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78 ジーンとケイト
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「アラタ、少し話せるかな?」
休憩を終えて店に戻ると、ジーンが防具コーナーにやってきた。
「ん?今?」
「うん、僕の都合で悪いけど、ケイトが休憩で外に出ている今がいい」
ジャレットさんの顔を見ると、ジャレットさんは腕を組み、少し眉を寄せジーンを見た後、俺に顔を向けた。
「・・・アラやん、ケイティーは純粋なだけなんだ。ちゃんと話し聞いて来いよ」
「あ、はい・・・分かりました」
話しの本質がよく分からず、あいまいな返事をしてしまったが、ジャレットさんは、それだけ言うと俺に行ってこいと言うように、手をひらひらと振った。
ジーンの後を付いて、青魔法コーナーに着くと、カウンター内のイスをすすめられた。
青魔法コーナーのカウンター内は綺麗に整理されていた。
買い取り台帳や、在庫表も分かりやすくしまわれているし、カウンター前に置かれた、キッチンで使う削ると火が出る石の魔道具や、圧縮した水を出す小瓶の魔道具なども、見やすく取りやすく並べられている。
「青魔法のカウンター、初めて入ったけど、綺麗に整理されてんな」
「いつもいる場所だし、どこに何があるか分からないと困るだろ?防具も綺麗じゃないか」
「ジャレットさんがそういうの厳しいからな。ある程度分かるようにはしてるつもりだけど、でも、ここまではやってないよ。ジーンはしっかりしてんな」
「そうかな?まぁ、僕はしっかりなんかしてないよ。特に人間関係は駄目だ。ケイトを縛り付けている・・・」
ジーンは肩まである長く青い髪を搔き上げ、深く息をついた。
いつも落ち着いていて、どこか淡々とした感じもあるジーンが、溜息とは珍しいと思った。
「アラタ、僕とケイトの事だけど・・・ちょっと複雑なんだ」
ジーンは言葉を選ぶように、考えながら話をしているようだった。
「ケイトとは幼馴染なんだ。お互い一人っ子だったし、2つ年上の僕を、兄のように慕ってくれてね。いつも、どこに行くのも一緒に付いて来てさ・・・昔はカチュアみたいな、女の子って感じの服装だったんだよ」
意外だった。今日のケイトの服装を見ると、カチュアのような服を着ているところは想像できない。
性格もどちらかと言うと、少し男勝りな感じがする。
「意外だろ?今のケイトからは想像できないと思うけど、料理もできるし、家事も得意なんだ」
「あぁ、ごめんな。確かにちょっと、意外だった」
俺の心を読んだかのような指摘に、少しバツが悪くなる。
「いや、謝る事じゃないよ。それで、続きだけど、小さい時からずっと一緒にいて、ケイトは口癖のように、将来は僕と結婚するって言ってたよ。僕も嬉しかった。それは今も変わらない」
ジーンは当時を懐かしむように、目を細めた。
どこか遠くを見ているようて、どこも見ていないような、少し悲し気な表情だった。
「・・・10年前、僕が12才でケイトが10才の時だ。ケイトの両親が離婚したんだ。父親が出て行って、ケイトは母親と二人暮らしになった。僕はケイトが悲しまないよう、毎日会いに行った。でも、ある日、いつものようにケイトの家に行くと、誰もいなかった。いなくなってたんだよ・・・どこを探しても見つからなくて、ケイトとはそれっきりだった・・・」
そこで話しが止まったが、俺は何も言えず、ジーンが続きを口にするのを待った。
気持ちを整理しながら話しているのだろう。ジーンは俺には目を向けず、前を向いたまま話を続けた。
「・・・ケイトと再会したのは2年後だった。ケイトの事は一日も忘れた事はなかった。だから、あの時は驚いた。その頃、僕は近所の食堂で働いていてね。仕事帰りに大通りを歩いていると、ふいに後ろから声をかけられたんだ。驚いたよ・・・ケイトだった・・・ケイトがいたんだ・・・ボロボロの服を着て・・・髪も・・・ボサボサで・・・でも、とても嬉しそうに笑って・・・僕の名前を呼んだんだ・・・」
少し声が震えていた・・・ジーンは口にするのも辛い話しをしてくれている。
そして、ケイトを大切に思っている事が痛いほど伝わってきた。
「その日は家に連れて帰った。僕の両親も驚いていたけど、ケイトを見て快く受け入れてくれたよ。ケイトに何があったのか・・・全て聞くのには時間がかかった。母親が再婚して、ケイトはロンズデール国に引っ越したらしい。それも、あの日、あのケイトがいなくなった前日の夜、急に家を出たそうだ・・・新しい父親ができたみたいだけど、ケイトが邪魔になったらしい。居場所が無かったと言ってたよ・・・10才の女の子が、そんな状態で2年も耐えて・・・ずっと僕の事だけを考えてたと言ってた。そして、とうとう我慢できなくなって、飛び出してきたと言ってたよ」
「・・・ケイトの親は、追いかけて来なかったのか?」
「・・・来なかった。僕は来ると思ったけど、一度も来なかった。ケイトは親に付いて、一度も口にしなかったから、僕も聞くことはしなかった。幸い、僕の両親はケイトを可愛がっているから。ケイトは今では僕の両親を、お父さん、お母さんと呼んでいるよ」
「そうか・・・ジーンは実家だっけ?」
「うん、ケイトも一緒に住んでいるよ。今朝は両親も喜んだよ。うちの親からしても、もうケイトは本当の娘みたいなものだからね」
そうだったのか。今朝のジーンとケイトの会話を聞いて、まるで一緒に住んでいるかのように聞こえたが、その通りだった。
「今、聞いた感じだと、何も問題無さそうじゃないか?ジーンの両親もケイトを娘として可愛がってるんだろ?ジーンもケイトを好きみたいだし、縛り付けているって事もないんじゃないか?」
「ケイトは僕がいなくなったら死ぬと言っている」
ジーンは声のトーンを落とし、ハッキリとした口調で答えた。
言葉を返せずに黙っていると、ジーンはそのまま話を続けた。
「あの日、僕とケイトが再会した日から、ケイトにとって、僕が全てになったんだ。僕はケイトとずっと一緒にいると決めている。でも、ケイトは心のどこかで、恐れているんだ。もしかしたら、いつか父親のように僕がいなくなる日が来るんじゃないかって。いつか母親のように僕がケイトを疎ましく思う日が来るんじゃないかって。だから、ケイトは毎日必死なんだ。僕を失わないように、僕に嫌われないように、自分を好きでいてくれるようにって・・・
アラタ・・・僕はケイトを好きだよ。でも、僕という存在は、ケイトをただ縛り付けているだけなんじゃないかって思うんだ。ケイトは何をするにも僕を優先するんだ。僕はもっと、ケイト自身のために生きててほしい。僕のためだけに生きるなんて・・・僕は望んでいない」
依存という言葉を思い出した。
ケイトは両親の離婚、そして母親が再婚した結果、その母親まで自分を邪魔にし、家を出るまで追い詰められた結果、失う事に対して人一倍恐怖を持っているんだろう。
ジーンはもしかすると、ケイトの気持ちが愛情ではなく、自分に依存しているだけだと思っているのかもしれない。
それが心に引っかかって、ジーンを苦しめているのだろう。
「ジーン、俺、分かったような事言うかもしれないけど、今日話しただけでも、ケイトがジーンを大好きなの伝わってきたぞ。ジーンもケイトを好きなら、それでいいんじゃないか?そりゃ、二人にしか分からない事が沢山あるんだろうけど、それは時間かけて解決していけばいいと思うよ。今ジーンがケイトを大事に思ってるなら、その気持ちに素直に向き合えばいいんじゃないか?」
ジーンは少し黙っていたが、やがて、うん、と一言呟くと俺に顔を向けた。
少しだけ、表情が柔らかくなっているように見える。
「アラタ、ありがとう。話を聞いてもらえて良かったよ・・・今度、四人でご飯でも行かないか?僕とケイト、アラタとカチュアで」
「もちろんだ。絶対行こうな・・・ジーン、俺、いつでも話聞くからさ、何でも言ってくれよ」
ジーンが笑顔で手を出してきたので、俺もその手をしっかりと握った。
俺がカウンターから出ると、入れ替わりでケイトが戻って来た。
「お、アラタじゃん!ジーンと何してたの?」
「ん、今度四人でご飯行こうって話しだよ。俺とカチュアと、ジーンとケイトで」
「あ、ほんと?いいねそれ!じゃあ、もう予定立てとくよ?こういうのは決める時に決めないと、結局そのままになるからさ。アタシとジーンでいくつか候補決めとくから、それでいい?」
「あぁ、いいよそれで。俺とカチュアは合わせるようにするよ。俺はキッチン・モロニーくらいしか知らないし、カチュアも大丈夫だと思う。候補が決まったら教えてよ」
ジーン!どこにするー!、と元気な声を出しながらケイトはカウンターに入って行った。
行動力がすごいし元気がある。
ジーンから聞いてなかったら、暗い過去があるようには想像もできなかった。
皆、何かを抱えて生きている。
俺は少しは過去と向き合ったつもりだけど、その少しを向き合えたのは、レイジェスの皆が支えてくれたからだと思っている。
そして今、俺にはカチュアがいる。
ジーンにはケイトが、ケイトにはジーンが必要だと思う。
だから、今度は俺が二人を支えれるように、困っていたら手を差し伸べたいと思う。
俺は異世界でできた友達の幸せを心から願った。
休憩を終えて店に戻ると、ジーンが防具コーナーにやってきた。
「ん?今?」
「うん、僕の都合で悪いけど、ケイトが休憩で外に出ている今がいい」
ジャレットさんの顔を見ると、ジャレットさんは腕を組み、少し眉を寄せジーンを見た後、俺に顔を向けた。
「・・・アラやん、ケイティーは純粋なだけなんだ。ちゃんと話し聞いて来いよ」
「あ、はい・・・分かりました」
話しの本質がよく分からず、あいまいな返事をしてしまったが、ジャレットさんは、それだけ言うと俺に行ってこいと言うように、手をひらひらと振った。
ジーンの後を付いて、青魔法コーナーに着くと、カウンター内のイスをすすめられた。
青魔法コーナーのカウンター内は綺麗に整理されていた。
買い取り台帳や、在庫表も分かりやすくしまわれているし、カウンター前に置かれた、キッチンで使う削ると火が出る石の魔道具や、圧縮した水を出す小瓶の魔道具なども、見やすく取りやすく並べられている。
「青魔法のカウンター、初めて入ったけど、綺麗に整理されてんな」
「いつもいる場所だし、どこに何があるか分からないと困るだろ?防具も綺麗じゃないか」
「ジャレットさんがそういうの厳しいからな。ある程度分かるようにはしてるつもりだけど、でも、ここまではやってないよ。ジーンはしっかりしてんな」
「そうかな?まぁ、僕はしっかりなんかしてないよ。特に人間関係は駄目だ。ケイトを縛り付けている・・・」
ジーンは肩まである長く青い髪を搔き上げ、深く息をついた。
いつも落ち着いていて、どこか淡々とした感じもあるジーンが、溜息とは珍しいと思った。
「アラタ、僕とケイトの事だけど・・・ちょっと複雑なんだ」
ジーンは言葉を選ぶように、考えながら話をしているようだった。
「ケイトとは幼馴染なんだ。お互い一人っ子だったし、2つ年上の僕を、兄のように慕ってくれてね。いつも、どこに行くのも一緒に付いて来てさ・・・昔はカチュアみたいな、女の子って感じの服装だったんだよ」
意外だった。今日のケイトの服装を見ると、カチュアのような服を着ているところは想像できない。
性格もどちらかと言うと、少し男勝りな感じがする。
「意外だろ?今のケイトからは想像できないと思うけど、料理もできるし、家事も得意なんだ」
「あぁ、ごめんな。確かにちょっと、意外だった」
俺の心を読んだかのような指摘に、少しバツが悪くなる。
「いや、謝る事じゃないよ。それで、続きだけど、小さい時からずっと一緒にいて、ケイトは口癖のように、将来は僕と結婚するって言ってたよ。僕も嬉しかった。それは今も変わらない」
ジーンは当時を懐かしむように、目を細めた。
どこか遠くを見ているようて、どこも見ていないような、少し悲し気な表情だった。
「・・・10年前、僕が12才でケイトが10才の時だ。ケイトの両親が離婚したんだ。父親が出て行って、ケイトは母親と二人暮らしになった。僕はケイトが悲しまないよう、毎日会いに行った。でも、ある日、いつものようにケイトの家に行くと、誰もいなかった。いなくなってたんだよ・・・どこを探しても見つからなくて、ケイトとはそれっきりだった・・・」
そこで話しが止まったが、俺は何も言えず、ジーンが続きを口にするのを待った。
気持ちを整理しながら話しているのだろう。ジーンは俺には目を向けず、前を向いたまま話を続けた。
「・・・ケイトと再会したのは2年後だった。ケイトの事は一日も忘れた事はなかった。だから、あの時は驚いた。その頃、僕は近所の食堂で働いていてね。仕事帰りに大通りを歩いていると、ふいに後ろから声をかけられたんだ。驚いたよ・・・ケイトだった・・・ケイトがいたんだ・・・ボロボロの服を着て・・・髪も・・・ボサボサで・・・でも、とても嬉しそうに笑って・・・僕の名前を呼んだんだ・・・」
少し声が震えていた・・・ジーンは口にするのも辛い話しをしてくれている。
そして、ケイトを大切に思っている事が痛いほど伝わってきた。
「その日は家に連れて帰った。僕の両親も驚いていたけど、ケイトを見て快く受け入れてくれたよ。ケイトに何があったのか・・・全て聞くのには時間がかかった。母親が再婚して、ケイトはロンズデール国に引っ越したらしい。それも、あの日、あのケイトがいなくなった前日の夜、急に家を出たそうだ・・・新しい父親ができたみたいだけど、ケイトが邪魔になったらしい。居場所が無かったと言ってたよ・・・10才の女の子が、そんな状態で2年も耐えて・・・ずっと僕の事だけを考えてたと言ってた。そして、とうとう我慢できなくなって、飛び出してきたと言ってたよ」
「・・・ケイトの親は、追いかけて来なかったのか?」
「・・・来なかった。僕は来ると思ったけど、一度も来なかった。ケイトは親に付いて、一度も口にしなかったから、僕も聞くことはしなかった。幸い、僕の両親はケイトを可愛がっているから。ケイトは今では僕の両親を、お父さん、お母さんと呼んでいるよ」
「そうか・・・ジーンは実家だっけ?」
「うん、ケイトも一緒に住んでいるよ。今朝は両親も喜んだよ。うちの親からしても、もうケイトは本当の娘みたいなものだからね」
そうだったのか。今朝のジーンとケイトの会話を聞いて、まるで一緒に住んでいるかのように聞こえたが、その通りだった。
「今、聞いた感じだと、何も問題無さそうじゃないか?ジーンの両親もケイトを娘として可愛がってるんだろ?ジーンもケイトを好きみたいだし、縛り付けているって事もないんじゃないか?」
「ケイトは僕がいなくなったら死ぬと言っている」
ジーンは声のトーンを落とし、ハッキリとした口調で答えた。
言葉を返せずに黙っていると、ジーンはそのまま話を続けた。
「あの日、僕とケイトが再会した日から、ケイトにとって、僕が全てになったんだ。僕はケイトとずっと一緒にいると決めている。でも、ケイトは心のどこかで、恐れているんだ。もしかしたら、いつか父親のように僕がいなくなる日が来るんじゃないかって。いつか母親のように僕がケイトを疎ましく思う日が来るんじゃないかって。だから、ケイトは毎日必死なんだ。僕を失わないように、僕に嫌われないように、自分を好きでいてくれるようにって・・・
アラタ・・・僕はケイトを好きだよ。でも、僕という存在は、ケイトをただ縛り付けているだけなんじゃないかって思うんだ。ケイトは何をするにも僕を優先するんだ。僕はもっと、ケイト自身のために生きててほしい。僕のためだけに生きるなんて・・・僕は望んでいない」
依存という言葉を思い出した。
ケイトは両親の離婚、そして母親が再婚した結果、その母親まで自分を邪魔にし、家を出るまで追い詰められた結果、失う事に対して人一倍恐怖を持っているんだろう。
ジーンはもしかすると、ケイトの気持ちが愛情ではなく、自分に依存しているだけだと思っているのかもしれない。
それが心に引っかかって、ジーンを苦しめているのだろう。
「ジーン、俺、分かったような事言うかもしれないけど、今日話しただけでも、ケイトがジーンを大好きなの伝わってきたぞ。ジーンもケイトを好きなら、それでいいんじゃないか?そりゃ、二人にしか分からない事が沢山あるんだろうけど、それは時間かけて解決していけばいいと思うよ。今ジーンがケイトを大事に思ってるなら、その気持ちに素直に向き合えばいいんじゃないか?」
ジーンは少し黙っていたが、やがて、うん、と一言呟くと俺に顔を向けた。
少しだけ、表情が柔らかくなっているように見える。
「アラタ、ありがとう。話を聞いてもらえて良かったよ・・・今度、四人でご飯でも行かないか?僕とケイト、アラタとカチュアで」
「もちろんだ。絶対行こうな・・・ジーン、俺、いつでも話聞くからさ、何でも言ってくれよ」
ジーンが笑顔で手を出してきたので、俺もその手をしっかりと握った。
俺がカウンターから出ると、入れ替わりでケイトが戻って来た。
「お、アラタじゃん!ジーンと何してたの?」
「ん、今度四人でご飯行こうって話しだよ。俺とカチュアと、ジーンとケイトで」
「あ、ほんと?いいねそれ!じゃあ、もう予定立てとくよ?こういうのは決める時に決めないと、結局そのままになるからさ。アタシとジーンでいくつか候補決めとくから、それでいい?」
「あぁ、いいよそれで。俺とカチュアは合わせるようにするよ。俺はキッチン・モロニーくらいしか知らないし、カチュアも大丈夫だと思う。候補が決まったら教えてよ」
ジーン!どこにするー!、と元気な声を出しながらケイトはカウンターに入って行った。
行動力がすごいし元気がある。
ジーンから聞いてなかったら、暗い過去があるようには想像もできなかった。
皆、何かを抱えて生きている。
俺は少しは過去と向き合ったつもりだけど、その少しを向き合えたのは、レイジェスの皆が支えてくれたからだと思っている。
そして今、俺にはカチュアがいる。
ジーンにはケイトが、ケイトにはジーンが必要だと思う。
だから、今度は俺が二人を支えれるように、困っていたら手を差し伸べたいと思う。
俺は異世界でできた友達の幸せを心から願った。
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