを誘導する。
シャノンはそれに従い風でボートを進ませる。レイチェルとリンジーはボートが風の操作から抜けないように、両脇から支える。四人はそれぞれの役割をこなし、息の合った連携でボートを定位置につけた。
「・・・船がずいぶん沈んできたからな、脱出するならここしかないだろう」
脱出の準備を終えたレイチェル達は、ボートの脱出口となるハッチの前で、体を休める事にした。
「・・・あっちも、手際よくボートを下ろしてるね」
シャノンが見つめる方に顔を向けると、フランク達が声を掛け合ってボートを一隻、二隻と下ろしている。天井まで上がって縄紐を切っているのはラクエルだった。
男達が力を合わせてボートを支え、ラクエルがボートを上がり縄紐を切る。
ラクエルとフランク以外は、それぞれ戦う力を持たない一般人だが、それぞれができる事で貢献して脱出のために力を尽くしている。
「・・・あっちにも黒魔法使いの一人や二人はいるでしょうに、なんでシャノンみたく風魔法を使わないのかな?」
数十人が乗れる程大きいボートを支える事は大変だ。ならばシャノンのように風魔法で浮かせた方が楽だろう。そう考えるリンジーの疑問に答えたのはファビアナだった。
「く、訓練を積んでない・・・い、一般の、人の魔力じゃ・・・あ、あんな大きいの、とても持ち上げ、られないです・・・」
ファビアナの答えを補足するように、シャノンも言葉を重ねた。
「そうだね、アタシは実践経験は少ないけど、魔道具を扱う店をやってるでしょ?それに、女が次のアラルコン商会の会長になるわけだから、舐められないようにするためにも、魔法の修行はしっかり積んできたからね。だからアタシはこれくらいなら浮かせられるのさ」
そう言って、右手の人差し指を立てて風を纏わせて見せる。
「そうなんだ、シャノンはすごいね。先の事をしっかり考えてるんだ」
「そう?小さい頃から当たり前にやってたから、アタシにはこれが普通だよ・・・ねぇ、話しは変わるけど、いつまで待つ?」
それは全員に向けられた言葉だった。
言葉の意味は確認するまでもない・・・ここにいない仲間をいつまで待つか?
「・・・フッ、シャノン・・・それは聞くまでもないだろ?なぁみんな」
レイチェルはおかしそうに笑うと、リンジーとファビアナに顔を向けた。
二人とも、レイチェルの言葉を受け止めて、同じ気持ちだと伝えるように頷いた。
「来るまでに決まってるだろ?みんな生きてるよ」
確信を持って話すレイチェルに、シャノンも目を閉じて微笑みを浮かべた。
「・・・馬鹿な事聞いちゃったね。うん、レイチェルの言う通りだ。みんな生きてるよ、来るまで待ってみんなで脱出だね」
チラリと、ボートの中で眠っているロンズデール国王に目を向ける。
まだ起きる気配は無い。
少なくとも、ロンズデール国王がいなければ、ロンズデールを帝国に売り払う話しは成立しないだろう。
帝国の大臣ダリル・パープルズ、そして二人の護衛。
魔道剣士ラミール・カーン・・・やつらは今どこだ?
そして、大海の船団のウラジミール・セルヒコ・・・・・ヤツは一体今・・・・・
シャノンの頭には、アラルコン商会の青の船団をいつも目の敵にしている、大海の船団の船長の顔が浮かんだ。
「・・・ウラジミール・・・おそらく船団の全てをかけたこのクルーズが、こんな形で駄目になってはもうお終いだろう・・・お前は今どこに・・・・・」
そう呟いたその時、部屋の外で突然の怒声が響いた。
楕円形で木製のボートは、一隻で20人以上乗れる大きさであり、その数も生き残りの乗客を乗せるだけなら十分に足りた。
レイチェル達はロンズデール国王を入れても全部で11人、ボートは一隻で間に合った。
レイチェル達がボートを一隻確保すると、その後に部屋に入ってきたのが、下の階で一戦やり合ったラクエル達であった。
数十人の集団の先頭には船員のフランクが立っており、レイチェル達に気が付くと少しだけ頭を下げて、反対方向にあるボートを指して乗客達を誘導した。
あえて一定の距離を取ったのは、余計な摩擦を生まないためだろう。
乗客達はラクエルに対して好感を持っている。ラクエルが魔道剣士であり、並々ならぬ力を持っている事など問題になっていない。
横暴な貴族を黙らせ、小さい女の子から好かれている。そのラクエルに突然斬りかかったのだ、レイチェルに対して良い感情など持てるはずもない。
現にこうして距離を取っていても、チラチラと睨んでくる者もいる。
「う~ん、アタシさぁ、あぁいうの嫌いなんだよね。言いたい事はハッキリ言えばいいじゃん?チラチラこっち見てさ、レイチェルの戦闘力を見てるから何も言えないんだろうけど、嫌な感じだよね・・・よし、準備オッケー、切っていいよ!」
並べられたボートは、船首部分が縄紐で、壁に取り付けられたフックに固定されている。
転覆したせいでひっくり返っていて、更に頭の上の高さでぶら下がっているボートは、なかなかシュールに見える。しかし、そのせいで縄紐をほどいて下ろす事には注意が必要だった。
ここで活躍したのはシャノンだった。
レイチェルがナイフで縄紐を切ると、ボートが落下しないように風魔法を使い、ボートをゆっくりと下ろして、少しだけ浮かせた。
「よっと・・・・・シャノン、私は気にしていないぞ。ラクエルと私達が敵対していた事を知らなければ、私なんて突然斬りかかった、危ない女にしか見えないだろうな」
ボートが無事に下ろせたのを見ると、レイチェルは天井から飛び降りて、ボートの真ん中辺りを掴むみ、シャノンの風の動きに合わせてバランスを取る。
「そう言うけどさ・・・うん、まぁ、レイチェルがそう言うんなら、アタシもこれ以上は言わないよ」
「私もあまり良い気持ちはしないけど、しかたないわね。まさか私達が一般人に文句を言うわけにもいかないし、なにかされるわけでもないでしょうし、睨まれるだけなら無視してればいいわ」
ボートを挟んでレイチェルの向かい側に立つリンジーも、シャノンの風の揺らぎに合わせて、ボートを掴んでいた。
「だ、大丈夫みたい、ですね・・・で、ではそのままこちらに、き、来てください」
レイチェル達三人から数歩程下がり、ファビアナがボートのバランスを見ながら誘導していた。
「よし、じゃあアタシの風に合わせて運んで。ゆっくりね」
シャノンが風を操るとボートが少し前に進む。両脇を支えるレイチェルとリンジーは、ボートが揺れて周りにぶつかったり、落ちたりしないように注意を払いながら足並みをそろえる。
「これだけ大きいと、やっぱり疲れるのかい?」
「そうだね、けっこう魔力は食うし、バランスを保つのに神経は使うよね」
単純に風で浮かしているだけに見えて、細かな魔力操作の技術が必要になる。
大きく質量のある物を持ち上げるには、それなりの魔力とセンスが必要だった。
「そ、そのまま、ま、真っ直ぐです・・・は、はい、ここで向きを、か、変えて・・・は、はい、そうです・・・はい、では、こ、このままこっちに、ちょ、ちょっとだけきて、ください」
ファビアナが室内を見ながら、ボートを誘導する。
シャノンはそれに従い風でボートを進ませる。レイチェルとリンジーはボートが風の操作から抜けないように、両脇から支える。四人はそれぞれの役割をこなし、息の合った連携でボートを定位置につけた。
「・・・船がずいぶん沈んできたからな、脱出するならここしかないだろう」
脱出の準備を終えたレイチェル達は、ボートの脱出口となるハッチの前で、体を休める事にした。
「・・・あっちも、手際よくボートを下ろしてるね」
シャノンが見つめる方に顔を向けると、フランク達が声を掛け合ってボートを一隻、二隻と下ろしている。天井まで上がって縄紐を切っているのはラクエルだった。
男達が力を合わせてボートを支え、ラクエルがボートを上がり縄紐を切る。
ラクエルとフランク以外は、それぞれ戦う力を持たない一般人だが、それぞれができる事で貢献して脱出のために力を尽くしている。
「・・・あっちにも黒魔法使いの一人や二人はいるでしょうに、なんでシャノンみたく風魔法を使わないのかな?」
数十人が乗れる程大きいボートを支える事は大変だ。ならばシャノンのように風魔法で浮かせた方が楽だろう。そう考えるリンジーの疑問に答えたのはファビアナだった。
「く、訓練を積んでない・・・い、一般の、人の魔力じゃ・・・あ、あんな大きいの、とても持ち上げ、られないです・・・」
ファビアナの答えを補足するように、シャノンも言葉を重ねた。
「そうだね、アタシは実践経験は少ないけど、魔道具を扱う店をやってるでしょ?それに、女が次のアラルコン商会の会長になるわけだから、舐められないようにするためにも、魔法の修行はしっかり積んできたからね。だからアタシはこれくらいなら浮かせられるのさ」
そう言って、右手の人差し指を立てて風を纏わせて見せる。
「そうなんだ、シャノンはすごいね。先の事をしっかり考えてるんだ」
「そう?小さい頃から当たり前にやってたから、アタシにはこれが普通だよ・・・ねぇ、話しは変わるけど、いつまで待つ?」
それは全員に向けられた言葉だった。
言葉の意味は確認するまでもない・・・ここにいない仲間をいつまで待つか?
「・・・フッ、シャノン・・・それは聞くまでもないだろ?なぁみんな」
レイチェルはおかしそうに笑うと、リンジーとファビアナに顔を向けた。
二人とも、レイチェルの言葉を受け止めて、同じ気持ちだと伝えるように頷いた。
「来るまでに決まってるだろ?みんな生きてるよ」
確信を持って話すレイチェルに、シャノンも目を閉じて微笑みを浮かべた。
「・・・馬鹿な事聞いちゃったね。うん、レイチェルの言う通りだ。みんな生きてるよ、来るまで待ってみんなで脱出だね」
チラリと、ボートの中で眠っているロンズデール国王に目を向ける。
まだ起きる気配は無い。
少なくとも、ロンズデール国王がいなければ、ロンズデールを帝国に売り払う話しは成立しないだろう。
帝国の大臣ダリル・パープルズ、そして二人の護衛。
魔道剣士ラミール・カーン・・・やつらは今どこだ?
そして、大海の船団のウラジミール・セルヒコ・・・・・ヤツは一体今・・・・・
シャノンの頭には、アラルコン商会の青の船団をいつも目の敵にしている、大海の船団の船長の顔が浮かんだ。
「・・・ウラジミール・・・おそらく船団の全てをかけたこのクルーズが、こんな形で駄目になってはもうお終いだろう・・・お前は今どこに・・・・・」
そう呟いたその時、部屋の外で突然の怒声が響いた。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる