201 / 1,298
【201 クリスマスの計画】
しおりを挟む
この世界にはクリスマスというものは無いそうだ。
考えてみれば、それもそうだと思う。
だって、クリスマスにつながる歴史がないのだから。
でも、私が日本でのクリスマスの事を話すと、みんな興味を持ってくれて、ぜひやってみようという話しになった。
役割分担は、私とジャニスさん、メアリーちゃんの三人は食事の準備をする事になった。
トロワ君とキャロルちゃんを中心に、子供達には飾り付けをお願いして、ブレンダン様には当日まで、できるだけ、スージーちゃんとチコリちゃんのお世話をお願いする事になった
二人とも、もうすっかり歩けるようになって、何にでも興味を持って触りたがるので、子供達の面倒を見れる人が少ない時は、ベビーサークル使っている。
大人の腰の高さくらいで、150cm四方くらいの広さの物だ。
ブレンダン様が孤児院を建てた頃に街で買った物のようで、今、孤児院にいる子供達はほとんど全員これを使ったそうだ。
とても思い出深い品物のようで、サークルの中で遊ぶ二人を目を細めて眺めている。
クリスマスプレゼントは、女性陣はマフラーを編む事に決めた。
何にしようか相談していたら、メアリーちゃんが、ウィッカーさんにマフラーを編むと言った事がきっかけだ。
実は、私は編み物ができない。だから、どうしようかなと考えていたら、メアリーちゃんがお手伝いするから、一緒に編みましょうと言ってくれたのだ。
料理も上手で、編み物もできるし、本当にメアリーちゃんはすごい。ウィッカーさんは幸せ者だ。
マフラーは普段の仕事の合間に作っても、一週間もあればできると言うので、私はメアリーちゃんに習いながら作る事にした。
ジャニスさんとキャロルちゃんも、得意ではないと言っていたけど、一応自分でできるみたいなので、この世界の女の子は、お裁縫ができる子が多いみたいだ。
考えてみると日本にいた頃は、衣類は傷ついたり汚れてしまったら、捨てるか売るかの二択で、直して使うという事はあまり考えた事がなかった。
家電類はともかく、衣類、特にカジュアルは何万もするブランドでもない限り、修理を考えない人が多いと思う。
だからリサイクルショップに、あんなに古着が持ち込まれるのだ。
どんなに買取が安くても、捨てるよりはマシという事なんだろうけど、ゴミ袋にギッシリ詰まった服を見ると、ちょっと溜息は出た。
物が豊富な日本だからこそ、使い捨てが当たり前になっていたのだと、この世界に来て実感できた。
でも、この世界は違う。
子供達はみんなおさがりを着ているし、破れれば縫い繕う。何度も再利用し、そして着れなくなった服は雑巾にするのだ。
それだけ物を大切にしているのだ。
私はこの世界にこそ、リサイクルショップが必要なのではと思った。
この世界の人は物を大切にするので、必要が無くなっても、何かに使えるかもしれない。
誰か必要な人がいたら。と考えて、いつまでも大事にしまって置く人が多いのだ。
それならば、リサイクルショップがあれば大いに街に貢献できると思う。
私には日本で働いていた経験がある。
だからこの世界でリサイクルショップを始めても、やっていけるのではないだろうか。
夕方、掃除洗濯など一通りの仕事が終わり、私は自室でメアリーちゃんに、さっそく編み物を教えてもらっていた。
「ヤヨイさん、どうかされましたか?」
メアリーちゃんが、小首を傾げて私を見る。
考えていた事が、つい顔に出てしまったみたい。
「えっとね、今回手編みのマフラーを作ろうって決めてから、ちょっと考えてたの。この世界でリサイクルショップを始めたら、きっと街のみんなの役に立つし、楽しいだろうなって」
「リサイクル・・・ショップ、ですか?それはなんですか?」
リサイクルショップを知らないメアリーちゃんに、私はどういうお店かを説明した。
いらなくなった物を買い取って、それを必要とする人に売る。
一言で言えばそれだけなのだけど、私が日本で働いていた時の体験談も混ぜて話すと、メアリーちゃんは興味津々になり、編み物の手を止めて二人で時間を忘れて話し合った。
「それで、その女の子の白クマさんはどうなったんですか?」
「うん。お裁縫の得意な人がいてね、その人がその場で縫ってあげたの。だから、引っ張った男の子とも仲直りして帰って行ったよ」
「それは良かったです。ニホンでは、白クマのポーさんは、とても人気があるのですね。男の子でも欲しがるなんて、一度見て見たいです」
北海道から生まれた大人気キャラクター、白クマのポーさんは、白クマに丸みをつけて、可愛らしくデフォルメしたデザインだ。キラキラしたビー玉のような目が愛くるしい。
元々は町おこしのゆるキャラだったけれど、全国的にヒットして、アニメにまでなったのだからいかにすごいか分かる。
鮭が大好物という設定で、年末年始は、ポーさんが可愛い外見とは裏腹に、新巻鮭にかぶり付くぬいぐるみなんかも、クレーンゲームにでてくるらいだ。
リサイクルショップ ウイニングで、ポーさんのぬいぐるみが、幼稚園くらいの子供達で取り合いになり、女の子が離さなかったので引っ張った男の子が、ポーさんの腕の付け根を少し破いてしまった時の話しを聞かせた。
幸い、スタッフで編み物が得意な女の子がいて、その場で綺麗に直し、男の子は謝って女の子が買っていったという話しだ。
「メアリーちゃんなら、作れるかも。デザイン自体は、そんなに複雑じゃないんだよ。白い綿のかたまりみたいな感じだから。あ、私ポーさんの絵くらいなら描けるよ」
私は子供達が使ったお絵かき用の紙を取り、まだ空いているスペースにポーさんのイラストを描いた。
ウイニングで働いていた時に、POP作りもやっていて、ポーさんはよく描いていたから少し自信がある。
ちなみにポーさんぬいぐるみは基本高価買取りだ。季節にもよるけど、冬になると縁起物の扱いになって、荒巻鮭をくわえたポーさんは、非常によく売れていたからだ。
「か、可愛いです!これが白クマのポーさんなのですね!子供達に人気があるのも分かります!」
定番の、ポーさんが純真無垢な笑顔で、鮭にかぶり付く絵を描いて見せると、メアリーちゃんは目を輝かせた。
「メアリーちゃん、すごいポーさん気に入ったみたいね。なんだか嬉しいわ」
「ヤヨイさん!これはジャニスさんとキャロルちゃんにも報告ですよ!こんな可愛いクマさんがいたなんて!」
私ちょっと行ってきます!そう言い残すと、メアリーちゃんは席を立って、ジャニスさん達を探しに行ってしまった。
メアリーちゃんは予想以上にハマったようだ。
一人残された私は、編み物の続きをやろうとしたけど、さっぱり分からないので、メアリーちゃんが戻ってくるまで、余っている紙に色々なポーさんを描いて時間を潰した。
戻ってきたメアリーちゃんと、ジャニスさん、キャロルちゃんがその絵を見て、可愛い!と声を上げたのは言うまでもない。
考えてみれば、それもそうだと思う。
だって、クリスマスにつながる歴史がないのだから。
でも、私が日本でのクリスマスの事を話すと、みんな興味を持ってくれて、ぜひやってみようという話しになった。
役割分担は、私とジャニスさん、メアリーちゃんの三人は食事の準備をする事になった。
トロワ君とキャロルちゃんを中心に、子供達には飾り付けをお願いして、ブレンダン様には当日まで、できるだけ、スージーちゃんとチコリちゃんのお世話をお願いする事になった
二人とも、もうすっかり歩けるようになって、何にでも興味を持って触りたがるので、子供達の面倒を見れる人が少ない時は、ベビーサークル使っている。
大人の腰の高さくらいで、150cm四方くらいの広さの物だ。
ブレンダン様が孤児院を建てた頃に街で買った物のようで、今、孤児院にいる子供達はほとんど全員これを使ったそうだ。
とても思い出深い品物のようで、サークルの中で遊ぶ二人を目を細めて眺めている。
クリスマスプレゼントは、女性陣はマフラーを編む事に決めた。
何にしようか相談していたら、メアリーちゃんが、ウィッカーさんにマフラーを編むと言った事がきっかけだ。
実は、私は編み物ができない。だから、どうしようかなと考えていたら、メアリーちゃんがお手伝いするから、一緒に編みましょうと言ってくれたのだ。
料理も上手で、編み物もできるし、本当にメアリーちゃんはすごい。ウィッカーさんは幸せ者だ。
マフラーは普段の仕事の合間に作っても、一週間もあればできると言うので、私はメアリーちゃんに習いながら作る事にした。
ジャニスさんとキャロルちゃんも、得意ではないと言っていたけど、一応自分でできるみたいなので、この世界の女の子は、お裁縫ができる子が多いみたいだ。
考えてみると日本にいた頃は、衣類は傷ついたり汚れてしまったら、捨てるか売るかの二択で、直して使うという事はあまり考えた事がなかった。
家電類はともかく、衣類、特にカジュアルは何万もするブランドでもない限り、修理を考えない人が多いと思う。
だからリサイクルショップに、あんなに古着が持ち込まれるのだ。
どんなに買取が安くても、捨てるよりはマシという事なんだろうけど、ゴミ袋にギッシリ詰まった服を見ると、ちょっと溜息は出た。
物が豊富な日本だからこそ、使い捨てが当たり前になっていたのだと、この世界に来て実感できた。
でも、この世界は違う。
子供達はみんなおさがりを着ているし、破れれば縫い繕う。何度も再利用し、そして着れなくなった服は雑巾にするのだ。
それだけ物を大切にしているのだ。
私はこの世界にこそ、リサイクルショップが必要なのではと思った。
この世界の人は物を大切にするので、必要が無くなっても、何かに使えるかもしれない。
誰か必要な人がいたら。と考えて、いつまでも大事にしまって置く人が多いのだ。
それならば、リサイクルショップがあれば大いに街に貢献できると思う。
私には日本で働いていた経験がある。
だからこの世界でリサイクルショップを始めても、やっていけるのではないだろうか。
夕方、掃除洗濯など一通りの仕事が終わり、私は自室でメアリーちゃんに、さっそく編み物を教えてもらっていた。
「ヤヨイさん、どうかされましたか?」
メアリーちゃんが、小首を傾げて私を見る。
考えていた事が、つい顔に出てしまったみたい。
「えっとね、今回手編みのマフラーを作ろうって決めてから、ちょっと考えてたの。この世界でリサイクルショップを始めたら、きっと街のみんなの役に立つし、楽しいだろうなって」
「リサイクル・・・ショップ、ですか?それはなんですか?」
リサイクルショップを知らないメアリーちゃんに、私はどういうお店かを説明した。
いらなくなった物を買い取って、それを必要とする人に売る。
一言で言えばそれだけなのだけど、私が日本で働いていた時の体験談も混ぜて話すと、メアリーちゃんは興味津々になり、編み物の手を止めて二人で時間を忘れて話し合った。
「それで、その女の子の白クマさんはどうなったんですか?」
「うん。お裁縫の得意な人がいてね、その人がその場で縫ってあげたの。だから、引っ張った男の子とも仲直りして帰って行ったよ」
「それは良かったです。ニホンでは、白クマのポーさんは、とても人気があるのですね。男の子でも欲しがるなんて、一度見て見たいです」
北海道から生まれた大人気キャラクター、白クマのポーさんは、白クマに丸みをつけて、可愛らしくデフォルメしたデザインだ。キラキラしたビー玉のような目が愛くるしい。
元々は町おこしのゆるキャラだったけれど、全国的にヒットして、アニメにまでなったのだからいかにすごいか分かる。
鮭が大好物という設定で、年末年始は、ポーさんが可愛い外見とは裏腹に、新巻鮭にかぶり付くぬいぐるみなんかも、クレーンゲームにでてくるらいだ。
リサイクルショップ ウイニングで、ポーさんのぬいぐるみが、幼稚園くらいの子供達で取り合いになり、女の子が離さなかったので引っ張った男の子が、ポーさんの腕の付け根を少し破いてしまった時の話しを聞かせた。
幸い、スタッフで編み物が得意な女の子がいて、その場で綺麗に直し、男の子は謝って女の子が買っていったという話しだ。
「メアリーちゃんなら、作れるかも。デザイン自体は、そんなに複雑じゃないんだよ。白い綿のかたまりみたいな感じだから。あ、私ポーさんの絵くらいなら描けるよ」
私は子供達が使ったお絵かき用の紙を取り、まだ空いているスペースにポーさんのイラストを描いた。
ウイニングで働いていた時に、POP作りもやっていて、ポーさんはよく描いていたから少し自信がある。
ちなみにポーさんぬいぐるみは基本高価買取りだ。季節にもよるけど、冬になると縁起物の扱いになって、荒巻鮭をくわえたポーさんは、非常によく売れていたからだ。
「か、可愛いです!これが白クマのポーさんなのですね!子供達に人気があるのも分かります!」
定番の、ポーさんが純真無垢な笑顔で、鮭にかぶり付く絵を描いて見せると、メアリーちゃんは目を輝かせた。
「メアリーちゃん、すごいポーさん気に入ったみたいね。なんだか嬉しいわ」
「ヤヨイさん!これはジャニスさんとキャロルちゃんにも報告ですよ!こんな可愛いクマさんがいたなんて!」
私ちょっと行ってきます!そう言い残すと、メアリーちゃんは席を立って、ジャニスさん達を探しに行ってしまった。
メアリーちゃんは予想以上にハマったようだ。
一人残された私は、編み物の続きをやろうとしたけど、さっぱり分からないので、メアリーちゃんが戻ってくるまで、余っている紙に色々なポーさんを描いて時間を潰した。
戻ってきたメアリーちゃんと、ジャニスさん、キャロルちゃんがその絵を見て、可愛い!と声を上げたのは言うまでもない。
0
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
練習船で異世界に来ちゃったんだが?! ~異世界海洋探訪記~
さみぃぐらぁど
ファンタジー
航海訓練所の練習船「海鵜丸」はハワイへ向けた長期練習航海中、突然嵐に巻き込まれ、落雷を受ける。
衝撃に気を失った主人公たち当直実習生。彼らが目を覚まして目撃したものは、自分たち以外教官も実習生も居ない船、無線も電子海図も繋がらない海、そして大洋を往く見たこともない戦列艦の艦隊だった。
そして実習生たちは、自分たちがどこか地球とは違う星_異世界とでも呼ぶべき空間にやって来たことを悟る。
燃料も食料も補給の目途が立たない異世界。
果たして彼らは、自分たちの力で、船とともに現代日本の海へ帰れるのか⁈
※この作品は「カクヨム」においても投稿しています。https://kakuyomu.jp/works/16818023213965695770
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる