628 / 1,253
627 魔道剣士の戦い方
しおりを挟む
リコ・ヴァリンに刺された脇腹が痛む。
やはり無理をしたようだ。感覚的に傷口が開き、血が滲んできているのも分かる。
痛みに傷を押さえたくなるが、それはできない。
アロル・ヘイモンを前にしてそんな隙は見せられないし、弱点を教える事になる。
こうして対峙しているだけでも、悪霊の気は俺の体を浸食しようと外から圧力をかけてくる。
光の力にも限りがある以上、このまま睨み合っていては俺が自滅するだけだ。
悪霊の力が無尽蔵とは思わないが、ヘイモンの様子を見る限り、時間の制限は無いように見える。
体力が続く限り使い続けられるのだとしたら、猶更俺には猶予がない。
そして浸水が進み、足首まで水が浸るようになってきた。
このままではフットワークもスピードも殺される。
ヘイモンは床に突き刺した槍の上に爪先で立っている。それを見るに、足場は選ばないのだろう。
いずれにしろ、これだけ不利な状況だ。長期戦になれば負けるのは俺だろう。
俺が勝つには、次で決めなればならない。
覚悟を決めて重心をやや前に移動させると、槍の柄の上に立つヘイモンの眉が僅かに上がり、反応を見せた。
ほぅ・・・
どうやら状況を理解したようだな?
そうだ。お前が勝つには自分から仕掛けるしか道はない。
隠しているつもりだろうが、その青白い顔色、乱れている呼吸、どこか負傷しているな?
大分血を失っているのだろう?
その状態でよくぞ立ち上がり、その光の力まで使ったものだ。
ワシには分かるぞ、その全身を覆う光は有限。時間と共に僅かに陰りが見えて来た。
対するワシの悪霊は、言ってしまえば無限。
悪霊が憑いてからも使っていたせいか、ワシ自身も悪霊と通じるようになってしまったが、悪霊の本体はあくまでも槍。槍を破壊しない限り抑える事はできんのだよ。
現状は圧倒的にワシが有利だ。
だが、この男はワシの悪霊に対抗する力を持っておる。
拳を受けて実感した。もし悪霊が護らなんだら、とても耐えきれなかっただろう。
純粋な攻撃力はワシより上だ。
そして拳が武器と言い切るだけあって、ハンドスピードは信じられん程に早い。
70年もの長きに渡り武に生きたワシが、ギリギリ反応できたくらいだ。
さっきの一発はなんとか蹴りで合わせられたが、撃ち合いでは分が悪い。
だが、これはどちらが生き残るかの戦いよ。
そして悪霊に憑かれたとしても、ワシは武人としての志まで無くしたわけではない。
ゆえにこのままサカキ・アラタの時間切れまで逃げるつもりはない!
魔道剣士の真骨頂を見せてくれようぞ!
動いたのはほぼ同時だった。
アラタは左拳を前に出しつつ、右足で床を強く蹴って飛び出した。
背後で水しぶきが大きく跳ね上がる。
狙いは数メートル先で、床に槍を突き刺しその柄に立つ老人、アロル・ヘイモン。
全長80cmの槍の上に立っている以上、上半身を狙うには飛ぶしかない。
しかし、さっきの異様なまでに遅い跳躍、軽技を見た以上、空中戦はヘイモンに分がある事は明らかだった。
・・・まるで宙に浮いているかと思うくらい、遅い跳躍だった。
だが俺が撃ったジャブに対しては、恐ろしく速い蹴りでカウンターを取ってきた。
あの跳躍の遅さに惑わされては駄目だ。そこからスピードのある攻撃を出せるという事だからな。
・・・ほぅ、真っ向から向かってきたか!
よかろう!ならば今一度味わうがいい!このアロル・ヘイモンの軽技をッツ!
槍の柄を蹴ってヘイモンは飛んだ!
正面から突っ込んでくるアラタを迎撃するように、右手にはもう1本の槍を持ち構え、アラタの心臓に狙いを付ける。
やはり跳躍は遅い。ヘイモンのジャンプを見た率直な印象だった。
そのあまりの遅さに、攻撃のタイミングが狂わされそうになる。
さっきはここでジャブを撃ってカウンターをくらった。
うかつに手を出せば、あの槍か蹴りの餌食になる事だろう。
ならばどうするか・・・!
両腕を顔の前で盾にして、体当たりをするように突っ込んだ。
なんだと?
ワシの軽技に対して、どう出てくるか期待したが、まさか・・・体当たりだと?
拳を出せば、合わせられる事を警戒してなのだろうが、まさか体当たりとはな・・・がっかりさせてくれるわ・・・
確かに体ごとぶつかれば、ワシを捕まえられるだろう。
捕まえてしまえば、軽技は意味をなさない。したがって、お前は勝てるとふんだのだろうが、この槍が見えておらんのか?
まるで猪のようにただ真っ直ぐ突っ込んできて、通用すると思っているのか?
舐められたものだな!それが貴様の底ならばここで・・・
「死ぬがいいーッツ!」
ヘイモンが声を張り上げると、右手の槍が一気に悪霊の黒い気に包まれる。
並みの人間ならばその気にあてられるだけで、動けなくなるだろう。
そのまま真正面から突っ込んでくるアラタに向け、ヘイモンは真っ直ぐに槍を突き出した。
・・・そうだよな!
当然そこは槍でくるだろう。
俺の行動になにか裏があったとしても、この状況ならそうするしかないよな!
「オラァァァァァッツ!」
「な、にぃぃぃ!?」
全身に纏っていた光を両の拳に集中させると、俺は左手でヘイモンの槍の柄を掴んだ!
刃渡りは20cmくらいだろう。刃先が胸を抉るギリギリのところだったが、ヘイモンの突きより、俺の左の方がわずかに速かったようだ。
そのまま強引に槍を引くと、当然持ち手のヘイモンもこっちに引き寄せられる。
まさか悪霊の気に包まれた槍を握られるなど、思ってもみなかったのだろう。
驚愕の表情を浮かべるヘイモンの顔面を目掛けて、俺は右の拳を打ち放った。
「オォォォォォ・・・!?」
「まさかここまで予想通りとはな、かえって驚いたわい」
一瞬前まで驚きに目を剥いていたヘイモンが、ニタリと笑った。
馬鹿め!
貴様は悪霊を突破してワシに拳を届かせたのだぞ?
槍を握る、もしくは叩き落とす、そんな可能性は十分に考慮しておるわ!
槍を封じたからと言って、ワシがそれだけだと思うか?
魔道剣士の戦いはここからが本番よ!
アラタの右がヘイモンの顔に当たるより先に、ヘイモンはいつの間にか左手に握っていた、小さな袋の中身を宙に振りまいた。
小麦粉のように白い粉に視界が遮られ、アラタは途中まで出した右拳を引き、とっさに顔の前で防御の体勢を取った。
そしてその判断は正しかった。
一瞬の後に白い粉は、連続した破裂音とともに、いくつもの小規模な爆発を繰り返した。
防御の体勢をとっていたため、ダメージ事態は大きなものではなかったが、近距離での連続した破裂音はアラタから一時的に聴力を奪い、爆発による煙幕は視界を閉ざした。
「うっ、ぐぁッ!」
耳をつんざく音に、たまらず両手で耳を塞ぐ。
鼓膜が破れたのではと感じる程に、強い痛みだった。
「ふぉっふぉっふぉっ!魔道具、炸裂煙粉だ!威力は大きくないが、目と耳が効かんだろう?そしてぇぇぇーーーーっ!」
煙を突き破って、ヘイモンの靴底が飛び出してきた。
煙で視界が塞がれている以上、どうしても攻撃の察知が遅れてしまう。
その結果、アラタがヘイモンの蹴りを視界に捉えた時には、すでにヘイモンの右足はアラタの脇腹に突き刺さっていた。そしてそこはリコ・ヴァリンに刺された傷口でもあった。
「ッッァガッ!」
声にならない強烈な苦痛が脇腹を襲う。
ヘイモンは右の爪先をアラタの腹に突き刺したまま、左足で床を蹴って飛び上がると、そのまま左の蹴りでアラタの右側頭部を蹴り飛ばした。
「ガァッ・・・!」
決して大柄ではないが、アラタはヘイモンより20cm以上も身長がある。
体重差も軽く10キロ以上あるが、そのアラタを身長150cmにも満たないと思われる小さな老人が、蹴り一発で転がして見せた。
いかに生涯を武に捧げたと言っても、75歳の小柄な老人のパワーではなかった。
「ふぉっふぉっふぉっ、これぞ魔道具、超重の靴。瞬間的に体重の10倍まで重くなる靴だ。インパクトの瞬間に使えば、破壊力はこの通りぞな。そして、ワシはここで起きるのを待つほど親切ではないぞ。浸水も進んで来た事だ。このまま止めを刺して終わりにしよう」
すでに膝近くまで溜まってきた水の中で、ヘイモンは槍を逆手に握りアラタへと狙いを付けた。
「つぁぁぁぁーっ!」
水の中を転がされたアラタは、頭を蹴られたダメージからまだ起き上がる事ができず、ヘイモンに背を向けたまま咳き込んで水を吐き出している。
その背に向かって、ヘイモンの槍が投げつけられた。
やはり無理をしたようだ。感覚的に傷口が開き、血が滲んできているのも分かる。
痛みに傷を押さえたくなるが、それはできない。
アロル・ヘイモンを前にしてそんな隙は見せられないし、弱点を教える事になる。
こうして対峙しているだけでも、悪霊の気は俺の体を浸食しようと外から圧力をかけてくる。
光の力にも限りがある以上、このまま睨み合っていては俺が自滅するだけだ。
悪霊の力が無尽蔵とは思わないが、ヘイモンの様子を見る限り、時間の制限は無いように見える。
体力が続く限り使い続けられるのだとしたら、猶更俺には猶予がない。
そして浸水が進み、足首まで水が浸るようになってきた。
このままではフットワークもスピードも殺される。
ヘイモンは床に突き刺した槍の上に爪先で立っている。それを見るに、足場は選ばないのだろう。
いずれにしろ、これだけ不利な状況だ。長期戦になれば負けるのは俺だろう。
俺が勝つには、次で決めなればならない。
覚悟を決めて重心をやや前に移動させると、槍の柄の上に立つヘイモンの眉が僅かに上がり、反応を見せた。
ほぅ・・・
どうやら状況を理解したようだな?
そうだ。お前が勝つには自分から仕掛けるしか道はない。
隠しているつもりだろうが、その青白い顔色、乱れている呼吸、どこか負傷しているな?
大分血を失っているのだろう?
その状態でよくぞ立ち上がり、その光の力まで使ったものだ。
ワシには分かるぞ、その全身を覆う光は有限。時間と共に僅かに陰りが見えて来た。
対するワシの悪霊は、言ってしまえば無限。
悪霊が憑いてからも使っていたせいか、ワシ自身も悪霊と通じるようになってしまったが、悪霊の本体はあくまでも槍。槍を破壊しない限り抑える事はできんのだよ。
現状は圧倒的にワシが有利だ。
だが、この男はワシの悪霊に対抗する力を持っておる。
拳を受けて実感した。もし悪霊が護らなんだら、とても耐えきれなかっただろう。
純粋な攻撃力はワシより上だ。
そして拳が武器と言い切るだけあって、ハンドスピードは信じられん程に早い。
70年もの長きに渡り武に生きたワシが、ギリギリ反応できたくらいだ。
さっきの一発はなんとか蹴りで合わせられたが、撃ち合いでは分が悪い。
だが、これはどちらが生き残るかの戦いよ。
そして悪霊に憑かれたとしても、ワシは武人としての志まで無くしたわけではない。
ゆえにこのままサカキ・アラタの時間切れまで逃げるつもりはない!
魔道剣士の真骨頂を見せてくれようぞ!
動いたのはほぼ同時だった。
アラタは左拳を前に出しつつ、右足で床を強く蹴って飛び出した。
背後で水しぶきが大きく跳ね上がる。
狙いは数メートル先で、床に槍を突き刺しその柄に立つ老人、アロル・ヘイモン。
全長80cmの槍の上に立っている以上、上半身を狙うには飛ぶしかない。
しかし、さっきの異様なまでに遅い跳躍、軽技を見た以上、空中戦はヘイモンに分がある事は明らかだった。
・・・まるで宙に浮いているかと思うくらい、遅い跳躍だった。
だが俺が撃ったジャブに対しては、恐ろしく速い蹴りでカウンターを取ってきた。
あの跳躍の遅さに惑わされては駄目だ。そこからスピードのある攻撃を出せるという事だからな。
・・・ほぅ、真っ向から向かってきたか!
よかろう!ならば今一度味わうがいい!このアロル・ヘイモンの軽技をッツ!
槍の柄を蹴ってヘイモンは飛んだ!
正面から突っ込んでくるアラタを迎撃するように、右手にはもう1本の槍を持ち構え、アラタの心臓に狙いを付ける。
やはり跳躍は遅い。ヘイモンのジャンプを見た率直な印象だった。
そのあまりの遅さに、攻撃のタイミングが狂わされそうになる。
さっきはここでジャブを撃ってカウンターをくらった。
うかつに手を出せば、あの槍か蹴りの餌食になる事だろう。
ならばどうするか・・・!
両腕を顔の前で盾にして、体当たりをするように突っ込んだ。
なんだと?
ワシの軽技に対して、どう出てくるか期待したが、まさか・・・体当たりだと?
拳を出せば、合わせられる事を警戒してなのだろうが、まさか体当たりとはな・・・がっかりさせてくれるわ・・・
確かに体ごとぶつかれば、ワシを捕まえられるだろう。
捕まえてしまえば、軽技は意味をなさない。したがって、お前は勝てるとふんだのだろうが、この槍が見えておらんのか?
まるで猪のようにただ真っ直ぐ突っ込んできて、通用すると思っているのか?
舐められたものだな!それが貴様の底ならばここで・・・
「死ぬがいいーッツ!」
ヘイモンが声を張り上げると、右手の槍が一気に悪霊の黒い気に包まれる。
並みの人間ならばその気にあてられるだけで、動けなくなるだろう。
そのまま真正面から突っ込んでくるアラタに向け、ヘイモンは真っ直ぐに槍を突き出した。
・・・そうだよな!
当然そこは槍でくるだろう。
俺の行動になにか裏があったとしても、この状況ならそうするしかないよな!
「オラァァァァァッツ!」
「な、にぃぃぃ!?」
全身に纏っていた光を両の拳に集中させると、俺は左手でヘイモンの槍の柄を掴んだ!
刃渡りは20cmくらいだろう。刃先が胸を抉るギリギリのところだったが、ヘイモンの突きより、俺の左の方がわずかに速かったようだ。
そのまま強引に槍を引くと、当然持ち手のヘイモンもこっちに引き寄せられる。
まさか悪霊の気に包まれた槍を握られるなど、思ってもみなかったのだろう。
驚愕の表情を浮かべるヘイモンの顔面を目掛けて、俺は右の拳を打ち放った。
「オォォォォォ・・・!?」
「まさかここまで予想通りとはな、かえって驚いたわい」
一瞬前まで驚きに目を剥いていたヘイモンが、ニタリと笑った。
馬鹿め!
貴様は悪霊を突破してワシに拳を届かせたのだぞ?
槍を握る、もしくは叩き落とす、そんな可能性は十分に考慮しておるわ!
槍を封じたからと言って、ワシがそれだけだと思うか?
魔道剣士の戦いはここからが本番よ!
アラタの右がヘイモンの顔に当たるより先に、ヘイモンはいつの間にか左手に握っていた、小さな袋の中身を宙に振りまいた。
小麦粉のように白い粉に視界が遮られ、アラタは途中まで出した右拳を引き、とっさに顔の前で防御の体勢を取った。
そしてその判断は正しかった。
一瞬の後に白い粉は、連続した破裂音とともに、いくつもの小規模な爆発を繰り返した。
防御の体勢をとっていたため、ダメージ事態は大きなものではなかったが、近距離での連続した破裂音はアラタから一時的に聴力を奪い、爆発による煙幕は視界を閉ざした。
「うっ、ぐぁッ!」
耳をつんざく音に、たまらず両手で耳を塞ぐ。
鼓膜が破れたのではと感じる程に、強い痛みだった。
「ふぉっふぉっふぉっ!魔道具、炸裂煙粉だ!威力は大きくないが、目と耳が効かんだろう?そしてぇぇぇーーーーっ!」
煙を突き破って、ヘイモンの靴底が飛び出してきた。
煙で視界が塞がれている以上、どうしても攻撃の察知が遅れてしまう。
その結果、アラタがヘイモンの蹴りを視界に捉えた時には、すでにヘイモンの右足はアラタの脇腹に突き刺さっていた。そしてそこはリコ・ヴァリンに刺された傷口でもあった。
「ッッァガッ!」
声にならない強烈な苦痛が脇腹を襲う。
ヘイモンは右の爪先をアラタの腹に突き刺したまま、左足で床を蹴って飛び上がると、そのまま左の蹴りでアラタの右側頭部を蹴り飛ばした。
「ガァッ・・・!」
決して大柄ではないが、アラタはヘイモンより20cm以上も身長がある。
体重差も軽く10キロ以上あるが、そのアラタを身長150cmにも満たないと思われる小さな老人が、蹴り一発で転がして見せた。
いかに生涯を武に捧げたと言っても、75歳の小柄な老人のパワーではなかった。
「ふぉっふぉっふぉっ、これぞ魔道具、超重の靴。瞬間的に体重の10倍まで重くなる靴だ。インパクトの瞬間に使えば、破壊力はこの通りぞな。そして、ワシはここで起きるのを待つほど親切ではないぞ。浸水も進んで来た事だ。このまま止めを刺して終わりにしよう」
すでに膝近くまで溜まってきた水の中で、ヘイモンは槍を逆手に握りアラタへと狙いを付けた。
「つぁぁぁぁーっ!」
水の中を転がされたアラタは、頭を蹴られたダメージからまだ起き上がる事ができず、ヘイモンに背を向けたまま咳き込んで水を吐き出している。
その背に向かって、ヘイモンの槍が投げつけられた。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる