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魔法兵団の宿舎を出ると、俺とジャニスはそのまま城から北の森、ジョルジュの家に行く事にした。
一度孤児院へ戻ってからとも考えたが、いつジョルジュが狙われてもおかしくない。
今、この時からジョルジュと行動を共にするべきと判断した。
「ウィッカー、ヤヨイに今回の事を伝えるが、メアリーに伝言はないか?」
「え?あぁ、そっか、お前とヤヨイさんは、風の精霊で離れていても連絡ができるんだったな?」
「そうだ。ブレンダン達が孤児院に到着した時、ヤヨイ達も状況が分かっていた方がいいだろう。残念ながら、お前とメアリーが直接話しをする事はできないが、俺が伝えておこう。メアリーに伝言があるだろ?」
本当に、このジョルジュという男は、こういう事を言い切る自信や、色々と確信を持って行動する性格は大したものだと感心してしまう。
「・・・あるよ。今日、美味しい食事を作って待ってます、って言われてたんだ。食べに帰れなくてごめんって謝っておいてくれ」
「分かった」
俺の言葉を聞くと、ジョルジュは軽く返事をして目を閉じた。
すると、ジョルジュの周りの風が少しだけざわめきだした。
やがてジョルジュの体が薄い緑色の淡い光を発し、光は孤児院の方角に向かって一瞬だけ強い光を放ち・・・消えた。
これが精霊で言葉の届ける方法なのだろう。
俺もジャニスも師匠も、初めて見る精霊での意思疎通に驚きを隠せなかった。
王子は宿舎の出入口の壁に背中を預け寄りかかっている。
顔は一応こちらを向いているが、関心があるのかないのか、目に映っていても見ていないような、そんなぼんやりとした表情に見える。
ジョルジュはまだ目を閉じたままだったので、俺達は邪魔をしないよう、言葉を出さずに黙ってジョルジュが目を開けるのを待つ事にした。
1~2分程だろうか、突然少し強い風が俺達の背中を抜けて行ったと感じると、ジョルジュの体が風を吸い込むように内側へあおられ、薄く緑色の光を放った。
「・・・ウィッカー、メアリーの返事だ。ヤヨイを通しての言葉だが、しばらく会えなくなるかもしれないのは寂しいが、我慢するそうだ。いつ帰って来てもいいように、毎日美味しいご飯を作って待ってます。帰ってきたら会えなかった分くっつきます。絶対無事に帰って来てください。メアリーはこういった事を言ってるそうだ」
目を開けたジョルジュは、淡々とメアリーからの言葉を俺に告げた。
なんだか少しはずかしかったけど、ちゃんと意思が伝わったのは安心できた。
急な事で、ちゃんと話せなかったけど、こうして離れていても連絡がとれるのは助かる。
「あぁ、それと孤児院に魔法兵団の、パトリックとエロールと言ったな?その二人が行くことも伝えておいた。ブレンダン、今回はすまないな。ウィッカーとジャニスは必ず無事に帰す」
「なに、気にする事ではない。二人が友人のために戦いたいと決めたのじゃ。ワシはその気持ちが嬉しいくらいじゃ。お、噂をすれば来たぞ」
師匠が魔法兵団宿舎の出入口に顔を向ける。合わせて俺達もそちらに目をやると、ロビンさんに続いて、パトリックさんとエロールが扉を開けて出て来た。
「いやぁ、すまんすまん。待たせたな。なにせ急な事だったから、準備に時間がかかってな」
ロビンさんは後ろ頭を掻きながら、大きな声でそう話すと、両脇に立つ二人を紹介した。
「パトリック、エロール、今日から孤児院で世話になるんだ。挨拶しろ」
「パトリック・ファーマー。今日からお世話になります。ウィッカー、ジャニス、孤児院は俺達が護るから、安心して行ってこい」
肩まで伸びた長いシルバーグレーの髪は、首の後ろで結び留めている。
風のマントを羽織り、腰に巻いたベルトには、何本もの短剣が刺してある。パトリックさんの魔道具だ。
青魔法使いなのだから、防御と補助に専念すべきなのだが、自分が戦う可能性も考えての準備だろう。
そして、もう一人、身長は150cm程だろう。12歳という年齢で考えれば小柄な方かもしれない。
耳の下くらいで切りそろえたダークグリーンの髪、小顔で一見すると女性のような中世的な顔立ちだ。
切れ長の目で、不機嫌そうに辺りを睨むように見まわしている。
風のマントではなく、白地に深い緑色のパイピングがあしらわれている、カエストゥス国の白魔法使いのローブを着ている。
朝と夜は少し寒さを感じるようになったが、日中はまだまだ温かい。
だが、その少年は首に水色のマフラーを巻いており、その長さは自分の膝下に届くほどだった。
「・・・エロール・タドゥランだ。そこの弓の人以外は知ってるから、あらためて自己紹介する程でもないけど、白魔法使いだ。全く、急に無期限で孤児院に行けなんて、団長はたまにこういう強引な事をするよな。困ったもんだよ・・・」
エロールは、隣に立つ団長のロビンさんなんてお構いなしに、文句の入った自己紹介を口にする。
ロビンさんも苦笑いをするしかない。
「おい、エロール、ちゃんと説明しただろ?孤児院には沢山の子供達がいるんだ。白魔法使いは絶対に必要だ。そして相手があのディーロ兄弟なら、お前が適任なんだ」
ロビンさんがなだめるような口調で、エロールに言葉をかける。
身長差は30cm以上だから、完全に見下ろす形になる。
エロールは途端に機嫌を悪くしたように眉間にシワを寄せると、ロビンさんに全く目を合わせようとせず、反対方向に顔を向けてしまった。
「団長、見下ろして話されると不愉快なので、腰を落としてくださいよ」
「お前は・・・全く、いいか、そんな事は気にするな。身長なんてお前の年ならまだまだ伸びる。不快だの言う前に上司の話しをちゃんと聞け。この任務には沢山の子供達の命がかかっているんだ」
ロビンさんは呆れたように大きく溜息をつき、たしなめるように言葉をかけると、エロールは少し不貞腐れた様子だが、はーい、と少し間延びした返事を口にした。
「いやいや、みんなすまん。エロールは、こういう性格なんで、少し困らされる事もあるかもしれないが、腕は確かだし、根は優しいヤツなんです。どうか、仲良くしてやってください」
そう言いながら俺達に頭を下げるロビンさんを見て、ジャニスがエロールの前に歩いて行った。
「・・・ジャニス様?なに?」
自分の前に立ち、睨みつけるジャニスに、エロールも負けじと睨み返した。
次の瞬間、ジャニスのげんこつが、エロールの頭に落ち、エロールは頭を両手で押さえながら、地面に腰を落とした。
「いっっってぇーっ!あ~、痛ッ、くそっ!なにすんだよ!?このっ・・・」
頭を押さえながら、しゃがんだままジャニスを睨み上げるエロールだが、そのエロールを睨み下ろすジャニスの迫力に、そこから先の言葉を続けられず、口ごもってしまった。
「・・・エロール、あんたね、団長のロビンさんがあんたの代わりによろしくって頭下げてんの。分かる?なのに、なんであんたが不貞腐れて横向いてんのよ?」
「はぁ?俺はあんたらが困ってるから、行ってやるんだぞ?頭下げるなら、そっちが下げるべきだろ!?」
ジャニスの言葉に、エロールは立ち上がり強い口調で言い返すが、ジャニスは一歩も引かなかった。
「そう、あんたの言う通り、私達はお願いする立場よ。でもね、団長のロビンさんは、そんな事は関係無しに、私達にあんたをよろしくって頭を下げてるの。なんでだと思う?あんたに期待してんのよ。
孤児院に来ることで、あんたはブレンダン師匠と、王子、この国最高の魔法使いと一緒に過ごす事になる。魔法兵団内では学べない事が沢山あるし、きっとあんたのためになる。
だから、ロビンさんが頭を下げてる事には、あんたの才能を伸ばしてくれって意味も含まれてるのよ。あんた何とも思わないの?私達がどうのこうのじゃないの。あんたは、あんたが魔法を教えてもらっている上司が、あんたのために頭を下げてるのに、そんな態度で何とも思わないのかって聞いてるのよ」
ジャニスの言葉は責めるような強いものではなかった。
だが、周りで聞いている俺達も、言葉を挟むことができない厳しさがある。
エロールもそれを感じてか、ジャニスから目を逸らし、俯いてしまった。
「・・・ジャニス、ありがとう。それくらいで勘弁してやってくれ」
見かねたロビンさんが優しい口調で言葉を挟んでくると、ジャニスはロビンさんに目を向けたあと、軽く息を付いて、エロールと同じ視線になるよう腰を下ろした。
「エロール・・・孤児院の子供達のために、力を貸してくれない?エロールがいれば私達は安心して孤児院を空けれるの」
「・・・分かったよ。孤児院は俺にまかせろよ・・・ちゃんとやるから」
そう小さく言葉を発すると、エロールは立ち上がり、ロビンさんに向き直った。
「団長・・・すみませんでした」
頭を下げるエロールに、ロビンさんは一瞬目を丸くしたが、すぐに破顔一笑し、エロールの肩に手をかけた。
「エロール、孤児院を頼んだぞ」
一度孤児院へ戻ってからとも考えたが、いつジョルジュが狙われてもおかしくない。
今、この時からジョルジュと行動を共にするべきと判断した。
「ウィッカー、ヤヨイに今回の事を伝えるが、メアリーに伝言はないか?」
「え?あぁ、そっか、お前とヤヨイさんは、風の精霊で離れていても連絡ができるんだったな?」
「そうだ。ブレンダン達が孤児院に到着した時、ヤヨイ達も状況が分かっていた方がいいだろう。残念ながら、お前とメアリーが直接話しをする事はできないが、俺が伝えておこう。メアリーに伝言があるだろ?」
本当に、このジョルジュという男は、こういう事を言い切る自信や、色々と確信を持って行動する性格は大したものだと感心してしまう。
「・・・あるよ。今日、美味しい食事を作って待ってます、って言われてたんだ。食べに帰れなくてごめんって謝っておいてくれ」
「分かった」
俺の言葉を聞くと、ジョルジュは軽く返事をして目を閉じた。
すると、ジョルジュの周りの風が少しだけざわめきだした。
やがてジョルジュの体が薄い緑色の淡い光を発し、光は孤児院の方角に向かって一瞬だけ強い光を放ち・・・消えた。
これが精霊で言葉の届ける方法なのだろう。
俺もジャニスも師匠も、初めて見る精霊での意思疎通に驚きを隠せなかった。
王子は宿舎の出入口の壁に背中を預け寄りかかっている。
顔は一応こちらを向いているが、関心があるのかないのか、目に映っていても見ていないような、そんなぼんやりとした表情に見える。
ジョルジュはまだ目を閉じたままだったので、俺達は邪魔をしないよう、言葉を出さずに黙ってジョルジュが目を開けるのを待つ事にした。
1~2分程だろうか、突然少し強い風が俺達の背中を抜けて行ったと感じると、ジョルジュの体が風を吸い込むように内側へあおられ、薄く緑色の光を放った。
「・・・ウィッカー、メアリーの返事だ。ヤヨイを通しての言葉だが、しばらく会えなくなるかもしれないのは寂しいが、我慢するそうだ。いつ帰って来てもいいように、毎日美味しいご飯を作って待ってます。帰ってきたら会えなかった分くっつきます。絶対無事に帰って来てください。メアリーはこういった事を言ってるそうだ」
目を開けたジョルジュは、淡々とメアリーからの言葉を俺に告げた。
なんだか少しはずかしかったけど、ちゃんと意思が伝わったのは安心できた。
急な事で、ちゃんと話せなかったけど、こうして離れていても連絡がとれるのは助かる。
「あぁ、それと孤児院に魔法兵団の、パトリックとエロールと言ったな?その二人が行くことも伝えておいた。ブレンダン、今回はすまないな。ウィッカーとジャニスは必ず無事に帰す」
「なに、気にする事ではない。二人が友人のために戦いたいと決めたのじゃ。ワシはその気持ちが嬉しいくらいじゃ。お、噂をすれば来たぞ」
師匠が魔法兵団宿舎の出入口に顔を向ける。合わせて俺達もそちらに目をやると、ロビンさんに続いて、パトリックさんとエロールが扉を開けて出て来た。
「いやぁ、すまんすまん。待たせたな。なにせ急な事だったから、準備に時間がかかってな」
ロビンさんは後ろ頭を掻きながら、大きな声でそう話すと、両脇に立つ二人を紹介した。
「パトリック、エロール、今日から孤児院で世話になるんだ。挨拶しろ」
「パトリック・ファーマー。今日からお世話になります。ウィッカー、ジャニス、孤児院は俺達が護るから、安心して行ってこい」
肩まで伸びた長いシルバーグレーの髪は、首の後ろで結び留めている。
風のマントを羽織り、腰に巻いたベルトには、何本もの短剣が刺してある。パトリックさんの魔道具だ。
青魔法使いなのだから、防御と補助に専念すべきなのだが、自分が戦う可能性も考えての準備だろう。
そして、もう一人、身長は150cm程だろう。12歳という年齢で考えれば小柄な方かもしれない。
耳の下くらいで切りそろえたダークグリーンの髪、小顔で一見すると女性のような中世的な顔立ちだ。
切れ長の目で、不機嫌そうに辺りを睨むように見まわしている。
風のマントではなく、白地に深い緑色のパイピングがあしらわれている、カエストゥス国の白魔法使いのローブを着ている。
朝と夜は少し寒さを感じるようになったが、日中はまだまだ温かい。
だが、その少年は首に水色のマフラーを巻いており、その長さは自分の膝下に届くほどだった。
「・・・エロール・タドゥランだ。そこの弓の人以外は知ってるから、あらためて自己紹介する程でもないけど、白魔法使いだ。全く、急に無期限で孤児院に行けなんて、団長はたまにこういう強引な事をするよな。困ったもんだよ・・・」
エロールは、隣に立つ団長のロビンさんなんてお構いなしに、文句の入った自己紹介を口にする。
ロビンさんも苦笑いをするしかない。
「おい、エロール、ちゃんと説明しただろ?孤児院には沢山の子供達がいるんだ。白魔法使いは絶対に必要だ。そして相手があのディーロ兄弟なら、お前が適任なんだ」
ロビンさんがなだめるような口調で、エロールに言葉をかける。
身長差は30cm以上だから、完全に見下ろす形になる。
エロールは途端に機嫌を悪くしたように眉間にシワを寄せると、ロビンさんに全く目を合わせようとせず、反対方向に顔を向けてしまった。
「団長、見下ろして話されると不愉快なので、腰を落としてくださいよ」
「お前は・・・全く、いいか、そんな事は気にするな。身長なんてお前の年ならまだまだ伸びる。不快だの言う前に上司の話しをちゃんと聞け。この任務には沢山の子供達の命がかかっているんだ」
ロビンさんは呆れたように大きく溜息をつき、たしなめるように言葉をかけると、エロールは少し不貞腐れた様子だが、はーい、と少し間延びした返事を口にした。
「いやいや、みんなすまん。エロールは、こういう性格なんで、少し困らされる事もあるかもしれないが、腕は確かだし、根は優しいヤツなんです。どうか、仲良くしてやってください」
そう言いながら俺達に頭を下げるロビンさんを見て、ジャニスがエロールの前に歩いて行った。
「・・・ジャニス様?なに?」
自分の前に立ち、睨みつけるジャニスに、エロールも負けじと睨み返した。
次の瞬間、ジャニスのげんこつが、エロールの頭に落ち、エロールは頭を両手で押さえながら、地面に腰を落とした。
「いっっってぇーっ!あ~、痛ッ、くそっ!なにすんだよ!?このっ・・・」
頭を押さえながら、しゃがんだままジャニスを睨み上げるエロールだが、そのエロールを睨み下ろすジャニスの迫力に、そこから先の言葉を続けられず、口ごもってしまった。
「・・・エロール、あんたね、団長のロビンさんがあんたの代わりによろしくって頭下げてんの。分かる?なのに、なんであんたが不貞腐れて横向いてんのよ?」
「はぁ?俺はあんたらが困ってるから、行ってやるんだぞ?頭下げるなら、そっちが下げるべきだろ!?」
ジャニスの言葉に、エロールは立ち上がり強い口調で言い返すが、ジャニスは一歩も引かなかった。
「そう、あんたの言う通り、私達はお願いする立場よ。でもね、団長のロビンさんは、そんな事は関係無しに、私達にあんたをよろしくって頭を下げてるの。なんでだと思う?あんたに期待してんのよ。
孤児院に来ることで、あんたはブレンダン師匠と、王子、この国最高の魔法使いと一緒に過ごす事になる。魔法兵団内では学べない事が沢山あるし、きっとあんたのためになる。
だから、ロビンさんが頭を下げてる事には、あんたの才能を伸ばしてくれって意味も含まれてるのよ。あんた何とも思わないの?私達がどうのこうのじゃないの。あんたは、あんたが魔法を教えてもらっている上司が、あんたのために頭を下げてるのに、そんな態度で何とも思わないのかって聞いてるのよ」
ジャニスの言葉は責めるような強いものではなかった。
だが、周りで聞いている俺達も、言葉を挟むことができない厳しさがある。
エロールもそれを感じてか、ジャニスから目を逸らし、俯いてしまった。
「・・・ジャニス、ありがとう。それくらいで勘弁してやってくれ」
見かねたロビンさんが優しい口調で言葉を挟んでくると、ジャニスはロビンさんに目を向けたあと、軽く息を付いて、エロールと同じ視線になるよう腰を下ろした。
「エロール・・・孤児院の子供達のために、力を貸してくれない?エロールがいれば私達は安心して孤児院を空けれるの」
「・・・分かったよ。孤児院は俺にまかせろよ・・・ちゃんとやるから」
そう小さく言葉を発すると、エロールは立ち上がり、ロビンさんに向き直った。
「団長・・・すみませんでした」
頭を下げるエロールに、ロビンさんは一瞬目を丸くしたが、すぐに破顔一笑し、エロールの肩に手をかけた。
「エロール、孤児院を頼んだぞ」
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