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第四章──山椒魚(サンショウウオ)──
ご
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※ ※ ※
今日は、臥竜と一緒の休み。──ぼくは連休だから、昨日も休みだったけどね。
「よし、潤之介。行くぞっ」
「うんっ」
最寄り駅まで車で送迎してもらい、電車で移動して。やって来ました、動物園。──電車で三時間以上掛かった。北海道、本当に大きい。
「今からだと、ホッキョクグマのもぐもぐタイムに間に合うぜっ」
「うわ~、楽しみっ」
全力ダッシュ──は出来ない。他のお客さんに迷惑だからね──改め、早歩きで。臥竜とぼくは他の動物たちも見ながら、ほっきょくぐま館へ向かう。
フラミンゴやペンギン。アザラシを見ながら、ほっきょくぐま館に到着。人が並んでいるけれど、それは仕方ない。みんな、ホッキョクグマの食事時間に合わせて来ている。
ワクワクが止まらないぼくを見て、臥竜が微笑んでいるのが分かる。少しだけ恥ずかしいけど、楽しみなのだから仕方がない。隠せないのだ。
「うわっ、飛び込んだ!」
「おぉ~、豪快だなぁ」
ガラス越しに、水中に飛び込んだホッキョクグマが見える。放り投げられた魚を、ぱくり。咥えてから、水上に上がった。
さすがに、水中では食べないようで。一旦陸に上がって。身体を震わせて、水をバシャバシャ飛ばして。モグモグするのは、犬とかと変わらない。サイズ感はパンパないけど。
でもあの大きな魚の骨、バリバリムシャムシャ。凄いな顎の力、感心する。
他の観光客と同じようにぼくも歓声をあげて、目一杯楽しんだ。でも臥竜は。どちらかというと、ぼくを見て楽しんでいるような?
そんな風に散策する。楽しい。勿論、ぼくは動物園も初めて。
ホッキョクギツネやレッサーパンダ。ライオンやトラ。オオカミ、エゾシカやフクロウ。本当にたくさんの動物たちが、こんなに近くで見られる。凄いな、動物園。
「そろそろ昼食にするか」
「うん、そうだね」
「あそこ。ちょうどテーブルがあいているから、座っててくれねぇか」
「あ、うん」
「潤之介、食いたいものはあるか?」
「ん~、うど」
「うどん以外にしろよ、さすがに……」
「あ、はは……。じゃあ、お好み焼き」
「それも粉もんじゃねぇか。分かった。それと合わせて、幾つか買ってくるよ」
「ありがとう、臥竜」
頻繁に学食でうどんを食べるからか。臥竜にダメ出しをされてしまった。でも、美味しいのに。
仕方ないから、少しだけ周囲を見て。目についたお好み焼きの幟を指差す。──『粉もん』?って分からないけど。
テーブルに座って待っていると。女の子が二人、歩み寄ってきた。
何か用事なのか、二人でこそこそ会話しながらである。視線をぼくのいる方向へ向けている気がするけど。気のせいかな?
今日は、臥竜と一緒の休み。──ぼくは連休だから、昨日も休みだったけどね。
「よし、潤之介。行くぞっ」
「うんっ」
最寄り駅まで車で送迎してもらい、電車で移動して。やって来ました、動物園。──電車で三時間以上掛かった。北海道、本当に大きい。
「今からだと、ホッキョクグマのもぐもぐタイムに間に合うぜっ」
「うわ~、楽しみっ」
全力ダッシュ──は出来ない。他のお客さんに迷惑だからね──改め、早歩きで。臥竜とぼくは他の動物たちも見ながら、ほっきょくぐま館へ向かう。
フラミンゴやペンギン。アザラシを見ながら、ほっきょくぐま館に到着。人が並んでいるけれど、それは仕方ない。みんな、ホッキョクグマの食事時間に合わせて来ている。
ワクワクが止まらないぼくを見て、臥竜が微笑んでいるのが分かる。少しだけ恥ずかしいけど、楽しみなのだから仕方がない。隠せないのだ。
「うわっ、飛び込んだ!」
「おぉ~、豪快だなぁ」
ガラス越しに、水中に飛び込んだホッキョクグマが見える。放り投げられた魚を、ぱくり。咥えてから、水上に上がった。
さすがに、水中では食べないようで。一旦陸に上がって。身体を震わせて、水をバシャバシャ飛ばして。モグモグするのは、犬とかと変わらない。サイズ感はパンパないけど。
でもあの大きな魚の骨、バリバリムシャムシャ。凄いな顎の力、感心する。
他の観光客と同じようにぼくも歓声をあげて、目一杯楽しんだ。でも臥竜は。どちらかというと、ぼくを見て楽しんでいるような?
そんな風に散策する。楽しい。勿論、ぼくは動物園も初めて。
ホッキョクギツネやレッサーパンダ。ライオンやトラ。オオカミ、エゾシカやフクロウ。本当にたくさんの動物たちが、こんなに近くで見られる。凄いな、動物園。
「そろそろ昼食にするか」
「うん、そうだね」
「あそこ。ちょうどテーブルがあいているから、座っててくれねぇか」
「あ、うん」
「潤之介、食いたいものはあるか?」
「ん~、うど」
「うどん以外にしろよ、さすがに……」
「あ、はは……。じゃあ、お好み焼き」
「それも粉もんじゃねぇか。分かった。それと合わせて、幾つか買ってくるよ」
「ありがとう、臥竜」
頻繁に学食でうどんを食べるからか。臥竜にダメ出しをされてしまった。でも、美味しいのに。
仕方ないから、少しだけ周囲を見て。目についたお好み焼きの幟を指差す。──『粉もん』?って分からないけど。
テーブルに座って待っていると。女の子が二人、歩み寄ってきた。
何か用事なのか、二人でこそこそ会話しながらである。視線をぼくのいる方向へ向けている気がするけど。気のせいかな?
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