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09 キッチン・モロニー
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「あ?ギャルオ?何言ってんの?」
「あ、いやいや!何でもないです!すみません!」
当然だと思うが、ギャルだの、ギャル男だのというのはいないらしい。
今日初めて会う人だが、レジカウンター内にいるという事は店員だろう。
知らない言葉に一瞬眉間にシワを寄せたが、すぐに人懐っこい笑顔で、カウンターから出てくると、
ごく自然に肩を組んできた。
「それよりさ!さっきレイチェルから聞いたぜ!お前、異世界から来たんだって?
なになに、どうしてそうなったの!?昨日店の前で倒れてたんだって?どうなのよ!そこんとこ!
あ、オレは防具担当のジャレット・キャンベルだ!」
ジャレットという男は、こっちが手を出すのを待たずに、さっと手を掴み一方的に握手をしてきた。
どこか愛嬌のある目でウインクをして親指を立てる。
フレンドリーを通り越して正直うっとうしい!グイグイ来る!
初対面でのこの距離感の近さは一体なんだ!?
「アラタくん、レイチェルに聞いたら、まだ時間かかるから一緒にお昼行って来てって。
あ、ジャレットさんおはよう。今日はお昼からなんだね」
ジャレットに絡まれて困っていると、カチュアが小走りで戻って来た。
「ウィーッス!カッちゃんは今からメシかい?ん、アラやんと行くの?」
アラやん?アラやんって俺の事か?今まで一度も付けられた事の無い渾名に驚き、
ジャレットに顔を向けると、ジャレットはポンと俺の肩に手を置き「やるね!」と、
不自然なくらい白い歯を見せて親指を立てた。
外に出るとギラギラと強い陽の光に目を細めてしまう。30度以上は確実にあるだろう。
少し歩くだけで額に汗が浮かんでくる。
このリサイクルショップ「レイジェス」は木に囲まれた場所にあるので、
日差しが遮られ店内はそれほど暑く無かったが、
町中ではアーケードなんて気の利いた物はなく、直射日光をモロに浴びてしまう。
遠くから眺めた時も思ったが、やはり中世ヨーロッパの街並みのようだ。
石畳の小路や、赤茶色のレンガ屋根の家、いたるところに沢山の花が咲き誇り、どこを見ても絵になる。
「綺麗な街だね」
「でしょ!私この街が大好きなんだ。花も沢山あるし、食べ物もおいしいんだよ」
屋台も沢山出ていて、串焼きの匂いについ目を奪われていまう。
「あの人、ジャレットってなんかすごいね」
「そうそう!私も初めてあった時からカッちゃんだもん。
なんか男の子っぽいからやめてって言ったら、何て言ったと思う?」
「何て言ったの?」
「親指たてて、照れんなよ!だって」
二人一緒に大笑いをしたところで、目的の店に着いた。
白い外壁に赤茶色のレンガ屋根、タイル貼りの看板には「キッチン・モロニー」と書かれている。
一見すると女の子が好きそうな上品な喫茶店に見えるが、大きめの窓から中を覗くと男も多く、
店内も20人くらいは余裕で入れそうな広さだった。
中に入ると、角に丁度二人掛けのテーブルが空いていた。カチュアが席取りに向かうところを見ると、どうやら、先に席を確保してからカウンターに注文に行くスタイルのようだ。
外から見ると上品で落ち着いたイメージだったが、店内は意外に騒騒しい。
若者が多いようで、カップルもいれば、男だけのグループもいる。
料理を見ても、ハンバーガーのような物や、から揚げが多く、キッチンというよりファーストフード店という印象だ。
「なんか、賑やかな店だね」
「うん。いつもこんな感じだよ。外から見ると静かで上品な感じなんだけどね。あ、私のおすすめでいいかな?嫌いな物ある?」
「あ、なんでもいいよ。正直なにがあるか分からないし、あ!そういや俺こっちの金もってない!」
「あはは、大丈夫だよー、レイチェルが新人君へのご馳走だって言って、お昼代出してくれたから。
私もご馳走になっていいって言ってたし、遠慮しないで」
お金を持ってなくて焦る俺を見て、カチュアはクスリと笑うと、カウンターに注文に向かった。
一人、席で待っていると昨日からの自分に起きた出来事で頭がいっぱいになる。
1日経って少し落ち着いた事もあり、ある程度冷静には受け止められているが、やはり不安は大きい。
レイチェルに助けられた事は本当に幸運だったと思う。寝床の世話に仕事までくれて感謝しかない。
店の皆とはまだあまり話せてないが、俺でもなんとかやっていけそうな雰囲気には感じた。
自分の性格の悪いところは自覚はできている。弥生さんにも散々言われたし、
この世界では嫌になっても逃げ場はない。今度こそ本当に変わらないといけない。
「なんだか難しい顔してるね?」
「うわっ!」
手のひらに顎を乗せて考え込んでいると、注文を終えたカチュアが顔を覗き込んできた。
驚いて後ろに体をそらすと、カチュアがクスクス笑いながら正面に腰を下ろした。
「アラタ君て面白いね」
「急に顔を覗き込まれたら、誰だってびっくりするよ」
「ごめんね。脅かすつもりじゃなかったんだけど」
「いや、怒ってるわけじゃないんだけど、その・・・何でもない」
ニコニコしながら俺を見ているカチュアに、なんだか照れ臭くなってしまい、話を続けられなくなってしまった。よく笑うし、きっと誰からも好かれる子なのだろう。
「はいよ!ミートグラタンお待たせ!」
カチュアが日本の事を聞きたがったので、日本の街並みや四季について話していると、
野太い声で体格の良い男が、テーブルに料理をドンと置いてきた。
スキンヘッドで眉毛が太い、50代くらいだろうか、シワが深く、それなりの年に見える。
白のコック服を着ているという事は、この人が料理をしたという事だろう。
しかし、まったく似合っていない。
ギロリと俺に一瞥をくれるとカチュアに顔を向けた。
「カチュア~、こいつは新顔だな?新しい店員か?」
「モロニーさん、こんにちは。今日から入ったアラタ君だよ。よろしくお願いします」
カチュアは笑顔で俺の紹介を始めた。異世界から来て行く所がないというくだりで、
モロニーさんは目に涙を浮かべ、俺に向き直った。
「そうか!そうかそうか!そりゃあ大変だったな!でもよ、カチュアんとこの店なら大丈夫だ。
しっかりしてっから!レイチェルに拾われたのは幸いだったな!あ、ほらほら冷めないうちに食ってくれ、うちの自慢のミートグラタンだ。じゃあな、ゆっくりしてってくれ」
ズシリと重さを感じる手を俺の肩に置くと、モロニーさんはカウンターへ戻って行った。
「あの人は?もしかしてここの店主?」
「そうだよ、ディック・モロニーさん。体格良いし、見た目がちょっと怖いから、初対面だと怖がられる事多いんだよね。でも、優しくて涙もろい人なんだよ」
「そうなんだ。確かに最初睨まれたけど、カチュアが俺を紹介したら、いきなり優しくなったよね」
「そうそう、うちの店の人達、よくここ来るんだよ。だからみんなの事知ってるの。アラタ君ももうレイジェスのスタッフなんだし、キッチン・モロニーをよろしくお願いします」
まるで店員のように頭を下げると、カチュアは、冷めないうちにどうぞ、とグラタンをすすめてくれた。
「あ、いやいや!何でもないです!すみません!」
当然だと思うが、ギャルだの、ギャル男だのというのはいないらしい。
今日初めて会う人だが、レジカウンター内にいるという事は店員だろう。
知らない言葉に一瞬眉間にシワを寄せたが、すぐに人懐っこい笑顔で、カウンターから出てくると、
ごく自然に肩を組んできた。
「それよりさ!さっきレイチェルから聞いたぜ!お前、異世界から来たんだって?
なになに、どうしてそうなったの!?昨日店の前で倒れてたんだって?どうなのよ!そこんとこ!
あ、オレは防具担当のジャレット・キャンベルだ!」
ジャレットという男は、こっちが手を出すのを待たずに、さっと手を掴み一方的に握手をしてきた。
どこか愛嬌のある目でウインクをして親指を立てる。
フレンドリーを通り越して正直うっとうしい!グイグイ来る!
初対面でのこの距離感の近さは一体なんだ!?
「アラタくん、レイチェルに聞いたら、まだ時間かかるから一緒にお昼行って来てって。
あ、ジャレットさんおはよう。今日はお昼からなんだね」
ジャレットに絡まれて困っていると、カチュアが小走りで戻って来た。
「ウィーッス!カッちゃんは今からメシかい?ん、アラやんと行くの?」
アラやん?アラやんって俺の事か?今まで一度も付けられた事の無い渾名に驚き、
ジャレットに顔を向けると、ジャレットはポンと俺の肩に手を置き「やるね!」と、
不自然なくらい白い歯を見せて親指を立てた。
外に出るとギラギラと強い陽の光に目を細めてしまう。30度以上は確実にあるだろう。
少し歩くだけで額に汗が浮かんでくる。
このリサイクルショップ「レイジェス」は木に囲まれた場所にあるので、
日差しが遮られ店内はそれほど暑く無かったが、
町中ではアーケードなんて気の利いた物はなく、直射日光をモロに浴びてしまう。
遠くから眺めた時も思ったが、やはり中世ヨーロッパの街並みのようだ。
石畳の小路や、赤茶色のレンガ屋根の家、いたるところに沢山の花が咲き誇り、どこを見ても絵になる。
「綺麗な街だね」
「でしょ!私この街が大好きなんだ。花も沢山あるし、食べ物もおいしいんだよ」
屋台も沢山出ていて、串焼きの匂いについ目を奪われていまう。
「あの人、ジャレットってなんかすごいね」
「そうそう!私も初めてあった時からカッちゃんだもん。
なんか男の子っぽいからやめてって言ったら、何て言ったと思う?」
「何て言ったの?」
「親指たてて、照れんなよ!だって」
二人一緒に大笑いをしたところで、目的の店に着いた。
白い外壁に赤茶色のレンガ屋根、タイル貼りの看板には「キッチン・モロニー」と書かれている。
一見すると女の子が好きそうな上品な喫茶店に見えるが、大きめの窓から中を覗くと男も多く、
店内も20人くらいは余裕で入れそうな広さだった。
中に入ると、角に丁度二人掛けのテーブルが空いていた。カチュアが席取りに向かうところを見ると、どうやら、先に席を確保してからカウンターに注文に行くスタイルのようだ。
外から見ると上品で落ち着いたイメージだったが、店内は意外に騒騒しい。
若者が多いようで、カップルもいれば、男だけのグループもいる。
料理を見ても、ハンバーガーのような物や、から揚げが多く、キッチンというよりファーストフード店という印象だ。
「なんか、賑やかな店だね」
「うん。いつもこんな感じだよ。外から見ると静かで上品な感じなんだけどね。あ、私のおすすめでいいかな?嫌いな物ある?」
「あ、なんでもいいよ。正直なにがあるか分からないし、あ!そういや俺こっちの金もってない!」
「あはは、大丈夫だよー、レイチェルが新人君へのご馳走だって言って、お昼代出してくれたから。
私もご馳走になっていいって言ってたし、遠慮しないで」
お金を持ってなくて焦る俺を見て、カチュアはクスリと笑うと、カウンターに注文に向かった。
一人、席で待っていると昨日からの自分に起きた出来事で頭がいっぱいになる。
1日経って少し落ち着いた事もあり、ある程度冷静には受け止められているが、やはり不安は大きい。
レイチェルに助けられた事は本当に幸運だったと思う。寝床の世話に仕事までくれて感謝しかない。
店の皆とはまだあまり話せてないが、俺でもなんとかやっていけそうな雰囲気には感じた。
自分の性格の悪いところは自覚はできている。弥生さんにも散々言われたし、
この世界では嫌になっても逃げ場はない。今度こそ本当に変わらないといけない。
「なんだか難しい顔してるね?」
「うわっ!」
手のひらに顎を乗せて考え込んでいると、注文を終えたカチュアが顔を覗き込んできた。
驚いて後ろに体をそらすと、カチュアがクスクス笑いながら正面に腰を下ろした。
「アラタ君て面白いね」
「急に顔を覗き込まれたら、誰だってびっくりするよ」
「ごめんね。脅かすつもりじゃなかったんだけど」
「いや、怒ってるわけじゃないんだけど、その・・・何でもない」
ニコニコしながら俺を見ているカチュアに、なんだか照れ臭くなってしまい、話を続けられなくなってしまった。よく笑うし、きっと誰からも好かれる子なのだろう。
「はいよ!ミートグラタンお待たせ!」
カチュアが日本の事を聞きたがったので、日本の街並みや四季について話していると、
野太い声で体格の良い男が、テーブルに料理をドンと置いてきた。
スキンヘッドで眉毛が太い、50代くらいだろうか、シワが深く、それなりの年に見える。
白のコック服を着ているという事は、この人が料理をしたという事だろう。
しかし、まったく似合っていない。
ギロリと俺に一瞥をくれるとカチュアに顔を向けた。
「カチュア~、こいつは新顔だな?新しい店員か?」
「モロニーさん、こんにちは。今日から入ったアラタ君だよ。よろしくお願いします」
カチュアは笑顔で俺の紹介を始めた。異世界から来て行く所がないというくだりで、
モロニーさんは目に涙を浮かべ、俺に向き直った。
「そうか!そうかそうか!そりゃあ大変だったな!でもよ、カチュアんとこの店なら大丈夫だ。
しっかりしてっから!レイチェルに拾われたのは幸いだったな!あ、ほらほら冷めないうちに食ってくれ、うちの自慢のミートグラタンだ。じゃあな、ゆっくりしてってくれ」
ズシリと重さを感じる手を俺の肩に置くと、モロニーさんはカウンターへ戻って行った。
「あの人は?もしかしてここの店主?」
「そうだよ、ディック・モロニーさん。体格良いし、見た目がちょっと怖いから、初対面だと怖がられる事多いんだよね。でも、優しくて涙もろい人なんだよ」
「そうなんだ。確かに最初睨まれたけど、カチュアが俺を紹介したら、いきなり優しくなったよね」
「そうそう、うちの店の人達、よくここ来るんだよ。だからみんなの事知ってるの。アラタ君ももうレイジェスのスタッフなんだし、キッチン・モロニーをよろしくお願いします」
まるで店員のように頭を下げると、カチュアは、冷めないうちにどうぞ、とグラタンをすすめてくれた。
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