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31 瘴気
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ジーンの結界により最悪の被害は防げたが、結界内に入っていたお客の多くは、衝撃で転び足を傷めたり、壁に肩をぶつけたりするなど、どこか怪我をしていた。
膝を擦りむいて泣いている、6~7歳くらいの小さな女の子にはユーリが付いていた。
「大丈夫・・・すぐ治してあげる」
ユーリが女の子の膝に手を当てると、淡い光が女の子の膝を包み込み、みるみるうちに怪我を治してしまった。
「わぁ!もう痛くない!お姉ちゃん、ありがとう!」
「・・・うん。じゃあ、お姉ちゃんとお店に入ろう」
女の子の感謝の言葉に照れたのか、ユーリは下を向いて答えると、女の子の手を取って立ち上がった。
「ユーリ、後は俺が避難させるから、ユーリはその子のそばにいてやってくれ!」
足を怪我して動けないおじいさんの様子を見ながら声をかけると、ユーリは一瞬悩んだのか立ち止まったが、自分の手を握る小さな手を見つめ頷いた。
「分かった・・・アラタ、気を付けて」
ユーリと女の子が店内に入って行くのを目で追いながら、
俺は周りに人に、店内に避難するよう声を大にして呼びかけた。
全員の避難が完了するのを見届け、俺もおじいさんを背負い店内に急いだ。
通路を抜け、白魔法コーナーを目指す。
あの爆発は立っていられない程の衝撃だった。やはり建物も揺らされていたようで、
店内の什器や服、立て掛けていた剣、ディスプレイ用の小物の人形など、ほとんど倒れて散乱している状態だった。
白魔法コーナーに着くと、カチュアとユーリが魔法で治癒に当たっていた。
さっきユーリが怪我を治した女の子は、興味深そうにユーリの隣で治癒魔法を見ている。
ほとんどの人が、擦り傷や、打撲程度だったのは幸いだったが、
皆、表情は暗く沈んでおり、口々に「無事に帰れるのか?」「これからどうなるんだ?」
と不安な心境を口にしていた。
「カチュア、このおじいさんも頼む、折れてはいないと思うけど、歩けないみたいだから、捻挫とかしているかもしれない」
「うん。分かったよ」
年配の女性に治癒魔法をかけているカチュアの隣に、背負っていたおじいさんをゆっくり下した。
外に戻ろうと腰を上げると、ありがとう、と背中に声をかけられた。
振り返ると、おじいさんは俺を見上げて「本当にありがとうございました」と、深く頭を下げた。
「そんな、当たり前の事をしただけです。俺は・・・レイジェスの店員ですから」
胸が熱くなった。おじいさんが、心から感謝の言葉を口にしている事が伝わってくる。
これまでの人生で、こんな気持ちのこもったお礼を言われた事は無かった。
「きっと、おじいさんも、みんなも無事に帰してみせます。だから、ここで休んでいてください」
おじいさんにそう告げ、俺はカチュアに、頼む、と短く告げ踵を返した。
「アラタ君、気を付けてね・・・また、一緒にご飯食べに行こうね」
背中に届くカチュアの声に、顔半分振り返り、約束だ、と返事をする。
心配そうな顔をしていたカチュアだが、少しだけ微笑んだ。
外に出た瞬間、耳をつんざく爆音と共に土埃が舞う。
右に左に、あちこちから爆音が鳴り響き、濛々と立ち込める土埃に、視界を奪われてしまう。
「くっ、なんだよコレ!?」
「アラやんか!?」
土埃をかき分けるようにして、ジャレットさんが現れた。その背中にはぐったりとしたジーンを乗せている。
「連中、したたかだぜ。あえて2発目を出さねぇで、ジーの魔力が切れると同時に撃ってきやがった。いいか、ジーを置いたらすぐ戻る、それまでお前がフォローに回れ」
「はい!」
砂煙をかき分け抜けると、レイチェルのナイフが二人組の背の低い方の首を、フード越しに捉えたところだった。
次の瞬間切り飛ばされたフードが宙を舞った。首を切り飛ばす場面に思わず固まってしまう。
この世界での戦いは命のやり取り。そう聞いていて、覚悟をしていたつもりだったが、
やはりまだ本当の意味で心は決まっていなかったと思い知らされる。
しかし、宙を舞うフードを目で追うと違和感があった。
首を切り飛ばされたのに血が飛んで来ない・・・そして、なんと言うか、重みが無かった。
風でフードがひらりとめくれ、内側が見える。
フードには、切り飛ばされたはずの首から上が無かった。もはや役目を成さない布切れが、
ただ風に舞っただけだった
レイチェルは後ろへ大きく飛び、距離を取る。
ナイフを持つ右手は少し前に出し、やや斜めの正対で油断なく構えている。
倒れている敵は首から上が無い。
だが、切り落としたはずの首から上はどこにも無く、一滴の血さえ出ていなかった。
戦いはまだ終わっていない。レイチェルの視線はしっかりと敵を捕らえ目を離さずにいる。
俺もレイチェルの隣に立ち、左拳を軽くに前に出し、戦闘態勢を取った。
「・・・フ・・・ハハハハハ! 近づいてくれれば楽だったが、精神干渉もきかねぇし、俺の首を飛ばす程の使い手だ。こんな手には乗らないよな」
男の声だった。
首の無い男は、むくりと上半身を起こすと、地面に手を付いてゆっくりと腰を上げた。
風に揺れる深紅のマントには、黒い円に、不規則でうねるような放射線の模様が描かれており、
まるで太陽に見えた。
「あの模様・・・そうか、聞いた事がある。黒い太陽で知られる二人組の殺し屋、ディーロ兄弟、あんた達の事ね?目的はなに?」
レイチェルが首の無い男に問いかける。
すると、男の体が小刻みに振るえ、首のあった場所から黒く禍々しい瘴気が立ち始めた。
瘴気は首になり、顔を形作っていき、男の頭となった。
黒い肌、眉は太く、目は落ちくぼんでギラギラとした殺意を宿していた。
口元には不敵な笑みを浮かべ、チリチリとした短い髪の毛が特徴的だった。
「よく知ってるな?その通りだ。俺はジャーマル・ディーロ。本当はよ、まだ時期じゃねぇから、いつものようにちょっと騒ぎを起こすだけだったんだぜ?でもよ、まさかこんな店に、あんな鋭い火魔法を使うヤツがいるなんてな。生意気に俺らに攻撃するからよ、ちょっと、思い知らせてやんなきゃ沽券に関わるんでな」
「そう、最近この街で起きてる騒ぎは、あんた達が原因だったんだ?迷惑だから、今日この場で死んでもらうわ」
「面白れぇじゃねぇか。今ので分からねぇのか?なんで魔法使いの俺がこうして前に出て来たのか?俺は不死身だからだよ、そんなナイフで俺は殺せねぇんだよ」
「バラバラに切り刻まれても?」
「テメェにできんのか?」
ジャーマルは腰に掛けていた銀色の柄を左手で掴み取った。それは柄の先に刃も棒も付いていない、ただ握るだけの柄であった。
だが、ジャーマルが握ると、柄の先から黒い瘴気が立ち上がり、それはまるで鞭のように細く長い形となり地に落ちた。
「それも聞いた事がある。術者の魔力を武器に変える魔道具、魔力の柄。実物見るのは初めてだけど、アンタが使うと趣味の悪い形になるんだね?それは鞭のつもりかい?黒くて瘴気が立っていて、まるで汚物じゃないか?」
レイチェルの挑発に、余裕を見せていたジャーマルの表情が一気に険しくなり、強く噛み合わせた歯の奥から、軋むような音が鳴った。
「調子こいてんじゃねぇぞ!俺に捕まった時がテメェの最後だ!せいぜいドブネズミのように逃げ回るんだな!」
「ドブネズミ?鏡見て自分に言いなよ」
「ぶっ殺す!」
怒りが最高潮に達したのだろう。額に青い筋を立て、勢いよく魔力の柄を振り上げる。黒い瘴気は周囲の空気すら腐敗させるような、恐ろしい何かを放っているように見えた。
「チョロイ男だね」
レイチェルはやや前傾の姿勢になり、一足飛びに駆けた。
膝を擦りむいて泣いている、6~7歳くらいの小さな女の子にはユーリが付いていた。
「大丈夫・・・すぐ治してあげる」
ユーリが女の子の膝に手を当てると、淡い光が女の子の膝を包み込み、みるみるうちに怪我を治してしまった。
「わぁ!もう痛くない!お姉ちゃん、ありがとう!」
「・・・うん。じゃあ、お姉ちゃんとお店に入ろう」
女の子の感謝の言葉に照れたのか、ユーリは下を向いて答えると、女の子の手を取って立ち上がった。
「ユーリ、後は俺が避難させるから、ユーリはその子のそばにいてやってくれ!」
足を怪我して動けないおじいさんの様子を見ながら声をかけると、ユーリは一瞬悩んだのか立ち止まったが、自分の手を握る小さな手を見つめ頷いた。
「分かった・・・アラタ、気を付けて」
ユーリと女の子が店内に入って行くのを目で追いながら、
俺は周りに人に、店内に避難するよう声を大にして呼びかけた。
全員の避難が完了するのを見届け、俺もおじいさんを背負い店内に急いだ。
通路を抜け、白魔法コーナーを目指す。
あの爆発は立っていられない程の衝撃だった。やはり建物も揺らされていたようで、
店内の什器や服、立て掛けていた剣、ディスプレイ用の小物の人形など、ほとんど倒れて散乱している状態だった。
白魔法コーナーに着くと、カチュアとユーリが魔法で治癒に当たっていた。
さっきユーリが怪我を治した女の子は、興味深そうにユーリの隣で治癒魔法を見ている。
ほとんどの人が、擦り傷や、打撲程度だったのは幸いだったが、
皆、表情は暗く沈んでおり、口々に「無事に帰れるのか?」「これからどうなるんだ?」
と不安な心境を口にしていた。
「カチュア、このおじいさんも頼む、折れてはいないと思うけど、歩けないみたいだから、捻挫とかしているかもしれない」
「うん。分かったよ」
年配の女性に治癒魔法をかけているカチュアの隣に、背負っていたおじいさんをゆっくり下した。
外に戻ろうと腰を上げると、ありがとう、と背中に声をかけられた。
振り返ると、おじいさんは俺を見上げて「本当にありがとうございました」と、深く頭を下げた。
「そんな、当たり前の事をしただけです。俺は・・・レイジェスの店員ですから」
胸が熱くなった。おじいさんが、心から感謝の言葉を口にしている事が伝わってくる。
これまでの人生で、こんな気持ちのこもったお礼を言われた事は無かった。
「きっと、おじいさんも、みんなも無事に帰してみせます。だから、ここで休んでいてください」
おじいさんにそう告げ、俺はカチュアに、頼む、と短く告げ踵を返した。
「アラタ君、気を付けてね・・・また、一緒にご飯食べに行こうね」
背中に届くカチュアの声に、顔半分振り返り、約束だ、と返事をする。
心配そうな顔をしていたカチュアだが、少しだけ微笑んだ。
外に出た瞬間、耳をつんざく爆音と共に土埃が舞う。
右に左に、あちこちから爆音が鳴り響き、濛々と立ち込める土埃に、視界を奪われてしまう。
「くっ、なんだよコレ!?」
「アラやんか!?」
土埃をかき分けるようにして、ジャレットさんが現れた。その背中にはぐったりとしたジーンを乗せている。
「連中、したたかだぜ。あえて2発目を出さねぇで、ジーの魔力が切れると同時に撃ってきやがった。いいか、ジーを置いたらすぐ戻る、それまでお前がフォローに回れ」
「はい!」
砂煙をかき分け抜けると、レイチェルのナイフが二人組の背の低い方の首を、フード越しに捉えたところだった。
次の瞬間切り飛ばされたフードが宙を舞った。首を切り飛ばす場面に思わず固まってしまう。
この世界での戦いは命のやり取り。そう聞いていて、覚悟をしていたつもりだったが、
やはりまだ本当の意味で心は決まっていなかったと思い知らされる。
しかし、宙を舞うフードを目で追うと違和感があった。
首を切り飛ばされたのに血が飛んで来ない・・・そして、なんと言うか、重みが無かった。
風でフードがひらりとめくれ、内側が見える。
フードには、切り飛ばされたはずの首から上が無かった。もはや役目を成さない布切れが、
ただ風に舞っただけだった
レイチェルは後ろへ大きく飛び、距離を取る。
ナイフを持つ右手は少し前に出し、やや斜めの正対で油断なく構えている。
倒れている敵は首から上が無い。
だが、切り落としたはずの首から上はどこにも無く、一滴の血さえ出ていなかった。
戦いはまだ終わっていない。レイチェルの視線はしっかりと敵を捕らえ目を離さずにいる。
俺もレイチェルの隣に立ち、左拳を軽くに前に出し、戦闘態勢を取った。
「・・・フ・・・ハハハハハ! 近づいてくれれば楽だったが、精神干渉もきかねぇし、俺の首を飛ばす程の使い手だ。こんな手には乗らないよな」
男の声だった。
首の無い男は、むくりと上半身を起こすと、地面に手を付いてゆっくりと腰を上げた。
風に揺れる深紅のマントには、黒い円に、不規則でうねるような放射線の模様が描かれており、
まるで太陽に見えた。
「あの模様・・・そうか、聞いた事がある。黒い太陽で知られる二人組の殺し屋、ディーロ兄弟、あんた達の事ね?目的はなに?」
レイチェルが首の無い男に問いかける。
すると、男の体が小刻みに振るえ、首のあった場所から黒く禍々しい瘴気が立ち始めた。
瘴気は首になり、顔を形作っていき、男の頭となった。
黒い肌、眉は太く、目は落ちくぼんでギラギラとした殺意を宿していた。
口元には不敵な笑みを浮かべ、チリチリとした短い髪の毛が特徴的だった。
「よく知ってるな?その通りだ。俺はジャーマル・ディーロ。本当はよ、まだ時期じゃねぇから、いつものようにちょっと騒ぎを起こすだけだったんだぜ?でもよ、まさかこんな店に、あんな鋭い火魔法を使うヤツがいるなんてな。生意気に俺らに攻撃するからよ、ちょっと、思い知らせてやんなきゃ沽券に関わるんでな」
「そう、最近この街で起きてる騒ぎは、あんた達が原因だったんだ?迷惑だから、今日この場で死んでもらうわ」
「面白れぇじゃねぇか。今ので分からねぇのか?なんで魔法使いの俺がこうして前に出て来たのか?俺は不死身だからだよ、そんなナイフで俺は殺せねぇんだよ」
「バラバラに切り刻まれても?」
「テメェにできんのか?」
ジャーマルは腰に掛けていた銀色の柄を左手で掴み取った。それは柄の先に刃も棒も付いていない、ただ握るだけの柄であった。
だが、ジャーマルが握ると、柄の先から黒い瘴気が立ち上がり、それはまるで鞭のように細く長い形となり地に落ちた。
「それも聞いた事がある。術者の魔力を武器に変える魔道具、魔力の柄。実物見るのは初めてだけど、アンタが使うと趣味の悪い形になるんだね?それは鞭のつもりかい?黒くて瘴気が立っていて、まるで汚物じゃないか?」
レイチェルの挑発に、余裕を見せていたジャーマルの表情が一気に険しくなり、強く噛み合わせた歯の奥から、軋むような音が鳴った。
「調子こいてんじゃねぇぞ!俺に捕まった時がテメェの最後だ!せいぜいドブネズミのように逃げ回るんだな!」
「ドブネズミ?鏡見て自分に言いなよ」
「ぶっ殺す!」
怒りが最高潮に達したのだろう。額に青い筋を立て、勢いよく魔力の柄を振り上げる。黒い瘴気は周囲の空気すら腐敗させるような、恐ろしい何かを放っているように見えた。
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