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【401 総大将】
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城へ向かう馬車の中、師匠は俺に城に着いてからの隊の編成の確認などを説明すると、後はそれきり黙って景色に目をやった。
俺も特に話す事がなく、二人で馬車の窓から外を見る。
カエストゥスは美しい国だ。特にこの水玉模様の屋根や、赤いストライプの円錐型の家など、カラフルで個性溢れる街並みを俺は気に入っている。
皇帝の光源爆裂弾で破壊された場所の復興は大分進んで来た。
これ以上この街を戦火に巻き込んではいけない。
城へ着くと前回と同じ会議室に通される。
俺と師匠が部屋に入ると一斉に視線が集まった。
幹部達はすでに席に着いており、その中にはマカブ卿の姿もあった。
前回、クラレッサの件で恥をかかされたと思っているマカブ卿は、俺達を、特に師匠を鋭く睨み付けている。
集まっている顔ぶれを見渡すと俺達が最後のようだった。
「ウィッカー、おはよう」
ジャニスが近づいて声をかけてきた。明るい栗色の髪を一本に結んで肩から流している。
深い緑色のローブを着ており、出立の準備はできているようだ。
隣にはショルジュが立っていた。
「おう、おはよう。今朝、レオネラさん達が来たよ」
「うん、実はね、私も昨日街であったんだ。それで今日孤児院に行くって聞いてたから知ってたよ。レオネラさん、ロンズデールに帰っちゃうんだね」
俯いてそう話すジャニス。
ヤヨイさんとジャニスは特に仲良くしていたから寂しいのだろう。
俺はできるだけ明るく言葉をかけた。
「そう落ち込むなよ。戦争が終わったら、また来るって言ってたよ」
「・・・そっか、うん・・・じゃあ、頑張って早く戦争終わらせようね」
少し無理をしているようだったけど、ジャニスは笑って見せた。
「ウィッカー、調子は良さそうだな」
「ジョルジュ、よろしく頼むぞ」
声をかけて来たジョルジュと握手を交わす。
俺とジョルジュはこの6年で、親友と言っていいくらい信頼を深めたと思う。
生きて帰ろうと、お互いの目で会話をする。
「ウィッカー様、絶対に勝ちましょうね」
次に話しかけてきたのは、大剣を背にしたペトラだ。
いつも下ろしている金色の髪を、今日は後ろに一本で縛っているのは、この戦争に対する気合の表れだろうか。
「ペトラ、あぁ絶対に勝とう・・・ヤヨイさん、ペトラの事よく褒めてたよ。頑張り屋だって。城に行くとペトラとルチルに会うのいつも楽しみにしてた。帰ったら報告に行こうな」
そう言葉をかけるとペトラは少しの間、顔を下に向けて黙ってしまった。
目元を押さえて少し声を震わせながら、ありがとうございます、と言って離れて行った。
ヤヨイさんとルチル、大切な友人を二人失った心の傷は大きい。
この戦いはペトラにとって仇討ちになっている。
だけど、ヤヨイさんとルチルはペトラに生きて欲しいと願っているはずだ。
俺はできるだけペトラをフォローしようと思う。
「エロール、調子はどうだ?」
イスに座ってこっちを見ていたエロールに近づいて声ををかけると、良いですよ。と言ってエロールは軽く頷いた。
「カエストゥスに喧嘩売った事を後悔させてやりましょう」
そう一言口にすると、もう話しは終わったと言うように、俺から視線を外し腕を組んで目を閉じた。
「パトリックさん・・・」
「おう、ウィッカー・・・ん?どうした?」
俺はパトリックさんの席の前に行き声をかけた。だけど、続く言葉が出てこなかった。
ヤヨイさんが亡くなってからのパトリックさんはひどく塞ぎこんだ。
今は立ち直ったと聞いているけど、それでも俺はなぜか前のように話せなくなっていた。
「・・・ウィッカー、ありがとな」
下を向いて黙っている俺を見て、パトリックさんは軽く背中を叩いた。
「・・・え?」
なんでお礼を言われるのか分からず、目を丸くする俺に、パトリックさんは小さく笑って見せた。
「何年の付き合いだと思ってるんだ?お前の事はよく分かってるつもりだ。俺はもう大丈夫だ。
だから、これまで通りにしてくれよ。ヤヨイもそれを願ってると思うんだ」
「・・・パトリックさん・・・すみません」
俺がヤヨイさんの事でパトリックさんに気を使ってしまい、うまく話しかけられない事を見抜いていたようだ。
気にするな、と言うパトリックさんの顔には、悲しみを乗り越えた男の逞しさが見えた。
「全員集まったようだな」
長テーブルの端に腰を下ろしていたロペスさんが機を見て口を開いた。
全員の視線が一斉にロペスさんに集中する。
ロペスさんの隣、テーブルの中央には現国王マルコ様と、その兄タジーム王子が座っていた。
ロペスさんは黒縁メガネの位置を直すと、俺達に座るように手を向けて促した。
全員が座った事を確認すると、ゆっくりと口を開く。
「いよいよこの時が来た。帝国は師団長達を失い戦力は大きく低下している。残る脅威は皇帝だけと言っていい。皇帝の魔力はあの日の光源爆裂弾でみなも分かっていると思う。とてつもない力だ。俺は当初、タジーム様以外は太刀打ちできないと思った。だがなウィッカー・・・先日、西から戻ったお前を見て俺は少し考えを変えた。ウィッカー、お前に聞きたい・・・お前は皇帝に勝てるか?」
ロペスさんは俺を真っ直ぐに見て問いかけた。
少しだけ心臓が跳ねた。
あの皇帝を相手に俺が・・・・・
戦う事はもちろん想定していた。
だが、面と向かってロペスさんから勝てるか?と問われると口ごもってしまった。
視線を感じて前を向くと、正面に座っていたジョルジュと視線が合う。
俺を信じている目だった。
そうだなジョルジュ・・・あの日、お前に言われたっけ・・・・・
【俺はお前なら皇帝すら超える事ができると信じている】
俺がジョルジュに意思を伝える様に頷いて見せると、ジョルジュは目を細め少しだけ笑った。
「ロペスさん、俺が皇帝を倒します。勝ってみせます!」
立ち上がり、強く言葉にして宣言する。
城の護りを手薄にはできない。
そして、マルコ様は絶対に失ってはいけない方だ。
戦力の大半を今回の進軍に割く事を考えれば、圧倒的な魔力を持ち、マルコ様が絶対の信頼を寄せている王子を出す事はできなかった。
皇帝は俺がやるしかない。
ロペスさんはしばらく俺の目を見据えると、やがて満足したように目を閉じた。
「・・・よし!ウィッカー!カエストゥス軍はお前が総大将だ!必ず皇帝を討って来い!」
その言葉に会議室にいた仲間達から激励の声が上がった。
ジョルジュもジャニスも、俺ならできると言い、師匠も手を叩き合わせて俺を見て頷いている。
ペトラは握りこぶしを見せて、頑張りましょう!と強く言葉にし、エロールは特に何も口にしなかったが、俺に向けるその目には期待の色が見える。
他の幹部達も、ウィッカーならやってくれるでしょう!と口々に期待の言葉を上げてくる。
俺が総大将?
そう言われる事への驚きもあったが、それ以上にここまで歓迎の言葉を受ける事に戸惑い、その場に立ちっぱなしになってしまった。
「ウィッカー、自分への評価の高さが意外じゃったか?」
隣に立った師匠が俺の肩に手を置いた。
「あ、はい・・・その、俺は王宮仕えでも無いし、結構マイペースにやってたから・・・それに普通に考えれば総大将は師匠かと・・・」
「ほっほっほ、ワシもお前がいいと思ったぞ。西のセインソルボ山で、負傷して戻って来た兵達から聞いたんじゃがな、みんなお前に感謝しておったよ。ロビンの抜けた穴をようまとめたのう。弱いリーダーか・・・良いではないか。ロペスも西に行った兵達からの報告で、お前がどれだけみんなの精神的支えになったか聞いて、今回の事を決めたんじゃよ」
ロペスさんに顔を向けると、ロペスさんは口の端を少し上げて目を細めて俺を見ていた。
悪だくみがバレたようなその表情から見て、どうやら俺は乗せられたようだと気付く。
「ウィッカー、お前はいまいち自己評価が低いが自信を持て。お前は自分で思っているよりも強く大きな男じゃ。お前がカエストゥスの総大将じゃ」
「師匠・・・はい、分かりました!」
俺は決意を固め、会議室を見渡して声を上げた。
「俺は絶対に皇帝を倒します!そして戦争を終わらせてこの国に平和を取り戻して見せます!そのためにもどうか力を貸してください!」
全員が大きな拍手で応えてくれた。
この国が一つになって帝国と戦う。その特別な高揚感の中にいた事で俺は気が付かなかった。
ズイード・マカブ侯爵だけは、忌々し気に俺を睨んでいた事に・・・・・
そして俺達は国を発った。
帝国との、皇帝との最終決戦の時が来た。
俺も特に話す事がなく、二人で馬車の窓から外を見る。
カエストゥスは美しい国だ。特にこの水玉模様の屋根や、赤いストライプの円錐型の家など、カラフルで個性溢れる街並みを俺は気に入っている。
皇帝の光源爆裂弾で破壊された場所の復興は大分進んで来た。
これ以上この街を戦火に巻き込んではいけない。
城へ着くと前回と同じ会議室に通される。
俺と師匠が部屋に入ると一斉に視線が集まった。
幹部達はすでに席に着いており、その中にはマカブ卿の姿もあった。
前回、クラレッサの件で恥をかかされたと思っているマカブ卿は、俺達を、特に師匠を鋭く睨み付けている。
集まっている顔ぶれを見渡すと俺達が最後のようだった。
「ウィッカー、おはよう」
ジャニスが近づいて声をかけてきた。明るい栗色の髪を一本に結んで肩から流している。
深い緑色のローブを着ており、出立の準備はできているようだ。
隣にはショルジュが立っていた。
「おう、おはよう。今朝、レオネラさん達が来たよ」
「うん、実はね、私も昨日街であったんだ。それで今日孤児院に行くって聞いてたから知ってたよ。レオネラさん、ロンズデールに帰っちゃうんだね」
俯いてそう話すジャニス。
ヤヨイさんとジャニスは特に仲良くしていたから寂しいのだろう。
俺はできるだけ明るく言葉をかけた。
「そう落ち込むなよ。戦争が終わったら、また来るって言ってたよ」
「・・・そっか、うん・・・じゃあ、頑張って早く戦争終わらせようね」
少し無理をしているようだったけど、ジャニスは笑って見せた。
「ウィッカー、調子は良さそうだな」
「ジョルジュ、よろしく頼むぞ」
声をかけて来たジョルジュと握手を交わす。
俺とジョルジュはこの6年で、親友と言っていいくらい信頼を深めたと思う。
生きて帰ろうと、お互いの目で会話をする。
「ウィッカー様、絶対に勝ちましょうね」
次に話しかけてきたのは、大剣を背にしたペトラだ。
いつも下ろしている金色の髪を、今日は後ろに一本で縛っているのは、この戦争に対する気合の表れだろうか。
「ペトラ、あぁ絶対に勝とう・・・ヤヨイさん、ペトラの事よく褒めてたよ。頑張り屋だって。城に行くとペトラとルチルに会うのいつも楽しみにしてた。帰ったら報告に行こうな」
そう言葉をかけるとペトラは少しの間、顔を下に向けて黙ってしまった。
目元を押さえて少し声を震わせながら、ありがとうございます、と言って離れて行った。
ヤヨイさんとルチル、大切な友人を二人失った心の傷は大きい。
この戦いはペトラにとって仇討ちになっている。
だけど、ヤヨイさんとルチルはペトラに生きて欲しいと願っているはずだ。
俺はできるだけペトラをフォローしようと思う。
「エロール、調子はどうだ?」
イスに座ってこっちを見ていたエロールに近づいて声ををかけると、良いですよ。と言ってエロールは軽く頷いた。
「カエストゥスに喧嘩売った事を後悔させてやりましょう」
そう一言口にすると、もう話しは終わったと言うように、俺から視線を外し腕を組んで目を閉じた。
「パトリックさん・・・」
「おう、ウィッカー・・・ん?どうした?」
俺はパトリックさんの席の前に行き声をかけた。だけど、続く言葉が出てこなかった。
ヤヨイさんが亡くなってからのパトリックさんはひどく塞ぎこんだ。
今は立ち直ったと聞いているけど、それでも俺はなぜか前のように話せなくなっていた。
「・・・ウィッカー、ありがとな」
下を向いて黙っている俺を見て、パトリックさんは軽く背中を叩いた。
「・・・え?」
なんでお礼を言われるのか分からず、目を丸くする俺に、パトリックさんは小さく笑って見せた。
「何年の付き合いだと思ってるんだ?お前の事はよく分かってるつもりだ。俺はもう大丈夫だ。
だから、これまで通りにしてくれよ。ヤヨイもそれを願ってると思うんだ」
「・・・パトリックさん・・・すみません」
俺がヤヨイさんの事でパトリックさんに気を使ってしまい、うまく話しかけられない事を見抜いていたようだ。
気にするな、と言うパトリックさんの顔には、悲しみを乗り越えた男の逞しさが見えた。
「全員集まったようだな」
長テーブルの端に腰を下ろしていたロペスさんが機を見て口を開いた。
全員の視線が一斉にロペスさんに集中する。
ロペスさんの隣、テーブルの中央には現国王マルコ様と、その兄タジーム王子が座っていた。
ロペスさんは黒縁メガネの位置を直すと、俺達に座るように手を向けて促した。
全員が座った事を確認すると、ゆっくりと口を開く。
「いよいよこの時が来た。帝国は師団長達を失い戦力は大きく低下している。残る脅威は皇帝だけと言っていい。皇帝の魔力はあの日の光源爆裂弾でみなも分かっていると思う。とてつもない力だ。俺は当初、タジーム様以外は太刀打ちできないと思った。だがなウィッカー・・・先日、西から戻ったお前を見て俺は少し考えを変えた。ウィッカー、お前に聞きたい・・・お前は皇帝に勝てるか?」
ロペスさんは俺を真っ直ぐに見て問いかけた。
少しだけ心臓が跳ねた。
あの皇帝を相手に俺が・・・・・
戦う事はもちろん想定していた。
だが、面と向かってロペスさんから勝てるか?と問われると口ごもってしまった。
視線を感じて前を向くと、正面に座っていたジョルジュと視線が合う。
俺を信じている目だった。
そうだなジョルジュ・・・あの日、お前に言われたっけ・・・・・
【俺はお前なら皇帝すら超える事ができると信じている】
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「ロペスさん、俺が皇帝を倒します。勝ってみせます!」
立ち上がり、強く言葉にして宣言する。
城の護りを手薄にはできない。
そして、マルコ様は絶対に失ってはいけない方だ。
戦力の大半を今回の進軍に割く事を考えれば、圧倒的な魔力を持ち、マルコ様が絶対の信頼を寄せている王子を出す事はできなかった。
皇帝は俺がやるしかない。
ロペスさんはしばらく俺の目を見据えると、やがて満足したように目を閉じた。
「・・・よし!ウィッカー!カエストゥス軍はお前が総大将だ!必ず皇帝を討って来い!」
その言葉に会議室にいた仲間達から激励の声が上がった。
ジョルジュもジャニスも、俺ならできると言い、師匠も手を叩き合わせて俺を見て頷いている。
ペトラは握りこぶしを見せて、頑張りましょう!と強く言葉にし、エロールは特に何も口にしなかったが、俺に向けるその目には期待の色が見える。
他の幹部達も、ウィッカーならやってくれるでしょう!と口々に期待の言葉を上げてくる。
俺が総大将?
そう言われる事への驚きもあったが、それ以上にここまで歓迎の言葉を受ける事に戸惑い、その場に立ちっぱなしになってしまった。
「ウィッカー、自分への評価の高さが意外じゃったか?」
隣に立った師匠が俺の肩に手を置いた。
「あ、はい・・・その、俺は王宮仕えでも無いし、結構マイペースにやってたから・・・それに普通に考えれば総大将は師匠かと・・・」
「ほっほっほ、ワシもお前がいいと思ったぞ。西のセインソルボ山で、負傷して戻って来た兵達から聞いたんじゃがな、みんなお前に感謝しておったよ。ロビンの抜けた穴をようまとめたのう。弱いリーダーか・・・良いではないか。ロペスも西に行った兵達からの報告で、お前がどれだけみんなの精神的支えになったか聞いて、今回の事を決めたんじゃよ」
ロペスさんに顔を向けると、ロペスさんは口の端を少し上げて目を細めて俺を見ていた。
悪だくみがバレたようなその表情から見て、どうやら俺は乗せられたようだと気付く。
「ウィッカー、お前はいまいち自己評価が低いが自信を持て。お前は自分で思っているよりも強く大きな男じゃ。お前がカエストゥスの総大将じゃ」
「師匠・・・はい、分かりました!」
俺は決意を固め、会議室を見渡して声を上げた。
「俺は絶対に皇帝を倒します!そして戦争を終わらせてこの国に平和を取り戻して見せます!そのためにもどうか力を貸してください!」
全員が大きな拍手で応えてくれた。
この国が一つになって帝国と戦う。その特別な高揚感の中にいた事で俺は気が付かなかった。
ズイード・マカブ侯爵だけは、忌々し気に俺を睨んでいた事に・・・・・
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