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【267 父親の涙】
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10月末日
王位継承の儀 当日。
秋の終わりを感じる頃になってきたけれど、今日はマルコ様の王位継承を祝うかのように、澄み渡った青空と温かい陽の光が城を照らしていた。
王宮内の式場には、すでに参列者が各々の席に着いて、これから行われる継承の儀について、期待の言葉を交わしていた。
多くは国内の貴族達だった。
現国王、ラシーン・ハメイドが表に出なくなって、もうずいぶん経つ。
この五年余りロペスさんが国を動かしてきて、その政策は国民のためになるものが多かった。
だけど貴族達が優遇される政策というものは少なく、それは不満に思われていたようだ。
マルコ様に代替わりをする事で、ロペスさんが舵取りをするよりは、くみしやすくなると思っているのかもしれない。
確かにマルコ様はロペスさんよりは、貴族優遇の政策を打ち立てるとは思う。
貴族の顔を立てる事で得られるものもあるだろう。だから貴族優遇の政策も必要な事ではあると思う。
でも言いなりにならないように、ロペスさんが大臣として付く事は変わらないので、うまくバランスもとれると思う。
ブロートン帝国皇帝、クリンズベリー国王、ロンズデール国王はすでに来賓席に着いていた。
そして、それぞれの後ろには、今回許可された三人の護衛が付いていた。
ブロートン帝国皇帝の後ろには、予想通り、忘れもしないあの女の姿があった。
切れ長の瞳の色は血のように赤く、腰まである長い髪も瞳の色と同じ赤。
気の強さを表すような、シャープな顎のライン、雪のように白いその肌は、瞳や髪の色を引き立てるかのようだった。
胸当て、鉄鋼、膝当て、脛当ても全て深紅に染められている。
五年前と変わらない出で立ちだったが、五年前より大人の女性の雰囲気があった。
実年齢は分からないけれど、私より1~2つ若いくらいだろうか。
私は式場二階、通路のカーテンに身を隠しながら一階の様子を伺っていた。
二階席は、ほぼカエストゥス国の国民で埋まっており、兵達も一定の間隔で配置されている。
これだけ大勢の人で埋まっているから、私も普通に席に座っていても見つかるわけはないと思ったけれど、あの女には注意してし過ぎる事はないと思い、ギリギリ位置を確認できる場所に隠れて見る事にした。
あまり視線を送らないように注意した。
意識も向けないように注意した。
私が五年前に、ほんの短い時間だけど接したセシリア・シールズという女は、十数メートルはあるこの距離、そしてこの人の中でも、ちょっとした視線や、自分に向けられる意識からでも、私を見つける事ができる。
それほど底の見えない力を秘めているように感じられた。
今のところ私に気付いた様子はない。
まだ式が始まるまで少し時間もあるし、もしなにか仕掛けられるとしたら、式が始まってからだろう。
神経がすり減りそうだ。
細心の注意を払い、セシリア・シールズに悟られないようにしつつ、その動向に注意を払う。
私には荷が勝ちすぎている。
【弥生・・・悪いけど、そろそろお願いできないかな?あなたの方が適任よ】
これだけ離れていても、私ではいずれ感づかれる。おそらく、いや間違いないだろう。
今のうちに弥生に変わってもらった方がいい。
目を閉じると、ふっと意識が遠のき眠りに落ちた・・・・・・・・・
「・・・ふぅ、じゃあここからは、アタシがやるか」
ヤヨイ、まかせときなよ。ここからはアタシがやる。なにがあっても、あの女はアタシが抑えるよ。
自分の中で眠りに落ちたヤヨイに、アタシは心の中で声をかけた。
カエストゥス国、国王ラシーン・ハメイドはかつての力強さ、威厳は見る影もなくなり、その痩せ衰えた風貌は、病に伏しているとさえ囁かれる程であった。
これが最後・・・・・
おそらく公の場に立つ事は、この王位継承の儀が最後であろう。
周りからもそう噂されていたが、自分自身でもよく分かっていた。
ベン・フィングがブレンダンとの試合で凶行に走り、あまつさえブロートン帝国の殺し屋と通じ、闘技場に集まった二万人の国民を恐怖に落とした。
これは言いつくろう事ができない事だった。
捕らえられ糾弾されるベン・フィングは、すぐにでも処刑台に送られそうだったが、なんとか庇いだてて処刑だけは回避させた。だが、国王の力をもってしても、そこまでが限界だった。
魔法兵団団長のロビン・ファーマー。その息子のパトリック。剣士隊隊長のドミニク・ボーセル。
そして城の高官達もほぼ全員がベン・フィングの処刑を要求している。
無罪放免になどできるはずがないし、うやむやにして処刑だけは回避させる事が精いっぱいだった。
そして国賊と言われてしかたない男に対し、国王がそこまで必死に庇った事で、臣下の多くは自分から離れていった。
表面上は自分に付きしたがっているが、形式的に従っているだけで、その心はもう自分には無い。
そう肌で感じ続け、気が付けば部屋に籠るようになっていた。
そして、エマヌエル・ロペスが自分に変わり政治を担うようになった。
政策を決め、他国との貿易とも全てロペスが指示し回していく。
一つ一つ、必ず自分にも報告、許可をもらいに来るが、もはやロペスの決めた事に何か言えるわけも無く、ろくに内容の確認もせずに、渡された書類に判を押すだけの日々を繰り返した。
ロペスはこんな自分をどう見ているのだろう。
ガッカリされている事は分かる。見限られているだろうと思う。
だが、不思議と侮蔑の目は感じなかった。
国王の立場を投げ出し、部屋に一人逃げ込み、ただ無益に時間だけを過ごすこんな男なのに、
軽蔑はされていない事はなんとなくだが分かる。
むしろ、ロペスが自分を見るあの目は・・・・・・同情もあるだろうが、労わりだ・・・・・
ワシはなぜ、あれほどベン・フィングの言葉に従っていたのだろう・・・
今となっては分からない。ただ、あの時期はなぜかベンの言葉が全てのように感じられ、
疑う事もせずにベンの言うままに国を動かし、息子も遠ざけた
タジームのあまりの魔力に恐怖心を持っていた事は確かだ
賊をあっさり始末し、笑う姿に怯えた事も事実だ
だが、それでもワシの・・・自分の子供ではないか・・・・・・
なぜもっと話そうとしなかった
なぜもっと見ようとしなかった
ワシはなぜ、あんなに酷い言葉で息子を傷つけた
「ワシは・・・なぜタジームを捨てた・・・・・・」
式場に入る扉を前に、国王ラシーン・ハメイドは後悔の涙を流した。
「へ、陛下!?ど、どうなさいました!?」
ラシーン・ハメイドの後ろには、護衛としてドミニク・ボーセルとロビン・ファーマーが付いていた。
ドミニクは式場へ入る扉の前で、ふいに立ち止まった国王に怪訝な眼差しを向ける。
そして国王が肩を震わせ涙を流している事に気付き、驚きの声を漏らした。
国王ラシーン・ハメイドは、ドミニクの問いかけに答えなかった。
いや、答えられなかった。
自分がこれまで息子にしてきた仕打ちを考えれば、どのような顔をして、後悔している、なんて言えるだろうか。
「・・・陛下・・・・・」
ロビンは察していた。
具体的に何かを感じて察したというわけではない。
ただ国王の流す涙、その表情を目の当たりにし、息子の事を思い後悔に涙を流している事は感じ取れた。
「・・・すまんな・・・・・行くとしようか」
もうワシには何もない・・・
国王として国をまとめる力もない・・・
父として息子達に何か残せるものもない・・・
ワシは国王としても父親としても失格だった・・・
だが、無能なワシの代わりに、この国には優秀な者が沢山いた
彼らならば、きっとマルコを支え、この国を護ってくれるだろう
そして、ブレンダン・・・・・
ブレンダンはきっとワシの代わりに、タジームに父親としての愛情を与えてくれただろう
無能なワシの最後の務めは、王位継承の儀で、マルコへこの国を託す事だけだ・・・・・
ラシーン・ハメイドは涙をぬぐうと、式場への扉に手をかけた。
約六年・・・・・
ベン・フィングが幽閉されてから、ロペスの指示で国王は牢の中のベン・フィングに近づく事ができなかった
そのため時間とともに少しづつ、ベン・フィングからの洗脳が解けていった
国王としての最後の務めの時、二人の息子を想い涙を流せた事は、ある意味では救われたのかもしれなかった
王位継承の儀 当日。
秋の終わりを感じる頃になってきたけれど、今日はマルコ様の王位継承を祝うかのように、澄み渡った青空と温かい陽の光が城を照らしていた。
王宮内の式場には、すでに参列者が各々の席に着いて、これから行われる継承の儀について、期待の言葉を交わしていた。
多くは国内の貴族達だった。
現国王、ラシーン・ハメイドが表に出なくなって、もうずいぶん経つ。
この五年余りロペスさんが国を動かしてきて、その政策は国民のためになるものが多かった。
だけど貴族達が優遇される政策というものは少なく、それは不満に思われていたようだ。
マルコ様に代替わりをする事で、ロペスさんが舵取りをするよりは、くみしやすくなると思っているのかもしれない。
確かにマルコ様はロペスさんよりは、貴族優遇の政策を打ち立てるとは思う。
貴族の顔を立てる事で得られるものもあるだろう。だから貴族優遇の政策も必要な事ではあると思う。
でも言いなりにならないように、ロペスさんが大臣として付く事は変わらないので、うまくバランスもとれると思う。
ブロートン帝国皇帝、クリンズベリー国王、ロンズデール国王はすでに来賓席に着いていた。
そして、それぞれの後ろには、今回許可された三人の護衛が付いていた。
ブロートン帝国皇帝の後ろには、予想通り、忘れもしないあの女の姿があった。
切れ長の瞳の色は血のように赤く、腰まである長い髪も瞳の色と同じ赤。
気の強さを表すような、シャープな顎のライン、雪のように白いその肌は、瞳や髪の色を引き立てるかのようだった。
胸当て、鉄鋼、膝当て、脛当ても全て深紅に染められている。
五年前と変わらない出で立ちだったが、五年前より大人の女性の雰囲気があった。
実年齢は分からないけれど、私より1~2つ若いくらいだろうか。
私は式場二階、通路のカーテンに身を隠しながら一階の様子を伺っていた。
二階席は、ほぼカエストゥス国の国民で埋まっており、兵達も一定の間隔で配置されている。
これだけ大勢の人で埋まっているから、私も普通に席に座っていても見つかるわけはないと思ったけれど、あの女には注意してし過ぎる事はないと思い、ギリギリ位置を確認できる場所に隠れて見る事にした。
あまり視線を送らないように注意した。
意識も向けないように注意した。
私が五年前に、ほんの短い時間だけど接したセシリア・シールズという女は、十数メートルはあるこの距離、そしてこの人の中でも、ちょっとした視線や、自分に向けられる意識からでも、私を見つける事ができる。
それほど底の見えない力を秘めているように感じられた。
今のところ私に気付いた様子はない。
まだ式が始まるまで少し時間もあるし、もしなにか仕掛けられるとしたら、式が始まってからだろう。
神経がすり減りそうだ。
細心の注意を払い、セシリア・シールズに悟られないようにしつつ、その動向に注意を払う。
私には荷が勝ちすぎている。
【弥生・・・悪いけど、そろそろお願いできないかな?あなたの方が適任よ】
これだけ離れていても、私ではいずれ感づかれる。おそらく、いや間違いないだろう。
今のうちに弥生に変わってもらった方がいい。
目を閉じると、ふっと意識が遠のき眠りに落ちた・・・・・・・・・
「・・・ふぅ、じゃあここからは、アタシがやるか」
ヤヨイ、まかせときなよ。ここからはアタシがやる。なにがあっても、あの女はアタシが抑えるよ。
自分の中で眠りに落ちたヤヨイに、アタシは心の中で声をかけた。
カエストゥス国、国王ラシーン・ハメイドはかつての力強さ、威厳は見る影もなくなり、その痩せ衰えた風貌は、病に伏しているとさえ囁かれる程であった。
これが最後・・・・・
おそらく公の場に立つ事は、この王位継承の儀が最後であろう。
周りからもそう噂されていたが、自分自身でもよく分かっていた。
ベン・フィングがブレンダンとの試合で凶行に走り、あまつさえブロートン帝国の殺し屋と通じ、闘技場に集まった二万人の国民を恐怖に落とした。
これは言いつくろう事ができない事だった。
捕らえられ糾弾されるベン・フィングは、すぐにでも処刑台に送られそうだったが、なんとか庇いだてて処刑だけは回避させた。だが、国王の力をもってしても、そこまでが限界だった。
魔法兵団団長のロビン・ファーマー。その息子のパトリック。剣士隊隊長のドミニク・ボーセル。
そして城の高官達もほぼ全員がベン・フィングの処刑を要求している。
無罪放免になどできるはずがないし、うやむやにして処刑だけは回避させる事が精いっぱいだった。
そして国賊と言われてしかたない男に対し、国王がそこまで必死に庇った事で、臣下の多くは自分から離れていった。
表面上は自分に付きしたがっているが、形式的に従っているだけで、その心はもう自分には無い。
そう肌で感じ続け、気が付けば部屋に籠るようになっていた。
そして、エマヌエル・ロペスが自分に変わり政治を担うようになった。
政策を決め、他国との貿易とも全てロペスが指示し回していく。
一つ一つ、必ず自分にも報告、許可をもらいに来るが、もはやロペスの決めた事に何か言えるわけも無く、ろくに内容の確認もせずに、渡された書類に判を押すだけの日々を繰り返した。
ロペスはこんな自分をどう見ているのだろう。
ガッカリされている事は分かる。見限られているだろうと思う。
だが、不思議と侮蔑の目は感じなかった。
国王の立場を投げ出し、部屋に一人逃げ込み、ただ無益に時間だけを過ごすこんな男なのに、
軽蔑はされていない事はなんとなくだが分かる。
むしろ、ロペスが自分を見るあの目は・・・・・・同情もあるだろうが、労わりだ・・・・・
ワシはなぜ、あれほどベン・フィングの言葉に従っていたのだろう・・・
今となっては分からない。ただ、あの時期はなぜかベンの言葉が全てのように感じられ、
疑う事もせずにベンの言うままに国を動かし、息子も遠ざけた
タジームのあまりの魔力に恐怖心を持っていた事は確かだ
賊をあっさり始末し、笑う姿に怯えた事も事実だ
だが、それでもワシの・・・自分の子供ではないか・・・・・・
なぜもっと話そうとしなかった
なぜもっと見ようとしなかった
ワシはなぜ、あんなに酷い言葉で息子を傷つけた
「ワシは・・・なぜタジームを捨てた・・・・・・」
式場に入る扉を前に、国王ラシーン・ハメイドは後悔の涙を流した。
「へ、陛下!?ど、どうなさいました!?」
ラシーン・ハメイドの後ろには、護衛としてドミニク・ボーセルとロビン・ファーマーが付いていた。
ドミニクは式場へ入る扉の前で、ふいに立ち止まった国王に怪訝な眼差しを向ける。
そして国王が肩を震わせ涙を流している事に気付き、驚きの声を漏らした。
国王ラシーン・ハメイドは、ドミニクの問いかけに答えなかった。
いや、答えられなかった。
自分がこれまで息子にしてきた仕打ちを考えれば、どのような顔をして、後悔している、なんて言えるだろうか。
「・・・陛下・・・・・」
ロビンは察していた。
具体的に何かを感じて察したというわけではない。
ただ国王の流す涙、その表情を目の当たりにし、息子の事を思い後悔に涙を流している事は感じ取れた。
「・・・すまんな・・・・・行くとしようか」
もうワシには何もない・・・
国王として国をまとめる力もない・・・
父として息子達に何か残せるものもない・・・
ワシは国王としても父親としても失格だった・・・
だが、無能なワシの代わりに、この国には優秀な者が沢山いた
彼らならば、きっとマルコを支え、この国を護ってくれるだろう
そして、ブレンダン・・・・・
ブレンダンはきっとワシの代わりに、タジームに父親としての愛情を与えてくれただろう
無能なワシの最後の務めは、王位継承の儀で、マルコへこの国を託す事だけだ・・・・・
ラシーン・ハメイドは涙をぬぐうと、式場への扉に手をかけた。
約六年・・・・・
ベン・フィングが幽閉されてから、ロペスの指示で国王は牢の中のベン・フィングに近づく事ができなかった
そのため時間とともに少しづつ、ベン・フィングからの洗脳が解けていった
国王としての最後の務めの時、二人の息子を想い涙を流せた事は、ある意味では救われたのかもしれなかった
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