275 / 1,253
【274 王位継承の儀 ⑦】
しおりを挟む
「ロビン、ドミニク・・・これまでワシに付いて来てくれた事、心から感謝する。これからは、ワシの分までマルコを・・・・・そして、今更ワシが口にできた事ではないが、タジームを・・・・・どうか頼む」
王位継承の儀が終わり、前国王として各国への最後の挨拶も終えた。
ラシーン・ハメイドは月明かりだけが入る自室で、窓から外に目をやりながら、後ろに控えるロビンとドミニクに、国王としての労いと、父親としての願いを言葉にし伝えた。
「もったいないお言葉です。私もドミニクも、陛下にお仕えできた事を、誇りに思っております」
「私も同じ思いです。これからも変わらぬ忠誠心で、マルコ様・タジーム様をお支えしてまいります」
ロビンとドミニクが片膝を付き頭を下げている事を気配で察し、ラシーン・ハメイドはゆっくりと後ろを振り返った。
「・・・タジームは、今日来ておったな。マルコの護衛の仮面の男がそうなのであろう?」
ラシーン・ハメイドの問いかけに、ロビンとドミニクは僅かに体が反応した。そのびくりとした反応を見て、ラシーンは確信を持った。
ロビンとドミニクが、どう言葉を返せばいいか思案していると、ラシーンは返事を待たずに言葉を続けた。
「よい・・・よいのだ。仮面を付けていたので、素顔は見れなかったが、ずいぶんと背が伸びて、逞しく成長した事が知れただけで良かった。それに、空気が穏やかになっていた。ブレンダンの・・・皆のおかげだな。マルコとは関係を修復できそうなのだな?」
「・・・はい。先日、孤児院でお顔を合わせました。タジーム様は、恨んでいないと・・・自分とマルコ様は兄弟だからと口にしておられました。ご安心くださいませ」
王位継承の儀の三日前、マルコはロビンとドミニクを連れて、ブレンダンの孤児院を訪れた。
兄タジームに会うために。
これまで兄が虐げられている事に見向きもしなかった事を謝罪し、もし許されるのならば、また兄弟として関係を築いていけたらという思いからだ。
「そうか・・・・・それが聞けて良かった」
ラシーンは、静かに目を閉じると、再びロビンとドミニクに背を向け、窓から外へ目を向けた。
「・・・今夜はもう休もう。お前達も下がってよいぞ」
ロビンとドミニクは顔を合わせると、国王の言葉通りにしようと立ち上がった。
「それでは、我々は扉の前におりますので、なにかありましたらお声がけくださいませ」
本来であれば、ロビンとドミニクがそこまでしなくていい。
従者を待機させておき、近くの部屋で休養をとっていてもいい。だが、今回はブロートン帝国がなにかをしかけてくる前提で行動しており、実際にロペスが攻撃を受けている。
ラシーンが部屋を出ろと言う以上、部屋からは出なければならないが、扉一枚隔てた通路での待機。
これ以上は譲れない線であった。
「・・・陛下、タジーム様はマルコ様とお会いした日、こうも言われておりました・・・」
退室しようとロビンは扉に手をかけたが、そこで足を止めラシーン・ハメイドに体を向き直した。
王位継承の儀が始まる前に見せた涙
そして今もタジームを頼むと、父として自分達に願いを口した事
ロビンは話すつもりはなかった
だが今日のラシーン・ハメイドは、まるで昔に戻ったように、表情から険が取れている
そしてタジームに対する、確かな愛情が感じられた
陛下、やっと・・・戻られたのですね
ラシーンが振り返るのを待って、ロビンは言葉を続けた
「いつか、父ともう一度・・・笑って話したいな・・・・・と」
ロビンはそのまま一礼すると、ラシーンに目を合わせる事なく扉を開け外へ出た
ドミニクもそれに続き、一礼し退室する
一人、部屋に残ったラシーン
その口から漏れる嗚咽は誰の耳にも届かない
そしてラシーンの懺悔と感謝の念は、今は亡き王妃へ心から送られていた
ルイーゼよ・・・ワシは駄目な父親だった
だが、お前の優しい心はしっかりと二人の息子に受け継がれていたよ
マルコは兄を想い、孤児院に行き謝罪をしたそうだ・・・・・
タジームは、こんな愚かなワシを・・・まだ、父と・・・・・
「父上・・・・・」
ラシーンの嗚咽が治まった頃、軽いノックの後にマルコが部屋に入ってきた。
こんな夜更けにマルコが訪ねてくるのは珍しい。
いや、ラシーンが部屋へ籠るようになってからは、一度も訪れた事は無かった。
「マルコか、どうし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・た」
マルコの手にしたナイフが、ラシーンの腹を深く突き刺していた。
ラシーンは信じられない物を見るように、己の腹に突き刺さったナイフを目にした後、そのナイフを握るマルコに目を向けた。
「マ、マルコ・・・いや・・・・・・ち、が・・・・・・・・・・・・・」
言葉を出そうとすると、喉の奥から言葉の代わりに溢れ出たものが吐き出された。
絨毯を赤く染める液体の上に膝を付き、僅かに残った力でもう一度だけラシーンは首を上に向け、マルコの姿をしたソレを目に映した。
「・・・ち・・・がう・・・・・・・・・・・・・・・」
息子ではない
では誰だ?なにが目的だ?本物のマルコはどうなった?これからこの国は・・・・・・・・・・
力無く前のめりに倒れ伏したラシーンの脳裏には、一瞬の間に様々な疑問や懸念が浮かんだが、最後に頭に思い描いたものは、家族四人で笑い合った短かったけれど、幸せだったあの日々だった。
・・・・・ルイーゼ、迎えに来てくれたんだね・・・・・ありがとう
目を閉じる瞬間
淡く光る透明感のある手がラシーンに差し伸べられた
その手は亡き妻のものだった
王位継承の儀が終わり、前国王として各国への最後の挨拶も終えた。
ラシーン・ハメイドは月明かりだけが入る自室で、窓から外に目をやりながら、後ろに控えるロビンとドミニクに、国王としての労いと、父親としての願いを言葉にし伝えた。
「もったいないお言葉です。私もドミニクも、陛下にお仕えできた事を、誇りに思っております」
「私も同じ思いです。これからも変わらぬ忠誠心で、マルコ様・タジーム様をお支えしてまいります」
ロビンとドミニクが片膝を付き頭を下げている事を気配で察し、ラシーン・ハメイドはゆっくりと後ろを振り返った。
「・・・タジームは、今日来ておったな。マルコの護衛の仮面の男がそうなのであろう?」
ラシーン・ハメイドの問いかけに、ロビンとドミニクは僅かに体が反応した。そのびくりとした反応を見て、ラシーンは確信を持った。
ロビンとドミニクが、どう言葉を返せばいいか思案していると、ラシーンは返事を待たずに言葉を続けた。
「よい・・・よいのだ。仮面を付けていたので、素顔は見れなかったが、ずいぶんと背が伸びて、逞しく成長した事が知れただけで良かった。それに、空気が穏やかになっていた。ブレンダンの・・・皆のおかげだな。マルコとは関係を修復できそうなのだな?」
「・・・はい。先日、孤児院でお顔を合わせました。タジーム様は、恨んでいないと・・・自分とマルコ様は兄弟だからと口にしておられました。ご安心くださいませ」
王位継承の儀の三日前、マルコはロビンとドミニクを連れて、ブレンダンの孤児院を訪れた。
兄タジームに会うために。
これまで兄が虐げられている事に見向きもしなかった事を謝罪し、もし許されるのならば、また兄弟として関係を築いていけたらという思いからだ。
「そうか・・・・・それが聞けて良かった」
ラシーンは、静かに目を閉じると、再びロビンとドミニクに背を向け、窓から外へ目を向けた。
「・・・今夜はもう休もう。お前達も下がってよいぞ」
ロビンとドミニクは顔を合わせると、国王の言葉通りにしようと立ち上がった。
「それでは、我々は扉の前におりますので、なにかありましたらお声がけくださいませ」
本来であれば、ロビンとドミニクがそこまでしなくていい。
従者を待機させておき、近くの部屋で休養をとっていてもいい。だが、今回はブロートン帝国がなにかをしかけてくる前提で行動しており、実際にロペスが攻撃を受けている。
ラシーンが部屋を出ろと言う以上、部屋からは出なければならないが、扉一枚隔てた通路での待機。
これ以上は譲れない線であった。
「・・・陛下、タジーム様はマルコ様とお会いした日、こうも言われておりました・・・」
退室しようとロビンは扉に手をかけたが、そこで足を止めラシーン・ハメイドに体を向き直した。
王位継承の儀が始まる前に見せた涙
そして今もタジームを頼むと、父として自分達に願いを口した事
ロビンは話すつもりはなかった
だが今日のラシーン・ハメイドは、まるで昔に戻ったように、表情から険が取れている
そしてタジームに対する、確かな愛情が感じられた
陛下、やっと・・・戻られたのですね
ラシーンが振り返るのを待って、ロビンは言葉を続けた
「いつか、父ともう一度・・・笑って話したいな・・・・・と」
ロビンはそのまま一礼すると、ラシーンに目を合わせる事なく扉を開け外へ出た
ドミニクもそれに続き、一礼し退室する
一人、部屋に残ったラシーン
その口から漏れる嗚咽は誰の耳にも届かない
そしてラシーンの懺悔と感謝の念は、今は亡き王妃へ心から送られていた
ルイーゼよ・・・ワシは駄目な父親だった
だが、お前の優しい心はしっかりと二人の息子に受け継がれていたよ
マルコは兄を想い、孤児院に行き謝罪をしたそうだ・・・・・
タジームは、こんな愚かなワシを・・・まだ、父と・・・・・
「父上・・・・・」
ラシーンの嗚咽が治まった頃、軽いノックの後にマルコが部屋に入ってきた。
こんな夜更けにマルコが訪ねてくるのは珍しい。
いや、ラシーンが部屋へ籠るようになってからは、一度も訪れた事は無かった。
「マルコか、どうし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・た」
マルコの手にしたナイフが、ラシーンの腹を深く突き刺していた。
ラシーンは信じられない物を見るように、己の腹に突き刺さったナイフを目にした後、そのナイフを握るマルコに目を向けた。
「マ、マルコ・・・いや・・・・・・ち、が・・・・・・・・・・・・・」
言葉を出そうとすると、喉の奥から言葉の代わりに溢れ出たものが吐き出された。
絨毯を赤く染める液体の上に膝を付き、僅かに残った力でもう一度だけラシーンは首を上に向け、マルコの姿をしたソレを目に映した。
「・・・ち・・・がう・・・・・・・・・・・・・・・」
息子ではない
では誰だ?なにが目的だ?本物のマルコはどうなった?これからこの国は・・・・・・・・・・
力無く前のめりに倒れ伏したラシーンの脳裏には、一瞬の間に様々な疑問や懸念が浮かんだが、最後に頭に思い描いたものは、家族四人で笑い合った短かったけれど、幸せだったあの日々だった。
・・・・・ルイーゼ、迎えに来てくれたんだね・・・・・ありがとう
目を閉じる瞬間
淡く光る透明感のある手がラシーンに差し伸べられた
その手は亡き妻のものだった
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる