263 / 1,263
【262 ジョルジュの感じた風】
しおりを挟む
「二人で直接話したいと言うのは珍しいな。どうしたんだ?」
レイジェスの休みの日に、私はジョルジュさんと喫茶モロニーに来ていた。
ジョルジュさんと会うのは一週間ぶりだった。
なかなか話すきっかけがなかったので、もうストレートに、話しがしたいので会えないか?と、風の精霊さんの力で連絡を取ったのだ。
「うん。あのね、先週孤児院に来てくれたでしょ?その時にジャニスさんから聞いたんだけど・・・なにか嫌な風を感じたの?」
しばらくジョルジュさんは何も答えずに黙っていた。
コーヒーカップを置いた時の、お皿に当たる音がやけに大きく耳に届く。
「・・・あぁ、嫌な風を感じた。最初に感じたのは二週間程前だ。西のブロートン帝国の方から、毎日感じている。今この時もだ。黙っていて悪かったな。場合によっては何事もなくすむかもしれない・・・・・そう思って、話すかどうか、判断に迷っていたんだ」
ジョルジュさんは相当思い悩んだような顔で、ゆっくりと、だけどハッキリした口調で話し出した。
「そう・・・実はね、話を聞いてから、私も風を感じてみたの。確かに西から吹く風はなんだか怖い感じがしたわ。でも、私にはジョルジュさん程の考察する力はないから、ただ嫌な風だなってしか思えなかった。ねぇ・・・なにか起きてるのかしら?」
「・・・嫌な風は治まる事無く流れ続けている。だが、ただ悪意だけを向けられている可能性もある。ブロートンとは良い関係とは言えないからな。だから、あまり不安を煽るような事は言いたくなかった・・・」
私の心の中に引っかかっていた一抹の不安が、大きく広がっていく事を感じた。
ジョルジュさんは、心配をかけないように、不安にさせないように、私が問いかける今日まで黙っていた。
場合によっては何事もなくすむかもしれない。そうも言ったけれど、
それはつまり・・・場合によっては、なんて言葉を使わなければならない程の事が起きる、という事ではないだろうか。
もちろんジョルジュさんの言う通り、何事もなくすむかもしれない。
だけど、ジョルジュさんの言葉の端々から、どうか何も起きないでほしい、という含みが感じられて、事態は相当悪い方向に向かっているように思えた。
「・・・ジョルジュさん、ジョルジュさんが思っている事を、可能性でもいいから全部話してください。取返しのつかない事になる前に」
私は覚悟を込めて、強く言葉を発した。
ジョルジュさんは、またしばらく私の目の見つめたまま口を閉ざしていたけれど、やがて瞼を閉じると、小さく息をついた。
「・・・分かった。ヤヨイの言う通りだ・・・俺は、少し臆病になっていたようだな・・・・・」
ジョルジュさんらしくない、弱気な言葉に、私は小さく首を振って否定した。
「そんな事ないわ。黙っていたのは、ジャニスさんとジョセフ君のためでしょ?大切な人に心配をかけたくない。悪い予感は外れればいい・・・そう思う事は、当たり前よ・・・」
「・・・そうか。ヤヨイは強いな・・・」
ジョルジュさんは、あくまで可能性だが、と前置きして自分の考えを話し始めた。
「ブロートンは五年前のあの話し合い以降も、ずっとカエストゥスに攻め入る機を伺っていた。だが、現国王は塞ぎ込み、ベン・フィングは牢の中だ。そしてロペスが睨みを効かせていたから、以前のように国の中から弱体化させる事ができず、沈黙を続けるしかなかった・・・」
「そうね、五年前の話し合いの後は、一気に入国管理も貿易も検査が厳しくなったから、以前のように身元のハッキリしない他国の人間はまず入国できないわ。貿易も商品の中身をキッチリ調べられるから、おかしな物は国に入れる事はできない。ブロートンとしては、やりようが無くなったと思う」
今までがザル過ぎたのだ。
ベン・フィングはブロートンと繋がっている。
ゆくゆくはこの国を転覆させてブロートンの支配下に置き、自分がカエストゥスの王として、君臨しようとでも思っていたのではないだろうか。
「そこで、今回の王位継承の儀だ。これが問題なんだ。この王位継承の儀には、ロンズデール国王も、クリンズベリーの国王も出席するし、ブロートン帝国 皇帝 ローランド・ライアンも出席する。当然護衛も付くし、兵士も大勢入る」
私はそこで気が付いた。
「そうか・・・・・ブロートンが何かしかけてくるとしたら・・・・・」
「そうだ。堂々と入国できるこの日だろう」
一国の国王が代替わりするのだ。
ブロートン帝国とは、五年前に関係がこじれかけたし、今もベン・フィングの事は、ブロートンと黒い繋がりがあると確信を持って見ている。
だが、それでも貿易は続けているし、表面上は友好関係を続けている。
その友好国の皇帝が、カエストゥスの新国王のお披露目にお祝いに来るというのに、それを拒むという事は、それこそ帝国への侮辱になるだろう。
「・・・王位継承の儀だけは、帝国の人間の入国を拒むわけにはいかない。皇帝はあくまで新国王へのお祝いを名目に来るんだ。どんな理由をつけようと、それを拒めば皇帝への侮辱になり、それはカエストゥスへ攻め入る口実になる・・・」
「そうだ。皇帝への侮辱・・・帝国には十分な口実だ。連中にはどっちでもいいんだ。黙ってカエストゥスに入れるならばそれでよし。拒まれても攻め入る口実にはなる。むしろ拒んで欲しいとさえ思っているのかもしれん・・・俺が感じた風は、支配と暴力・・・とても嫌な風だ。あんな風は感じた事がない・・・それが日に日に強くなっていく・・・ヤヨイ・・・戦争になるかもしれんぞ」
私は暗い気持ちのまま一人、家への帰り道を歩いていた。
ジョルジュさんは、帰ったらジャニスさんにちゃんと話すと言っていた。
私も帰ったらパトリックと話さなければならない。
戦争・・・・・
私が産まれるより、ずっとずっと前だけれど、日本もかつて戦争をして負けた。
私には歴史の授業で習った程度の知識しかないけれど、とても多くの命が奪われて、悲しみしか生まれなかったと思う。
テリー・・・アンナ・・・
大切な二人の子供の顔を思い浮かべる。
パトリック・・・
最愛の夫の顔を思い浮かべる。
護る・・・・・もし戦争になっても、私が絶対に護るそう固く心に誓う
新・・・・・
修一・・・・・
二人とも、今どこでなにしてるのかな
ふいに日本の友達の顔が思い浮かぶ
私、もうこの世界に来て6年だよ
二人もこの世界に来てるのかな?
もし、同じ世界に来てるんなら・・・・・・会いたいな・・・・・
いつか、いつか会えるよね・・・・・
私、また三人で仲良くお話ししたいんだ・・・
目元に浮かんだ涙に気付き、手の甲で拭うけれど、次々に浮かんでくる涙を止められなかった
レイジェスの休みの日に、私はジョルジュさんと喫茶モロニーに来ていた。
ジョルジュさんと会うのは一週間ぶりだった。
なかなか話すきっかけがなかったので、もうストレートに、話しがしたいので会えないか?と、風の精霊さんの力で連絡を取ったのだ。
「うん。あのね、先週孤児院に来てくれたでしょ?その時にジャニスさんから聞いたんだけど・・・なにか嫌な風を感じたの?」
しばらくジョルジュさんは何も答えずに黙っていた。
コーヒーカップを置いた時の、お皿に当たる音がやけに大きく耳に届く。
「・・・あぁ、嫌な風を感じた。最初に感じたのは二週間程前だ。西のブロートン帝国の方から、毎日感じている。今この時もだ。黙っていて悪かったな。場合によっては何事もなくすむかもしれない・・・・・そう思って、話すかどうか、判断に迷っていたんだ」
ジョルジュさんは相当思い悩んだような顔で、ゆっくりと、だけどハッキリした口調で話し出した。
「そう・・・実はね、話を聞いてから、私も風を感じてみたの。確かに西から吹く風はなんだか怖い感じがしたわ。でも、私にはジョルジュさん程の考察する力はないから、ただ嫌な風だなってしか思えなかった。ねぇ・・・なにか起きてるのかしら?」
「・・・嫌な風は治まる事無く流れ続けている。だが、ただ悪意だけを向けられている可能性もある。ブロートンとは良い関係とは言えないからな。だから、あまり不安を煽るような事は言いたくなかった・・・」
私の心の中に引っかかっていた一抹の不安が、大きく広がっていく事を感じた。
ジョルジュさんは、心配をかけないように、不安にさせないように、私が問いかける今日まで黙っていた。
場合によっては何事もなくすむかもしれない。そうも言ったけれど、
それはつまり・・・場合によっては、なんて言葉を使わなければならない程の事が起きる、という事ではないだろうか。
もちろんジョルジュさんの言う通り、何事もなくすむかもしれない。
だけど、ジョルジュさんの言葉の端々から、どうか何も起きないでほしい、という含みが感じられて、事態は相当悪い方向に向かっているように思えた。
「・・・ジョルジュさん、ジョルジュさんが思っている事を、可能性でもいいから全部話してください。取返しのつかない事になる前に」
私は覚悟を込めて、強く言葉を発した。
ジョルジュさんは、またしばらく私の目の見つめたまま口を閉ざしていたけれど、やがて瞼を閉じると、小さく息をついた。
「・・・分かった。ヤヨイの言う通りだ・・・俺は、少し臆病になっていたようだな・・・・・」
ジョルジュさんらしくない、弱気な言葉に、私は小さく首を振って否定した。
「そんな事ないわ。黙っていたのは、ジャニスさんとジョセフ君のためでしょ?大切な人に心配をかけたくない。悪い予感は外れればいい・・・そう思う事は、当たり前よ・・・」
「・・・そうか。ヤヨイは強いな・・・」
ジョルジュさんは、あくまで可能性だが、と前置きして自分の考えを話し始めた。
「ブロートンは五年前のあの話し合い以降も、ずっとカエストゥスに攻め入る機を伺っていた。だが、現国王は塞ぎ込み、ベン・フィングは牢の中だ。そしてロペスが睨みを効かせていたから、以前のように国の中から弱体化させる事ができず、沈黙を続けるしかなかった・・・」
「そうね、五年前の話し合いの後は、一気に入国管理も貿易も検査が厳しくなったから、以前のように身元のハッキリしない他国の人間はまず入国できないわ。貿易も商品の中身をキッチリ調べられるから、おかしな物は国に入れる事はできない。ブロートンとしては、やりようが無くなったと思う」
今までがザル過ぎたのだ。
ベン・フィングはブロートンと繋がっている。
ゆくゆくはこの国を転覆させてブロートンの支配下に置き、自分がカエストゥスの王として、君臨しようとでも思っていたのではないだろうか。
「そこで、今回の王位継承の儀だ。これが問題なんだ。この王位継承の儀には、ロンズデール国王も、クリンズベリーの国王も出席するし、ブロートン帝国 皇帝 ローランド・ライアンも出席する。当然護衛も付くし、兵士も大勢入る」
私はそこで気が付いた。
「そうか・・・・・ブロートンが何かしかけてくるとしたら・・・・・」
「そうだ。堂々と入国できるこの日だろう」
一国の国王が代替わりするのだ。
ブロートン帝国とは、五年前に関係がこじれかけたし、今もベン・フィングの事は、ブロートンと黒い繋がりがあると確信を持って見ている。
だが、それでも貿易は続けているし、表面上は友好関係を続けている。
その友好国の皇帝が、カエストゥスの新国王のお披露目にお祝いに来るというのに、それを拒むという事は、それこそ帝国への侮辱になるだろう。
「・・・王位継承の儀だけは、帝国の人間の入国を拒むわけにはいかない。皇帝はあくまで新国王へのお祝いを名目に来るんだ。どんな理由をつけようと、それを拒めば皇帝への侮辱になり、それはカエストゥスへ攻め入る口実になる・・・」
「そうだ。皇帝への侮辱・・・帝国には十分な口実だ。連中にはどっちでもいいんだ。黙ってカエストゥスに入れるならばそれでよし。拒まれても攻め入る口実にはなる。むしろ拒んで欲しいとさえ思っているのかもしれん・・・俺が感じた風は、支配と暴力・・・とても嫌な風だ。あんな風は感じた事がない・・・それが日に日に強くなっていく・・・ヤヨイ・・・戦争になるかもしれんぞ」
私は暗い気持ちのまま一人、家への帰り道を歩いていた。
ジョルジュさんは、帰ったらジャニスさんにちゃんと話すと言っていた。
私も帰ったらパトリックと話さなければならない。
戦争・・・・・
私が産まれるより、ずっとずっと前だけれど、日本もかつて戦争をして負けた。
私には歴史の授業で習った程度の知識しかないけれど、とても多くの命が奪われて、悲しみしか生まれなかったと思う。
テリー・・・アンナ・・・
大切な二人の子供の顔を思い浮かべる。
パトリック・・・
最愛の夫の顔を思い浮かべる。
護る・・・・・もし戦争になっても、私が絶対に護るそう固く心に誓う
新・・・・・
修一・・・・・
二人とも、今どこでなにしてるのかな
ふいに日本の友達の顔が思い浮かぶ
私、もうこの世界に来て6年だよ
二人もこの世界に来てるのかな?
もし、同じ世界に来てるんなら・・・・・・会いたいな・・・・・
いつか、いつか会えるよね・・・・・
私、また三人で仲良くお話ししたいんだ・・・
目元に浮かんだ涙に気付き、手の甲で拭うけれど、次々に浮かんでくる涙を止められなかった
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる