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58 アラタ 対 マルゴン
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一瞬の内に距離を詰められ、マルゴンのナイフが俺の左肩目掛けて振り下ろされた。
やはり踏み込みの速さが尋常じゃなく速い!瞬きすら命とりになる!
体を後ろに仰け反らせ、ギリギリ躱したつもりだったが、肩口から胸にかけて僅かに鋭い痛みが走る。
痛みに動きが鈍る。その遅れをマルゴンは見逃す事はなかった。
後ろに大きく仰け反った無理な体制で躱したため、迫りくるマルゴンの左のナイフを避ける事は不可能だった。ナイフは俺の右の脇腹目掛け、横なぎに振るわれる。
「くっ!」
躱す事はできなくても、当てる事はできる。
俺は右拳を、迫りくるマルゴンの左手首目掛け、振り払うように打ち込んだ。
重い感触だった。まるで岩山に拳を打ち付けたような、重く跳ね返されるような感覚が拳から伝わってきた。
だが、それでも一瞬左手の動きを止め、僅かにマルゴンの体制を崩す事はできた。
「ほぅ!よく止めました!」
バックステップで大きく後ろに飛び、マルゴンと距離を開けたが、マルゴンも一瞬で距離を詰めて来る。
なんだこの踏み込みは!?早すぎる!
引き離す事ができず、苦し紛れに下がりながら左ジャブを打とうとすると、マルゴンの右手がピクリと反応した。
駄目だ!おそらくジャブを打てば、その手を切り落とされる。一瞬の躊躇いがマルゴンに攻撃の隙を与える。
「突きとはこうするのです!」
順手で持ったナイフを、真っすぐストレートに刺してくる。それは特段変わった突きではなかった。
だが、信じられない・・・俺が見てきたボクシングのジャブ以上に速かった。
小細工無しに純粋に技の練度が違うのだ。
俺の身体能力がこの世界に来た事で大幅に上がってなければ、絶対に躱すことはできなかった。
マルゴンが繰り出した右の突きは、俺の左目をあと数ミリで抉っていた。
汗が吹き出し、動悸が波打つように早くなる・・・
左の目尻からこめかみにかけて熱い痛みを感じる。血が流れていくのを感じる。
今は何とか反応できた。だが、次に同じ突きを出されて、もう一度躱せるか?
フェンテスのナイフ捌きは、マルゴンと同レベルと聞いていたが、冗談じゃねぇ・・・桁違いだ。
更に大きく後ろに飛び距離を取ったつもりだったが、背中が壁にぶつかり、それ以上距離を開ける事ができない。マルゴンがゆっくりと距離を詰めて来る。それに合わせて壁伝いに左に寄って行くと、肩がぶつかり、壁際に追い込まれた事が分かる。ボクシングで言うところのコーナーポストに追い詰められた状態だ。
迎え撃つしかない。俺は覚悟を決め、体を正面に構え、両足を開き少し腰を落とした。
「・・・マルゴン、一つ聞きたい」
俺が覚悟を決めたのを見てとったのか、一瞬マルゴンの足が止まったところで問いかけた。
「なんでしょうか?サカキアラタ」
なにか聞かれる事を予想していたように、マルゴンは滑らかに返事を返してきた。
そう、おそらくマルゴンもその名を出せば、必ず問われる事は分かっていただろう。
「なぜ、村戸さんを知っている?お前がさっき言っていた村戸修一さんだ」
「フフフ・・・そうですか。やはり知っていましたか。あなたはムラトシュウイチと同じですからね。いいでしょう・・・私はね、10年前に彼と一度戦った事があるんです」
「なんだと!?」
今、戦ったと言ったのか?村戸さんと戦っただと?どういう事だ?村戸さんもこっちの世界に来ているという事か?だが10年前・・・?
俺がこっちに来てまだ三ヶ月足らずだ。仮に村戸さんが、あの日俺と同じくこっちに来る事になったとしても、計算が合わない・・・一体何が起こってる?
混乱している俺に、マルゴンは言葉を紡いだ。
「サカキアラタ、私の目的は、本気のあなたと戦う事なのですよ。ムラトシュウイチと同じ力を持つあなたとね。そしてそれは、命がけでなければなりません。半端な覚悟では意味が無い。私は目的を果たしましたが、あなたはどうやらムラトシュウイチの事を知っていても、現在のムラトシュウイチの事はご存じないようですね?これ以上の事が知りたければ、私を倒してごらんなさい?」
マルゴンは右足を少し前に出すと、右半身をやや斜めの半身にし、右手のナイフを腰の辺りでゆらりゆらりと前後に軽く揺らし始めた。
左手は腰の後ろにナイフを隠すように構えており、こちらから動きが読みにくい。
妙な構えだが隙が全く無い。そして静かだが背筋が凍り付くような殺気を体にぶつけられる。
これがマルゴンの本気だと、体で感じる事ができた。
汗が止まらず頬から顎へ、顎から首を伝い流れていく。
とても自分より15cmは背の低い男だと思えなかった。いや、むしろ自分よりはるかに大きく見える。
とてつもないプレッシャー、殺気に当てられているからだろうか・・・唾を飲みこむ音がやけに大きく響く・・・
これほどとは・・・だが、引くわけにはいかない。絶対に負けられない。
弱気になるな・・・心を強く持て!俺は絶対に勝たなきゃならない・・・絶対に勝つ!
やってやる・・・マルゴンのナイフがいかに速く鋭くても、自信を持て!今の俺なら見切れるはずだ!何十発、何百発、何千発の斬撃が来ても・・・全弾撃ち落としてやる!
「・・・良い目です。それでこそ、私が見込んだ男です」
マルゴンは笑った。
アンカハスを圧倒し、ここまで自分の攻撃を凌いでいるアラタは、自分と見合うだけの力量を持った相手だった。
そして、アラタは10年に渡り求めていた、村戸修一と同じ力を持つ相手だった。
待ち望んだ強者を前に、マルゴンは喜びを隠しきれず笑った。
「いきますよ!サカキアラタァッツ!」
マルゴンのナイフがアラタの心臓目掛け、最短の距離を走った。
やはり踏み込みの速さが尋常じゃなく速い!瞬きすら命とりになる!
体を後ろに仰け反らせ、ギリギリ躱したつもりだったが、肩口から胸にかけて僅かに鋭い痛みが走る。
痛みに動きが鈍る。その遅れをマルゴンは見逃す事はなかった。
後ろに大きく仰け反った無理な体制で躱したため、迫りくるマルゴンの左のナイフを避ける事は不可能だった。ナイフは俺の右の脇腹目掛け、横なぎに振るわれる。
「くっ!」
躱す事はできなくても、当てる事はできる。
俺は右拳を、迫りくるマルゴンの左手首目掛け、振り払うように打ち込んだ。
重い感触だった。まるで岩山に拳を打ち付けたような、重く跳ね返されるような感覚が拳から伝わってきた。
だが、それでも一瞬左手の動きを止め、僅かにマルゴンの体制を崩す事はできた。
「ほぅ!よく止めました!」
バックステップで大きく後ろに飛び、マルゴンと距離を開けたが、マルゴンも一瞬で距離を詰めて来る。
なんだこの踏み込みは!?早すぎる!
引き離す事ができず、苦し紛れに下がりながら左ジャブを打とうとすると、マルゴンの右手がピクリと反応した。
駄目だ!おそらくジャブを打てば、その手を切り落とされる。一瞬の躊躇いがマルゴンに攻撃の隙を与える。
「突きとはこうするのです!」
順手で持ったナイフを、真っすぐストレートに刺してくる。それは特段変わった突きではなかった。
だが、信じられない・・・俺が見てきたボクシングのジャブ以上に速かった。
小細工無しに純粋に技の練度が違うのだ。
俺の身体能力がこの世界に来た事で大幅に上がってなければ、絶対に躱すことはできなかった。
マルゴンが繰り出した右の突きは、俺の左目をあと数ミリで抉っていた。
汗が吹き出し、動悸が波打つように早くなる・・・
左の目尻からこめかみにかけて熱い痛みを感じる。血が流れていくのを感じる。
今は何とか反応できた。だが、次に同じ突きを出されて、もう一度躱せるか?
フェンテスのナイフ捌きは、マルゴンと同レベルと聞いていたが、冗談じゃねぇ・・・桁違いだ。
更に大きく後ろに飛び距離を取ったつもりだったが、背中が壁にぶつかり、それ以上距離を開ける事ができない。マルゴンがゆっくりと距離を詰めて来る。それに合わせて壁伝いに左に寄って行くと、肩がぶつかり、壁際に追い込まれた事が分かる。ボクシングで言うところのコーナーポストに追い詰められた状態だ。
迎え撃つしかない。俺は覚悟を決め、体を正面に構え、両足を開き少し腰を落とした。
「・・・マルゴン、一つ聞きたい」
俺が覚悟を決めたのを見てとったのか、一瞬マルゴンの足が止まったところで問いかけた。
「なんでしょうか?サカキアラタ」
なにか聞かれる事を予想していたように、マルゴンは滑らかに返事を返してきた。
そう、おそらくマルゴンもその名を出せば、必ず問われる事は分かっていただろう。
「なぜ、村戸さんを知っている?お前がさっき言っていた村戸修一さんだ」
「フフフ・・・そうですか。やはり知っていましたか。あなたはムラトシュウイチと同じですからね。いいでしょう・・・私はね、10年前に彼と一度戦った事があるんです」
「なんだと!?」
今、戦ったと言ったのか?村戸さんと戦っただと?どういう事だ?村戸さんもこっちの世界に来ているという事か?だが10年前・・・?
俺がこっちに来てまだ三ヶ月足らずだ。仮に村戸さんが、あの日俺と同じくこっちに来る事になったとしても、計算が合わない・・・一体何が起こってる?
混乱している俺に、マルゴンは言葉を紡いだ。
「サカキアラタ、私の目的は、本気のあなたと戦う事なのですよ。ムラトシュウイチと同じ力を持つあなたとね。そしてそれは、命がけでなければなりません。半端な覚悟では意味が無い。私は目的を果たしましたが、あなたはどうやらムラトシュウイチの事を知っていても、現在のムラトシュウイチの事はご存じないようですね?これ以上の事が知りたければ、私を倒してごらんなさい?」
マルゴンは右足を少し前に出すと、右半身をやや斜めの半身にし、右手のナイフを腰の辺りでゆらりゆらりと前後に軽く揺らし始めた。
左手は腰の後ろにナイフを隠すように構えており、こちらから動きが読みにくい。
妙な構えだが隙が全く無い。そして静かだが背筋が凍り付くような殺気を体にぶつけられる。
これがマルゴンの本気だと、体で感じる事ができた。
汗が止まらず頬から顎へ、顎から首を伝い流れていく。
とても自分より15cmは背の低い男だと思えなかった。いや、むしろ自分よりはるかに大きく見える。
とてつもないプレッシャー、殺気に当てられているからだろうか・・・唾を飲みこむ音がやけに大きく響く・・・
これほどとは・・・だが、引くわけにはいかない。絶対に負けられない。
弱気になるな・・・心を強く持て!俺は絶対に勝たなきゃならない・・・絶対に勝つ!
やってやる・・・マルゴンのナイフがいかに速く鋭くても、自信を持て!今の俺なら見切れるはずだ!何十発、何百発、何千発の斬撃が来ても・・・全弾撃ち落としてやる!
「・・・良い目です。それでこそ、私が見込んだ男です」
マルゴンは笑った。
アンカハスを圧倒し、ここまで自分の攻撃を凌いでいるアラタは、自分と見合うだけの力量を持った相手だった。
そして、アラタは10年に渡り求めていた、村戸修一と同じ力を持つ相手だった。
待ち望んだ強者を前に、マルゴンは喜びを隠しきれず笑った。
「いきますよ!サカキアラタァッツ!」
マルゴンのナイフがアラタの心臓目掛け、最短の距離を走った。
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