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【227 リンダの技】
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その男は突然店にやって来た。
「いらっしゃいませ!あ、なにかお探し・・・ですか?」
頬は痩せこけて、顔色が悪い。髪は何日も洗っていないのかボサボサで、よく見れば着ている服はシワや、なにかを零した跡などで汚れており、清潔感がまるでない。
40代、いやもっと上だろうか?ぶつぶつと口にしている言葉は、まともな形を成しておらず、まるで聞いた事のない言語のようだ。
腰に剣を携えていて、唯一その剣だけは手入れがされているのか、鉄でできた鞘は太陽の光を受け、淡い輝きを見せていた。
声をかけてすぐに危ない人だと察した私は、刺激しないようにゆっくりと後ずさり、近くにいたメアリーちゃんにハンドサインで、要注意人物来店、と送った。
メアリーちゃんは、私のハンドサインを目にとめると、ポーさんコーナーを出て、他のみんなに知らせに回る。
「・・・リンダは・・・どこだ?」
それまで意味不明な言葉にならない言葉を口にしていた男だが、突然ハッキリとした形の言葉を発し、私は意表を突かれ固まってしまった。
「リンダだ!リンダ・アクーニャはどこだぁ!」
私が答えず黙っていると、腹の底から吐き出すような大声を出すと、男はグルリと私に顔を向ける。
目の焦点が合っているのかいないのか、私を見ているようでもっと別のなにかを見ているようにも見える。
ただ、明らかな攻撃の意思だけは、そのギラギラとした目から読み取れた。
店中に響き渡った男の声に、他のお客さんの視線が一斉に集まる。
「な、なんだアイツ?」
「え?なにあの人?」
「アイツが叫んだのか?」
「あれ?アイツどっかで見た事ない?」
ざわめく店内を、驚きと戸惑いと好奇の声が駆け巡る。
「あ!思い出した!ゲーリーだよ!剣士隊の副隊長だったゲーリーだ!」
誰かがそう大きく声を上げた事が引き金だった。
ゲーリーは腰から剣を抜くと、頭上に高々とかかげ、獣のような雄叫びを上げて目の前の私に斬りかかってきた。
あ・・・わたし・・・これは・・・・・
私には弥生のような戦う力はない。
振り下ろされる凶刃が避けられない事だけは瞬時に理解できた。
覚悟を決める時間すらなく、迫りくる死をただ待つしかない。
目を閉じた。
あぁ、私は死ぬんだ。せっかくこの世界に来れたのに。
この世界が好きになれたのに。結婚の約束もしたのに。みんなともっと働きたかったのに。
みんなともっとお話ししたかった。もっと生きたかった・・・・・
頭の中を沢山の願望が巡る。
だけど、いつまで待っても私の意識が途切れる事はなかった。
いつまで待っても私の体は斬り裂かれず、私は恐る恐る目を開けた。
剣は私の眼前、ほんの10cm程度のところで止まっていた。
剣を持つ男、ゲーリーと呼ばれた男は、歯を食いしばり、鬼のような形相でなんとか剣を前に進ませようと、剣を持つ手に全力を込めている事は分かるが、剣はまるで見えない壁に阻まているかのように、僅かに震えるだけで全く動く気配が無かった。
「・・・え?」
何が起きているのか分からなかった。
周りで見ていたお客さん達も、どう反応していいのか、言葉を失っているようだ。
【ヤヨイ・・・風の精霊があんたを護ったんだよ】
ふいに頭に直接語り掛けられる声は、久しぶりに聞いた弥生の声だった。
そして、私の瞼は眠るようにゆっくりと閉ざされる。
「ねぇ・・・あれって、本当にヤヨイさん?」
ニコラは目の前の光景が信じられず、隣に立つジャニスに問いかける。
店の入り口前には人だかりができていて、対峙している男と女に視線が集中している。
「・・・私も、パトリックさんに聞いてはいたけれど、見るのは初めてなんだ。あれはきっと、もう一人のヤヨイさんだと思う」
ジャニスも、ニコラの問いに自信を持って答えられる程の確信はなかった。
それは去年、孤児院を襲撃したジャーグール・ディーロを、ヤヨイの中のもう一人の弥生が倒したと言う、ヤヨイの自己申告と、パトリックの証言でしか聞いていなかったからだ。
とてつもない強さで、風を操っていたとは聞いていたが、自分の目で見た訳ではない。
実感を伴わない話しに、どこか信じ切れていなかったのかもしれなかった。
だが今、目の前で戦っている弥生は、姿形は同じでも、ジャニス達の知っているヤヨイとは全くの別人だった。
「ぐがぁッ!」
掃除用のモップの木柄で、ゲーリーの顎を突き上げられる。
歯が折れたらしい。ゲーリーは口から血を撒き散らしながら、よろよろと足をもたらせて腰から崩れ落ちた。
「あんたさ~、営業妨害と殺人未遂・・・どう始末付けてくれんの?」
弥生はモップを肩に掛け、一歩一歩ゆっくりと距離を詰める。
「がはっ、はぁ・・・はぁ・・・」
ゲーリーは口の中に残った血を吐くと、剣を支えに立ち上がり、再びヤヨイに切っ先を向けた。
「へぇ・・・まだやる気なんだ?アタシとの実力差も分からない?それとも、何か引けない理由でもあんの?」
「俺は、俺はリンダのせいで隊にもいれなくなった・・・・・絶対にゆるせねぇんだよぉぉぉ!」
ゲーリーは剣を水平に構え、弥生の胴を右から左へ斬り裂くように振るうが、弥生は肩に掛けていたモップを振り下ろし、レール状の留金具をゲーリーの剣の腹に叩き付ける。
その衝撃にゲーリーは剣を握っている事ができず、両手から剣が落ちる。
剣が地面に落ちた衝撃で、軽い砂ぼこりが上がる。
モップの木柄がゲーリーの顔面に突きつけられる。
「降参して、大人しく縛られな。アンタじゃアタシには絶対勝てないよ」
弥生の最後通告だった。
ゲーリーとて、曲がりなりにも副隊長という地位にいた男である。相手との力の差が分からない程愚かではない。
ゲーリーの精神状態がまともであれば、観念していただろう。
だが、今のゲーリーは、ある特殊な興奮状態であった。
「がぁぁぁぁーッツ!」
ゲーリーはなりふり構わず拳を振り回し、弥生に襲い掛かった。
口の端から血の混じった涎を垂らし、血走った目を向ける様は異常と言えた。
「痛ッ」
あまりにも鬼気迫るゲーリーの猛攻に、弥生は一瞬気圧され、ゲーリーの蹴りをモップ越しだが正面から受けてしまう。
体が一瞬宙に浮き、受け身を取りそこない地面に腰を打ち付ける。
「ヤヨイさん!」
弥生が倒れたのを見て、店内に隠れているように言われたリンダが飛び出した。
「あ!リン姉さん!駄目!」
ニコラが叫び呼び止めてもリンダは足を止めなかった。
私のせいだ・・・私がゲーリーとの事をあまく考えていたから・・・
リンダの手には諸刃の短剣が握られていた。
剣士時代に愛用していた剣で、長さはナイフより少し長い程度だ。
女性としては体格の良いリンダは、もっと大きい剣や、長剣を使えばいいとよく言われたが、リンダは短剣にこだわった。
それは、リンダの戦い方にある。
リンダに気が付いたゲーリーは、口を歪ませて笑い、落としていた剣を拾い上げた。
「リンダァァァーッツ!」
ゲーリーは叫び声を上げ剣を振りかぶると、自分に向かい一直線に突っ込んでくるリンダに、体ごと叩き付けるように剣を振り下ろした。
「ウォォラァァァーッツ!」
「フッ!」
頭から真っ二つにするように振り下ろされた刃に対し、リンダは右手に持った短剣で迎え撃った。
ゲーリーの剣は全長80cm程度の、ごく平均的な長さの鉄の剣である。
それに対し、リンダの短剣は全長40cm程度と、ゲーリーの鉄の剣に対して半分程度の長さしかなく、打ち合わせるには圧倒的に不利であった。
だが、リンダの狙いは打ち合わせる事ではなかった。
ゲーリーの剣がリンダの頭に振り下ろされた瞬間、ゲーリーの剣は真っ二つになり、剣先はクルクルと宙を回転したあと地面に突き刺さった。
「な!・・・・・なん・・・だ・・・これは?」
ゲーリーは目を剥き、手元に残る半分に斬られた鉄の剣を凝視した。
刀身は真ん中辺りで綺麗に斬り取られている。
一体、なにがあった?
今の一瞬でなにが?
「戦いの最中に、ぼけっとしてんじゃねぇ!」
ゲーリーの顎がリンダの上段蹴りで撃ち上げられる。
ゲーリーの意識はそこで途切れ、紐の切れた操り人形のように、力無く崩れ落ちた。
「・・・アンタと剣を交える事はもうないだろう。だから最後に教えてやる。技の名は連双斬、斬れない物は無い」
器用に短剣を指先で回し、腰の鞘にしまう。
「・・・って言っても、もう聞こえてないか」
ベリーショートの短い銀色の髪を撫で、リンダは息をついた。
「いらっしゃいませ!あ、なにかお探し・・・ですか?」
頬は痩せこけて、顔色が悪い。髪は何日も洗っていないのかボサボサで、よく見れば着ている服はシワや、なにかを零した跡などで汚れており、清潔感がまるでない。
40代、いやもっと上だろうか?ぶつぶつと口にしている言葉は、まともな形を成しておらず、まるで聞いた事のない言語のようだ。
腰に剣を携えていて、唯一その剣だけは手入れがされているのか、鉄でできた鞘は太陽の光を受け、淡い輝きを見せていた。
声をかけてすぐに危ない人だと察した私は、刺激しないようにゆっくりと後ずさり、近くにいたメアリーちゃんにハンドサインで、要注意人物来店、と送った。
メアリーちゃんは、私のハンドサインを目にとめると、ポーさんコーナーを出て、他のみんなに知らせに回る。
「・・・リンダは・・・どこだ?」
それまで意味不明な言葉にならない言葉を口にしていた男だが、突然ハッキリとした形の言葉を発し、私は意表を突かれ固まってしまった。
「リンダだ!リンダ・アクーニャはどこだぁ!」
私が答えず黙っていると、腹の底から吐き出すような大声を出すと、男はグルリと私に顔を向ける。
目の焦点が合っているのかいないのか、私を見ているようでもっと別のなにかを見ているようにも見える。
ただ、明らかな攻撃の意思だけは、そのギラギラとした目から読み取れた。
店中に響き渡った男の声に、他のお客さんの視線が一斉に集まる。
「な、なんだアイツ?」
「え?なにあの人?」
「アイツが叫んだのか?」
「あれ?アイツどっかで見た事ない?」
ざわめく店内を、驚きと戸惑いと好奇の声が駆け巡る。
「あ!思い出した!ゲーリーだよ!剣士隊の副隊長だったゲーリーだ!」
誰かがそう大きく声を上げた事が引き金だった。
ゲーリーは腰から剣を抜くと、頭上に高々とかかげ、獣のような雄叫びを上げて目の前の私に斬りかかってきた。
あ・・・わたし・・・これは・・・・・
私には弥生のような戦う力はない。
振り下ろされる凶刃が避けられない事だけは瞬時に理解できた。
覚悟を決める時間すらなく、迫りくる死をただ待つしかない。
目を閉じた。
あぁ、私は死ぬんだ。せっかくこの世界に来れたのに。
この世界が好きになれたのに。結婚の約束もしたのに。みんなともっと働きたかったのに。
みんなともっとお話ししたかった。もっと生きたかった・・・・・
頭の中を沢山の願望が巡る。
だけど、いつまで待っても私の意識が途切れる事はなかった。
いつまで待っても私の体は斬り裂かれず、私は恐る恐る目を開けた。
剣は私の眼前、ほんの10cm程度のところで止まっていた。
剣を持つ男、ゲーリーと呼ばれた男は、歯を食いしばり、鬼のような形相でなんとか剣を前に進ませようと、剣を持つ手に全力を込めている事は分かるが、剣はまるで見えない壁に阻まているかのように、僅かに震えるだけで全く動く気配が無かった。
「・・・え?」
何が起きているのか分からなかった。
周りで見ていたお客さん達も、どう反応していいのか、言葉を失っているようだ。
【ヤヨイ・・・風の精霊があんたを護ったんだよ】
ふいに頭に直接語り掛けられる声は、久しぶりに聞いた弥生の声だった。
そして、私の瞼は眠るようにゆっくりと閉ざされる。
「ねぇ・・・あれって、本当にヤヨイさん?」
ニコラは目の前の光景が信じられず、隣に立つジャニスに問いかける。
店の入り口前には人だかりができていて、対峙している男と女に視線が集中している。
「・・・私も、パトリックさんに聞いてはいたけれど、見るのは初めてなんだ。あれはきっと、もう一人のヤヨイさんだと思う」
ジャニスも、ニコラの問いに自信を持って答えられる程の確信はなかった。
それは去年、孤児院を襲撃したジャーグール・ディーロを、ヤヨイの中のもう一人の弥生が倒したと言う、ヤヨイの自己申告と、パトリックの証言でしか聞いていなかったからだ。
とてつもない強さで、風を操っていたとは聞いていたが、自分の目で見た訳ではない。
実感を伴わない話しに、どこか信じ切れていなかったのかもしれなかった。
だが今、目の前で戦っている弥生は、姿形は同じでも、ジャニス達の知っているヤヨイとは全くの別人だった。
「ぐがぁッ!」
掃除用のモップの木柄で、ゲーリーの顎を突き上げられる。
歯が折れたらしい。ゲーリーは口から血を撒き散らしながら、よろよろと足をもたらせて腰から崩れ落ちた。
「あんたさ~、営業妨害と殺人未遂・・・どう始末付けてくれんの?」
弥生はモップを肩に掛け、一歩一歩ゆっくりと距離を詰める。
「がはっ、はぁ・・・はぁ・・・」
ゲーリーは口の中に残った血を吐くと、剣を支えに立ち上がり、再びヤヨイに切っ先を向けた。
「へぇ・・・まだやる気なんだ?アタシとの実力差も分からない?それとも、何か引けない理由でもあんの?」
「俺は、俺はリンダのせいで隊にもいれなくなった・・・・・絶対にゆるせねぇんだよぉぉぉ!」
ゲーリーは剣を水平に構え、弥生の胴を右から左へ斬り裂くように振るうが、弥生は肩に掛けていたモップを振り下ろし、レール状の留金具をゲーリーの剣の腹に叩き付ける。
その衝撃にゲーリーは剣を握っている事ができず、両手から剣が落ちる。
剣が地面に落ちた衝撃で、軽い砂ぼこりが上がる。
モップの木柄がゲーリーの顔面に突きつけられる。
「降参して、大人しく縛られな。アンタじゃアタシには絶対勝てないよ」
弥生の最後通告だった。
ゲーリーとて、曲がりなりにも副隊長という地位にいた男である。相手との力の差が分からない程愚かではない。
ゲーリーの精神状態がまともであれば、観念していただろう。
だが、今のゲーリーは、ある特殊な興奮状態であった。
「がぁぁぁぁーッツ!」
ゲーリーはなりふり構わず拳を振り回し、弥生に襲い掛かった。
口の端から血の混じった涎を垂らし、血走った目を向ける様は異常と言えた。
「痛ッ」
あまりにも鬼気迫るゲーリーの猛攻に、弥生は一瞬気圧され、ゲーリーの蹴りをモップ越しだが正面から受けてしまう。
体が一瞬宙に浮き、受け身を取りそこない地面に腰を打ち付ける。
「ヤヨイさん!」
弥生が倒れたのを見て、店内に隠れているように言われたリンダが飛び出した。
「あ!リン姉さん!駄目!」
ニコラが叫び呼び止めてもリンダは足を止めなかった。
私のせいだ・・・私がゲーリーとの事をあまく考えていたから・・・
リンダの手には諸刃の短剣が握られていた。
剣士時代に愛用していた剣で、長さはナイフより少し長い程度だ。
女性としては体格の良いリンダは、もっと大きい剣や、長剣を使えばいいとよく言われたが、リンダは短剣にこだわった。
それは、リンダの戦い方にある。
リンダに気が付いたゲーリーは、口を歪ませて笑い、落としていた剣を拾い上げた。
「リンダァァァーッツ!」
ゲーリーは叫び声を上げ剣を振りかぶると、自分に向かい一直線に突っ込んでくるリンダに、体ごと叩き付けるように剣を振り下ろした。
「ウォォラァァァーッツ!」
「フッ!」
頭から真っ二つにするように振り下ろされた刃に対し、リンダは右手に持った短剣で迎え撃った。
ゲーリーの剣は全長80cm程度の、ごく平均的な長さの鉄の剣である。
それに対し、リンダの短剣は全長40cm程度と、ゲーリーの鉄の剣に対して半分程度の長さしかなく、打ち合わせるには圧倒的に不利であった。
だが、リンダの狙いは打ち合わせる事ではなかった。
ゲーリーの剣がリンダの頭に振り下ろされた瞬間、ゲーリーの剣は真っ二つになり、剣先はクルクルと宙を回転したあと地面に突き刺さった。
「な!・・・・・なん・・・だ・・・これは?」
ゲーリーは目を剥き、手元に残る半分に斬られた鉄の剣を凝視した。
刀身は真ん中辺りで綺麗に斬り取られている。
一体、なにがあった?
今の一瞬でなにが?
「戦いの最中に、ぼけっとしてんじゃねぇ!」
ゲーリーの顎がリンダの上段蹴りで撃ち上げられる。
ゲーリーの意識はそこで途切れ、紐の切れた操り人形のように、力無く崩れ落ちた。
「・・・アンタと剣を交える事はもうないだろう。だから最後に教えてやる。技の名は連双斬、斬れない物は無い」
器用に短剣を指先で回し、腰の鞘にしまう。
「・・・って言っても、もう聞こえてないか」
ベリーショートの短い銀色の髪を撫で、リンダは息をついた。
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