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425 敵の戦力
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「アンリエール様、四勇士についてお聞かせください」
レイチェルがその名前を口にすると、ざわめきが起こった。
やはりみんなその存在はしっていたようだけど、この場で四勇士の話しになるとは思っていなかったようだ。
『・・・はい、クインズベリー城での決戦です。おそらく四勇士と戦う事になるでしょう。私も全てを知っているわけではありませんが、知りうる限りをお話しいたします』
口振りから考えて、やはり王妃様はエリザ様よりも深いところまで知っているようだ。
実際、国に仕えている以上、国王と王妃様の二人はさすがに知っていなければおかしいと思う。
しかし、それでも王妃様は、全てを知っているわけではないという言葉を使った。
それほどまでに謎に包まれた存在という事なのだろうか?
『四勇士はクインズベリー城を護る事だけを使命として生き続けた一族です。親から子へ、その役目を代々受け継いで今日まできたのです。原則として不慮の死でもない限り、代替わりは四人一斉に行われます。今代の四人はお役目を継承して今年で十年、年齢には多少のバラツキはありますが全員が二十代です。私は四勇士が戦っているところを見た事はありません。ですが魔力を扱う者として、四勇士の魔力の一端に触れた経験から申しますと、王宮の魔法使いでは相手にならないでしょう。非情に手ごわいと言えます』
「王妃様、四勇士とは全員が魔法使いなのですか?」
レイチェルの問いに王妃様は首を横に振った。
『いいえ、体力型が一人と魔法使いが三人です。私が四勇士と顔を会わせた時の印象から申し上げますと、体力型の力量は魔法使いの私には計りかねますが、それでも感じるものはありました。彼は強いです。それこそマルコス・ゴンサレスに匹敵するかもしれません。そして他の三人、白、黒、青の魔法使い達も、非常に強い魔力を持つ上にどのような魔道具を持っているか分かりません。覚悟を持って挑んでください』
「・・・王妃様、その体力型はマルゴンと同レベルなんですか?」
『・・・私はそう感じました。この国最強と言われたマルコス・ゴンサレス・・・彼は、四勇士レオ・アフマダリエフは・・・マルコスに決して引けを取らないでしょう』
王妃様ははっきりと俺の目を見て頷いた。
あれほど苦戦してかろうじて勝つことができたマルゴンと、同等の力を持つ男がいる。
そして他三人の魔法使いも、並みはずれた魔力の持ち主という事を聞かされ、誰もが息を飲んだ。
『・・・このような危険な戦いに巻き込んでしまい、みなさんには大変申し訳なく思っております。ですが、すでに城内は偽国王に掌握されており、誰が味方かも分からない状態なのです。私が頼る事ができるのは、みなさんだけなのです。どうかお力をお貸しください』
王妃様はこれまでにないくらい真剣な面持ちで、俺達に頭を下げた。
一国の王妃様が、所謂平民の俺達に頭を下げるなんて普通は考えられない。
しかし、それがあらためて事態の深刻さを教えてくる。
城内は偽国王に掌握されていると言うし、これ以上野放しにできないほどになっているのだろう。
『公爵家のトレバー・ベナビデスも、実質的には治安部隊を騎士団の傘下に納めた事で、やや強引ではありますがエリザベートとの婚姻を迫ってきております。それに対し偽国王は承諾する意向、私では止められそうにありません。これは母としての気持ちだけではありません。貴族が絶対と考えるトレバーが今以上に権力を持てば、国民の生活は苦しいものになっていくでしょう。なんとしてここで止めねばならないのです』
「アンリエール様、どうか頭をお上げください。私達の気持ちはすでに固まっております。レイジェスはアンリエール様と共にあります」
レイチェルが腰を落とし、頭を下げる王妃様と同じ目線になり言葉をかける。
「その通りです。我々治安部隊も同じ気持ちです。この国のために戦わせてください」
ヴァンもレイチェルの隣に片膝をつき、頭を下げる。
『レイチェル、ヴァン・・・ありがとうございます』
僅かにその瞳を潤ませて、王妃様は感謝の言葉を口にした。
『アンリエール様、一つだけ・・・まだ店長は戻って来ておりません。なぜ、30日を決行日にされたのですか?』
レイチェルは膝を着いたまま、顔を上げて王妃様に問いかけた。
『ここ数日で、私達に対する監視の目が一気に強まりました。先日エリザをそちらに行かせた事は何も問われませんでしたので、上手くいったと思ったのですが、あの後からなのです。はっきりとした事は掴めていなくとも、何かをしようとしている。そう感じとっているのかもしれません。本当はバリオス様が戻られてからが望ましいのですが、もうあまり猶予はないように思うのです』
「そうでしたか・・・分かりました。ご安心ください。私達だけでも必ずや成し遂げて見せます」
『レイチェル・・・あなたは本当に強い女性ですね。ありがとうございます。頼りにしております』
きっと王妃様は本当にギリギリまで待っていたのだろう。
監視の目が厳しくなったと言うが、それでも決行日を30日にしたのは、当日でも店長が戻って来てくれたらという願いからだ。
店長は約束は必ず守る人だと、みんなが口を揃えて言うのだからどんなに遅くとも30日の日没までには帰って来るのだろう。
王妃様の間に合ってほしいという願いが伝わってくる。
「王妃様、当日の騎士団の動きはどのようになりそうですか?」
レイチェルとの話しが終わったところで、ヴァンが騎士団の動向を尋ねる。
そうだ、相手は四勇士だけではない。
『いつもと変わらないと思います。城内には数百人の騎士が常時待機しておりますが、それは変わらないでしょう』
「フェリックスとジョシュアの二人はどうでしょうか?」
『・・・あの二人はいつも騎士団の本部にいる事が多いのですが、今回は読めません。ですが私達の監視の目を考えますと、これからは城内に入って来るということは考えられます』
緊迫感のある声を出す王妃様に、ヴァンも眉間にシワを寄せ、顎を押さえるように手をやり唸った。
「ヴァン、誰なんだ?その二人は?」
俺の問いかけに、ヴァンは前を向いたまま答えた。
「・・・騎士の頂点、ゴールドの位を持つ男達だ」
以前、聞いた事を思い出した。
騎士団には三つの階級があり、ブロンズ、シルバー、ゴールドに分かれている。
そして頂点のゴールドはたった五人しかいないと言うのだが・・・・・
「ヴァン、その二人はもしかして・・・」
「そうだ・・・実力でゴールドを掴んだ本物の二人だ」
五人の内、三人は家柄で地位を得ただけの実力が伴わない者だと聞いている。
そしてその三人の内の一人が、今回エリザ様との婚姻を進めようとしているトレバー・ベナビデスだ。
しかし、残りの二人は今ヴァンが言葉にしたように、実力でゴールドの位を勝ち取った本物なのだ。
「全く、ゴールド騎士が二人と四勇士か。・・・これは骨が折れるな?アラタ」
そう言ってヴァンは俺に顔をむけると、なぜか楽しそうにいつもの、クックック、という含み笑いをして見せた。
レイチェルがその名前を口にすると、ざわめきが起こった。
やはりみんなその存在はしっていたようだけど、この場で四勇士の話しになるとは思っていなかったようだ。
『・・・はい、クインズベリー城での決戦です。おそらく四勇士と戦う事になるでしょう。私も全てを知っているわけではありませんが、知りうる限りをお話しいたします』
口振りから考えて、やはり王妃様はエリザ様よりも深いところまで知っているようだ。
実際、国に仕えている以上、国王と王妃様の二人はさすがに知っていなければおかしいと思う。
しかし、それでも王妃様は、全てを知っているわけではないという言葉を使った。
それほどまでに謎に包まれた存在という事なのだろうか?
『四勇士はクインズベリー城を護る事だけを使命として生き続けた一族です。親から子へ、その役目を代々受け継いで今日まできたのです。原則として不慮の死でもない限り、代替わりは四人一斉に行われます。今代の四人はお役目を継承して今年で十年、年齢には多少のバラツキはありますが全員が二十代です。私は四勇士が戦っているところを見た事はありません。ですが魔力を扱う者として、四勇士の魔力の一端に触れた経験から申しますと、王宮の魔法使いでは相手にならないでしょう。非情に手ごわいと言えます』
「王妃様、四勇士とは全員が魔法使いなのですか?」
レイチェルの問いに王妃様は首を横に振った。
『いいえ、体力型が一人と魔法使いが三人です。私が四勇士と顔を会わせた時の印象から申し上げますと、体力型の力量は魔法使いの私には計りかねますが、それでも感じるものはありました。彼は強いです。それこそマルコス・ゴンサレスに匹敵するかもしれません。そして他の三人、白、黒、青の魔法使い達も、非常に強い魔力を持つ上にどのような魔道具を持っているか分かりません。覚悟を持って挑んでください』
「・・・王妃様、その体力型はマルゴンと同レベルなんですか?」
『・・・私はそう感じました。この国最強と言われたマルコス・ゴンサレス・・・彼は、四勇士レオ・アフマダリエフは・・・マルコスに決して引けを取らないでしょう』
王妃様ははっきりと俺の目を見て頷いた。
あれほど苦戦してかろうじて勝つことができたマルゴンと、同等の力を持つ男がいる。
そして他三人の魔法使いも、並みはずれた魔力の持ち主という事を聞かされ、誰もが息を飲んだ。
『・・・このような危険な戦いに巻き込んでしまい、みなさんには大変申し訳なく思っております。ですが、すでに城内は偽国王に掌握されており、誰が味方かも分からない状態なのです。私が頼る事ができるのは、みなさんだけなのです。どうかお力をお貸しください』
王妃様はこれまでにないくらい真剣な面持ちで、俺達に頭を下げた。
一国の王妃様が、所謂平民の俺達に頭を下げるなんて普通は考えられない。
しかし、それがあらためて事態の深刻さを教えてくる。
城内は偽国王に掌握されていると言うし、これ以上野放しにできないほどになっているのだろう。
『公爵家のトレバー・ベナビデスも、実質的には治安部隊を騎士団の傘下に納めた事で、やや強引ではありますがエリザベートとの婚姻を迫ってきております。それに対し偽国王は承諾する意向、私では止められそうにありません。これは母としての気持ちだけではありません。貴族が絶対と考えるトレバーが今以上に権力を持てば、国民の生活は苦しいものになっていくでしょう。なんとしてここで止めねばならないのです』
「アンリエール様、どうか頭をお上げください。私達の気持ちはすでに固まっております。レイジェスはアンリエール様と共にあります」
レイチェルが腰を落とし、頭を下げる王妃様と同じ目線になり言葉をかける。
「その通りです。我々治安部隊も同じ気持ちです。この国のために戦わせてください」
ヴァンもレイチェルの隣に片膝をつき、頭を下げる。
『レイチェル、ヴァン・・・ありがとうございます』
僅かにその瞳を潤ませて、王妃様は感謝の言葉を口にした。
『アンリエール様、一つだけ・・・まだ店長は戻って来ておりません。なぜ、30日を決行日にされたのですか?』
レイチェルは膝を着いたまま、顔を上げて王妃様に問いかけた。
『ここ数日で、私達に対する監視の目が一気に強まりました。先日エリザをそちらに行かせた事は何も問われませんでしたので、上手くいったと思ったのですが、あの後からなのです。はっきりとした事は掴めていなくとも、何かをしようとしている。そう感じとっているのかもしれません。本当はバリオス様が戻られてからが望ましいのですが、もうあまり猶予はないように思うのです』
「そうでしたか・・・分かりました。ご安心ください。私達だけでも必ずや成し遂げて見せます」
『レイチェル・・・あなたは本当に強い女性ですね。ありがとうございます。頼りにしております』
きっと王妃様は本当にギリギリまで待っていたのだろう。
監視の目が厳しくなったと言うが、それでも決行日を30日にしたのは、当日でも店長が戻って来てくれたらという願いからだ。
店長は約束は必ず守る人だと、みんなが口を揃えて言うのだからどんなに遅くとも30日の日没までには帰って来るのだろう。
王妃様の間に合ってほしいという願いが伝わってくる。
「王妃様、当日の騎士団の動きはどのようになりそうですか?」
レイチェルとの話しが終わったところで、ヴァンが騎士団の動向を尋ねる。
そうだ、相手は四勇士だけではない。
『いつもと変わらないと思います。城内には数百人の騎士が常時待機しておりますが、それは変わらないでしょう』
「フェリックスとジョシュアの二人はどうでしょうか?」
『・・・あの二人はいつも騎士団の本部にいる事が多いのですが、今回は読めません。ですが私達の監視の目を考えますと、これからは城内に入って来るということは考えられます』
緊迫感のある声を出す王妃様に、ヴァンも眉間にシワを寄せ、顎を押さえるように手をやり唸った。
「ヴァン、誰なんだ?その二人は?」
俺の問いかけに、ヴァンは前を向いたまま答えた。
「・・・騎士の頂点、ゴールドの位を持つ男達だ」
以前、聞いた事を思い出した。
騎士団には三つの階級があり、ブロンズ、シルバー、ゴールドに分かれている。
そして頂点のゴールドはたった五人しかいないと言うのだが・・・・・
「ヴァン、その二人はもしかして・・・」
「そうだ・・・実力でゴールドを掴んだ本物の二人だ」
五人の内、三人は家柄で地位を得ただけの実力が伴わない者だと聞いている。
そしてその三人の内の一人が、今回エリザ様との婚姻を進めようとしているトレバー・ベナビデスだ。
しかし、残りの二人は今ヴァンが言葉にしたように、実力でゴールドの位を勝ち取った本物なのだ。
「全く、ゴールド騎士が二人と四勇士か。・・・これは骨が折れるな?アラタ」
そう言ってヴァンは俺に顔をむけると、なぜか楽しそうにいつもの、クックック、という含み笑いをして見せた。
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