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27 心の痛みと手の温もり
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「すっげー、よくそこまで知ってんな?それでどうなったんだよ?」
「私もビックリしたよー。ジャレットさん、詳しいですね?」
いつの間にかリカルドとカチュアが隣に来て、俺と三人並んで話を聞く形になっていた。
ジャレットさんの語り口の上手さと、興味深い話に時間を忘れて聞き入ってしまった。
「おっと、リカルードにカッちゃんじゃないか!」
「ジャレット!テメェ、その呼び方やめろって言ってんだろ!なんだよリカルードって!?
なんで伸ばすんだよ!?絶対バカにしてんだろ!?」
リカルドがすごい剣幕でジャレットさんに詰めよるが、ジャレットさんは涼しい顔で流している。
落ち着け落ち着けと言って、軽く手のひらを前に出し、興奮するリカルドをなだめている。
「なぁカチュア、俺、リカルド見てたら、アラやんって全然良いと思った」
「アラタ君、私、カッちゃんって、なんか男の子っぽくて、やめてほしかったんだけど、リカルド君見てたら良いなって思った」
二人で顔を見合わせ笑っていると、ジャレットさんがリカルドの頭越しに声をかけてきた。
「おーい、アラやん、話の続きはまた今度な。もう昼だし、カッちゃんとランチデートしてきていいよ」
リカルドはジャレットさんの胸倉を掴んで、色々叫んでいるが、ジャレットさんは全く意に介さず、行って来いと手をひらひらさせている。なんだか扱いに慣れている感じだ。
「じゃあ、ランチデート行こうか?カッちゃん」
ジャレットさんの言葉を借りて誘うと、カチュアの頬が少しだけ赤くなったように見えた。
「ア、アラタ君!ここでカッちゃんは意地悪だよ!あ、待ってよー」
わざとカチュアを残してスタスタ歩き出すと、慌てたようにカチュアが、ワンピースの裾を小さくはためかせ、小走りで追いかけて来た。
お昼は何にしようか話したが、やっぱりキッチン・モロニーに行って、ミートグラタンを食べた。
店内はいつも賑やかだが、窓際の二人掛けの席は落ち着いて話せるので、空いていたらいつもそこに座るようにしている。
店主のディックさんともくだけて話せるようになり、すっかり常連になった気がする。
パスタや、ハンバーグを食べた事もあるし、どれも美味しかったが、2回に1回はミートグラタンになる。
ここのところ、週に2回はカチュアと一緒に来ているので、いつの間にかジャレットさんにランチデートと言われるようになった。
自然と昼休憩に一緒に入るようになった。
昼食の後、いつも明日はどうするかという話になり、外食をしない時はカチュアが弁当を作ってきてくれるのだ。本当に有り難いが毎回は大変だと思い、一度やんわり断ったことがあるが、一人分も二人分も一緒だからと言って、いつも作ってきてくれる。
いつもありがとう、と外食の時は俺が二人分代金を払うようにすると、カチュアは、私こそいつもありがとう、とお礼を言ってくるので、お礼の言い合いになっている気がする。
休みの日には街を案内してくれたり、仕事上がりには、夕飯を作りに来てくれる事も多い。
トバリが心配なので、夕飯は自分で何とかするよと言った事があるが、いいからいいからと押し切られてしまった。意外に押しが強いと思った。
カチュアが夕飯を作る時は、俺は日課のトレーニングを短くしているのだが、ご飯ができた時に汗をかいたまま食卓に着く訳にもいかないので、クリーンを買いだめするようになった。
俺がいつもクリーンを使ってから食卓に着くので、カチュアは、アラタ君そういうとこマメだよね、と言ってなんだか嬉しそうに微笑んでいた。
だんだんカチュアがいる生活が当たり前になってきて、カチュアがいない日は家がやたら広く感じる。
一度、話が弾んで陽が落ちた事に気付かず、カチュアが泊まっていった事がある。
時間をちゃんと見ておくべきだったと謝ったが、下心があったのかと思われてないか心配になってしまった。
俺も男だしこれだけ毎日一緒にいるので、かなり意識してしまったが、今の関係を崩したくなくて平静を装い、何事もなく一夜を明かした。
翌朝、顔を合わせた時、アラタ君らしいね、と言われた。どういう意味か教えてくれなかったが、ニコニコしてたし悪い意味ではなさそうだ。
最近俺はカチュアとどうなりたいのかな?と自分に問いかける事が多くなった。
カチュアは俺の事をどう思っているのだろう?
いつか答えを出さなくてはならないが、目の前で楽しそうにしているカチュアを見ると、急がなくてもいいかなと思ってしまう。
自分の気持ちが分かるまで、今はまだ、この関係で・・・
「アラタ君?アラタ君?話聞いてる?」
つい物思いにふけってしまったようだ。カチュアが目の前で手を振っている。
「あ、あぁ、ごめんごめん。ぼーっとしてた。ごめん、なんだっけ?」
「もー、アラタ君そういうとこあるよね?仕事慣れたよねって話してたの。レジもバッチリだし、素材の説明もできるようになってきたでしょ?ジャレットさん褒めてたよ」
「え?ジャレットさん俺の事褒めてたの?」
「うぅん、自分の事褒めてた。さすが俺って」
「なんだよそれ!」
二人で大笑いした。ジャレットさんの事だ。自分の教え方が良いとでも言っていたのだろう。
想像できて笑ってしまう。カチュアも自分で言っていてツボに入ったのだろう。
少し涙が出ている。
「あはは、あーおかしい。でもね、アラタ君の事もちゃんと褒めてたんだよ。アイツは口答えしないで、人の話しをちゃんと聞くって。私もそう思うよ。アラタ君の良いところ、また一つ見つけたよ」
目元の涙を指で拭い、カチュアはニッコリと笑った。
口答えしないで、人の話をちゃんと聞く・・・
そんな風に言われたのは初めてだった。いままでの自分は、自分が正しいと思ったらいくらでも口答えをしていた。
これまでの人生を振り返ると、そういった性格が災いして、どのバイトをしても、誰かしらとすぐにギスギスしてしまった。人間関係が原因で辞めてばかり、結局ウイニング以外長続きしなかったが、ここはウイニングと同じくらい居心地が良い。
きっと、異世界なんて訳の分からないところに突然来て、
周りの言う事を聞くしかなかった事が幸いしたのかもしれないな、と思う。
ここで生きていく手段が何も分からない。だから、素直に話を聞いて行動できたのだろう。
思えば、日本にいた頃の俺は、自分の意見が正しいと思い込み、それを周りにも押し付けていたと思う。
ここでの人間関係は絶対に失敗できない。それは、最初は保身合 あっての考えだったが、今は自分でも意外なくらい、素直に周りの話を聞けていると思う。
今の俺を、村戸さんと弥生さんが見たら褒めてくれるかな・・・
父さん、母さん、健太、今ならちゃんと家族と向き合えると思う・・・
ふと、日本での生活を思い出し、皆に会いたいという思いや、家族ともっとちゃんと話していたらとか、様々な感情が胸に沸き起こり目頭が熱くなる。
「・・・アラタ君、泣いてるの?」
正面に座るカチュアがスプーンを置いて、心配そうに俺の顔を見ている。
「あれ、なんだ?なんで俺、泣いて・・・ごめん、なんでもないよ、大丈・・」
涙を拭う手が、そっと優しく包まれる。
「アラタ君、きっとアラタ君は辛い気持ちをいっぱい胸に閉まってたんだね・・・気付いてあげられなくてごめんね。私じゃ頼りないと思うけど、話聞くよ。誰かに話すと、楽になる事もあると思うよ」
頬を伝う涙は止められなかったが、カチュアの手の温もりに、張り裂けそうな心が・・・救われた。
「私もビックリしたよー。ジャレットさん、詳しいですね?」
いつの間にかリカルドとカチュアが隣に来て、俺と三人並んで話を聞く形になっていた。
ジャレットさんの語り口の上手さと、興味深い話に時間を忘れて聞き入ってしまった。
「おっと、リカルードにカッちゃんじゃないか!」
「ジャレット!テメェ、その呼び方やめろって言ってんだろ!なんだよリカルードって!?
なんで伸ばすんだよ!?絶対バカにしてんだろ!?」
リカルドがすごい剣幕でジャレットさんに詰めよるが、ジャレットさんは涼しい顔で流している。
落ち着け落ち着けと言って、軽く手のひらを前に出し、興奮するリカルドをなだめている。
「なぁカチュア、俺、リカルド見てたら、アラやんって全然良いと思った」
「アラタ君、私、カッちゃんって、なんか男の子っぽくて、やめてほしかったんだけど、リカルド君見てたら良いなって思った」
二人で顔を見合わせ笑っていると、ジャレットさんがリカルドの頭越しに声をかけてきた。
「おーい、アラやん、話の続きはまた今度な。もう昼だし、カッちゃんとランチデートしてきていいよ」
リカルドはジャレットさんの胸倉を掴んで、色々叫んでいるが、ジャレットさんは全く意に介さず、行って来いと手をひらひらさせている。なんだか扱いに慣れている感じだ。
「じゃあ、ランチデート行こうか?カッちゃん」
ジャレットさんの言葉を借りて誘うと、カチュアの頬が少しだけ赤くなったように見えた。
「ア、アラタ君!ここでカッちゃんは意地悪だよ!あ、待ってよー」
わざとカチュアを残してスタスタ歩き出すと、慌てたようにカチュアが、ワンピースの裾を小さくはためかせ、小走りで追いかけて来た。
お昼は何にしようか話したが、やっぱりキッチン・モロニーに行って、ミートグラタンを食べた。
店内はいつも賑やかだが、窓際の二人掛けの席は落ち着いて話せるので、空いていたらいつもそこに座るようにしている。
店主のディックさんともくだけて話せるようになり、すっかり常連になった気がする。
パスタや、ハンバーグを食べた事もあるし、どれも美味しかったが、2回に1回はミートグラタンになる。
ここのところ、週に2回はカチュアと一緒に来ているので、いつの間にかジャレットさんにランチデートと言われるようになった。
自然と昼休憩に一緒に入るようになった。
昼食の後、いつも明日はどうするかという話になり、外食をしない時はカチュアが弁当を作ってきてくれるのだ。本当に有り難いが毎回は大変だと思い、一度やんわり断ったことがあるが、一人分も二人分も一緒だからと言って、いつも作ってきてくれる。
いつもありがとう、と外食の時は俺が二人分代金を払うようにすると、カチュアは、私こそいつもありがとう、とお礼を言ってくるので、お礼の言い合いになっている気がする。
休みの日には街を案内してくれたり、仕事上がりには、夕飯を作りに来てくれる事も多い。
トバリが心配なので、夕飯は自分で何とかするよと言った事があるが、いいからいいからと押し切られてしまった。意外に押しが強いと思った。
カチュアが夕飯を作る時は、俺は日課のトレーニングを短くしているのだが、ご飯ができた時に汗をかいたまま食卓に着く訳にもいかないので、クリーンを買いだめするようになった。
俺がいつもクリーンを使ってから食卓に着くので、カチュアは、アラタ君そういうとこマメだよね、と言ってなんだか嬉しそうに微笑んでいた。
だんだんカチュアがいる生活が当たり前になってきて、カチュアがいない日は家がやたら広く感じる。
一度、話が弾んで陽が落ちた事に気付かず、カチュアが泊まっていった事がある。
時間をちゃんと見ておくべきだったと謝ったが、下心があったのかと思われてないか心配になってしまった。
俺も男だしこれだけ毎日一緒にいるので、かなり意識してしまったが、今の関係を崩したくなくて平静を装い、何事もなく一夜を明かした。
翌朝、顔を合わせた時、アラタ君らしいね、と言われた。どういう意味か教えてくれなかったが、ニコニコしてたし悪い意味ではなさそうだ。
最近俺はカチュアとどうなりたいのかな?と自分に問いかける事が多くなった。
カチュアは俺の事をどう思っているのだろう?
いつか答えを出さなくてはならないが、目の前で楽しそうにしているカチュアを見ると、急がなくてもいいかなと思ってしまう。
自分の気持ちが分かるまで、今はまだ、この関係で・・・
「アラタ君?アラタ君?話聞いてる?」
つい物思いにふけってしまったようだ。カチュアが目の前で手を振っている。
「あ、あぁ、ごめんごめん。ぼーっとしてた。ごめん、なんだっけ?」
「もー、アラタ君そういうとこあるよね?仕事慣れたよねって話してたの。レジもバッチリだし、素材の説明もできるようになってきたでしょ?ジャレットさん褒めてたよ」
「え?ジャレットさん俺の事褒めてたの?」
「うぅん、自分の事褒めてた。さすが俺って」
「なんだよそれ!」
二人で大笑いした。ジャレットさんの事だ。自分の教え方が良いとでも言っていたのだろう。
想像できて笑ってしまう。カチュアも自分で言っていてツボに入ったのだろう。
少し涙が出ている。
「あはは、あーおかしい。でもね、アラタ君の事もちゃんと褒めてたんだよ。アイツは口答えしないで、人の話しをちゃんと聞くって。私もそう思うよ。アラタ君の良いところ、また一つ見つけたよ」
目元の涙を指で拭い、カチュアはニッコリと笑った。
口答えしないで、人の話をちゃんと聞く・・・
そんな風に言われたのは初めてだった。いままでの自分は、自分が正しいと思ったらいくらでも口答えをしていた。
これまでの人生を振り返ると、そういった性格が災いして、どのバイトをしても、誰かしらとすぐにギスギスしてしまった。人間関係が原因で辞めてばかり、結局ウイニング以外長続きしなかったが、ここはウイニングと同じくらい居心地が良い。
きっと、異世界なんて訳の分からないところに突然来て、
周りの言う事を聞くしかなかった事が幸いしたのかもしれないな、と思う。
ここで生きていく手段が何も分からない。だから、素直に話を聞いて行動できたのだろう。
思えば、日本にいた頃の俺は、自分の意見が正しいと思い込み、それを周りにも押し付けていたと思う。
ここでの人間関係は絶対に失敗できない。それは、最初は保身合 あっての考えだったが、今は自分でも意外なくらい、素直に周りの話を聞けていると思う。
今の俺を、村戸さんと弥生さんが見たら褒めてくれるかな・・・
父さん、母さん、健太、今ならちゃんと家族と向き合えると思う・・・
ふと、日本での生活を思い出し、皆に会いたいという思いや、家族ともっとちゃんと話していたらとか、様々な感情が胸に沸き起こり目頭が熱くなる。
「・・・アラタ君、泣いてるの?」
正面に座るカチュアがスプーンを置いて、心配そうに俺の顔を見ている。
「あれ、なんだ?なんで俺、泣いて・・・ごめん、なんでもないよ、大丈・・」
涙を拭う手が、そっと優しく包まれる。
「アラタ君、きっとアラタ君は辛い気持ちをいっぱい胸に閉まってたんだね・・・気付いてあげられなくてごめんね。私じゃ頼りないと思うけど、話聞くよ。誰かに話すと、楽になる事もあると思うよ」
頬を伝う涙は止められなかったが、カチュアの手の温もりに、張り裂けそうな心が・・・救われた。
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