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569 アラタとディリアンの話し

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翌日も雪がしとしとと降る曇り空だった。
朝食を終えた俺達は、昨日と同じ馬車に乗りロンズデールを目指した。

馬車の中の雰囲気は相変わらずだった。
シャクールとサリーさんは、昨日の夕食で出たサメ料理の事に触れると、今回はしかたないが、今度は暖かい時に行って絶対にサメを見ようと話している。よほど興味があるようだ。
立場的に主人とメイドという関係には違いないようだが、この二人にはそれを超えた深い信頼関係を感じる。

ディリアンは黙って窓から外を眺めている。なかなか声がかけ辛くて、俺は朝の挨拶以外では、まだまともに話しができていない。
素行不良というのは、レイチェルともめた一件で十分に分かったが、そんなに悪いヤツではないとも思う。
ジャレットさんからも、できるだけ仲良くしてほしいという事を頼まれていたし、タイミングを見て話していこうと思う。
レイチェルとビリージョーさんは、誰にでも気兼ねなく話しかけていた。
おかげで馬車の中の空気は適度に緩く、居心地の良いものだった。


そのまま馬車は順調に進み、俺達は夕暮れ前に国境の町レフェリに着いた。

「今日はここで一泊だ。俺もこの街は詳しくないから、宿は前回と同じところにしようと思う」

馬車を降りると、ビリージョーさんがみんなの前に立って、これからの行動について説明を始める。

「ここがレフェリか、国境の町とは言ってもロンズデール領内だからな、ここからはロンズデールと言うわけだなサリー?」

「その通りです。バルデス様。ここはナック村同様に、私達のような旅行者が必ず立ち寄る場所のようです。そのため酒場宿が大変多いそうです」

「そうか、ナック村もあの規模にしては宿が多かったが、ここはそれ以上だな。うむ、今回はしかたないが、次は時間を作ってゆっくり来ようではないか、サリー」

「はい。楽しみにしております」

バルデスとその侍女サリーは、町の入口で周囲を見渡し、あれこれと楽しそうに話している

「あの二人は、本当に観光に来たんだな」

「しかたないですよ。最初にそう言われてますし、それを承知で来てもらってますからね。でも、やる時はやってくれると思いますよ」

「・・・そうだな。まぁ、四勇士なら力量は申し分ないし、期待させてもらおう」




クインズベリーとロンズデール、両国の今後を左右する任務を背負っているとは思えない、お気楽な二人に思わずビリージョーが苦言を呈するが、レイチェルは心配ないと言うように言葉を添えた。

本当にただ遊びに来るだけの人間であれば、女王アンリエールが任せるはずがないからである。
女王への信頼が裏付けになり、またレイチェル自身も、レイジェスの副店長として、仕事柄多くの人間と接してきている。人を見る目を養って来た自信もあった。

「おい、もう宿に行かねぇとマズくねぇか?」

いつまでも進まずに、町の入口で立ち話しをしていると、ディリアンが空を見上げながら呼びかけて来た。
確かにだいぶ陽が傾いて来て、世界が夜に変わろうとしている。

「おっと、そうだな。ディリアンの言う通りだ。おーい、二人共、もう宿に行くから付いて来てくれ」

町中を見回していたバルデスとサリーの二人が戻って来ると、ビリージョーは先頭に立って歩き出した。




しばらく歩き進むと、町の中心地から少し外れた一角に、前回泊まった宿が見えて来た。
二階建ての少し小さな宿で、青の船団のプレートは付いていない。

クロンズデール領内のこの町は、青の船団の組み合いに入っている宿が多い。
だが、この宿は組合費の関係であえて入っていない。そして仮に組合に入っても、一番最後の加入では、恩恵も今とさして変わらないらしい。そのため組合費の割にはメリットが少ない事も未加入の理由らしい。

ビリージョーを先頭に宿に入ると、すでに一回の酒場はほとんどの席が埋まり、どこもかしこも賑やかで盛り上がっていた。
前回来た時もそうだったが、酒場宿に泊まる人は飲み始めるのが早いようだ。時間だけをみればまだ午後の四時半頃だが、外が暗くなれば関係ないのだろう。

「6人で一泊したいのだが、部屋は空いてるかな?希望は三部屋だ」

「はい、大丈夫ですよ。三部屋ですね、お部屋は二階で、この番号の部屋をお使いください。素泊まりは4000イエンで前払いです。食事は別料金で、その都度いただいてますので、お申し付けください」

カウンターで受付の女性から宿の仕組みの説明を受ける。これは前回と同じだ。
今回はビリージョーが6人分として、まず24000イエンを支払い、部屋番号の書かれた薄い板を受けとった。

「宿代は昨日バルデスからもらった、宿代のあまりから出しておくよ」

そう言ってビリージョーは、バルデスを見て笑った。
バルデスは肩をすくめて見せるが、こういう使い方をされるとは思っていなかったらしく、感心しているようだ。

「じゃあ部屋割りは、レイチェルとサリーさん、俺とバルデス、アラタとディリアンでいいな?」

部屋割りが決まる。ビリージョーに確認されるが、特に異論があるはずもない。
もしかしたら、バルデスとサリーは同じ部屋の希望を出すかもと思ったが、そんな事はなかった。

「では、バルデス様、私はレイチェルさんと部屋に荷物を置いてまいります」

「うむ、夕食は六時からだ。気にせずそれまで部屋で休め。ではまたあとでな」

階段を上がっていく女性二人を見来ると、ビリージョーとバルデスも、行くか、と言って階段を上がり自分達の部屋へと入って行った。




「なに、ボサっとしてんだよ?俺達も行くぞ」

「あ、あぁ、そうだな。じゃあ行くか」

ディリアンは俺をチラリと一瞥すると、さっさと階段を上がって行ってしまった。
いざ話そうとすると、何て声をかければいいか分からない。

考えてみれば、俺はディリアンの兄、トレバーを殺した男であり、ディリアンからすれば仇なのだ。
いくら闇に呑まれていて、仲間を、城のみんなを襲っていたからと言って、それで分かってもらえるのだろうか?実際、トレバーの父親は問答無用で襲って来た。

しかも、元々コミュニケーション能力が高いわけでもなく、人間関係ではトラブルが多かった。
そんな俺が、ただでさえ15歳と多感な時期のディリアンを相手に、うまく付き合っていけるのだろうか?


「・・・おい、あんま辛気臭いツラしてんじゃねぇぞ」

「え?」

部屋にはベッドが二つ並んでいた。
ディリアンは黙って手前のベッドに自分の荷物を置くので、俺もその流れで奥のベッドにカバンやら、荷物を置く。これからどうしようかと頭を捻ると、ふいにディリアンが声をかけて来た。

「お前がトレバーを殺した事だ。俺は別になんとも思ってねぇ。確かに血の繋がりはあるが、俺より25も年上だったんだ、一緒に遊んだ事もねぇし、同じ家にいてもまともに話した事もねぇ。正直兄貴だと思った事は一度もねぇ。事情も女王やバリオスから聞いてる・・・だから、いつまでもグズグズ気にしてんじゃねぇよ。こっちが気をつかっちまう」

「あ・・・うん、分かった。ありがとう、ディリアン様」
「それもやめろ。気持ち悪ぃな、他のヤツらみたくディリアンでいい。たくっ、お前本当にマルゴンに勝ったのか?とてもそうは見えねぇぞ」

露骨な程、大きな溜息を付かれて、俺は思わず苦笑いをしてしまった。
嫌味でではない。15歳と言えば中学三年くらいの年齢だ。
そんな子供に気を使われ、さらに苦言を呈された自分の情けなさにだ。

「・・・お前、あの姐さんから、ずいぶん頼りにされてるみたいだけどよ、どういう関係だよ?」

「ん?俺とレイチェルの関係?」

腕を組んであらためて考えてみた。
関係と言われると、どう答えたものか考えてしまう。

考えてみると不思議な関係だ。友達と言っていいかもしれないが、なにか違うと思う。
部下と上司には違いないが、恩人という言葉が一番ピッタリな感じだ。だが、関係を聞かれた場合、恩人と助けられた人、とでも言えばいいのか?


「・・・話すと長くなるんだけどな」

俺はこの世界に来てからの事を話した。
異世界から来たなんて、頭がおかしいヤツと思われるかと思ったが、なんとなくディリアンには隠し事や嘘はしたくなくて、正直に全てを話した。

話しの最中、ディリアンは「マジかよ?」とか「あぁ?」とか、横やりはいっぱい入れてきたが、それでも最後まで話しは聞いてくれた。さすがにこの歳の男子に、黙って聞けというのは無理なようだ。

「へぇ~・・・」

俺の話しを最後まで聞いた上でのディリアンの感想は、へぇ~、だった。

退屈だったのかどうか分からないが、特に表情を変える事もなく、すました顔でそう呟くと、ディリアンは時計を見て、ベットから立ち上がった。

「異世界とか、いきなり信じられねぇけど、まぁだいたい分かったわ。じゃあだんだん時間だからよ、下に行こうぜ」

ディリアンはそれだけ口にすると、俺を待つ事もなく、一人でさっさと部屋を出て行った。
時計の針は六時になる五分前だった。ずいぶん長く語ってしまったらしい。

いまいち話し難いが、どうやら嫌われているわけではないらしい。
俺もベッドから立ち上がると、ドアを開けて一階へと降りて行った。




「・・・ふむ、サリーよ、ロンズデールでは本当にサメが人気のようだな?」

「はい、バリオス様。まさかここでもサメが出るとは思いませんでした」

「あ~・・・すまん。俺もここでサメが出るとは思わなかった。お任せ料理にしなければよかったな」

一階の酒場で食事を頼んだら、昨日と同じフカフレの煮込みが出て来た。
もちろんそれ以外にも色々並べられたのだが、みんな、あれ?ってなった。

「まぁまぁ、いいじゃないか。味付けはビリージョーさんとは違うし、これは昨日とは違うサメなんじゃないか?歯ごたえが違うぞ。けっこうしっかりしている」

取り皿に分けて、フカヒレを一口食べたレイチェルが、美味しいと頷いて俺達にも勧めて来た。

バルデスもサリーさんも、勧められるままに箸をつけると、美味いと声をもらした。

「へぇ、確かにビリージョーさんの作ったのとは、まったく味も触感も違うな。サメって深いんだな」

「これは、頬黒鮫(ほほぐろざめ)だな。その名の通り頬が黒いサメで、肉質がしっかりしてるんだよ、死後の肉質の劣化が早くて、ナック村まではなかなか入ってこないんだ。久しぶりに食べたな」

ビリージョーさんも表情を緩めて、食事を楽しんでいる。

「サリーよ、サメとは種類によってずいぶんと味が違うようだな。これは新しい発見だ」

「はい、バルデス様。私もますますサメに興味が沸きました」

この二人は昨日からのサメの熱に、更なる火が付いたようだ。

みんなで料理を楽しみ、明日の打合せをしてこの日はお開きになった。
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