219 / 1,263
【219 開店初日が終わって】
しおりを挟む
「あ!やっぱりジョルジュさん!お久しぶりね」
「あぁ、クリスマス以来か、久しぶりだな」
午後、変わらず沢山のお客さんが店に出入りをする中、すれ違った見覚えのあるアイスブルーの髪を目で追うと、振り返った男性は、お城の北の森に住むジョルジュさんだった。
「開店おめでとう。さすがに人が多いな。大賑わいでなによりだ」
「ありがとう。出張買取で沢山宣伝したし、やっぱりお客さんの需要が大きかったみたい。みんなお家で眠らせている物が沢山あって困ってたのね」
ジョルジュさんと会うのはクリスマス以来なので、実に三ヶ月ぶりだった。
でも、風の精霊さんを通して、たまに近況報告をしていたので、今日がリサイクルショップ開店という事は伝えてあった。
「キャロルちゃんがいたらすごい喜ぶんだけど、今日はウィッカーさんやジャニスさんも来てるから、孤児院でお留守番なの。ゆっくりしていけるの?」
「あぁ、孤児院にも寄ろうと思っていたんだ。それにしてもすごい商品量だな」
ジョルジュさんは、店内をぐるりと見まわして、感心したように息を一つついた。
「ええ、良い家具屋さんがいてね、私達の希望をちゃんと聞いてくれたの。工夫すればこの広さでも、十分な商品を並べられるわ」
少しだけ立ち話しをしていると、古着を手にしたリンダさんが事務所から出て来た。
「ヤヨイ~、これなんだけど・・・え?もしかして、ジョルジュ?ジョルジュ・ワーリントン!?」
リンダさんは、私と話しているジョルジュさんを目にすると、驚き立ち止まり、頭のてっぺんから爪先まで、何度も確認するように視線を上下させた。
「へぇ~・・・そう言えば、ベン・フィングの事件の後から、付き合いができたって聞いてたけど、まかさ今日会えるなんて思わなかったよ。あ、私はリンダ。リンダ・アクーニャ。リンでいいよ、ヤヨイの友達、よろしく」
ニコリと笑って、手を差し出すリンダさん。
リンダさんはちょっとマイペースなところがあり、ジョルジュさんもいきなりで少し面食らったような感じだけど、ニコニコ笑っているリンダさんを見て、戸惑いながらもその手を握った。
「・・・ジョルジュ・ワーリントンだ。ジュルジュと呼び捨てていい。ヤヨイの友達なら、俺の友達にもなるのか?」
握手しながら、真顔で友達かどうかの確認をされ、リンダさんは吹き出した。
「え!?そんな事聞く人なの!?あっははは!いいよいいよ!もちろんだよ!じゃあ、今から友達ね!王宮にいた時に聴いた噂とは結構違うんだね?もっと堅苦しい感じかと思ってたよ」
「・・・そうか。俺はどうも少し感覚が違うようでな。なにかおかしいところがあったら、遠慮なく言ってくれ。その方がいい」
「分かった分かった!あ、まだニコラとは会ってないよね?ヤヨイ、ちょっとジョルジュ借りていい?」
そう言うなり、私の返事を待たず、リンダさんはジョルジュさんの手を引いて行ってしまった。
しかたない。
多分ニコラさんが担当の、買い取りカウンターは混んでるだろうから、私が代わるか。
私は小走りに二人の後を追った。
「いやぁ~、働いた働いた!忙しかったぁ~」
リンダさんはイスに腰掛けながら、思い切り背伸びをして声を出した。
夕方5時。営業が終わり、私達はレオネラちゃんの差し入れのコーヒーや紅茶を飲みながら、事務所で一休みしていた。
さすがギフト用だ。コーヒーも紅茶も普段飲んでいる物とは香りが違う。
これはレオネラちゃんにしてやられたかもしれない。
「リンさん、お疲れ様でした。予想以上に買い取りが多かったので、目が疲れたでしょ?」
労いの言葉をかけると、リンダさんは目を少しこすり、笑って見せた。
「そうだね。私さ、こないだまでずっと王宮で剣振ってたから、こんなに服ばっか見て、せっせと縫い続けたのは初めてだから、ちょっと目は疲れたね。まぁ、明日はニコラの番だから、頑張りなよ?」
話しを振られると、リンダさんの隣で紅茶を飲んでいたニコラさんは、金茶色の柔らかそうな髪を軽く外に流し、得意気に鼻をフフンと鳴らした。
「私はリン姉さんと違って、ずっと雑貨屋さんだったから、こういうのは慣れてます。むしろ、買い取りの方が、お客さん押し寄せて混乱しちゃうかもですよ?」
「うっ・・・そうだった。今日のアレ見ると、明日もすごそうだよね?しかも明日からは引き取りも来るんでしょ?」
リンダさんは、昼間ジョルジュさんを連れて、買い取りカウンターに行った時、その行列を見てちょっと引いてしまったのだ。
結局あんまり忙しそうだったので、ジョルジュさんを紹介するのはまたにして、リンダさんには仕事に戻ってもらい、私はそのまま買い取りのヘルプに入り、三人体制で回したのだった。
「ヤヨイさん、ジョルジュは孤児院に行くって言ってたんだよね?まだいるのかな?」
ジャニスさんの質問に私は頷いた。
「ええ、久しぶりなんだし、みんなが帰るまで待っててって言ったら、分かったって言ってたから大丈夫よ。今日は泊まるんじゃないかしら?」
「そっか。アイツとも三ヶ月は会ってないからね。なんか、すごい久しぶりな気がする。リン姉さんと、ニコラさんはどうするの?孤児院来る?」
ジャニスさんが顔を向けると、二人とも、そうだね、と言って孤児院に来る事になった。
「モニカさん、今日は本当にありがとうございました。レジ、ほとんどお一人で回してしまって、すごかったです」
今日、一番助かったのはモニカさんが担当してくれたレジだ。
量が多い時には、ジャニスさんが袋詰めのヘルプには入ったけれど、ほとんど一人で回してしまったのだ。知り合いが多い事も良かったのだろう。急かされる事もなく、落ち着いてできたようだ。
「お店の雰囲気が良かったからよ。働きやすくて良いお店ね。ヤヨイさん、私最初は週に2~3回って言ったけど、この忙しさならしばらく毎日来ましょうか?」
「え!?いいんですか?ご家庭は大丈夫ですか?」
モニカさんの申し出はありがたいけれど、モニカさんも主婦としてお家の仕事がある。
このお店の事で、負担をかけるわけにはいかない。
「いいのいいの。大丈夫よ。夕方五時で閉店なんだから、夕飯の支度は十分間に合うわ。それに、主人も息子も、ヤヨイさんの事だったら何でも許してくれるわ」
モニカさんはクスリと笑って、大丈夫よ。一言口にする。
「はい。ありがとうございます。本当にすごく助かります」
お礼と一緒に頭を下げると、モニカさんはまたクスリと笑った。
「いいのいいの。そんな頭下げないで。私は、将来のお嫁さんを応援してるだけなんだから。ね?」
片目をつむり微笑むモニカさんに、私はうまく言葉が返せず赤面する。
いずれとは思うけれど、モニカさんにせっつかれたら、意外と早いかもしれないな。
そんな事を想像してしまった。
それから私達は売上金と荷物をまとめて店を出た。
モニカさん意外は今日は孤児院なので、リンダさんとニコラさんにジョルジュさんも加わり、賑やかになりそうだ。
ちなみにレイジェスの開店初日で、白クマのポーさんぬいぐるみは完売した。
1個800イエンだから、70個全て完って56,000イエンの売り上げだ。
やったー!と大喜びするメアリーちゃんに、少しポーさんを侮っていたニコラさんは、すごい・・・と驚きを隠せず呟いていた。
私もここまでは予想していなかったので、メアリーちゃんは本当にすごい。
そしてポーさんは異世界でも大人気だった。
「あぁ、クリスマス以来か、久しぶりだな」
午後、変わらず沢山のお客さんが店に出入りをする中、すれ違った見覚えのあるアイスブルーの髪を目で追うと、振り返った男性は、お城の北の森に住むジョルジュさんだった。
「開店おめでとう。さすがに人が多いな。大賑わいでなによりだ」
「ありがとう。出張買取で沢山宣伝したし、やっぱりお客さんの需要が大きかったみたい。みんなお家で眠らせている物が沢山あって困ってたのね」
ジョルジュさんと会うのはクリスマス以来なので、実に三ヶ月ぶりだった。
でも、風の精霊さんを通して、たまに近況報告をしていたので、今日がリサイクルショップ開店という事は伝えてあった。
「キャロルちゃんがいたらすごい喜ぶんだけど、今日はウィッカーさんやジャニスさんも来てるから、孤児院でお留守番なの。ゆっくりしていけるの?」
「あぁ、孤児院にも寄ろうと思っていたんだ。それにしてもすごい商品量だな」
ジョルジュさんは、店内をぐるりと見まわして、感心したように息を一つついた。
「ええ、良い家具屋さんがいてね、私達の希望をちゃんと聞いてくれたの。工夫すればこの広さでも、十分な商品を並べられるわ」
少しだけ立ち話しをしていると、古着を手にしたリンダさんが事務所から出て来た。
「ヤヨイ~、これなんだけど・・・え?もしかして、ジョルジュ?ジョルジュ・ワーリントン!?」
リンダさんは、私と話しているジョルジュさんを目にすると、驚き立ち止まり、頭のてっぺんから爪先まで、何度も確認するように視線を上下させた。
「へぇ~・・・そう言えば、ベン・フィングの事件の後から、付き合いができたって聞いてたけど、まかさ今日会えるなんて思わなかったよ。あ、私はリンダ。リンダ・アクーニャ。リンでいいよ、ヤヨイの友達、よろしく」
ニコリと笑って、手を差し出すリンダさん。
リンダさんはちょっとマイペースなところがあり、ジョルジュさんもいきなりで少し面食らったような感じだけど、ニコニコ笑っているリンダさんを見て、戸惑いながらもその手を握った。
「・・・ジョルジュ・ワーリントンだ。ジュルジュと呼び捨てていい。ヤヨイの友達なら、俺の友達にもなるのか?」
握手しながら、真顔で友達かどうかの確認をされ、リンダさんは吹き出した。
「え!?そんな事聞く人なの!?あっははは!いいよいいよ!もちろんだよ!じゃあ、今から友達ね!王宮にいた時に聴いた噂とは結構違うんだね?もっと堅苦しい感じかと思ってたよ」
「・・・そうか。俺はどうも少し感覚が違うようでな。なにかおかしいところがあったら、遠慮なく言ってくれ。その方がいい」
「分かった分かった!あ、まだニコラとは会ってないよね?ヤヨイ、ちょっとジョルジュ借りていい?」
そう言うなり、私の返事を待たず、リンダさんはジョルジュさんの手を引いて行ってしまった。
しかたない。
多分ニコラさんが担当の、買い取りカウンターは混んでるだろうから、私が代わるか。
私は小走りに二人の後を追った。
「いやぁ~、働いた働いた!忙しかったぁ~」
リンダさんはイスに腰掛けながら、思い切り背伸びをして声を出した。
夕方5時。営業が終わり、私達はレオネラちゃんの差し入れのコーヒーや紅茶を飲みながら、事務所で一休みしていた。
さすがギフト用だ。コーヒーも紅茶も普段飲んでいる物とは香りが違う。
これはレオネラちゃんにしてやられたかもしれない。
「リンさん、お疲れ様でした。予想以上に買い取りが多かったので、目が疲れたでしょ?」
労いの言葉をかけると、リンダさんは目を少しこすり、笑って見せた。
「そうだね。私さ、こないだまでずっと王宮で剣振ってたから、こんなに服ばっか見て、せっせと縫い続けたのは初めてだから、ちょっと目は疲れたね。まぁ、明日はニコラの番だから、頑張りなよ?」
話しを振られると、リンダさんの隣で紅茶を飲んでいたニコラさんは、金茶色の柔らかそうな髪を軽く外に流し、得意気に鼻をフフンと鳴らした。
「私はリン姉さんと違って、ずっと雑貨屋さんだったから、こういうのは慣れてます。むしろ、買い取りの方が、お客さん押し寄せて混乱しちゃうかもですよ?」
「うっ・・・そうだった。今日のアレ見ると、明日もすごそうだよね?しかも明日からは引き取りも来るんでしょ?」
リンダさんは、昼間ジョルジュさんを連れて、買い取りカウンターに行った時、その行列を見てちょっと引いてしまったのだ。
結局あんまり忙しそうだったので、ジョルジュさんを紹介するのはまたにして、リンダさんには仕事に戻ってもらい、私はそのまま買い取りのヘルプに入り、三人体制で回したのだった。
「ヤヨイさん、ジョルジュは孤児院に行くって言ってたんだよね?まだいるのかな?」
ジャニスさんの質問に私は頷いた。
「ええ、久しぶりなんだし、みんなが帰るまで待っててって言ったら、分かったって言ってたから大丈夫よ。今日は泊まるんじゃないかしら?」
「そっか。アイツとも三ヶ月は会ってないからね。なんか、すごい久しぶりな気がする。リン姉さんと、ニコラさんはどうするの?孤児院来る?」
ジャニスさんが顔を向けると、二人とも、そうだね、と言って孤児院に来る事になった。
「モニカさん、今日は本当にありがとうございました。レジ、ほとんどお一人で回してしまって、すごかったです」
今日、一番助かったのはモニカさんが担当してくれたレジだ。
量が多い時には、ジャニスさんが袋詰めのヘルプには入ったけれど、ほとんど一人で回してしまったのだ。知り合いが多い事も良かったのだろう。急かされる事もなく、落ち着いてできたようだ。
「お店の雰囲気が良かったからよ。働きやすくて良いお店ね。ヤヨイさん、私最初は週に2~3回って言ったけど、この忙しさならしばらく毎日来ましょうか?」
「え!?いいんですか?ご家庭は大丈夫ですか?」
モニカさんの申し出はありがたいけれど、モニカさんも主婦としてお家の仕事がある。
このお店の事で、負担をかけるわけにはいかない。
「いいのいいの。大丈夫よ。夕方五時で閉店なんだから、夕飯の支度は十分間に合うわ。それに、主人も息子も、ヤヨイさんの事だったら何でも許してくれるわ」
モニカさんはクスリと笑って、大丈夫よ。一言口にする。
「はい。ありがとうございます。本当にすごく助かります」
お礼と一緒に頭を下げると、モニカさんはまたクスリと笑った。
「いいのいいの。そんな頭下げないで。私は、将来のお嫁さんを応援してるだけなんだから。ね?」
片目をつむり微笑むモニカさんに、私はうまく言葉が返せず赤面する。
いずれとは思うけれど、モニカさんにせっつかれたら、意外と早いかもしれないな。
そんな事を想像してしまった。
それから私達は売上金と荷物をまとめて店を出た。
モニカさん意外は今日は孤児院なので、リンダさんとニコラさんにジョルジュさんも加わり、賑やかになりそうだ。
ちなみにレイジェスの開店初日で、白クマのポーさんぬいぐるみは完売した。
1個800イエンだから、70個全て完って56,000イエンの売り上げだ。
やったー!と大喜びするメアリーちゃんに、少しポーさんを侮っていたニコラさんは、すごい・・・と驚きを隠せず呟いていた。
私もここまでは予想していなかったので、メアリーちゃんは本当にすごい。
そしてポーさんは異世界でも大人気だった。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる