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第一章
8.すまない【4】
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えっ……?……何でどうして、私はこんな状況なのでしょう。パチパチ瞬きを繰り返し、ここは何処だろうと見渡してみます。山……でしょうか。土が丸見えで、緑が余りありません。と言うか、辺りにたくさん魔物が転がっています。
「ぅきゃっ!」
驚きました。何故、ヴォルに抱き締められているのでしょう。しかもヴォル、怪我してるじゃないですかっ。左肩が凄い赤黒くなっています。あ~っ、どうしましょう?!
ヴォルは意識がないのか、グッタリと私に寄り掛かっているようにも思えます。
「あの……、ヴォル?」
声を掛けながら私が少し身体を起こすと、その拍子にズルリとヴォルの身体が傾きました。キャーッ!
……あ、危なかったです。もう少しでヴォルのオデコを地面に激突させるところでした。でも替わりと言ってはなんですが、怪我してる左腕を引っ張っちゃいましたよ。
これでも起きないとなると、完全に意識を失っているのでしょう。珍しいです。怪我をするのも、こんなに無防備なのも。
と、とにかく治療をしなくてはなりません。ウマウマさん……っ!?何でウマウマさんまで倒れているのですか?あ、息はしてますね。お腹がプクプク動いていますから。えっと……怪我はしていないようなので、ウマウマさんはこのまま放置です。
私はウマウマさんの背中の荷物袋から、治療に使えそうな物を色々探しました。でもどうやって治療したら良いのでしょうか。と、とりあえず服を……脱がさないと駄目ですよね?って、私はそんな高度な事が出来ませんっ。
苦労しながらもヴォルを左肩上で横向きにさせ、服は破れているところから少し大きめに切り裂きました。傷、酷いです。歯形……ですよね、これ。周りに牙を持った魔物が転がっているので、たぶんこれ等との戦闘で傷付いたのだと思われます。バイ菌、いっぱい持ってそうですね。
荷物袋から出しておいたお酒で傷口を洗います。確か、消毒の薬がない時にこうしていたような気がします。勿論、食事処で。キツいお酒が良いんですよね。
そして再度傷口を確認します。うん、牙っぽい物とかが刺さっている様子はありません。異物混入は良くありませんから。食べ物もですけど、身体には物凄くですよ。
「ぅきゃっ!」
驚きました。何故、ヴォルに抱き締められているのでしょう。しかもヴォル、怪我してるじゃないですかっ。左肩が凄い赤黒くなっています。あ~っ、どうしましょう?!
ヴォルは意識がないのか、グッタリと私に寄り掛かっているようにも思えます。
「あの……、ヴォル?」
声を掛けながら私が少し身体を起こすと、その拍子にズルリとヴォルの身体が傾きました。キャーッ!
……あ、危なかったです。もう少しでヴォルのオデコを地面に激突させるところでした。でも替わりと言ってはなんですが、怪我してる左腕を引っ張っちゃいましたよ。
これでも起きないとなると、完全に意識を失っているのでしょう。珍しいです。怪我をするのも、こんなに無防備なのも。
と、とにかく治療をしなくてはなりません。ウマウマさん……っ!?何でウマウマさんまで倒れているのですか?あ、息はしてますね。お腹がプクプク動いていますから。えっと……怪我はしていないようなので、ウマウマさんはこのまま放置です。
私はウマウマさんの背中の荷物袋から、治療に使えそうな物を色々探しました。でもどうやって治療したら良いのでしょうか。と、とりあえず服を……脱がさないと駄目ですよね?って、私はそんな高度な事が出来ませんっ。
苦労しながらもヴォルを左肩上で横向きにさせ、服は破れているところから少し大きめに切り裂きました。傷、酷いです。歯形……ですよね、これ。周りに牙を持った魔物が転がっているので、たぶんこれ等との戦闘で傷付いたのだと思われます。バイ菌、いっぱい持ってそうですね。
荷物袋から出しておいたお酒で傷口を洗います。確か、消毒の薬がない時にこうしていたような気がします。勿論、食事処で。キツいお酒が良いんですよね。
そして再度傷口を確認します。うん、牙っぽい物とかが刺さっている様子はありません。異物混入は良くありませんから。食べ物もですけど、身体には物凄くですよ。
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