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407 カチュアの家へ ②
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「カチュアの家ってどの辺りなの?」
大通りの石畳を歩きながら、俺は隣を歩くカチュアに話しかけた。
今日は小さな花柄のワンピースに、ベージュのニットを重ね着している。秋らしいコーデだ。
考えてみると、カチュアの家の場所を俺は知らない。
俺の家から20分くらいと、移動にかかる時間は聞いていたが場所は知らない。
この国の地理はほとんど分からないから、どこがどうと聞いてもピンとこなくて、自分の生活圏以外はあまり聞くと言う事をしていなかった。
「あ、そう言えば今まで私の家教えた事なかったよね。えっとね、このままを真っ直ぐ行って、あそこにお花屋さんがあるでしょ?その角を曲がってしばらく道なりに歩くと着くよ。急に人気の無い道になるからびっくりするかも」
カチュアが前方を指差すので、それを追うと少し先に小さな花屋さんが見える。
まだ八時半前だがすでに開いているようだ。10月も下旬になるとどこも開店が早い。
「あそこか・・・そう言えばあそこはキッチンモロニーに行く時に通るね。早いな、もう店開けてるんだ」
「アラタ君とは入った事無かったよね?私も入ったのずいぶん前かな。お花屋さんって、行く用事がないとなかなか入らないから」
「そうだね・・・でも、今日は寄って行こう。お墓にお供えする花が必要だよ」
「・・・うん、そうだね。ありがとう」
カチュアが手を繋いできたので、俺も握り返した。
お互い顔を見合わせて小さく笑う。
「あ、いらっしゃいませ。どうぞお入りください」
花屋さんに入ると、金色の髪をポニーテールにした青いエプロン姿の女性が声をかけて来た。
多分俺より2~3歳年上だろう。カチュアより頭半分くらい背が高く、髪と同じ金色がかった瞳が特徴的だった。
俺は花の名前はさっぱり分からないが、白、赤、黄、紫など、色とりどりの花が店内ところ狭しと並んでいる。
少し見回して、お供え用の花を見繕ってもらおうと話そうとすると、店員さんが一歩近づいて来てカチュアの顔を見ると、何か考える様に首を少し傾けて口を開いた。
「あの・・・もしかして、レイジェスの店員さん?」
「あ、はい、そうです。お店に来てくださった事あるんですか?」
突然レイジェスの名前を出されて少し驚いたが、カチュアが質問を返すとエプロン姿の女性は親し気に話してくれた。
「そりゃありますよ。だってここから五分くらいじゃないですか?古着なんかはよくレイジェスで買ってるんですよ?あ、シルヴィアさんとはアタシ顔なじみだから、パメラって言えば分かると思いますよ。いつもシルヴィアさんのいるレジで会計してるんで」
「パメラさんって言うんですね。帰ったら聞いてみます。私はカチュアです」
「あ、俺はアラタです。レイジェスに入って日が浅いんですが、よろしくお願いします」
俺が名前を口にすると、パメラさんは何か考えるように眉を上げ、腕を組み天井に目を向けた。
「・・・・・あー!もしかしてサカキ・アラタ!?治安部隊のマルゴンを再起不能にしたって有名な!?」
パメラさんは外まで響く大きな声を出して俺を指差した。
「ちょっ!パ、パメラさん!そんな大声で!」
最近店でも俺を一目見ようと茶化しに来るお客さんがいるので、俺は慌てて口の前で指を立て、黙るように伝えた。
「あ、ごめんごめん、いきなり大声だして悪かったね。いやぁ~、噂の有名人だからついね。それにしても、あのゴッツイの倒したんだから、どんな大男かと思えば全然普通なんだね?」
いつの間にか敬語がなくなり素を出しているパメラさんにちょっと苦笑いをして、俺はまず否定するところを否定しようと思った。
「あの、確かに最後は俺が倒しましたけど、再起不能にはしてないですよ。この前面会してきましたけど、ピンピンしてたし。それに俺一人じゃ勝てませんでした。レイチェルや治安部隊のみんなが一緒に戦ってくれたから、なんとか勝てたんです。ハッキリ言って俺はマルゴンとは二度と戦いたくないです」
元治安部隊隊長マルコス・ゴンサレス。通称マルゴン。
俺はあの男に投獄され、その後現隊長のヴァン・エストラーダ達と戦い、かろうじて勝利を治めたが、俺自身は一度マルゴンに殺されているし、その後勝ったと言ってもレイチェルが散々削った後なので、実力で勝利したとは思っていない。
これを言うとレイチェルが怒るので、レイチェルの前ではとても言えないが。
「へ~・・・まぁ、アタシは見てないからどういう状況だったか分からないけど、勝ちは勝ちなんだから、胸張っていいと思うよって、あ・・・ごめんなさい。アタシまた・・・馴れ馴れしかったですよね?すみませんお客様に・・・興奮するとつい・・・」
パメラさんは我に返ったように、眉を下げ頭を掻きながらバツが悪そうに頭を下げて来た。
「あ、いえいえ、俺別に気にしてませんから・・・と言うか、また急に敬語に戻られると返って混乱しそうです。あ、そうそう、実はお墓にお供えする花を見繕ってほしいんです。お願いできますか?」
興奮すると人が変わるようだ。
空気を変えようと本題に話しを移すと、パメラさんも仕事モードに切り替えたらしく店内に顔を向けた。
「お供えかぁ、それなら何でもいいって言うわけではないですけど、棘の無い花ならだいたいはOKですよ。好きだった花を添えるとか、派手過ぎるのはちょっとですが、色鮮やかにされる方もおりますしね。ご希望が無ければ今回は落ち着いた感じにしますか?」
パメラさんの提案を聞いてカチュアに目を向けると、カチュアはそれで大丈夫と言うように小さく頷いた。
「じゃあ、それでお願いします」
「はい、では少しお待ちくださいね」
パメラさんは注文を受けるなり、手慣れた様子で花を取り集めていく。
そして数分程で綺麗にまとめた花束を作り上げて見せた。
薄い水色や黄色の淡く優しい色合いだった。
「こんな感じでどうですか?希望があれば数や色の変更もできますよ」
「わぁ・・・綺麗ですね」
花束を受け取ったカチュアは嬉しそうに頬を緩めている。
俺も上品で綺麗にまとまっている花束に大満足だ。
「・・・気に入ってもらえたようで良かった。それにしても・・・アツアツですね?」
パメラさんの視線が、俺とカチュアの繋いでいる手に向けられて、俺達は慌てて手を離した。
そう言えばずっと繋いだままだった。指摘されるとさすがに照れてしまう。
とりあえず笑ってごまかそう。カチュアも頬を赤くしてモジモジしている。
そんな俺達をニコニコ見て、パメラさんは一本の花を手渡してきた。
「これ、おまけです。夢見の花と言って、見たい夢が見れるんです」
「夢見の花?・・・えっと、見たい夢が見れるって、すごいですね。いいんですか?高いんじゃ?」
受け取って見ると小さくて青い葉から少し香りがして、どこか落ち着くような気がした。
「そうでもないですよ。必ず見れるってわけじゃないですから。確率は低いんです。寝る前に枕元に花を置いて、見たい夢を考えながら寝てください。まぁ、運が良ければってくらいの感じです。でも、私は何度か見た事がありますし、その時の夢はとてもハッキリしてるんです。だから、見れた時は感動すると思いますよ」
「そうなんですね。分かりました。ありがとうございます」
花の代金を支払い、俺とカチュアはパメラさんに丁寧にお礼を言って店を出た。
笑顔で手を振って見送ってくれるパメラさんに、俺もカチュアもとても好感を持った。
家に花を置いてもいいかもしれない。
また今度来てみよう。
大通りの石畳を歩きながら、俺は隣を歩くカチュアに話しかけた。
今日は小さな花柄のワンピースに、ベージュのニットを重ね着している。秋らしいコーデだ。
考えてみると、カチュアの家の場所を俺は知らない。
俺の家から20分くらいと、移動にかかる時間は聞いていたが場所は知らない。
この国の地理はほとんど分からないから、どこがどうと聞いてもピンとこなくて、自分の生活圏以外はあまり聞くと言う事をしていなかった。
「あ、そう言えば今まで私の家教えた事なかったよね。えっとね、このままを真っ直ぐ行って、あそこにお花屋さんがあるでしょ?その角を曲がってしばらく道なりに歩くと着くよ。急に人気の無い道になるからびっくりするかも」
カチュアが前方を指差すので、それを追うと少し先に小さな花屋さんが見える。
まだ八時半前だがすでに開いているようだ。10月も下旬になるとどこも開店が早い。
「あそこか・・・そう言えばあそこはキッチンモロニーに行く時に通るね。早いな、もう店開けてるんだ」
「アラタ君とは入った事無かったよね?私も入ったのずいぶん前かな。お花屋さんって、行く用事がないとなかなか入らないから」
「そうだね・・・でも、今日は寄って行こう。お墓にお供えする花が必要だよ」
「・・・うん、そうだね。ありがとう」
カチュアが手を繋いできたので、俺も握り返した。
お互い顔を見合わせて小さく笑う。
「あ、いらっしゃいませ。どうぞお入りください」
花屋さんに入ると、金色の髪をポニーテールにした青いエプロン姿の女性が声をかけて来た。
多分俺より2~3歳年上だろう。カチュアより頭半分くらい背が高く、髪と同じ金色がかった瞳が特徴的だった。
俺は花の名前はさっぱり分からないが、白、赤、黄、紫など、色とりどりの花が店内ところ狭しと並んでいる。
少し見回して、お供え用の花を見繕ってもらおうと話そうとすると、店員さんが一歩近づいて来てカチュアの顔を見ると、何か考える様に首を少し傾けて口を開いた。
「あの・・・もしかして、レイジェスの店員さん?」
「あ、はい、そうです。お店に来てくださった事あるんですか?」
突然レイジェスの名前を出されて少し驚いたが、カチュアが質問を返すとエプロン姿の女性は親し気に話してくれた。
「そりゃありますよ。だってここから五分くらいじゃないですか?古着なんかはよくレイジェスで買ってるんですよ?あ、シルヴィアさんとはアタシ顔なじみだから、パメラって言えば分かると思いますよ。いつもシルヴィアさんのいるレジで会計してるんで」
「パメラさんって言うんですね。帰ったら聞いてみます。私はカチュアです」
「あ、俺はアラタです。レイジェスに入って日が浅いんですが、よろしくお願いします」
俺が名前を口にすると、パメラさんは何か考えるように眉を上げ、腕を組み天井に目を向けた。
「・・・・・あー!もしかしてサカキ・アラタ!?治安部隊のマルゴンを再起不能にしたって有名な!?」
パメラさんは外まで響く大きな声を出して俺を指差した。
「ちょっ!パ、パメラさん!そんな大声で!」
最近店でも俺を一目見ようと茶化しに来るお客さんがいるので、俺は慌てて口の前で指を立て、黙るように伝えた。
「あ、ごめんごめん、いきなり大声だして悪かったね。いやぁ~、噂の有名人だからついね。それにしても、あのゴッツイの倒したんだから、どんな大男かと思えば全然普通なんだね?」
いつの間にか敬語がなくなり素を出しているパメラさんにちょっと苦笑いをして、俺はまず否定するところを否定しようと思った。
「あの、確かに最後は俺が倒しましたけど、再起不能にはしてないですよ。この前面会してきましたけど、ピンピンしてたし。それに俺一人じゃ勝てませんでした。レイチェルや治安部隊のみんなが一緒に戦ってくれたから、なんとか勝てたんです。ハッキリ言って俺はマルゴンとは二度と戦いたくないです」
元治安部隊隊長マルコス・ゴンサレス。通称マルゴン。
俺はあの男に投獄され、その後現隊長のヴァン・エストラーダ達と戦い、かろうじて勝利を治めたが、俺自身は一度マルゴンに殺されているし、その後勝ったと言ってもレイチェルが散々削った後なので、実力で勝利したとは思っていない。
これを言うとレイチェルが怒るので、レイチェルの前ではとても言えないが。
「へ~・・・まぁ、アタシは見てないからどういう状況だったか分からないけど、勝ちは勝ちなんだから、胸張っていいと思うよって、あ・・・ごめんなさい。アタシまた・・・馴れ馴れしかったですよね?すみませんお客様に・・・興奮するとつい・・・」
パメラさんは我に返ったように、眉を下げ頭を掻きながらバツが悪そうに頭を下げて来た。
「あ、いえいえ、俺別に気にしてませんから・・・と言うか、また急に敬語に戻られると返って混乱しそうです。あ、そうそう、実はお墓にお供えする花を見繕ってほしいんです。お願いできますか?」
興奮すると人が変わるようだ。
空気を変えようと本題に話しを移すと、パメラさんも仕事モードに切り替えたらしく店内に顔を向けた。
「お供えかぁ、それなら何でもいいって言うわけではないですけど、棘の無い花ならだいたいはOKですよ。好きだった花を添えるとか、派手過ぎるのはちょっとですが、色鮮やかにされる方もおりますしね。ご希望が無ければ今回は落ち着いた感じにしますか?」
パメラさんの提案を聞いてカチュアに目を向けると、カチュアはそれで大丈夫と言うように小さく頷いた。
「じゃあ、それでお願いします」
「はい、では少しお待ちくださいね」
パメラさんは注文を受けるなり、手慣れた様子で花を取り集めていく。
そして数分程で綺麗にまとめた花束を作り上げて見せた。
薄い水色や黄色の淡く優しい色合いだった。
「こんな感じでどうですか?希望があれば数や色の変更もできますよ」
「わぁ・・・綺麗ですね」
花束を受け取ったカチュアは嬉しそうに頬を緩めている。
俺も上品で綺麗にまとまっている花束に大満足だ。
「・・・気に入ってもらえたようで良かった。それにしても・・・アツアツですね?」
パメラさんの視線が、俺とカチュアの繋いでいる手に向けられて、俺達は慌てて手を離した。
そう言えばずっと繋いだままだった。指摘されるとさすがに照れてしまう。
とりあえず笑ってごまかそう。カチュアも頬を赤くしてモジモジしている。
そんな俺達をニコニコ見て、パメラさんは一本の花を手渡してきた。
「これ、おまけです。夢見の花と言って、見たい夢が見れるんです」
「夢見の花?・・・えっと、見たい夢が見れるって、すごいですね。いいんですか?高いんじゃ?」
受け取って見ると小さくて青い葉から少し香りがして、どこか落ち着くような気がした。
「そうでもないですよ。必ず見れるってわけじゃないですから。確率は低いんです。寝る前に枕元に花を置いて、見たい夢を考えながら寝てください。まぁ、運が良ければってくらいの感じです。でも、私は何度か見た事がありますし、その時の夢はとてもハッキリしてるんです。だから、見れた時は感動すると思いますよ」
「そうなんですね。分かりました。ありがとうございます」
花の代金を支払い、俺とカチュアはパメラさんに丁寧にお礼を言って店を出た。
笑顔で手を振って見送ってくれるパメラさんに、俺もカチュアもとても好感を持った。
家に花を置いてもいいかもしれない。
また今度来てみよう。
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