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【133 帰れない理由】
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「そろそろ、話さなければならないな・・・王子の事だが・・・城から出られなくなった」
師匠は眉を強く寄せ、苦虫を噛み潰したような表情で言葉を発した。
「え?なんでですか?だって、今回はバッタ殲滅の報告で城へ行ったんですよね?」
ジャニスも眉を寄せ、怪訝な表情で師匠に疑問を重ね聞いていく。
俺もジャニスと同じ疑問を抱いたが、なんとなく、理由が分かる気もした。
「・・・黒渦じゃ。あれが危険視された」
師匠の口から出た言葉は、俺が思い浮かんだ理由と合致した。
やはり、あの魔法が原因だった。
師匠が話すには、王子と師匠がバッタの殲滅について、国王への報告に城へあがった時、最初は手厚い歓迎を受けたそうだ。
実の父親である国王陛下と、実の息子である王子は、ここ数年まともに会話をしておらず、冷めた関係が続いていたが、この日の国王はそんな様子は全く見せず、ただただ王子を称賛していたそうだ。
その光景に師匠も安堵を覚え、これで国王と王子の関係が改善してくれればと、期待を持てたという。
確かにこの日に限れば、関係は良い方向に改善したように見えた。
そして夜は盛大なパーティーが開かれ、集まった貴族達はバッタを殲滅させたタジームを、英雄とまで謳い称えたそうだ。
王宮の兵士も侍女も、これまで腫れ物扱いして避けていた王子に対し、一転して尊敬の眼差しを向け、もてはやしたという。
だが、翌日・・・・・・
「あまりにも突然じゃった・・・国王様へ前日のパーティーの感謝と、孤児院へ帰る事のご挨拶をと思い謁見を申し出た我々は、玉座の間にてお会いする事になった・・・・・・」
そこで師匠は言葉を切ると、残っていたハーブティーを喉に流し込み、深い息を吐いた。
師匠の様子から、かなり酷い対応を受けたように思え、うかつに口を開く事ができず、
俺もジャニスもヤヨイさんも、師匠が次の言葉を口にするまでただ、黙って待つしかなかった。
「国王陛下を始め、大臣、貴族達、その場にいた全ての者が・・・王子を・・・糾弾したのじゃ」
師匠は、絞り出すようにその言葉を口にした。
王子を糾弾?
なぜだ?王子はこの国を護ったんだ。
さっき、師匠から王子は帰って来れないとも、黒渦が危険視されたとも聞いたが、糾弾とはどういう事だ?
「・・・パーティーまで開いて・・・最初は歓迎されてたんですよね?なんで・・・」
弟とまで呼んでいた王子が糾弾されたと聞き、ジャニスの表情は困惑に満ちていた。
テーブルの上では、両の拳が赤くなるほど強く握り締めている。
怒りと戸惑い、様々な感情を込めたジャニスの視線を受け止め、師匠は重い口を開いた。
「証拠はないが、ベン・フィング・・・アヤツが裏で王子を貶めるために手を回していたんじゃ。アヤツの目が物語っておったよ・・・覚悟の時間を与えず追い詰めるためじゃ・・・前日からの周囲の態度の急変に、王子は・・・王子のあんな顔・・・・・・ワシは怒りでどうにかなりそうじゃった!」
「じゃあ、わざわざ最初の日に歓迎して喜ばせて置いて・・・1日立ったら罪人のよう責め立てたって事ですか!?なんで、なんでわざわざそこまでして・・・そんな手の込んだ事をするほど王子が憎いんですか!?酷すぎる!国王は!?国王はその時どうしたんですか!?」
ジャニスは拳を振り上げ、テーブルに叩き付けた。その目は怒りに満ち、師匠にすら掴みかからんとしているように見える程だった。
「・・・ラシーン国王は何も話さんかった・・・ただ、怯えた目で王子を見ているだけじゃった。分かってはいたが、国王様の王子に対する恐怖心があれ程根深いとは・・・パーティーの時は当たり前の親子のように、あれほどお優しい言葉をかけてくださったのに・・・・・・ベン・フィングの仕業じゃろうな。
アヤツは国王の心を意のままに操っておると見える。長い年月をかけて、ベンの言葉一つで、安堵も不安も意のままにできておるのじゃろう。ベンが国王に黒渦の危険性を解き、国王が貴族と部下達にそれを話し、あの糾弾の場ができたのじゃろうな・・・」
「そんな!私達が結界で首都を護ったんですよ!?確かに危険な魔法かもしれません・・・でも、今回は無事に首都を護れたんですから、黒渦の危険性よりも結果を見てください!危険だと言うのなら、以後使わないように決めればいいだけじゃないですか!」
ジャニスがなおも声を上げる。
その通りだ。俺達が結界でバッタと黒渦から、首都を護ったんだ。限界を超える魔力を消費し、ギリギリもいいところだったが、それでも首都を護るために力を尽くした事は、分かってもらえていると思っていた。
「その通りじゃ。ワシらは力の限りを尽くした。王子の黒渦は確かに危険じゃ。じゃが、結果的に首都を護る事はできた。今回はそれでいいはず。ジャニスの言うように、以後黒渦は封印すればいいだけじゃ。
じゃが、玉座の間では、ベン・フィングからあらぬ疑いをかけられた。一歩間違えれば、バッタではなく、この首都全てを飲み込んだと言うてな。
いや、むしろ、バッタもろとも、この国を滅ぼそうとしたのでは、とまで言われたわい・・・・・・そのまま周りの貴族連中からも暴言を浴びせられ、前日はにこやかに笑いかけてきた兵士や侍女に白い目を向けられる。これがどれほどの事か・・・・・・王子の心が今、どれほど深い絶望に飲まれているかと思うと、ワシは・・・。」
師匠はテーブルに肘を付き、拳を額に当て黙ってしまった。
状況の理解はできた。
王子は今、黒渦によって国を危機にさらしたという罪を問われ、城に閉じ込められているというのだろう。
しかし、王子の魔力があれば、誰であっても取り押さえる事などできようはずがない。
なぜ、王子は城に残っているんだ?そして、なぜ師匠だけ帰ってくる事ができた?
俺がその疑問を師匠に問うと、師匠は目を伏せて答えた。
「・・・本当ならば、ワシも王子と一緒に城で軟禁されるはずじゃった。だが、王子がワシは孤児院に帰せと言うてな・・・自分はおとなしく残るからと。さすがにベンのヤツも、あの殺気をぶつけられては、何も言えんようじゃった。黙ってワシを帰すしかなかっんじゃ。王子は何も言わんが、この孤児院を大事に思うておる。無論、お前達も子供達もじゃ。だからワシを帰したのは、この孤児院を護るためでもあったのじゃ」
ベン・フィング。
色黒で蛙のようにジトっとした眼つき、いつも人を見下したように笑う下卑た口元、爆発したかのような灰色でボサボサの髪、若かりし頃は名の通った黒魔法使いだったらしいが、大臣まで出世し、贅が過ぎる食事で、すっかりなまり、肥えてしまった体。
王子であるタジーム・ハメイドを邪魔者扱いし、師であるブレンダンにも風当りをキツくしている、その名を耳にもしたくない男であった。
そして、今師匠から聞かされた話しで、俺の中でベン・フィングに対する憎悪が激しく燃え上がってきた。
自然と顔がこわばってくる。
あの男はやり過ぎた・・・・・・
「あの・・・よろしいでしょうか?」
話しが止まった折を見て、それまで黙っていたヤヨイさんが、遠慮がちに手を挙げた。
「ヤヨイさん・・・どうしたの?」
師匠もジャニスもヤヨイさんに顔を向けている。俺が言葉を促すと、ヤヨイさんは少し躊躇いながら言葉を続けた。
「その、差し出がましいかと思いますが・・・もう一度お城へ行って、お話しする事はできないのでしょうか?私にはよく分かりませんが、お聞きしていて、王子様には咎められる理由が無いように思えます。きちんとお話しすれば、味方になってくださる方もきっといるのではないでしょうか?」
いつも自信が無さそうにしているヤヨイさんだが、それでも今は俺達の顔を見て、自分の気持ちをしっかりと口にしていた。
記憶を失う前はどういう人だったのか分からないが、きっと芯は強い人なのだろう。
「ヤヨイさん・・・そうよ、あなたの言う通りよ!師匠、明日城へ行きましょう!難しいと思うけど、ここでじっとしてなんかいられない!明日、城へ行きましょうよ!」
ヤヨイさんの言葉を聞いて、ジャニスの表情からは、迷いが無くなったかのように見えた。
目には怒りを抑えた強さが宿り、自分のすべき事を見つけたようにしっかりと師匠を見て言葉を口にしている。
「俺もヤヨイさんの意見に賛成だな。城へ行ってちゃんと話しをしないとな。師匠、明日城へ行きましょう」
師匠は俺とジャニスの顔を交互に見ると、少し考えるように目を瞑った。
そして意を決したように、一つ小さな息を付くと、目を開きヤヨイさんに顔を向けた。
「あなたの言う通りですな・・・ヤヨイさん。まだ慣れないところ悪いのじゃが、明日、子供達の世話をお願いできますかな?メアリーも来るでしょうし、キャロルは年齢以上にしっかりしとりますから、分からない事は二人に聞いてください。ワシら3人、夜までには戻るようにします」
「はい、もちろんです!子供達はみんな良い子ですので、大丈夫です。メアリーちゃん、キャロルちゃんもいますし、明日はおまかせください」
頼られた事が嬉しかったのだと思う。ヤヨイさんは声を弾ませ笑顔を見せた。
師匠は眉を強く寄せ、苦虫を噛み潰したような表情で言葉を発した。
「え?なんでですか?だって、今回はバッタ殲滅の報告で城へ行ったんですよね?」
ジャニスも眉を寄せ、怪訝な表情で師匠に疑問を重ね聞いていく。
俺もジャニスと同じ疑問を抱いたが、なんとなく、理由が分かる気もした。
「・・・黒渦じゃ。あれが危険視された」
師匠の口から出た言葉は、俺が思い浮かんだ理由と合致した。
やはり、あの魔法が原因だった。
師匠が話すには、王子と師匠がバッタの殲滅について、国王への報告に城へあがった時、最初は手厚い歓迎を受けたそうだ。
実の父親である国王陛下と、実の息子である王子は、ここ数年まともに会話をしておらず、冷めた関係が続いていたが、この日の国王はそんな様子は全く見せず、ただただ王子を称賛していたそうだ。
その光景に師匠も安堵を覚え、これで国王と王子の関係が改善してくれればと、期待を持てたという。
確かにこの日に限れば、関係は良い方向に改善したように見えた。
そして夜は盛大なパーティーが開かれ、集まった貴族達はバッタを殲滅させたタジームを、英雄とまで謳い称えたそうだ。
王宮の兵士も侍女も、これまで腫れ物扱いして避けていた王子に対し、一転して尊敬の眼差しを向け、もてはやしたという。
だが、翌日・・・・・・
「あまりにも突然じゃった・・・国王様へ前日のパーティーの感謝と、孤児院へ帰る事のご挨拶をと思い謁見を申し出た我々は、玉座の間にてお会いする事になった・・・・・・」
そこで師匠は言葉を切ると、残っていたハーブティーを喉に流し込み、深い息を吐いた。
師匠の様子から、かなり酷い対応を受けたように思え、うかつに口を開く事ができず、
俺もジャニスもヤヨイさんも、師匠が次の言葉を口にするまでただ、黙って待つしかなかった。
「国王陛下を始め、大臣、貴族達、その場にいた全ての者が・・・王子を・・・糾弾したのじゃ」
師匠は、絞り出すようにその言葉を口にした。
王子を糾弾?
なぜだ?王子はこの国を護ったんだ。
さっき、師匠から王子は帰って来れないとも、黒渦が危険視されたとも聞いたが、糾弾とはどういう事だ?
「・・・パーティーまで開いて・・・最初は歓迎されてたんですよね?なんで・・・」
弟とまで呼んでいた王子が糾弾されたと聞き、ジャニスの表情は困惑に満ちていた。
テーブルの上では、両の拳が赤くなるほど強く握り締めている。
怒りと戸惑い、様々な感情を込めたジャニスの視線を受け止め、師匠は重い口を開いた。
「証拠はないが、ベン・フィング・・・アヤツが裏で王子を貶めるために手を回していたんじゃ。アヤツの目が物語っておったよ・・・覚悟の時間を与えず追い詰めるためじゃ・・・前日からの周囲の態度の急変に、王子は・・・王子のあんな顔・・・・・・ワシは怒りでどうにかなりそうじゃった!」
「じゃあ、わざわざ最初の日に歓迎して喜ばせて置いて・・・1日立ったら罪人のよう責め立てたって事ですか!?なんで、なんでわざわざそこまでして・・・そんな手の込んだ事をするほど王子が憎いんですか!?酷すぎる!国王は!?国王はその時どうしたんですか!?」
ジャニスは拳を振り上げ、テーブルに叩き付けた。その目は怒りに満ち、師匠にすら掴みかからんとしているように見える程だった。
「・・・ラシーン国王は何も話さんかった・・・ただ、怯えた目で王子を見ているだけじゃった。分かってはいたが、国王様の王子に対する恐怖心があれ程根深いとは・・・パーティーの時は当たり前の親子のように、あれほどお優しい言葉をかけてくださったのに・・・・・・ベン・フィングの仕業じゃろうな。
アヤツは国王の心を意のままに操っておると見える。長い年月をかけて、ベンの言葉一つで、安堵も不安も意のままにできておるのじゃろう。ベンが国王に黒渦の危険性を解き、国王が貴族と部下達にそれを話し、あの糾弾の場ができたのじゃろうな・・・」
「そんな!私達が結界で首都を護ったんですよ!?確かに危険な魔法かもしれません・・・でも、今回は無事に首都を護れたんですから、黒渦の危険性よりも結果を見てください!危険だと言うのなら、以後使わないように決めればいいだけじゃないですか!」
ジャニスがなおも声を上げる。
その通りだ。俺達が結界でバッタと黒渦から、首都を護ったんだ。限界を超える魔力を消費し、ギリギリもいいところだったが、それでも首都を護るために力を尽くした事は、分かってもらえていると思っていた。
「その通りじゃ。ワシらは力の限りを尽くした。王子の黒渦は確かに危険じゃ。じゃが、結果的に首都を護る事はできた。今回はそれでいいはず。ジャニスの言うように、以後黒渦は封印すればいいだけじゃ。
じゃが、玉座の間では、ベン・フィングからあらぬ疑いをかけられた。一歩間違えれば、バッタではなく、この首都全てを飲み込んだと言うてな。
いや、むしろ、バッタもろとも、この国を滅ぼそうとしたのでは、とまで言われたわい・・・・・・そのまま周りの貴族連中からも暴言を浴びせられ、前日はにこやかに笑いかけてきた兵士や侍女に白い目を向けられる。これがどれほどの事か・・・・・・王子の心が今、どれほど深い絶望に飲まれているかと思うと、ワシは・・・。」
師匠はテーブルに肘を付き、拳を額に当て黙ってしまった。
状況の理解はできた。
王子は今、黒渦によって国を危機にさらしたという罪を問われ、城に閉じ込められているというのだろう。
しかし、王子の魔力があれば、誰であっても取り押さえる事などできようはずがない。
なぜ、王子は城に残っているんだ?そして、なぜ師匠だけ帰ってくる事ができた?
俺がその疑問を師匠に問うと、師匠は目を伏せて答えた。
「・・・本当ならば、ワシも王子と一緒に城で軟禁されるはずじゃった。だが、王子がワシは孤児院に帰せと言うてな・・・自分はおとなしく残るからと。さすがにベンのヤツも、あの殺気をぶつけられては、何も言えんようじゃった。黙ってワシを帰すしかなかっんじゃ。王子は何も言わんが、この孤児院を大事に思うておる。無論、お前達も子供達もじゃ。だからワシを帰したのは、この孤児院を護るためでもあったのじゃ」
ベン・フィング。
色黒で蛙のようにジトっとした眼つき、いつも人を見下したように笑う下卑た口元、爆発したかのような灰色でボサボサの髪、若かりし頃は名の通った黒魔法使いだったらしいが、大臣まで出世し、贅が過ぎる食事で、すっかりなまり、肥えてしまった体。
王子であるタジーム・ハメイドを邪魔者扱いし、師であるブレンダンにも風当りをキツくしている、その名を耳にもしたくない男であった。
そして、今師匠から聞かされた話しで、俺の中でベン・フィングに対する憎悪が激しく燃え上がってきた。
自然と顔がこわばってくる。
あの男はやり過ぎた・・・・・・
「あの・・・よろしいでしょうか?」
話しが止まった折を見て、それまで黙っていたヤヨイさんが、遠慮がちに手を挙げた。
「ヤヨイさん・・・どうしたの?」
師匠もジャニスもヤヨイさんに顔を向けている。俺が言葉を促すと、ヤヨイさんは少し躊躇いながら言葉を続けた。
「その、差し出がましいかと思いますが・・・もう一度お城へ行って、お話しする事はできないのでしょうか?私にはよく分かりませんが、お聞きしていて、王子様には咎められる理由が無いように思えます。きちんとお話しすれば、味方になってくださる方もきっといるのではないでしょうか?」
いつも自信が無さそうにしているヤヨイさんだが、それでも今は俺達の顔を見て、自分の気持ちをしっかりと口にしていた。
記憶を失う前はどういう人だったのか分からないが、きっと芯は強い人なのだろう。
「ヤヨイさん・・・そうよ、あなたの言う通りよ!師匠、明日城へ行きましょう!難しいと思うけど、ここでじっとしてなんかいられない!明日、城へ行きましょうよ!」
ヤヨイさんの言葉を聞いて、ジャニスの表情からは、迷いが無くなったかのように見えた。
目には怒りを抑えた強さが宿り、自分のすべき事を見つけたようにしっかりと師匠を見て言葉を口にしている。
「俺もヤヨイさんの意見に賛成だな。城へ行ってちゃんと話しをしないとな。師匠、明日城へ行きましょう」
師匠は俺とジャニスの顔を交互に見ると、少し考えるように目を瞑った。
そして意を決したように、一つ小さな息を付くと、目を開きヤヨイさんに顔を向けた。
「あなたの言う通りですな・・・ヤヨイさん。まだ慣れないところ悪いのじゃが、明日、子供達の世話をお願いできますかな?メアリーも来るでしょうし、キャロルは年齢以上にしっかりしとりますから、分からない事は二人に聞いてください。ワシら3人、夜までには戻るようにします」
「はい、もちろんです!子供達はみんな良い子ですので、大丈夫です。メアリーちゃん、キャロルちゃんもいますし、明日はおまかせください」
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