63 / 1,277
63 変貌
しおりを挟む
「ほぅ!?ほぅ!?ほぅ!?やりますね!やりますね!やりますねぇ!サカキアラタァッツ!」
どのくらい時間が立っただろう。右、左と絶え間なくナイフが飛んでくる。
マルゴンの攻撃は右を起点にしたナイフ術だった。
突き技を主体に、肘から先の角度の変化で軌道の読みにくいナイフを繰り出してくる。手首が異様に柔らかいのか、右手一本で信じられない程の連続攻撃を繰り出していた。
順手で突いてきたところを左拳で叩き落とすと、そのまま逆手に持ち替えて振り上げて来る。
それをスウェーバックで避けると、今度は順手に持ち直し、そのまま振り下ろし斬りつけて来る。
それも体を引いて躱すと、今度は手首を返し、顎を目掛けて斬り上げて来る。
そして、右の処理に意識が向くと、突然左が飛んでくる。
この左が非常にやっかいだった。
右を前に半身に構え、左は腰で隠すように構えているため、左の軌道が読みにくい。
読みにくいが、ただ溜めて真っ直ぐに振るってくるだけならば、何も問題は無い。ただの大振りだ。
だが、マルゴンは右の連続攻撃に巧みに左を織り交ぜてくる。決して大振りにならず、極めてコンパクトに振ってくる。
そして左を出す瞬間がまるで分らなかった。
どんな手品を使っているのか、一瞬のうちに距離が詰まり、左が体に触れる寸前まで迫っているのだ。
かろうじて深手は追わず避けられているが、すでに俺の両腕にはいくつもの斬り傷で血まみれだった。いつまでも躱しきれるものではない。この左を攻略しなければ、勝ち目はないだろう。
そして俺とマルゴンの身長差もあって、マルゴンの攻撃は腹と胸、そして足に集中している。
足を狙われる事は想定していた。
一度でも斬られれば機動力を失いあっという間に敗れるだろう。
絶対に食らわないよう、神経をすり減らして回避し続けていた。
そして顔に来る場合は下から突き上げてくる。
この突き上げも避けにくかった。今のところかわせているが拳で弾き辛く、どうしてもバックステップかスウェーバックを使う事になる。
そこで体制を崩され隙ができて左が来る。そして一度左が放たれると、左右のコンビネーションで必ず斬りつけられてしまう。
厄介極まりないナイフ術だった。
だが、ここまで防御に徹しマルゴンの斬撃を見た事で、右の動きには少し慣れてタイミングが掴めてきた。
「やりますねぇ!サカキアラタ!よくここまで私のナイフをかわし防ぐものです!」
心臓を狙った胸への右の突きだった。俺は左手の平をマルゴンの右肘辺りに当て、自分の体の内側へ、柔らかく、向かってくる力に逆らわず、流すように送り軌道を逸らした。
マルゴンの腕力は異常だ。内側から外へ弾こうとしても、ほとんど外す事ができない。ならば、外から内へ、力の流れに逆らわず、誘導するように外せばいい。
「なにっ!?」
マルゴンは目を見開いた。これまで力任せに弾くか、足を使い避けるかだったはずの男が、突然見せた防御術は、自分の突きの力に逆らわずして体勢を崩すものだった。
右腕を流され、前のめりに体が出たところを、俺の右ストレートがとらえた。
「オラァッ!」
振り抜いた右は、完全に真正面から捉えていた。
インパクトの瞬間の拳の入り方も完璧で最高の一撃だった。
ボクシングでは反則だが、手の平を使わせてもらった。
いかに速くてもある程度のタイミングが掴めてくれば、パーリングの応用で外から内へ流すくらい、今の俺ならできなくはない。
マルゴンは背中を床に打ち付けながら部屋の壁際まで吹き飛び、そのまま仰向けに倒れている。
これがボクシングなら、レフェリーが手を交差して試合終了だ。その確信が持てる一撃だった。
だが・・・
「サカキ・・・アラタ・・・」
仰向けに倒れたままのマルゴンから声が聞こえた。
俺は構え直し、攻撃に備えた。
マルゴンは勢いよく上半身を起こした。両の鼻穴からは血がボタボタと垂れ落ちていて、不自然に鼻筋が曲がっている事から、鼻の骨が折れている事も一目で分かった。
「・・・素晴らしい一撃でした・・・」
マルゴンは起こした上半身をそのまま前に倒し、頭が膝に付くほど屈むと、今度は勢いよく反動をつけて背中から倒れ込み、両腕も同時に床に叩きつけた。
するとマルゴンの体が衝撃で水平に浮かび上がった。
それは、3メートル以上はありそうな高い天井に、体が届きそうな程だった。
「なっ!?」
信じられない光景に、言葉を失った。
柔道の受け身のように見えたが、それでなぜ体が浮く!?
こんな事が腕力で可能なのか!?
最高点まで達すると体を一回転させ、筋肉の塊のような体のマルコスが、今度は勢いよく、まるで地震かと思う程のけたたましい衝撃を与え着地した。
足元から伝わる衝撃に姿勢を崩しそうになる。
石造りの床がマルコスの足元を中心に大きく砕けひび割れている。マルコスは左右に首を鳴らして回す。
「・・・おや?」
なにか違和感があったのだろうか。眉をひそめ口の中で舌を動かしている。
違和感の正体を突き止め吐き出した物は、マルゴンの歯だった。
「・・・上の歯が一本・・・駄目になってしまいました」
床に吐き出した自身の歯を見つめた後、マルゴンはゆっくりと俺に体全部で向き直った。
無言のまま自分の鼻筋に指を持っていくと、おもむろに曲がった鼻筋を掴み、元の位置を確認しながら合わせていく。
この間も鼻血はボタボタと垂れ落ちているが、まるで痛みを感じないかのようにマルゴンは無表情のままだった。
いつの間にか拳を握る手の平に汗をぐっしょりと掻いていた。
これまでマルゴンは、常に余裕を見せていた。大人に向かってくる子供をあやすような、常に上から余裕を持った態度だった。
だが、今、俺の目の前にいるマルゴンは全く異質だった。
以前マルゴンから感じた事のある、蛇に纏わりつかれるような気持ちの悪い不気味なプレッシャーが、体を蝕んでくる。
戦いによる汗とは、違う種類の冷たい汗が全身を伝い流れる。
まさか・・・まだ本気では無かったのか?
あの時の構えから感じたプレッシャーは、明らかに一段高いものだったが、それでもまだ本気ではなかったというのか?
やがて鼻の位置を整え終えたマルゴンは、両手のナイフを一度軽く振り血を払うと、これまでとは全く違う、殺意の炎が宿る眼差しを俺に向け、腹の底に響くような重く低い言葉を吐き出した。
「サカキアラタ・・・・・楽に死ねると思うなよ」
どのくらい時間が立っただろう。右、左と絶え間なくナイフが飛んでくる。
マルゴンの攻撃は右を起点にしたナイフ術だった。
突き技を主体に、肘から先の角度の変化で軌道の読みにくいナイフを繰り出してくる。手首が異様に柔らかいのか、右手一本で信じられない程の連続攻撃を繰り出していた。
順手で突いてきたところを左拳で叩き落とすと、そのまま逆手に持ち替えて振り上げて来る。
それをスウェーバックで避けると、今度は順手に持ち直し、そのまま振り下ろし斬りつけて来る。
それも体を引いて躱すと、今度は手首を返し、顎を目掛けて斬り上げて来る。
そして、右の処理に意識が向くと、突然左が飛んでくる。
この左が非常にやっかいだった。
右を前に半身に構え、左は腰で隠すように構えているため、左の軌道が読みにくい。
読みにくいが、ただ溜めて真っ直ぐに振るってくるだけならば、何も問題は無い。ただの大振りだ。
だが、マルゴンは右の連続攻撃に巧みに左を織り交ぜてくる。決して大振りにならず、極めてコンパクトに振ってくる。
そして左を出す瞬間がまるで分らなかった。
どんな手品を使っているのか、一瞬のうちに距離が詰まり、左が体に触れる寸前まで迫っているのだ。
かろうじて深手は追わず避けられているが、すでに俺の両腕にはいくつもの斬り傷で血まみれだった。いつまでも躱しきれるものではない。この左を攻略しなければ、勝ち目はないだろう。
そして俺とマルゴンの身長差もあって、マルゴンの攻撃は腹と胸、そして足に集中している。
足を狙われる事は想定していた。
一度でも斬られれば機動力を失いあっという間に敗れるだろう。
絶対に食らわないよう、神経をすり減らして回避し続けていた。
そして顔に来る場合は下から突き上げてくる。
この突き上げも避けにくかった。今のところかわせているが拳で弾き辛く、どうしてもバックステップかスウェーバックを使う事になる。
そこで体制を崩され隙ができて左が来る。そして一度左が放たれると、左右のコンビネーションで必ず斬りつけられてしまう。
厄介極まりないナイフ術だった。
だが、ここまで防御に徹しマルゴンの斬撃を見た事で、右の動きには少し慣れてタイミングが掴めてきた。
「やりますねぇ!サカキアラタ!よくここまで私のナイフをかわし防ぐものです!」
心臓を狙った胸への右の突きだった。俺は左手の平をマルゴンの右肘辺りに当て、自分の体の内側へ、柔らかく、向かってくる力に逆らわず、流すように送り軌道を逸らした。
マルゴンの腕力は異常だ。内側から外へ弾こうとしても、ほとんど外す事ができない。ならば、外から内へ、力の流れに逆らわず、誘導するように外せばいい。
「なにっ!?」
マルゴンは目を見開いた。これまで力任せに弾くか、足を使い避けるかだったはずの男が、突然見せた防御術は、自分の突きの力に逆らわずして体勢を崩すものだった。
右腕を流され、前のめりに体が出たところを、俺の右ストレートがとらえた。
「オラァッ!」
振り抜いた右は、完全に真正面から捉えていた。
インパクトの瞬間の拳の入り方も完璧で最高の一撃だった。
ボクシングでは反則だが、手の平を使わせてもらった。
いかに速くてもある程度のタイミングが掴めてくれば、パーリングの応用で外から内へ流すくらい、今の俺ならできなくはない。
マルゴンは背中を床に打ち付けながら部屋の壁際まで吹き飛び、そのまま仰向けに倒れている。
これがボクシングなら、レフェリーが手を交差して試合終了だ。その確信が持てる一撃だった。
だが・・・
「サカキ・・・アラタ・・・」
仰向けに倒れたままのマルゴンから声が聞こえた。
俺は構え直し、攻撃に備えた。
マルゴンは勢いよく上半身を起こした。両の鼻穴からは血がボタボタと垂れ落ちていて、不自然に鼻筋が曲がっている事から、鼻の骨が折れている事も一目で分かった。
「・・・素晴らしい一撃でした・・・」
マルゴンは起こした上半身をそのまま前に倒し、頭が膝に付くほど屈むと、今度は勢いよく反動をつけて背中から倒れ込み、両腕も同時に床に叩きつけた。
するとマルゴンの体が衝撃で水平に浮かび上がった。
それは、3メートル以上はありそうな高い天井に、体が届きそうな程だった。
「なっ!?」
信じられない光景に、言葉を失った。
柔道の受け身のように見えたが、それでなぜ体が浮く!?
こんな事が腕力で可能なのか!?
最高点まで達すると体を一回転させ、筋肉の塊のような体のマルコスが、今度は勢いよく、まるで地震かと思う程のけたたましい衝撃を与え着地した。
足元から伝わる衝撃に姿勢を崩しそうになる。
石造りの床がマルコスの足元を中心に大きく砕けひび割れている。マルコスは左右に首を鳴らして回す。
「・・・おや?」
なにか違和感があったのだろうか。眉をひそめ口の中で舌を動かしている。
違和感の正体を突き止め吐き出した物は、マルゴンの歯だった。
「・・・上の歯が一本・・・駄目になってしまいました」
床に吐き出した自身の歯を見つめた後、マルゴンはゆっくりと俺に体全部で向き直った。
無言のまま自分の鼻筋に指を持っていくと、おもむろに曲がった鼻筋を掴み、元の位置を確認しながら合わせていく。
この間も鼻血はボタボタと垂れ落ちているが、まるで痛みを感じないかのようにマルゴンは無表情のままだった。
いつの間にか拳を握る手の平に汗をぐっしょりと掻いていた。
これまでマルゴンは、常に余裕を見せていた。大人に向かってくる子供をあやすような、常に上から余裕を持った態度だった。
だが、今、俺の目の前にいるマルゴンは全く異質だった。
以前マルゴンから感じた事のある、蛇に纏わりつかれるような気持ちの悪い不気味なプレッシャーが、体を蝕んでくる。
戦いによる汗とは、違う種類の冷たい汗が全身を伝い流れる。
まさか・・・まだ本気では無かったのか?
あの時の構えから感じたプレッシャーは、明らかに一段高いものだったが、それでもまだ本気ではなかったというのか?
やがて鼻の位置を整え終えたマルゴンは、両手のナイフを一度軽く振り血を払うと、これまでとは全く違う、殺意の炎が宿る眼差しを俺に向け、腹の底に響くような重く低い言葉を吐き出した。
「サカキアラタ・・・・・楽に死ねると思うなよ」
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる