561 / 1,277
560 バリオスの考え
しおりを挟む
「師匠!待ってください!」
女王アンリエール様への謁見が終わり、俺達4人が玉座の間を出ると、後ろから追いかけて来る声に立ち止まって振り返った。
腰のあたりまである長いダークブラウンの髪を揺らし、足早に追いかけてくるのは、女王の護衛にして青魔法使いのローザ・アコスタだった。
縁取りに暗めの茶色のパイピングをあしらった、クインズベリーの青魔法使いのローブを着ている。
「ローザ、どうした?」
「師匠・・・師匠も行くのですか?ロンズデールに?」
店長の前に立ったローザは、髪と同じ色の切れ長の瞳で、何かを訴えるように、何かを確認するように、じっとその顔を見つめている。
「いや、俺は行かない。この城の復興、国の混乱を治めねばならないし、それにベナビデス公爵家の事もでてきたからな」
「師匠・・・ベナビデス公爵家の三男、ディリアンを一緒に行かせるんですよね?大丈夫なのですか?その、あの者は素行に少々問題が・・・」
「うん、言いたい事は分かる。確かにディリアンは粗雑だ。だが、悪人ではない。将来性はあるが素行不良が目立ち、今では存在しないかのように扱われている。伸びしろはあるのにもったいないだろう?逆に次男は聡明だが、魔法使いとしては平凡だ。領地を治める力はあるが、領主として時に強引にいかねばならない時に、若干の不安を感じる。そういう時に、ディリアンが助けになれればいいと思ってな・・・」
「・・・師匠、そのために・・・」
そうか、俺はなぜ因縁のあるベナビデス家の人間を同行させようとしているのか、疑問でしかなかったが、ディリアンを成長させ、認めさせる。そういう考えがあったのか。
店長の話しの通りなら、国にとって、公爵家の領地に住む多くの人々のためになる事だろう。
俺達の個人的な因縁は目を瞑るべきなのだろう。
「ビリージョー、キミと公爵家の事は知っている。だが、ディリアンは15歳。あの時は生まれてすらいなかったんだ。感情を抑えてほしい」
トレバーによって左目を失い、長年苦しんできたビリージョーさん。
ベナビデス公爵家の人間が同行するというのは、心中穏やかではないだろう。
「はい。確かに複雑ではありますが・・・いえ、そうですね。あの当時まだ生まれてもいなかった・・・そんな子供にまで憎しみをもつのは・・・分かりました。その子に敵意を持たない事を約束します」
僅かに悩んだようだが、ビリージョーさんはすぐに頷き了承した。
「アラタ、キミもだ。カチュアの事を大切に想うのは分かる。だが、ベナビデス公爵は今回の一件で完全に失脚だ。次男に跡を継がせるとは言ったが、力はだいぶ削がれるだろう。それに俺が締めておくから心配するな」
「・・・はい」
俺も少し悩んでしまったが、この件は店長の言う通りにしよう。
そう決めて返事をした。
「カチュアの父の名誉は護る。カチュアの気持ちを考えれば、暴行死という事実は発表しない方がいいだろう。代わりになにか考えておく。例えば、家族を護るために悪に立ち向かった立派な騎士・・・とかな」
「あ、はい!ありがとうございます!」
カチュアの心中を想っての言葉を聞き、俺は声を大きくお礼言葉にすると、店長は実におかしそうに笑った。
「ぷっ、あはははは!アラタ、カチュアの父の事で、キミがお礼を口にするとはな。カチュアは本当に良い男を捕まえたものだ」
「え、いや、そんな、からかわないでくださいよ!」
軽く抗議の言葉をあげると、店長は、悪い悪いと言って、俺の肩を軽く叩いた。
「なるほどな・・・この前話した時も思ったが、確かにキミは優しいな。その優しさをどうか失わないでほしい」
笑いの余韻を残した顔で、店長は俺に優しい声をかけてくれた。
しかし、大笑いをしたはずなのに、その瞳にはどこか寂しさが見えた。
店長はいつもどこか寂しそうにしていると聞いた事がある。
その時はピンと来なくて、どういう事かと思ったが、俺はその意味が分かった気がした。
店長の正体はウィッカー・バリオス。
本人に確認した訳ではないが、間違いない。弥生さんの話しもしたし、確信を持って言える。
俺はジャレットさんから聞いた、かつてのカエストゥスと帝国の戦争の歴史を思い出した。
俺が聞いたところまではカエストゥスが優勢だった。だが、カエストゥスは負けた。
それは歴史が証明している。
敗戦によって大切な人を亡くした事は、想像するまでもない。
それによって負った心の傷は全く癒えていないのだ。
「・・・俺は、自分が優しいなんて思いません。ただ、臆病なだけです。でも、優しい人になれるように頑張りたいと思います」
「そうか・・・俺が聞いていた話しより、ずいぶんと強いじゃないか。アラタ・・・この一件が片付いたら、俺が鍛えてやろう。だから、必ず生きて帰って来い」
そう言って店長は俺の手を取ると、なにか固い物を握らせた。
「・・・これは?」
手の平に乗せられたのは、樹の破片だった。
「銘は新緑・・・ヤヨイさんが使っていた、ナギナタという武器の破片だ。手の平に収まるこんなに小さな破片でも、強い風の加護が宿っている。お守りだ・・・なにかあればヤヨイさんが護ってくれるだろう」
「え・・・」
その言葉に驚き、再び握らされた樹の破片に目をやる。
この樹の破片が、弥生さんの使っていた新緑?
「セシリア・シールズとの戦いで、新緑は限界を超えた力を引き出した。無理がたたってな・・・もはや武器としては使えないし、持ち主もいないのに、精霊は今でも新緑から離れようとしないんだ。アラタ、キミなら風の精霊もきっと認めると思う。持って行け」
弥生さん・・・・・
新緑の破片から、どこか懐かしいものを感じられた。
これは・・・・・
「・・・店長、ありがとうございます。大事にします」
「あぁ、大事にしてくれ」
店長は優しく微笑むと、傍らでずっと店長を見ているローザに顔を向けた。
「さて、ローザ。俺の考えはこの通りだ。ローザの心配も分かるが、ビリージョーも納得してくれた。少なくとも、仲間内でのトラブルは起きないんじゃないかな」
「はい。師匠がそう言われるのでしたら、私がこれ以上口を挟む事はありません」
納得したローザは、そこで一礼をすると、玉座の間へと戻って行った。
「・・・本当なら、もう少し人を出したいんだが、今は国の立て直しが急務だからな。それに、お前達についていけなくては、かえって足手まといになるだけだ。そう考えると、四勇士のバルデスとサリー、そして公爵家のディリアンも加えれば、少数精鋭としては申し分ないだろう」
ローザの後ろ姿を見送った後、店長はまとめるように話し出した。
「そうですね。バルデスとサリーは、直接戦ったジーンもユーリも自分達以上と認めてる程ですし、私達三人は体力型ですから、黒魔法と白魔法が入ってくれるのは助かります。ところで、そのディリアンは何の魔法使いですか?」
店長の話しに同意しながら問いかけるレイチェルに、店長は当然と言わんばかりに腕を組んで答えた。
「青魔法使いだ。これで三系統揃うな」
女王アンリエール様への謁見が終わり、俺達4人が玉座の間を出ると、後ろから追いかけて来る声に立ち止まって振り返った。
腰のあたりまである長いダークブラウンの髪を揺らし、足早に追いかけてくるのは、女王の護衛にして青魔法使いのローザ・アコスタだった。
縁取りに暗めの茶色のパイピングをあしらった、クインズベリーの青魔法使いのローブを着ている。
「ローザ、どうした?」
「師匠・・・師匠も行くのですか?ロンズデールに?」
店長の前に立ったローザは、髪と同じ色の切れ長の瞳で、何かを訴えるように、何かを確認するように、じっとその顔を見つめている。
「いや、俺は行かない。この城の復興、国の混乱を治めねばならないし、それにベナビデス公爵家の事もでてきたからな」
「師匠・・・ベナビデス公爵家の三男、ディリアンを一緒に行かせるんですよね?大丈夫なのですか?その、あの者は素行に少々問題が・・・」
「うん、言いたい事は分かる。確かにディリアンは粗雑だ。だが、悪人ではない。将来性はあるが素行不良が目立ち、今では存在しないかのように扱われている。伸びしろはあるのにもったいないだろう?逆に次男は聡明だが、魔法使いとしては平凡だ。領地を治める力はあるが、領主として時に強引にいかねばならない時に、若干の不安を感じる。そういう時に、ディリアンが助けになれればいいと思ってな・・・」
「・・・師匠、そのために・・・」
そうか、俺はなぜ因縁のあるベナビデス家の人間を同行させようとしているのか、疑問でしかなかったが、ディリアンを成長させ、認めさせる。そういう考えがあったのか。
店長の話しの通りなら、国にとって、公爵家の領地に住む多くの人々のためになる事だろう。
俺達の個人的な因縁は目を瞑るべきなのだろう。
「ビリージョー、キミと公爵家の事は知っている。だが、ディリアンは15歳。あの時は生まれてすらいなかったんだ。感情を抑えてほしい」
トレバーによって左目を失い、長年苦しんできたビリージョーさん。
ベナビデス公爵家の人間が同行するというのは、心中穏やかではないだろう。
「はい。確かに複雑ではありますが・・・いえ、そうですね。あの当時まだ生まれてもいなかった・・・そんな子供にまで憎しみをもつのは・・・分かりました。その子に敵意を持たない事を約束します」
僅かに悩んだようだが、ビリージョーさんはすぐに頷き了承した。
「アラタ、キミもだ。カチュアの事を大切に想うのは分かる。だが、ベナビデス公爵は今回の一件で完全に失脚だ。次男に跡を継がせるとは言ったが、力はだいぶ削がれるだろう。それに俺が締めておくから心配するな」
「・・・はい」
俺も少し悩んでしまったが、この件は店長の言う通りにしよう。
そう決めて返事をした。
「カチュアの父の名誉は護る。カチュアの気持ちを考えれば、暴行死という事実は発表しない方がいいだろう。代わりになにか考えておく。例えば、家族を護るために悪に立ち向かった立派な騎士・・・とかな」
「あ、はい!ありがとうございます!」
カチュアの心中を想っての言葉を聞き、俺は声を大きくお礼言葉にすると、店長は実におかしそうに笑った。
「ぷっ、あはははは!アラタ、カチュアの父の事で、キミがお礼を口にするとはな。カチュアは本当に良い男を捕まえたものだ」
「え、いや、そんな、からかわないでくださいよ!」
軽く抗議の言葉をあげると、店長は、悪い悪いと言って、俺の肩を軽く叩いた。
「なるほどな・・・この前話した時も思ったが、確かにキミは優しいな。その優しさをどうか失わないでほしい」
笑いの余韻を残した顔で、店長は俺に優しい声をかけてくれた。
しかし、大笑いをしたはずなのに、その瞳にはどこか寂しさが見えた。
店長はいつもどこか寂しそうにしていると聞いた事がある。
その時はピンと来なくて、どういう事かと思ったが、俺はその意味が分かった気がした。
店長の正体はウィッカー・バリオス。
本人に確認した訳ではないが、間違いない。弥生さんの話しもしたし、確信を持って言える。
俺はジャレットさんから聞いた、かつてのカエストゥスと帝国の戦争の歴史を思い出した。
俺が聞いたところまではカエストゥスが優勢だった。だが、カエストゥスは負けた。
それは歴史が証明している。
敗戦によって大切な人を亡くした事は、想像するまでもない。
それによって負った心の傷は全く癒えていないのだ。
「・・・俺は、自分が優しいなんて思いません。ただ、臆病なだけです。でも、優しい人になれるように頑張りたいと思います」
「そうか・・・俺が聞いていた話しより、ずいぶんと強いじゃないか。アラタ・・・この一件が片付いたら、俺が鍛えてやろう。だから、必ず生きて帰って来い」
そう言って店長は俺の手を取ると、なにか固い物を握らせた。
「・・・これは?」
手の平に乗せられたのは、樹の破片だった。
「銘は新緑・・・ヤヨイさんが使っていた、ナギナタという武器の破片だ。手の平に収まるこんなに小さな破片でも、強い風の加護が宿っている。お守りだ・・・なにかあればヤヨイさんが護ってくれるだろう」
「え・・・」
その言葉に驚き、再び握らされた樹の破片に目をやる。
この樹の破片が、弥生さんの使っていた新緑?
「セシリア・シールズとの戦いで、新緑は限界を超えた力を引き出した。無理がたたってな・・・もはや武器としては使えないし、持ち主もいないのに、精霊は今でも新緑から離れようとしないんだ。アラタ、キミなら風の精霊もきっと認めると思う。持って行け」
弥生さん・・・・・
新緑の破片から、どこか懐かしいものを感じられた。
これは・・・・・
「・・・店長、ありがとうございます。大事にします」
「あぁ、大事にしてくれ」
店長は優しく微笑むと、傍らでずっと店長を見ているローザに顔を向けた。
「さて、ローザ。俺の考えはこの通りだ。ローザの心配も分かるが、ビリージョーも納得してくれた。少なくとも、仲間内でのトラブルは起きないんじゃないかな」
「はい。師匠がそう言われるのでしたら、私がこれ以上口を挟む事はありません」
納得したローザは、そこで一礼をすると、玉座の間へと戻って行った。
「・・・本当なら、もう少し人を出したいんだが、今は国の立て直しが急務だからな。それに、お前達についていけなくては、かえって足手まといになるだけだ。そう考えると、四勇士のバルデスとサリー、そして公爵家のディリアンも加えれば、少数精鋭としては申し分ないだろう」
ローザの後ろ姿を見送った後、店長はまとめるように話し出した。
「そうですね。バルデスとサリーは、直接戦ったジーンもユーリも自分達以上と認めてる程ですし、私達三人は体力型ですから、黒魔法と白魔法が入ってくれるのは助かります。ところで、そのディリアンは何の魔法使いですか?」
店長の話しに同意しながら問いかけるレイチェルに、店長は当然と言わんばかりに腕を組んで答えた。
「青魔法使いだ。これで三系統揃うな」
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる