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423 四勇士
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「四勇士?・・・何ですかそれ?」
名前からして四人の勇者みたいなものを想像するが、初めて耳にする存在に首を傾げる。
「まぁ、アラやんは知らねぇよな。えぇと・・・うん、今はお客もいねぇな」
ジャレットさんは周りを見回し、誰もいない事を確認すると腕を組んで話し出した。
「隠す事じゃねぇんだけど、あの連中の話しはあんまり周りに聞かれたくねぇんだ。ちょっと不気味な存在だからよ」
「そうなんですか?名前からすると、なんだか英雄みたいな印象ですけど」
四勇士という名前に対して、率直な感想を述べるとジャレットさんは肯定するように少しだけ笑った。
「ははっ、まぁそうだな。名前はな。四勇士ってのは、クインズベリーの守護神と言われる存在でな、一人一人が一騎当千と言われる実力者らしいんだ」
「へぇ、守護神・・・一騎当千ですか?・・・あの、それってマルゴンより強いんですか?」
この国最強と言われた男マルコス・ゴンサレス。
国王にも認められた名実ともに最強だった男。
俺はマルゴン以上の存在は、この国にはいないと思っていたが、守護神なんて呼ばれる程なら、マルゴン以上か少なくとも同レベルの力は持っているのではないだろうか?
「・・・分からねぇんだ。って言うのもな、俺も含めてレイジェスの誰も見た事がねぇんだよ。いや、多分街の人も誰も見た事ねぇだろうな。だから比べようがねぇんだよ」
「え?・・・なんですかそれ?誰も見た事がないのに守護神なんて呼ばれてるんですか?って言うか本当にいるんですか?」
俺が懐疑的な目を向けると、ジャレットさんは俺の反応を予想していたのだろう。
分かってると言うように軽く頷いた。
「その反応が普通だよな。でもな、いるのは間違いねぇんだよ。前にエリザ様から聞いた事があるからよ。と言ってもエリザ様も、あんまり多くの事は知らないようだったけどな」
「エリザ様が・・・それなら、いるのは間違いなさそうですね」
一国の王女様が存在を口にしているのであれば、それはいると考えていいだろう。
俺が納得したように頷くと、ジャレットさんは話しを続けた。
「エリザ様が言うには、四勇士はクインズベリー城を囲む四つの塔を護っているらしい。城の城壁の四隅に塔があるのは見た事あるだろ?四勇士はいつもあの塔にいて、めったな事では外に出ないらしい。エリザ様でさえ四人全員には会った事が無いと言っていたからな」
「そう、なんですか?」
エリザ様でさえ、全員にはあった事がないと言うと、よほど隔離された存在なのだろう。
記憶をたどると、確かに謁見で城に行った時、城を囲む壁の四隅に塔が建っていたと思う。
てっきり見張り台のような役目かと思っていたが、護っていると言うと重要な役目のある塔なのだろう。
「存在はするが、あまりに実態が見えなくて不気味なんだよ。だから、四勇士の話しは誰もあまり口にしないんだよな。マルゴンがこの国最強だったのは間違いないと思う。だけど、四勇士がマルゴンと比べてどうなのかってのは実際誰も分からねぇ。ただな、エリザ様はこう言っていた、四勇士は城を護るために存在する守護神。だから城を護るためならば、いかなる相手にも決して容赦しないだろう・・・とな」
ジャレットさんの話しが終わり、俺は今聞いた話しを自分の中で整理していた。
街が戦火にならないだろうという事は素直に安心できた。
だけど今聞かされた四勇士という新たな脅威に、俺達は勝てるのだろうか・・・
「四勇士か・・・丁度いいタイミングで話してるね」
声のした方に顔を向けると、いつの間にか防具コーナーの前にレイチェルが立っていて、腕を組んで俺とジャレットさんを眺めていた。
「レイチー、丁度いいってなんだ?」
「あぁ、実はね、今王妃様から写しの鏡に連絡が入ったんだ」
「なに!?じゃあすぐに事務所に・・・」
「待て待て、大丈夫だ。簡単な打ち合わせだけでもう終わったよ。閉店後にあらためて連絡が入るから、今日の営業終了後はまた会議だ。それを言いに来たんだ」
軽い調子でそジャレットさんにそう告げると、レイチェルは俺に顔を向けた。
「アラタ、私もね、王妃様から連絡が入った事だし、四勇士について話しておこうかなと思ったんだけど、ジャレットが概ね話してたから大丈夫だね。私も今ジャレットが話していた事以上は知らないんだ。あいつらに関しては、本当に情報が少なくてね。でも、もし四勇士と戦わなければならないとするのならば、王妃様から聞けるだけの事は聞いておかねばならないな」
「そっか。あのさレイチェル、その四勇士って、絶対に戦わなきゃならないのか?俺達の目的は偽国王を倒す事だろ?四勇士が塔にいて出てこないんなら、戦わずに済ませる事はできないのかな?」
「・・・戦わずにすめばそれに越したことはないな。私もね、できるなら相手にしたくはないんだ。だってそうだろ?四勇士は私も見た事が無いんだ。エリザの話しでその存在は疑っていないが、いるという以外何も分からない。何と言うか、あまりに実態が掴めず不気味なんだよ。でもね、城へ乗り込めば避けては通れないと思うよ。だから得体の知れない連中だけど、戦わなきゃならないと考えておいた方がいい」
僅かに眉を寄せるレイチェルの表情からは、四勇士に対しての懸念が見て取れた。
守護神とまで言われる存在なのに、その実態はあまりにも不明瞭だ。
体力型なのか、魔法使いなのか、それ以前に性別さえも分からない。そんな相手とおそらく戦う事になるのだ。心構えはしておかなければならないだろうが、どうにも気持ちの作り方が難しい。
「・・・まぁ、後は閉店後に王妃様の話しを聞いてからにしよう。ジャレット、私は用事ができたから外出して来る。店の事は頼むぞ」
レイチェルは話しを切り上げると、ジャレットさんに顔を向けた。
「ん?あぁ、それはいいけど、急だな?どこに行くんだ?」
ジャレットさんは防具コーナーの掛け時計に目を向けた。
午前11時、昼前だし朝礼でレイチェルがで外出するという話しも出ていなかったので、本当に急な用事なのだろう。
「協会に行ってくる。今回の件では、治安部隊とも協力体制ができているからな。閉店後の話しはヴァン・エストラーダにも聞いてもらった方がいいだろう」
マルゴンを倒した後、後任として隊長の座に就いたヴァン・エストラーダ。
国王への謁見の後、俺とレイチェルとヴァンの三人で話し合い、協力体制を築いていたのだ。
「ヴァンか・・・そう言えば、治安部隊でも色々調べておくって言ってたな」
独り言のようにそう呟くと、レイチェルが言葉を拾って返してくれた。
「そうだ。今日の会議は情報交換と、当日の協会との連携をまとめる場所でもある。だからヴァンにも来てもらう必要がある。あぁ、当然泊まりになるからな?準備が必要なら時間を見て各自外出して構わない。そうみんなに伝えておいてくれ。私は何時に帰れるか分からんからな」
そう言葉を残して、レイチェルは防具コーナーを離れて行った。
「ふぅ~、アラやん、今日は色々大変だと思うぜ。とりあえず俺は他のみんなに今の事話してくるわ。ここは任せたぞ」
分かりました、と俺が返事をすると、ジャレットさんは通路へ出て、他のコーナーへ向かって行った。
その後ろ姿を見送りながら、俺は今聞いた話しを頭の中でまとめていた。
四勇士については、考えてもしかたないと思った。
ほとんど何も分からない相手だから、閉店後の王妃様からの連絡を待つしかないだろう。
そして治安部隊のヴァンだ。
クインズベリー城で会って以来だが、治安部隊としても今回の事を調査してみると言っていた。
あれから何か掴めただろうか?
どちらも、やはり閉店後の会議を待つしかない。
「あとは騎士団か・・・」
ジャレットさんは、戦う事になるだろうという相手に、騎士団の名前も挙げていた。
前にヴァンから聞いた限りでは、騎士団は総合力では治安部隊に劣るだろう。
だけど、投獄されたマルゴンに面会に行った時に会った一人の騎士、ラヴァル・レミューのような実力者も確かにいるのだ。
騎士団の階級はブロンズ、シルバー、ゴールドの三つに分かれており、頂点のゴールドに至っては現在たった五人しかいない。
その五人の内三人は、家柄で成り上がっただけの分不相応な者らしいが、残り二人は実力で勝ちとった本物だと俺は聞いている。
騎士団を相手にするという事は、そのゴールドの二人とも戦うという事だろう。
騎士の頂点ゴールドの二人と、四勇士、果たしてどうなるだろうか・・・・・
「店員さん、この盾ちょっと持っていい?」
「あ、はいどうぞ。こちらに鏡もありますよ」
一人で考え込んでいるとお客さんに声をかけられたので、俺はそこで頭を切り替えた。
あれこれ悩んでいても答えの出ない事だ。今は仕事に集中しよう。
そしてその日の閉店後。
事務所の従業員用出入口から、治安部隊隊長のヴァンと、隊長補佐のモルグ・フェンテスの二人を連れて、レイチェルが帰って来た。
名前からして四人の勇者みたいなものを想像するが、初めて耳にする存在に首を傾げる。
「まぁ、アラやんは知らねぇよな。えぇと・・・うん、今はお客もいねぇな」
ジャレットさんは周りを見回し、誰もいない事を確認すると腕を組んで話し出した。
「隠す事じゃねぇんだけど、あの連中の話しはあんまり周りに聞かれたくねぇんだ。ちょっと不気味な存在だからよ」
「そうなんですか?名前からすると、なんだか英雄みたいな印象ですけど」
四勇士という名前に対して、率直な感想を述べるとジャレットさんは肯定するように少しだけ笑った。
「ははっ、まぁそうだな。名前はな。四勇士ってのは、クインズベリーの守護神と言われる存在でな、一人一人が一騎当千と言われる実力者らしいんだ」
「へぇ、守護神・・・一騎当千ですか?・・・あの、それってマルゴンより強いんですか?」
この国最強と言われた男マルコス・ゴンサレス。
国王にも認められた名実ともに最強だった男。
俺はマルゴン以上の存在は、この国にはいないと思っていたが、守護神なんて呼ばれる程なら、マルゴン以上か少なくとも同レベルの力は持っているのではないだろうか?
「・・・分からねぇんだ。って言うのもな、俺も含めてレイジェスの誰も見た事がねぇんだよ。いや、多分街の人も誰も見た事ねぇだろうな。だから比べようがねぇんだよ」
「え?・・・なんですかそれ?誰も見た事がないのに守護神なんて呼ばれてるんですか?って言うか本当にいるんですか?」
俺が懐疑的な目を向けると、ジャレットさんは俺の反応を予想していたのだろう。
分かってると言うように軽く頷いた。
「その反応が普通だよな。でもな、いるのは間違いねぇんだよ。前にエリザ様から聞いた事があるからよ。と言ってもエリザ様も、あんまり多くの事は知らないようだったけどな」
「エリザ様が・・・それなら、いるのは間違いなさそうですね」
一国の王女様が存在を口にしているのであれば、それはいると考えていいだろう。
俺が納得したように頷くと、ジャレットさんは話しを続けた。
「エリザ様が言うには、四勇士はクインズベリー城を囲む四つの塔を護っているらしい。城の城壁の四隅に塔があるのは見た事あるだろ?四勇士はいつもあの塔にいて、めったな事では外に出ないらしい。エリザ様でさえ四人全員には会った事が無いと言っていたからな」
「そう、なんですか?」
エリザ様でさえ、全員にはあった事がないと言うと、よほど隔離された存在なのだろう。
記憶をたどると、確かに謁見で城に行った時、城を囲む壁の四隅に塔が建っていたと思う。
てっきり見張り台のような役目かと思っていたが、護っていると言うと重要な役目のある塔なのだろう。
「存在はするが、あまりに実態が見えなくて不気味なんだよ。だから、四勇士の話しは誰もあまり口にしないんだよな。マルゴンがこの国最強だったのは間違いないと思う。だけど、四勇士がマルゴンと比べてどうなのかってのは実際誰も分からねぇ。ただな、エリザ様はこう言っていた、四勇士は城を護るために存在する守護神。だから城を護るためならば、いかなる相手にも決して容赦しないだろう・・・とな」
ジャレットさんの話しが終わり、俺は今聞いた話しを自分の中で整理していた。
街が戦火にならないだろうという事は素直に安心できた。
だけど今聞かされた四勇士という新たな脅威に、俺達は勝てるのだろうか・・・
「四勇士か・・・丁度いいタイミングで話してるね」
声のした方に顔を向けると、いつの間にか防具コーナーの前にレイチェルが立っていて、腕を組んで俺とジャレットさんを眺めていた。
「レイチー、丁度いいってなんだ?」
「あぁ、実はね、今王妃様から写しの鏡に連絡が入ったんだ」
「なに!?じゃあすぐに事務所に・・・」
「待て待て、大丈夫だ。簡単な打ち合わせだけでもう終わったよ。閉店後にあらためて連絡が入るから、今日の営業終了後はまた会議だ。それを言いに来たんだ」
軽い調子でそジャレットさんにそう告げると、レイチェルは俺に顔を向けた。
「アラタ、私もね、王妃様から連絡が入った事だし、四勇士について話しておこうかなと思ったんだけど、ジャレットが概ね話してたから大丈夫だね。私も今ジャレットが話していた事以上は知らないんだ。あいつらに関しては、本当に情報が少なくてね。でも、もし四勇士と戦わなければならないとするのならば、王妃様から聞けるだけの事は聞いておかねばならないな」
「そっか。あのさレイチェル、その四勇士って、絶対に戦わなきゃならないのか?俺達の目的は偽国王を倒す事だろ?四勇士が塔にいて出てこないんなら、戦わずに済ませる事はできないのかな?」
「・・・戦わずにすめばそれに越したことはないな。私もね、できるなら相手にしたくはないんだ。だってそうだろ?四勇士は私も見た事が無いんだ。エリザの話しでその存在は疑っていないが、いるという以外何も分からない。何と言うか、あまりに実態が掴めず不気味なんだよ。でもね、城へ乗り込めば避けては通れないと思うよ。だから得体の知れない連中だけど、戦わなきゃならないと考えておいた方がいい」
僅かに眉を寄せるレイチェルの表情からは、四勇士に対しての懸念が見て取れた。
守護神とまで言われる存在なのに、その実態はあまりにも不明瞭だ。
体力型なのか、魔法使いなのか、それ以前に性別さえも分からない。そんな相手とおそらく戦う事になるのだ。心構えはしておかなければならないだろうが、どうにも気持ちの作り方が難しい。
「・・・まぁ、後は閉店後に王妃様の話しを聞いてからにしよう。ジャレット、私は用事ができたから外出して来る。店の事は頼むぞ」
レイチェルは話しを切り上げると、ジャレットさんに顔を向けた。
「ん?あぁ、それはいいけど、急だな?どこに行くんだ?」
ジャレットさんは防具コーナーの掛け時計に目を向けた。
午前11時、昼前だし朝礼でレイチェルがで外出するという話しも出ていなかったので、本当に急な用事なのだろう。
「協会に行ってくる。今回の件では、治安部隊とも協力体制ができているからな。閉店後の話しはヴァン・エストラーダにも聞いてもらった方がいいだろう」
マルゴンを倒した後、後任として隊長の座に就いたヴァン・エストラーダ。
国王への謁見の後、俺とレイチェルとヴァンの三人で話し合い、協力体制を築いていたのだ。
「ヴァンか・・・そう言えば、治安部隊でも色々調べておくって言ってたな」
独り言のようにそう呟くと、レイチェルが言葉を拾って返してくれた。
「そうだ。今日の会議は情報交換と、当日の協会との連携をまとめる場所でもある。だからヴァンにも来てもらう必要がある。あぁ、当然泊まりになるからな?準備が必要なら時間を見て各自外出して構わない。そうみんなに伝えておいてくれ。私は何時に帰れるか分からんからな」
そう言葉を残して、レイチェルは防具コーナーを離れて行った。
「ふぅ~、アラやん、今日は色々大変だと思うぜ。とりあえず俺は他のみんなに今の事話してくるわ。ここは任せたぞ」
分かりました、と俺が返事をすると、ジャレットさんは通路へ出て、他のコーナーへ向かって行った。
その後ろ姿を見送りながら、俺は今聞いた話しを頭の中でまとめていた。
四勇士については、考えてもしかたないと思った。
ほとんど何も分からない相手だから、閉店後の王妃様からの連絡を待つしかないだろう。
そして治安部隊のヴァンだ。
クインズベリー城で会って以来だが、治安部隊としても今回の事を調査してみると言っていた。
あれから何か掴めただろうか?
どちらも、やはり閉店後の会議を待つしかない。
「あとは騎士団か・・・」
ジャレットさんは、戦う事になるだろうという相手に、騎士団の名前も挙げていた。
前にヴァンから聞いた限りでは、騎士団は総合力では治安部隊に劣るだろう。
だけど、投獄されたマルゴンに面会に行った時に会った一人の騎士、ラヴァル・レミューのような実力者も確かにいるのだ。
騎士団の階級はブロンズ、シルバー、ゴールドの三つに分かれており、頂点のゴールドに至っては現在たった五人しかいない。
その五人の内三人は、家柄で成り上がっただけの分不相応な者らしいが、残り二人は実力で勝ちとった本物だと俺は聞いている。
騎士団を相手にするという事は、そのゴールドの二人とも戦うという事だろう。
騎士の頂点ゴールドの二人と、四勇士、果たしてどうなるだろうか・・・・・
「店員さん、この盾ちょっと持っていい?」
「あ、はいどうぞ。こちらに鏡もありますよ」
一人で考え込んでいるとお客さんに声をかけられたので、俺はそこで頭を切り替えた。
あれこれ悩んでいても答えの出ない事だ。今は仕事に集中しよう。
そしてその日の閉店後。
事務所の従業員用出入口から、治安部隊隊長のヴァンと、隊長補佐のモルグ・フェンテスの二人を連れて、レイチェルが帰って来た。
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