146 / 1,277
【146 選手入場】
しおりを挟む
「あ、そろそろ始まるぞ」
俺達の話しの区切りがついた頃、闘技場の中央にヒラヒラした煌びやかな衣装を身にまとった男性が現れ、観客に向かい手を振り存在をアピールし始めた。
「パトリックさん、アレなんです?」
ジャニスが首を傾げ、指しながら疑問を口にすると、パトリックさんもあまり興味が無さそうに答えた。
「あぁ、試合開始前の挨拶だな。普通の試合なら闘技場の勤め人がやるんだけど、こういう大きな試合だと、貴族の人が自分を売り込むためにやる事が多いんだ」
「へぇ~、ここで挨拶する事が、自分を売り込む事になるんですか?」
俺が口を挟むと、パトリックさんは肩をすくめて、軽い感じで答えた。
「そうだな。なんせ今日は2万人入る闘技場が満員どころか、立ち見まで出て溢れかえっている。それだけ特別な試合だ。そこで、自分はこんな大きなところで挨拶ができるとアピールできるんだっ。存在を知らしめるには絶好の場だぞ」
言われてみれば、そうかもしれない。
10連覇で無敗のまま引退した師匠と、かつては国内屈指と言われ、今は大臣にまで上り詰めたベン・フィングの試合だ。しかも、両者の関係があまり良くない事は知られている。
そんな試合の場で挨拶をしたとすれば、話しの種にも持ってこいだろう。
しかし、いざ挨拶が始まると、貴族達以外には、かなりどうでもいい事を長々と話しているので、俺もジャニスもパトリックさんも、中央で声を大きくあげる貴族の話しは、右から左に聞き流していた。
「・・・ご清聴ありがとうございました!では、試合をどうぞお楽しみください!」
そう言って、やっと挨拶が終わり、貴族が下がると、オールバックに髪をまとめた、この闘技場の支配人らしき長身の男が現れ、入れ替わりに中央に立った。
大げさな程に体を開き、手を振り上げ、場内の注目を集めると、声や音を増幅させる棒状の魔道具を手に、収容人数2万人の闘技場に響かせる大声を張り上げた。
「闘技場へお集りの皆さん!大変お待たせいたしました!本日は三日前に急遽決まった試合ですが、まさかこんな興味深いカードが組まれるとは、誰が予想できたでしょうか!?それでは只今より選手の入場です!西門からは、もはや生ける伝説!前代未聞の、魔戦トーナメント10連覇という偉業を成した青魔法使い!ブレンダンーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッランデル!」
西門に向け振り上げた手を下ろすと、アーチ上の門から、襟の立ったボタン留めの青い上着と、同色の青いパンツに身を包んだブレンダン師匠がゆっくりと姿を現した。
風の精霊の加護を受けたマントは、魔道具の一種なので身に着けていない。
師匠の登場に、会場のボルテージが一気に盛り上がり、割れんばかりの歓声が沸き起こる。
「あれは、青魔法使いの稽古着じゃないか・・・今更ブレンダン様が着る物じゃないぞ。どういうおつもりだ?」
場内の盛り上がりとは裏腹に、パトリックさんが師匠のいでたちに怪訝な声を漏らす。
「パトリックさん・・・あれは多分・・・」
闘技場の中央にゆっくりと歩を進める師匠に目を向けたまま、ジャニスが口を開いた。
「なんだ?」
「あれは・・・屈辱的な意味がある。稽古着の相手に敗れるって・・・どう思う?」
「あっ・・・」
ジャニスの言葉に、俺もパトリックさんも顔を見合わせ、声を上げた。
そして俺は、応接室での大臣とのやりとりを思い出した。
あの時師匠は、しきりに、ベン・フィングに本物の魔法を見せてもらう、という言葉を使っていた。
対峙するベン・フィングから見れば、稽古着の師匠はまさに稽古をつけてもらう立場に見えるだろう。
だが、稽古をつけるべき相手に敗れれば、大臣が稽古をつけられたように見えるのではないだろうか?
大臣の立場でこれでは、あまりに屈辱だろう。
師匠はここまで考えたうえでの、あの態度だったのだろうか。
師匠が中央で歩と止めると、支配人は再び手を振り高らかに声を上げた。
「東門からは!かつて圧倒的実力を誇りながらも、国家のために一線を退いた義に生きる黒魔法使い!二度と表舞台に出るつもりはなかったが、昨今の若者に本物の魔法を見せるために一日限りの現役復帰!ご存じ!大臣!ベンーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッフィング!」
東門に向け、振り上げた腕をそのまま下ろすと、それを合図に、カエストゥス国大臣、ベン・フィングが姿を現した。
自尊心が強い大臣だが、この時は着飾った衣装ではなく、黒地に深緑色のパイピングをあしらった、カエストゥス国、黒魔法使いのローブ姿だった。
「前口上にちょいちょい疑問を感じるんだけど・・・」
「気が合うなジャニス。俺もだ」
まぁ、大臣の紹介だ。ご機嫌を取りたい気持ちは理解できるが、それでも気に入らないものは気に入らない。
観客に手を振りながら、一歩一歩ゆっくり歩き中央にたどり着くと、師匠に詰め寄るように一歩大きく踏み込んだ。
師匠は、身長が165cmほどの小柄だが、ベン・フィングは横に広いが、意外と縦にも高い。
並ぶと師匠より10cm以上高さがあるように見える。
師匠を見下ろしながら、なにかしら言葉をかけているようだが、10メートル以上離れているここまでは聞こえない。
「フハハハハ、ブレンダンよ、覚悟はできてるか?無謀な挑戦を後悔させてやろう」
「・・・覚悟、ですか?そうですな・・・そう言えば、覚悟は必要でしたな」
自分を見下ろすベン・フィングの言葉に、ブレンダンは顔を上げた。
「ほぅ、物分りがいいな?」
「はい。なにせ、本当に必要ですからな。試合とはいえ、もし大臣を殺してしまったら、さすがに罰を受けるでしょうから」
ブレンダンはベン・フィングの目を真っ直ぐに見たまま、はっきりと告げた。
一瞬、ベン・フィングは自分が何を言われたか頭に入らず、言葉を返せなかったが、すぐに意味を理解しこめかみに青い筋を浮かべると、鼻の頭がくっつくほどに顔を近づけた。
「面白れぇじゃねぇか!やれるもんならやってみろよ!」
「息がかかるので、もう少し離れてもらえませんかな?」
目をそらさず、表情を変えず、あくまでも淡々と言葉を返すブレンダンに、ベン・フィングの怒りは爆発寸前だった。
しかし、二人のやりとりが聞こえない観客達には、試合前に睨み合うパフォーマンスのように映り、一層歓声が増していく。
「場内も盛り上がってきたところで、あらためてルールを説明します!皆さんすでにご存じでしょうが、この試合では、ブレンダン選手は魔道具は使用不可!魔法も結界のみ使用可でございます!
対して大臣は魔道具も黒魔法も全て使用可でございます!勝敗は、どちらかが敗北を認めるか、魔力切れで動けなくなった方の負けとなります!それでは、両者開始線まで離れてください!合図と共に試合開始です!」
ベン・フィングはブレンダンを睨み付けたまま、ゆっくりと体を離すと、ギリギリまで睨んだまま身をひるがえし、数メートル程先の開始線まで下がった。
ブレンダンは対照的に、支配人の言葉を聞くなり、すぐにベン・フィングに背を向け、平然と西側の開始線まで歩いて行った。
支配人は中央から後方へ下がり、巻き添えを食わないように一階の客席に入った。
闘技場では、観客に被害が及ばないように、客席と試合場の境目に王宮仕えの青魔法使いが一定の間隔で待機し、状況を見て、結界を張るようになっている。
ブレンダンとベン・フィング、両者が左右に離れ、開始線に立った事が確認されると、支配人が空に向かい爆裂弾を両手で一発づつ放った。
空中で二発の爆裂弾が接触すると、試合開始を告げる轟音が闘技場に鳴り響いた。
俺達の話しの区切りがついた頃、闘技場の中央にヒラヒラした煌びやかな衣装を身にまとった男性が現れ、観客に向かい手を振り存在をアピールし始めた。
「パトリックさん、アレなんです?」
ジャニスが首を傾げ、指しながら疑問を口にすると、パトリックさんもあまり興味が無さそうに答えた。
「あぁ、試合開始前の挨拶だな。普通の試合なら闘技場の勤め人がやるんだけど、こういう大きな試合だと、貴族の人が自分を売り込むためにやる事が多いんだ」
「へぇ~、ここで挨拶する事が、自分を売り込む事になるんですか?」
俺が口を挟むと、パトリックさんは肩をすくめて、軽い感じで答えた。
「そうだな。なんせ今日は2万人入る闘技場が満員どころか、立ち見まで出て溢れかえっている。それだけ特別な試合だ。そこで、自分はこんな大きなところで挨拶ができるとアピールできるんだっ。存在を知らしめるには絶好の場だぞ」
言われてみれば、そうかもしれない。
10連覇で無敗のまま引退した師匠と、かつては国内屈指と言われ、今は大臣にまで上り詰めたベン・フィングの試合だ。しかも、両者の関係があまり良くない事は知られている。
そんな試合の場で挨拶をしたとすれば、話しの種にも持ってこいだろう。
しかし、いざ挨拶が始まると、貴族達以外には、かなりどうでもいい事を長々と話しているので、俺もジャニスもパトリックさんも、中央で声を大きくあげる貴族の話しは、右から左に聞き流していた。
「・・・ご清聴ありがとうございました!では、試合をどうぞお楽しみください!」
そう言って、やっと挨拶が終わり、貴族が下がると、オールバックに髪をまとめた、この闘技場の支配人らしき長身の男が現れ、入れ替わりに中央に立った。
大げさな程に体を開き、手を振り上げ、場内の注目を集めると、声や音を増幅させる棒状の魔道具を手に、収容人数2万人の闘技場に響かせる大声を張り上げた。
「闘技場へお集りの皆さん!大変お待たせいたしました!本日は三日前に急遽決まった試合ですが、まさかこんな興味深いカードが組まれるとは、誰が予想できたでしょうか!?それでは只今より選手の入場です!西門からは、もはや生ける伝説!前代未聞の、魔戦トーナメント10連覇という偉業を成した青魔法使い!ブレンダンーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッランデル!」
西門に向け振り上げた手を下ろすと、アーチ上の門から、襟の立ったボタン留めの青い上着と、同色の青いパンツに身を包んだブレンダン師匠がゆっくりと姿を現した。
風の精霊の加護を受けたマントは、魔道具の一種なので身に着けていない。
師匠の登場に、会場のボルテージが一気に盛り上がり、割れんばかりの歓声が沸き起こる。
「あれは、青魔法使いの稽古着じゃないか・・・今更ブレンダン様が着る物じゃないぞ。どういうおつもりだ?」
場内の盛り上がりとは裏腹に、パトリックさんが師匠のいでたちに怪訝な声を漏らす。
「パトリックさん・・・あれは多分・・・」
闘技場の中央にゆっくりと歩を進める師匠に目を向けたまま、ジャニスが口を開いた。
「なんだ?」
「あれは・・・屈辱的な意味がある。稽古着の相手に敗れるって・・・どう思う?」
「あっ・・・」
ジャニスの言葉に、俺もパトリックさんも顔を見合わせ、声を上げた。
そして俺は、応接室での大臣とのやりとりを思い出した。
あの時師匠は、しきりに、ベン・フィングに本物の魔法を見せてもらう、という言葉を使っていた。
対峙するベン・フィングから見れば、稽古着の師匠はまさに稽古をつけてもらう立場に見えるだろう。
だが、稽古をつけるべき相手に敗れれば、大臣が稽古をつけられたように見えるのではないだろうか?
大臣の立場でこれでは、あまりに屈辱だろう。
師匠はここまで考えたうえでの、あの態度だったのだろうか。
師匠が中央で歩と止めると、支配人は再び手を振り高らかに声を上げた。
「東門からは!かつて圧倒的実力を誇りながらも、国家のために一線を退いた義に生きる黒魔法使い!二度と表舞台に出るつもりはなかったが、昨今の若者に本物の魔法を見せるために一日限りの現役復帰!ご存じ!大臣!ベンーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッフィング!」
東門に向け、振り上げた腕をそのまま下ろすと、それを合図に、カエストゥス国大臣、ベン・フィングが姿を現した。
自尊心が強い大臣だが、この時は着飾った衣装ではなく、黒地に深緑色のパイピングをあしらった、カエストゥス国、黒魔法使いのローブ姿だった。
「前口上にちょいちょい疑問を感じるんだけど・・・」
「気が合うなジャニス。俺もだ」
まぁ、大臣の紹介だ。ご機嫌を取りたい気持ちは理解できるが、それでも気に入らないものは気に入らない。
観客に手を振りながら、一歩一歩ゆっくり歩き中央にたどり着くと、師匠に詰め寄るように一歩大きく踏み込んだ。
師匠は、身長が165cmほどの小柄だが、ベン・フィングは横に広いが、意外と縦にも高い。
並ぶと師匠より10cm以上高さがあるように見える。
師匠を見下ろしながら、なにかしら言葉をかけているようだが、10メートル以上離れているここまでは聞こえない。
「フハハハハ、ブレンダンよ、覚悟はできてるか?無謀な挑戦を後悔させてやろう」
「・・・覚悟、ですか?そうですな・・・そう言えば、覚悟は必要でしたな」
自分を見下ろすベン・フィングの言葉に、ブレンダンは顔を上げた。
「ほぅ、物分りがいいな?」
「はい。なにせ、本当に必要ですからな。試合とはいえ、もし大臣を殺してしまったら、さすがに罰を受けるでしょうから」
ブレンダンはベン・フィングの目を真っ直ぐに見たまま、はっきりと告げた。
一瞬、ベン・フィングは自分が何を言われたか頭に入らず、言葉を返せなかったが、すぐに意味を理解しこめかみに青い筋を浮かべると、鼻の頭がくっつくほどに顔を近づけた。
「面白れぇじゃねぇか!やれるもんならやってみろよ!」
「息がかかるので、もう少し離れてもらえませんかな?」
目をそらさず、表情を変えず、あくまでも淡々と言葉を返すブレンダンに、ベン・フィングの怒りは爆発寸前だった。
しかし、二人のやりとりが聞こえない観客達には、試合前に睨み合うパフォーマンスのように映り、一層歓声が増していく。
「場内も盛り上がってきたところで、あらためてルールを説明します!皆さんすでにご存じでしょうが、この試合では、ブレンダン選手は魔道具は使用不可!魔法も結界のみ使用可でございます!
対して大臣は魔道具も黒魔法も全て使用可でございます!勝敗は、どちらかが敗北を認めるか、魔力切れで動けなくなった方の負けとなります!それでは、両者開始線まで離れてください!合図と共に試合開始です!」
ベン・フィングはブレンダンを睨み付けたまま、ゆっくりと体を離すと、ギリギリまで睨んだまま身をひるがえし、数メートル程先の開始線まで下がった。
ブレンダンは対照的に、支配人の言葉を聞くなり、すぐにベン・フィングに背を向け、平然と西側の開始線まで歩いて行った。
支配人は中央から後方へ下がり、巻き添えを食わないように一階の客席に入った。
闘技場では、観客に被害が及ばないように、客席と試合場の境目に王宮仕えの青魔法使いが一定の間隔で待機し、状況を見て、結界を張るようになっている。
ブレンダンとベン・フィング、両者が左右に離れ、開始線に立った事が確認されると、支配人が空に向かい爆裂弾を両手で一発づつ放った。
空中で二発の爆裂弾が接触すると、試合開始を告げる轟音が闘技場に鳴り響いた。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる