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421 クリスの宿屋で ⑥
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翌朝7時半、支度を終えた俺達は、宿の前で見送りに立ってくれたクリスさんと挨拶を交わした。
風は穏やかで気持ちの良い朝だった。
朝の陽ざしが少し眩しくて目を細めてしまうけど、陽を浴びた体が、今日も一日が始まると起き出してくる感じがする。
クリスさんはみんなと言葉を交わした後、最後にミゼルさんの前に立った。
「ミゼル君・・・またなにか抱えてるでしょ?」
確信している目だった。
横で聞いている俺もどきりとして、自分が問われているわけでもないのに、緊張から顔をそむけてしまった。
「え?い、いや・・・別に何も・・・」
「嘘。ミゼル君は目が泳ぐからすぐ分かるんだよ?」
「ぐっ・・・」
ミゼルさんは物知りだし、頭も良いのだけれど、こういう駆け引きのような事は苦手みたいだ。
昨日に続いて言い負かされてしまっている。
「あのね、ミゼル君・・・私は、分かってほしいだけなの。私はいつだってミゼル君の事を心配してるんだよ?お酒の事だって体が心配なだけ。ギャンブルだって、お金に困ってほしくないだけ。だって・・・私達恋人でしょ?ミゼル君が今、私をどう思ってるかわからないけど・・・私はミゼル君への気持ちは変わってないよ」
周りに俺達がいる事をまるで気にしていないように、クリスさんはミゼルさんの目を見て、気持ちをどんどん口にしていく。
ミゼルさんも、最初はなんだか面倒そうにしていたけれど、話しを聞いているうちにその表情は真剣なものになっていた。
「ミゼル君・・・レイジェスってなんだか不思議なお店だね。リサイクルショップなのに、働いてるみんなが街の人達よりずっと魔力が高くて戦う力もある。治安部隊の人も最近出入りが多くなったみたいだし・・・・・ねぇ、私になにか隠してるでしょ?」
クリスさんがミゼルさんに向ける真っすぐな瞳を、ミゼルさんは受け止められずに目を逸らした。
王妃様に付いて、偽国王に反旗を翻す事は誰も口にしていない。
けれどクリスさんは、ミゼルさんの様子から何かを感じ取ったのだろう。
きっと、なにか危険な事をしようとしていると・・・・・
「・・・ミゼル君、話してくれないの?」
「クリス・・・・・」
どこで誰が聞いているか分からない。
国の今後を左右する話しだ。いくらクリスさんを信用していても、ここで話していい事ではないと判断したのだろう。
「・・・・・そっか・・・・・」
ミゼルさんに話す気がない事を察したクリスさんは、悲しそうに俯き、そしてミゼルさんに背中を向けた。
「・・・・・」
宿へ戻ろうとするクリスさんの背中に、ミゼルさんは手を伸ばそうとするが、何と声をかけていいか分からず、伸ばした手を途中で止めてしまう。
「おいミッチー!」
このままでは二人の関係が駄目になる。そう思った時、ジャレットさんがミゼルさんの背中を叩いた。
「なにやってんだよ?さっさと行けよ」
ジャレットさんは、クリスさんを追うように顎をクイっと向ける。
「ジャレット・・・」
「さっさと行けって!ぶっ飛ばすぞ!」
ジャレットさんが睨みつけると、ミゼルさんは黙って頷きクリスさんの背中を追いかけた。
「クリス!待ってくれ!」
「・・・・・なに?」
ミゼルさんはクリスさんを追って、その肩に手をかけた。
玄関戸に手を伸ばしたクリスさんは、振り返らずに足を止めた。
ミゼルさんが掴んだその手を拒絶するような、冷たい声が返って来る。
「・・・聞いてくれ・・・その、クリスの言う通り、ちょっとやらなきゃならない事はある。何をやるのか今は言えないけど・・・・・俺は、自分が信じた事をやるんだ」
「・・・・・そう・・・危険なの?」
少しだけ声色が変わった。
ミゼルさんの身体を案じているような、そんな声だった。
「・・・・・・・・絶対に帰って来るよ。クリス・・・・・俺、酒も、ギャンブルも止める」
絞り出すような声だった。
酒もギャンブルも止める。
よほど信じられない言葉だったのか、驚いた顔でクリスさんが振り返った。
「・・・ミゼル、くん?」
「酒もギャンブルも止める。レイジェスで真面目に働いて・・・ちゃんと金を貯めて家を買う。クリス・・・一緒になってくれないか?」
俺もジャレットさんも、周りで見ていた全員が息を飲んだ。
まさかミゼルさんが、ここでそんな事を言うとは誰も思わなかったからだ。
ミゼルさんの顔は真剣そのものだった。
クリスさんも目を丸くして、すぐに言葉を返せずにいる。
「今まで悪かった・・・・・」
「・・・ミゼル君、遅いよ・・・」
遅いよ・・・・・
断られてもしかたないと思ったのだろう。
一世一代のプロポーズを拒否されて、ミゼルさんはこれまでの自分の行いを悔いるように目を伏せてた。
俺達もなんと声をいいか分からず、気まずい沈黙の中、ただ立ち止まって成り行きを見ているしかなかった。
「そ・・・そう、か・・・・そう、だよな・・・・・ごめん。困らせ・・・」
「じゃあ、待ってるから。ちゃんと帰ってくるのよ?」
「・・・え?」
言葉の意味が理解できずミゼルさんが固まっていると、クリスさんはミゼルさんの胸を指で突いた。
「なにマヌケな顔してるの?帰って来たら私と一緒になるんでしょ?家も買って?もう・・・本当にミゼル君は遅いんだから。私が何年待ったと思ってるの?・・・ふふふ」
「・・・・・・・・・・・・ク、クリス~、かんべんしてくれよぉ~」
緊張から解放されて、ミゼルさんは足元から力が抜けたようにその場に座りこんだ。
「うふふ・・・さんざん私を待たせたんだから、このくらいはね?・・・・・ミゼル君、あなたがこれから何をするのか、どこに行くのか、それは聞かないよ。ミゼル君は酒癖悪いし、だらしないし、着る物にも無頓着だし、頭もボサボサだし、気弱で頼りない・・・」
「クリス、俺をいじめたいの?」
ボロクソに言われてミゼルさんが非難めいた目を向けると、クリスさんはニコリと笑ってミゼルさんに抱き着いた。
「そんな駄目なミゼル君だけど、本当は真面目で優しくて、なんだかんだ言っても私を大事に想ってくれてるの知ってるよ。だから絶対に帰って来てね?いつまでも待ってるから」
「・・・ク、クリス・・・・・うん、ありがとう」
ミゼルさんもクリスさんの背中に腕を回して抱きしめた。
「・・・お、おぉーっつ!やったなぁミッチー!お前この野郎ーっつ!」
ジャレットさんが歓喜の声を上げると、それを合図に俺達も拍手と歓声を上げて、ミゼルさんとクリスさんに駆け寄った。
二人をもみくちゃにしながら沢山の祝福の声をかける。俺も協会でそうしてもらったように。
「ミゼルさん!絶対に勝って帰りましょうね!」
「アラタ・・・あぁ、絶対に勝つぞ!」
力強くそう言葉を返してくれるミゼルさんの顔は、男としての自信に満ちていた。
風は穏やかで気持ちの良い朝だった。
朝の陽ざしが少し眩しくて目を細めてしまうけど、陽を浴びた体が、今日も一日が始まると起き出してくる感じがする。
クリスさんはみんなと言葉を交わした後、最後にミゼルさんの前に立った。
「ミゼル君・・・またなにか抱えてるでしょ?」
確信している目だった。
横で聞いている俺もどきりとして、自分が問われているわけでもないのに、緊張から顔をそむけてしまった。
「え?い、いや・・・別に何も・・・」
「嘘。ミゼル君は目が泳ぐからすぐ分かるんだよ?」
「ぐっ・・・」
ミゼルさんは物知りだし、頭も良いのだけれど、こういう駆け引きのような事は苦手みたいだ。
昨日に続いて言い負かされてしまっている。
「あのね、ミゼル君・・・私は、分かってほしいだけなの。私はいつだってミゼル君の事を心配してるんだよ?お酒の事だって体が心配なだけ。ギャンブルだって、お金に困ってほしくないだけ。だって・・・私達恋人でしょ?ミゼル君が今、私をどう思ってるかわからないけど・・・私はミゼル君への気持ちは変わってないよ」
周りに俺達がいる事をまるで気にしていないように、クリスさんはミゼルさんの目を見て、気持ちをどんどん口にしていく。
ミゼルさんも、最初はなんだか面倒そうにしていたけれど、話しを聞いているうちにその表情は真剣なものになっていた。
「ミゼル君・・・レイジェスってなんだか不思議なお店だね。リサイクルショップなのに、働いてるみんなが街の人達よりずっと魔力が高くて戦う力もある。治安部隊の人も最近出入りが多くなったみたいだし・・・・・ねぇ、私になにか隠してるでしょ?」
クリスさんがミゼルさんに向ける真っすぐな瞳を、ミゼルさんは受け止められずに目を逸らした。
王妃様に付いて、偽国王に反旗を翻す事は誰も口にしていない。
けれどクリスさんは、ミゼルさんの様子から何かを感じ取ったのだろう。
きっと、なにか危険な事をしようとしていると・・・・・
「・・・ミゼル君、話してくれないの?」
「クリス・・・・・」
どこで誰が聞いているか分からない。
国の今後を左右する話しだ。いくらクリスさんを信用していても、ここで話していい事ではないと判断したのだろう。
「・・・・・そっか・・・・・」
ミゼルさんに話す気がない事を察したクリスさんは、悲しそうに俯き、そしてミゼルさんに背中を向けた。
「・・・・・」
宿へ戻ろうとするクリスさんの背中に、ミゼルさんは手を伸ばそうとするが、何と声をかけていいか分からず、伸ばした手を途中で止めてしまう。
「おいミッチー!」
このままでは二人の関係が駄目になる。そう思った時、ジャレットさんがミゼルさんの背中を叩いた。
「なにやってんだよ?さっさと行けよ」
ジャレットさんは、クリスさんを追うように顎をクイっと向ける。
「ジャレット・・・」
「さっさと行けって!ぶっ飛ばすぞ!」
ジャレットさんが睨みつけると、ミゼルさんは黙って頷きクリスさんの背中を追いかけた。
「クリス!待ってくれ!」
「・・・・・なに?」
ミゼルさんはクリスさんを追って、その肩に手をかけた。
玄関戸に手を伸ばしたクリスさんは、振り返らずに足を止めた。
ミゼルさんが掴んだその手を拒絶するような、冷たい声が返って来る。
「・・・聞いてくれ・・・その、クリスの言う通り、ちょっとやらなきゃならない事はある。何をやるのか今は言えないけど・・・・・俺は、自分が信じた事をやるんだ」
「・・・・・そう・・・危険なの?」
少しだけ声色が変わった。
ミゼルさんの身体を案じているような、そんな声だった。
「・・・・・・・・絶対に帰って来るよ。クリス・・・・・俺、酒も、ギャンブルも止める」
絞り出すような声だった。
酒もギャンブルも止める。
よほど信じられない言葉だったのか、驚いた顔でクリスさんが振り返った。
「・・・ミゼル、くん?」
「酒もギャンブルも止める。レイジェスで真面目に働いて・・・ちゃんと金を貯めて家を買う。クリス・・・一緒になってくれないか?」
俺もジャレットさんも、周りで見ていた全員が息を飲んだ。
まさかミゼルさんが、ここでそんな事を言うとは誰も思わなかったからだ。
ミゼルさんの顔は真剣そのものだった。
クリスさんも目を丸くして、すぐに言葉を返せずにいる。
「今まで悪かった・・・・・」
「・・・ミゼル君、遅いよ・・・」
遅いよ・・・・・
断られてもしかたないと思ったのだろう。
一世一代のプロポーズを拒否されて、ミゼルさんはこれまでの自分の行いを悔いるように目を伏せてた。
俺達もなんと声をいいか分からず、気まずい沈黙の中、ただ立ち止まって成り行きを見ているしかなかった。
「そ・・・そう、か・・・・そう、だよな・・・・・ごめん。困らせ・・・」
「じゃあ、待ってるから。ちゃんと帰ってくるのよ?」
「・・・え?」
言葉の意味が理解できずミゼルさんが固まっていると、クリスさんはミゼルさんの胸を指で突いた。
「なにマヌケな顔してるの?帰って来たら私と一緒になるんでしょ?家も買って?もう・・・本当にミゼル君は遅いんだから。私が何年待ったと思ってるの?・・・ふふふ」
「・・・・・・・・・・・・ク、クリス~、かんべんしてくれよぉ~」
緊張から解放されて、ミゼルさんは足元から力が抜けたようにその場に座りこんだ。
「うふふ・・・さんざん私を待たせたんだから、このくらいはね?・・・・・ミゼル君、あなたがこれから何をするのか、どこに行くのか、それは聞かないよ。ミゼル君は酒癖悪いし、だらしないし、着る物にも無頓着だし、頭もボサボサだし、気弱で頼りない・・・」
「クリス、俺をいじめたいの?」
ボロクソに言われてミゼルさんが非難めいた目を向けると、クリスさんはニコリと笑ってミゼルさんに抱き着いた。
「そんな駄目なミゼル君だけど、本当は真面目で優しくて、なんだかんだ言っても私を大事に想ってくれてるの知ってるよ。だから絶対に帰って来てね?いつまでも待ってるから」
「・・・ク、クリス・・・・・うん、ありがとう」
ミゼルさんもクリスさんの背中に腕を回して抱きしめた。
「・・・お、おぉーっつ!やったなぁミッチー!お前この野郎ーっつ!」
ジャレットさんが歓喜の声を上げると、それを合図に俺達も拍手と歓声を上げて、ミゼルさんとクリスさんに駆け寄った。
二人をもみくちゃにしながら沢山の祝福の声をかける。俺も協会でそうしてもらったように。
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