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【322 出撃】
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北の街メディシング。
人口12万人を有し、生活必需品、武具、魔道具などの物流の中心地として栄えている街である。
カエストゥス国の心臓部と言ってもいい程に、重要な街であった。
現在、指揮官として魔法兵団副団長のパトリック。そして剣士隊副隊長のルチルが補佐に付いている。
待機している戦力は、剣士隊2,000人、魔法兵団3,000人の計5,000人が待機している。
この5,000人という数字は、一見少なくも見える。
だが、この街メディシングの街の構造を考えると、決して足りない数ではなかった。
「パトリックさん、またご家族の事考えてました?」
「ん?あぁ、ルチルか・・・はは、分かるか?」
7~8メートルはある高い石壁の上に立つパトリックは、腕を組みただじっと街を見つめていた。
ルチルは紫色の髪を肩の後ろに流し、パトリックの隣に立つ。
「はい。私、これでもけっこう勘が良いんですよ。まぁ、パトリックさんが分かりやすいって言うのもありますけどね」
そう言ってルチルはニコリと笑って見せる。
ここメディシングに来て、三週間は立つ。
その間、指揮官であるパトリックもルチルも、一度も首都には戻っていない。
「はは、俺はどうも隠し事が苦手でさ・・・ヤヨイにも言われた事あったなぁ」
少し寂しそうに笑うパトリックを、ルチルは明るい声で励ました。
「ヤヨイさんもお子さん達も、パパが帰って来るの心待ちにしてますよ。寂しくても元気出していきましょう!」
「・・・あぁ、そうだな。ありがとう、ルチル。こんなに家族と離れた事は初めてだったから、ちょっと落ち込んでいたようだ。元気だして頑張るよ!」
パトリックが腰に手を当てて胸を張ると、ルチルは微笑みながら小さく頷いた。
「元気になって良かったです。じゃあ、私は隊の皆の様子を見てきますね」
そう言って、ルチルは石壁の階段を降りて行った。
「・・・まだ、帝国の姿は見えないな・・・だが、こっちに向かっているという情報は入っている」
戦いは近い。
ルチルの背中を見送ると、パトリックはまた遠くへ目を向けた。
ここメディシングは物流の中心地という事もあり、万一に備えて高い石壁に囲まれた街である。
高さ約8メートルの石壁の上には、もしもの時に迎撃ができるよう、石壁の間から魔法や弓で攻撃できるよう、窓枠のように空いた箇所が等間隔で設置してある。石壁を盾に攻撃もできるため、防衛戦に向いていた。
そして、この作りを利用して戦う場合、最初に魔法使いと弓兵を合わせて3,000人も配置しておけば、その二倍以上を相手にしても十分戦えると見込めていた。
今回メディシングに送られた5,000人という数は、第一陣としては十分な数と言えるだろう。
「・・・ヤヨイ、俺は必ず生きて帰る」
ヤヨイとの出会いはパトリックの人生を大きく変えた。
もしヤヨイと出会っていなければ、今も独身だったであろう事は予想に難くない。
それはそれで、一人身の気楽な人生だったかもしれない。生き方はそれぞれだし、パトリック自身、ヤヨイと出会う前はそれでいいと思い生きて来た。
だが、パトリックは知ってしまった。
家族を持つという事を。子育ては大変だ。五歳の息子のテリーは、身の回りの事は一人でできるようになってきたが、三歳の娘アンナは、まだまだ目が離せない。
この戦いで死ぬつもりは毛ほども無い。
だが、パトリックは自然と、ヤヨイと出会ってからこれまでの事ばかりを考えてしまう。
「ルチルには元気になったと言ったが、駄目だな。俺はこんなに寂しがり屋だったのか」
そう呟いてもう一度正面に目を向けた時、前方でなにかが光って見えた。
メディシングの街の周囲は樹々は少なく、見晴らしは悪くない。
だが、街からある程度離れると、崖もあり、起伏の激しい場所がある。そこはメディシングの高い壁の上からでも死角になる場所であった。
特別気にかける場所ではなかった。
そこに隠れて仕掛ける機会を狙ったとしても、何か行動を起こすのであれば、必ず姿を現す必要があるからだ。
姿を確認できれば、魔法兵と弓兵で狙い撃ちができる。
メディシングの防衛としては、石壁の上から敵を見つけて攻撃。これで良かった。
だが、パトリックはこの認識を改めさせられる事になる。
距離にしておそらく2,000メートルは離れていただろう。
魔法使いの技量によるが、攻撃を届かせる事が不可能な距離ではない。
だが、狙いを付ける事は至難であり、それだけ長距離になると威力も弱まってしまう。
魔法兵団で数多くの魔法使いを見て来たパトリックだが、2,000メートルを届かせる事ができる黒魔法使いは、10人も知らない。そして、的に当てる事ができるのはその半分もいなかった。
そしてこの攻撃をしかけて来た敵は、これまでパトリックが見て来たどの魔法使いより正確に目標を、つまり自分を狙い撃ちにしてきた。
・・・これは
命中する!
パトリックに向け放たれた魔法は、その魔力から爆裂魔法という事は分かった。
だが、その魔法の大きさは、パトリックの知る爆裂魔法には該当するものがなく、爆裂弾なのか、爆裂空破弾なのか、光源爆裂弾なのか、その種類までは絞り込む事ができなかった。
爆裂魔法はどれも球状である。
だが、向かってくる爆裂魔法は、拳よりもはるかに小さく、それこそ指先程度の大きさだった。
パトリックは自分を中心に、数十メートルの範囲を覆うように結界を展開させた。
魔法の種類までは特定できない。
だが、魔力の大きさから、目に見える大きさは極めて小さいが、爆裂空破弾以上だという事は感じ取れた。
パトリックが結界を張った事により、石壁で警備に付いていた他の魔法使いと弓兵が事態に気が付く。
「衝撃に備えろ!くるぞ!」
パトリックが叫び声を上げた直後、結界に衝突した魔法が爆音を響かせ、大気を揺さぶった。
「・・・へぇ~、マイリス、お前の魔法止められたみたいだな?」
ヘリングが日差しを防ぐように額に手を当て、メディシングの街へ目を向ける。
結界に防がれた爆裂魔法が、空中で爆煙を上げていた。
「う~ん、初見で僕の、指門の筒を防ぐなんて・・・けっこう悔しいですね」
マイリスは右手の人差し指にはめた、銀の筒に目をやると、面白くなさそうに眉を寄せ、口を尖らせた。
マイリスの魔道具、指門の筒。
魔法を圧縮して高密度にする事で、貫通力を上げる。サイズも小さくなり、指の先から一点に力を集中して放つ事で、スピードも上がる。
そしてこの魔道具の一番の利点は、射程距離と命中精度が格段に上がるという事だった。
「それだけできるヤツが相手って事だな?ったく、面倒くせぇなぁ~、俺の相手はもっと弱いのにしてほしいもんだぜ。一方的に勝つのがいいのによ」
ヘリングが心底嫌そうな顔で言葉をもらすと、マイリスが睨みつけた。
「だから、そういう事を今言わないでくださいよ!後ろにいる兵達の士気が落ちるだけですよ!」
「かてぇなぁ~、分かった分かった!分かったから、そう怒鳴るんじゃねぇよ!ったく・・・しかたねぇな、まぁ一応俺が指揮官だし、ちょっとはやる気出すとするか」
面倒そうに頭を掻くと、ヘリングは左右の腕当てを指先に向かってずらした。
ずらされた腕当ては手首で固定され、そこから30cm程先に突き出るような形になった。
先端はやや尖っており、そのまま人を殴りつければ、その肉を貫き殺しえるだろう。
「やっとやる気になりましたか。それでは決めていた通り、僕達魔法使いは後方で支援します。ヘリングさんは打合せ通りの数の魔法使いと、体力型の兵は全員連れて行ってください。突撃をお願いしますね」
ヘリングに気が入った事で、マイリスが満足そうにうなずいた。
「分かった分かった。作戦はお前が決めた通りにやるよ。お前が決めた事なら一番確実だろう。じゃあササっと終わらせてくらぁな」
ブロートン帝国、第四師団長 ユニエル・ヘリング、23歳。
コバレフが戦死した事で、副団長から団長へ、自動的に昇進した男である。
実力はコバレフに引けを取らない程だったが、自由奔放な性格のため副団長という立場に留まっていた。
今回の北の街メディシング攻略において、コバレフの後任として指揮官に抜擢されたが、その性格を考えて、黒魔法兵団から生真面目なマイリス・グラミリアンが補佐として付く事になった。
ヘリングを先頭に、体力型の兵士と、黒、青、白の魔法使い達が続いて進み行く。
「ヘリングさーん!頑張ってくださーい!」
両手を口の脇に添えて応援の言葉を上げ、にこやかに手を振る。
栗色の髪が風に揺れて、マイリスの頬をくすぐる。
振り返ったヘリングは、頭を掻きながら半笑いで言葉を返した。
「・・・オメーよぉー!やっぱ女なんじゃねぇのー!?」
「なっ!ヘ、ヘリングさん!いい加減にしないと怒りますよ!」
拳を握り振り上げて、怒っている事をアピールするマイリスに、ヘリングは冗談冗談!と、からかうように笑って答える。
そして前に向き直ると、今度こそ振り返らずに進んで行った。
人口12万人を有し、生活必需品、武具、魔道具などの物流の中心地として栄えている街である。
カエストゥス国の心臓部と言ってもいい程に、重要な街であった。
現在、指揮官として魔法兵団副団長のパトリック。そして剣士隊副隊長のルチルが補佐に付いている。
待機している戦力は、剣士隊2,000人、魔法兵団3,000人の計5,000人が待機している。
この5,000人という数字は、一見少なくも見える。
だが、この街メディシングの街の構造を考えると、決して足りない数ではなかった。
「パトリックさん、またご家族の事考えてました?」
「ん?あぁ、ルチルか・・・はは、分かるか?」
7~8メートルはある高い石壁の上に立つパトリックは、腕を組みただじっと街を見つめていた。
ルチルは紫色の髪を肩の後ろに流し、パトリックの隣に立つ。
「はい。私、これでもけっこう勘が良いんですよ。まぁ、パトリックさんが分かりやすいって言うのもありますけどね」
そう言ってルチルはニコリと笑って見せる。
ここメディシングに来て、三週間は立つ。
その間、指揮官であるパトリックもルチルも、一度も首都には戻っていない。
「はは、俺はどうも隠し事が苦手でさ・・・ヤヨイにも言われた事あったなぁ」
少し寂しそうに笑うパトリックを、ルチルは明るい声で励ました。
「ヤヨイさんもお子さん達も、パパが帰って来るの心待ちにしてますよ。寂しくても元気出していきましょう!」
「・・・あぁ、そうだな。ありがとう、ルチル。こんなに家族と離れた事は初めてだったから、ちょっと落ち込んでいたようだ。元気だして頑張るよ!」
パトリックが腰に手を当てて胸を張ると、ルチルは微笑みながら小さく頷いた。
「元気になって良かったです。じゃあ、私は隊の皆の様子を見てきますね」
そう言って、ルチルは石壁の階段を降りて行った。
「・・・まだ、帝国の姿は見えないな・・・だが、こっちに向かっているという情報は入っている」
戦いは近い。
ルチルの背中を見送ると、パトリックはまた遠くへ目を向けた。
ここメディシングは物流の中心地という事もあり、万一に備えて高い石壁に囲まれた街である。
高さ約8メートルの石壁の上には、もしもの時に迎撃ができるよう、石壁の間から魔法や弓で攻撃できるよう、窓枠のように空いた箇所が等間隔で設置してある。石壁を盾に攻撃もできるため、防衛戦に向いていた。
そして、この作りを利用して戦う場合、最初に魔法使いと弓兵を合わせて3,000人も配置しておけば、その二倍以上を相手にしても十分戦えると見込めていた。
今回メディシングに送られた5,000人という数は、第一陣としては十分な数と言えるだろう。
「・・・ヤヨイ、俺は必ず生きて帰る」
ヤヨイとの出会いはパトリックの人生を大きく変えた。
もしヤヨイと出会っていなければ、今も独身だったであろう事は予想に難くない。
それはそれで、一人身の気楽な人生だったかもしれない。生き方はそれぞれだし、パトリック自身、ヤヨイと出会う前はそれでいいと思い生きて来た。
だが、パトリックは知ってしまった。
家族を持つという事を。子育ては大変だ。五歳の息子のテリーは、身の回りの事は一人でできるようになってきたが、三歳の娘アンナは、まだまだ目が離せない。
この戦いで死ぬつもりは毛ほども無い。
だが、パトリックは自然と、ヤヨイと出会ってからこれまでの事ばかりを考えてしまう。
「ルチルには元気になったと言ったが、駄目だな。俺はこんなに寂しがり屋だったのか」
そう呟いてもう一度正面に目を向けた時、前方でなにかが光って見えた。
メディシングの街の周囲は樹々は少なく、見晴らしは悪くない。
だが、街からある程度離れると、崖もあり、起伏の激しい場所がある。そこはメディシングの高い壁の上からでも死角になる場所であった。
特別気にかける場所ではなかった。
そこに隠れて仕掛ける機会を狙ったとしても、何か行動を起こすのであれば、必ず姿を現す必要があるからだ。
姿を確認できれば、魔法兵と弓兵で狙い撃ちができる。
メディシングの防衛としては、石壁の上から敵を見つけて攻撃。これで良かった。
だが、パトリックはこの認識を改めさせられる事になる。
距離にしておそらく2,000メートルは離れていただろう。
魔法使いの技量によるが、攻撃を届かせる事が不可能な距離ではない。
だが、狙いを付ける事は至難であり、それだけ長距離になると威力も弱まってしまう。
魔法兵団で数多くの魔法使いを見て来たパトリックだが、2,000メートルを届かせる事ができる黒魔法使いは、10人も知らない。そして、的に当てる事ができるのはその半分もいなかった。
そしてこの攻撃をしかけて来た敵は、これまでパトリックが見て来たどの魔法使いより正確に目標を、つまり自分を狙い撃ちにしてきた。
・・・これは
命中する!
パトリックに向け放たれた魔法は、その魔力から爆裂魔法という事は分かった。
だが、その魔法の大きさは、パトリックの知る爆裂魔法には該当するものがなく、爆裂弾なのか、爆裂空破弾なのか、光源爆裂弾なのか、その種類までは絞り込む事ができなかった。
爆裂魔法はどれも球状である。
だが、向かってくる爆裂魔法は、拳よりもはるかに小さく、それこそ指先程度の大きさだった。
パトリックは自分を中心に、数十メートルの範囲を覆うように結界を展開させた。
魔法の種類までは特定できない。
だが、魔力の大きさから、目に見える大きさは極めて小さいが、爆裂空破弾以上だという事は感じ取れた。
パトリックが結界を張った事により、石壁で警備に付いていた他の魔法使いと弓兵が事態に気が付く。
「衝撃に備えろ!くるぞ!」
パトリックが叫び声を上げた直後、結界に衝突した魔法が爆音を響かせ、大気を揺さぶった。
「・・・へぇ~、マイリス、お前の魔法止められたみたいだな?」
ヘリングが日差しを防ぐように額に手を当て、メディシングの街へ目を向ける。
結界に防がれた爆裂魔法が、空中で爆煙を上げていた。
「う~ん、初見で僕の、指門の筒を防ぐなんて・・・けっこう悔しいですね」
マイリスは右手の人差し指にはめた、銀の筒に目をやると、面白くなさそうに眉を寄せ、口を尖らせた。
マイリスの魔道具、指門の筒。
魔法を圧縮して高密度にする事で、貫通力を上げる。サイズも小さくなり、指の先から一点に力を集中して放つ事で、スピードも上がる。
そしてこの魔道具の一番の利点は、射程距離と命中精度が格段に上がるという事だった。
「それだけできるヤツが相手って事だな?ったく、面倒くせぇなぁ~、俺の相手はもっと弱いのにしてほしいもんだぜ。一方的に勝つのがいいのによ」
ヘリングが心底嫌そうな顔で言葉をもらすと、マイリスが睨みつけた。
「だから、そういう事を今言わないでくださいよ!後ろにいる兵達の士気が落ちるだけですよ!」
「かてぇなぁ~、分かった分かった!分かったから、そう怒鳴るんじゃねぇよ!ったく・・・しかたねぇな、まぁ一応俺が指揮官だし、ちょっとはやる気出すとするか」
面倒そうに頭を掻くと、ヘリングは左右の腕当てを指先に向かってずらした。
ずらされた腕当ては手首で固定され、そこから30cm程先に突き出るような形になった。
先端はやや尖っており、そのまま人を殴りつければ、その肉を貫き殺しえるだろう。
「やっとやる気になりましたか。それでは決めていた通り、僕達魔法使いは後方で支援します。ヘリングさんは打合せ通りの数の魔法使いと、体力型の兵は全員連れて行ってください。突撃をお願いしますね」
ヘリングに気が入った事で、マイリスが満足そうにうなずいた。
「分かった分かった。作戦はお前が決めた通りにやるよ。お前が決めた事なら一番確実だろう。じゃあササっと終わらせてくらぁな」
ブロートン帝国、第四師団長 ユニエル・ヘリング、23歳。
コバレフが戦死した事で、副団長から団長へ、自動的に昇進した男である。
実力はコバレフに引けを取らない程だったが、自由奔放な性格のため副団長という立場に留まっていた。
今回の北の街メディシング攻略において、コバレフの後任として指揮官に抜擢されたが、その性格を考えて、黒魔法兵団から生真面目なマイリス・グラミリアンが補佐として付く事になった。
ヘリングを先頭に、体力型の兵士と、黒、青、白の魔法使い達が続いて進み行く。
「ヘリングさーん!頑張ってくださーい!」
両手を口の脇に添えて応援の言葉を上げ、にこやかに手を振る。
栗色の髪が風に揺れて、マイリスの頬をくすぐる。
振り返ったヘリングは、頭を掻きながら半笑いで言葉を返した。
「・・・オメーよぉー!やっぱ女なんじゃねぇのー!?」
「なっ!ヘ、ヘリングさん!いい加減にしないと怒りますよ!」
拳を握り振り上げて、怒っている事をアピールするマイリスに、ヘリングは冗談冗談!と、からかうように笑って答える。
そして前に向き直ると、今度こそ振り返らずに進んで行った。
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